【これは期待!】京大 中村助教開発の放射線センサー「シンチレックス」9月市販化、価格は1万円以下予定(追記しました)
(動画はペットボトルが放射線センサーにより引用)
「シンチレックス」これは期待できますね!開発者が京都大学原子炉実験所の中村助教です!何かもう京都大学原子炉実験所と聞くと信頼してしまいます。9月が待ち遠しい。
今後いろいろな所に応用されていきそうですね。
シンチレックスについて思うこと(追記)
私が「シンチレックス」について気になるのは検出限界値です。これが明らかにならない状態での発売は、いろんな誤解を生む可能性があります。そして「100ベクレルくらいでは光らないのではないか?」とも思います。ひどく汚染されている場合の目安としては使えるけど、小さな値について参考にするのは難しいかな、と思います。よって食品の汚染を素人が測れるようなものではないような気がします。最近は簡易ガイガーカウンターで食品や物の放射線量を測定している方もいらっしゃるようですが、RADEXやSOEKなどで測ることは、非常に難しいと思います。もちろんもの凄く汚染(数千〜数万ベクレル)されていたら反応すると思います。しかし微妙な数値の変化は平常時でも頻繁に起こるので、少し上がったくらいで「汚染されてる!」と考えるのは難しいです。そしてよく議論に持ち出されるカリウム(K-40)も、非常に多く含まれる食品でなければ簡易ガイガーカウンターで測るのは難しいと思います。(一部には結構反応するガイガーカウンターもあるようです。ちなみにカリウムがたっぷり含まれているとパッケージに書かれている塩は測れました。それと昆布・バナナもほんの少しだけに上がります。)シンチレックスが変な誤解を生まない素晴らしい製品として完成されることを願っています。
* * *
以下のリンクは京都大学のHPとウォールストリートジャーナルの記事です。
以下の画像は京都大学のHPより引用します。今後期待される放射線感受性プラスチックの応用例です。いろんな所に使われることになりそうですね。
以下は読売新聞の記事を引用します。
ペットボトル製の放射線センサー、9月市販化
京都大の中村秀仁助教(32)がペットボトル樹脂を改良して開発した放射線センサー「シンチレックス」を使ったカード型放射線検知器が、9月末にも市販されることになった。価格は1万円以下になる予定。原発事故で放射線への関心が高まる中、手頃な検知器として期待される。中村助教が10日、読売新聞の取材に明らかにした。商品の基本となる試作品は縦約8センチ、横約6センチ、厚さ約5ミリの透明なカード型。一定量の放射線を検知すると、センサーの樹脂が青く光る。中村助教は「ランドセルに付ければ、子供も使用できる」と話す。中村助教らのグループは今年6月、ペットボトル樹脂を活用した放射線センサーを開発し、欧州物理学会の速報誌で発表した。従来の測定器などに使われているセンサー素材が数万円以上かかるのに比べ、コストが10分の1以下に抑えられる。試作品は12日午後6時半から北海道根室市で開かれる放射線講演会(読売新聞北海道支社など主催)で披露される。(2011年8月11日 読売新聞)
0 件のコメント:
コメントを投稿