2011年10月23日日曜日

子どもの 甲状腺 に拘る ②


柿沢 衆議院議員のチェルノブイリ視察より




チェルノブイリ事故当時の

非常事態省副大臣だったプリステル氏

「私達の経験から学んでほしい」


プリステル氏に出席議員が質問
日本は内部被曝の暫定規制値という事で食物500Bq/kg、飲用物200Bq/kgという原則一律の基準だが

プリステル氏
不可解な値だ。これから見直されなければならない
同じ100Bq/kgでも大人のワインと乳児のミルクでは違う考慮が必要だ

甲状腺医学の権威トロニコ氏。
甲状腺癌はウクライナ、ベラルーシにおいて深刻な問題
事故から4年後に増え出した。
事故当時0-9歳、
特に0-4歳だった子どもに特異的
ウクライナ北部州における発症率は10倍
人口の10%しかない汚染州が
甲状腺癌手術6049症例の46%を占める

トロニコ氏
子どもの甲状腺癌、大人なら問題化しない1cmの腺腫があれば、
3~6ヵ月の間に転移を起こしてしまう可能性。
取るべき処置は甲状腺の全摘手術
米国との共同研究で、
事故当時の胎内被曝で甲状腺癌を発症した例がある。
妊娠3ヵ月で胎児にヨウ素が取り込まれる
「兆候を早期につかむため、超音波スクリーニングが必要。
福島における処置は適切ではないか。
現地の30万人の子ども達にモニタリングをしていると聞くので」


柿沢
「その他の遺伝子損傷による障害等の異常や病気の発症は?」


トロニコ氏
「それはロマネンコ氏が答えるのが適切だろう」

ロマネンコ氏
事故当時のソ連邦ウクライナ共和国保健相
事故後に創設の放射線医学センター元所長
開口一番、
「チェルノブイリ後の病気等の影響を事故と関連付けるのは難しい」と。
「その中で特に心理的、精神的問題を強調したい。
政府が国民の不信を払拭する事で、精神疾患の発症率を下げられる」
チェルノブイリ事故では、
国民が政府を、医学者を信用しなかった。
私の娘は医師であり医大の准教授であるが、そのような私の娘でさえ、
『お父さん、健康に影響がないなんて、嘘を言わないで』
と私に言ったのだ!
ロマネンコ氏「チェルノブイリ事故では、国民が政府を、医学者を信用しなかった。私の娘は医師であり医大の准教授であるが、そのような私の娘でさえ、『お父さん、健康に影響がないなんて、嘘を言わないで』と私に言ったのだ!」
ロマネンコ氏「チェルノブイリ事故では、国民が政府を、医学者を信用しなかった。私の娘は医師であり医大の准教授であるが、そのような私の娘でさえ、『お父さん、健康に影響がないなんて、嘘を言わないで』と私に言ったのだ!」


出席議員
「ではロマネンコさんは、
甲状腺以外は放射線の影響はないと考えているのか?」


ロマネンコ氏
「YESかNOかで言えない。
遺伝的な病気(例えばダウン症)は、確かにウクライナで増えている。
それは言える。しかしそれが放射線の影響かは判断できない。
長期間かけて症例を見なければならない」


プリステル氏
除染について。社会的に安心を与えるために除染をするのかもしれない。
が、村人にとって大切なのは
除染より食物による内部被曝をいかに防止するかだ。
私達の経験から学んでほしい


柿沢
「それは『除染には意味がない、効果がない』という事を言っているのか?」

プリステル氏
家の除染も必要だろうが、子どもは川で遊ぶ、山で遊ぶ。
それを軍隊を出して全部は除染できない。
だから立入禁止区域がある。原発近くで汚染度合の低い村があるとする。
そこには住めるが、学校の窓から原発が見え
四方八方を鉄条網で囲まれる。
そこに住まわせるのはモラルに反する

プリステル氏「私達は
『5キュリー以下の汚染の土地では農業しても良い』と言った。
しかし同じ汚染でも沼地とミネラル分ある土では
(草を食べる)牛肉、牛乳の汚染は40倍も違う
一方、350km先の牛乳が汚染値を超えたりする。
土質や草に非常に影響される。
汚染だけで居住の判断はできない


プリステル氏
汚染だけで居住の判断はできない。
土地の汚染より人々への影響を考えるべき。
単純な汚染度合で居住の可否を判断する私達の間違いを
繰り返すべきでない。
当初は30km圏内に大量の兵隊と
巨額の費用を投じて除染したが、
それはいわば無駄だった」と。
鵜呑みする必要はないだろうが。。


プリステル氏
米国コロンビア大との共同研究で、
事故当時0-14歳の子ども10万人を調査したところ、
胃腸病と放射線の関係があると分かった。
それは空間線量ではなく、
食物の摂取(による内部被曝)に由来している


プリステル氏が日本の暫定規制値を
「不可解な値だ」と言う所以


当時、
非常事態省副大臣だったプリステル氏「情報を隠すのは最も良くない。
ソ連時代はやはり秘密があった。
5/1付のプラウダに小さな記事が載っただけだった。
それでも専門家は夜に集まって情報交換した。
今、IAEAは機能を果たさず、
ソ連時代でもないのに福島のデータは入ってこない」…。







チェルノブイリへのかけはしさんのブログより



要・血液検査の場合も

9月 15th, 2011 · 20 Comments

事故から半年を迎えて、
子どもたちにではじめた症状のお話がちらちらと。
子供の様子がおかしい、鼻血がとまらない、血液検査をしてほしい。
鼻血がとまらなくて、救急車で運ばれても、検査をしてくれない。
鼻をほじったからと決めつけて。
特に関東圏、福島県の子どもたちに。
まだ発病していない、でも血液の数値が良くない。
そういうときがいちばん大事です。
子供だから快復力もあるので、あわてないで。
肥田先生からの御伝言。「紫斑が出たら、一応、血球分類(リンパ球等)という調査をしておいてもらいなさい」とのことです。
(血球分類などという言葉を使えば医師たちはいやがると思った方が良いですね)
あまりにお母さんがあせって緊迫している様子でせまれば、お医者さんも実は内心タジタジになるそうです。「そんな必要はないですよ」なんて言ってしまう。
平静を装って、「一応、念のため、血液検査してもらえますか」ぐらいの軽めに考えている演技は必要かもしれません。
そして、もう一つ。あまり心配性のお母さんたちの話を真に受けて血液検査などせぬように自粛の噂もちらちらと。
関東圏の医師たちを集めて、ブラックな毒医たちが100ミリシーベルトオッケーというミニ講演会を開いて回っています。まだ20人くらいいるらしい。
日本のウミがいっぱいっぱい出てきています。
肩書きで、人を信用しない。

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