2011年10月17日月曜日


セブンマイルビーチファイルさんのブログより



福島の放射能汚染

 

2011年03月11日午後3:46、
マグニチュード9(世界で4回目)の超巨大地震で福島第一原発はメルトダウンし、
レベル7に相当する放射性物質が大気と海に放出された。
以下はその結果である。

放射性物質は 放射線をだす。
放射線にはアルファ、ベータ、ガンマ線、中性子線の総称である。 
アルファ線はヘリウムの原子核、
ベーター線は電子線、
ガンマ線は電磁波だ。
中性子線は中性子という素粒子

ほとんど全てのセシウムは、
中性子/陽子比の高いヨウ素とキセノンのベータ崩壊を通じて生成する。

ヨウ素やキセノンは揮発性であるため、空気を通じて拡散 し、
放射性セシウムは放出された場所から離れたところで生成する。

こうして生成したセシウムー137に汚染された空気や飲食物を摂取することで、
体内に取 り込まれる。
セシウムー137は体内に入ると血液の流れに乗って
肝臓ベータ線とガンマ線を放射し、
カリウムと置き換わって筋肉に蓄積したのち、
腎臓 を経て体外に排出される。

セシウムー137は、
体内に取り込まれてから体外に排出されるまでの
100日から200日(半減期30-70日)にわたって 512keVのベータ線を出し
短命なバリウム137mに壊変し、
更に662keVガンマ線を放射して非放射性のバリウムになる

こうして ベータ線による体内被曝の原因となるため、非常に危険である。

通常の 化学結合のエネルギーは数10eV低度だから
セシウム137が崩壊しての出すベータ線やガンマ線は、
化学結合の数万倍のエネルギーで分子を壊し、
2次電子 を放出して玉突きにする。
アルファ線はもっと強く4,200keVである。
そして飛距離は40mm 程度で全てのエネルギーを使い果たす。
radiation spectrum

大気中に放出された放射性物質の総量

広島型の原爆は
800gの235ウランが分裂しただけだから、
多数の人が中性子線で焼け死んだ
残された核分裂生成物はほぼ800gだけ

しかるに
1GW (1G=100万KW)の原発には約100tonの燃料が装荷されている。
核分裂物質の235ウランは4%であるから
これを4年間燃すと4tonの分裂生成物が生成する。
1年当たり1トンだから毎年広島型原爆1,000発分生成していることになる。

一日当たり4x1000/(4x365)=2.7kg/d。(総FP量は 640,000,000tBq)

福島第一にはプール保管分含め、核燃料は2,000トンがあった。

ちなみにチェルノブイリには180トンがあった。

Cs137は化学的にはカリウムとおな じなので チェルノブイリの場合、
気化するか、水に溶けて67%が炉外にでてしまうという。

原子力安全委員会は3月25日になり、
ようやく
大気中に放出した放射性物質の総放出量を30,000-110,000tBqと公表した。

(TBq1テラベクレルは1兆ベクレルである。1000ギガベクレル、100万メガベクレル)

原子力保安委員会の4月12日の発表によれば
原子炉停止時の放射性核種のうち

ヨウ素131は    6,100,000tBq、
セシウム137は   710,000tBq、
合計              6,810,000tBqである。

大気放出量は
ヨウ素131は       150,000tBq、
セシウム137は     12,000tBq(ヨ ウ素換算240,000tBq)、
合計                370,000tBqと公表。 

炉心にあったヨウ素とセシウムの2%がもれたことになる
これには希ガス、廃液の海洋放出は含まない。
(IAEAへの6月政府報告書では
放出量は
ヨウ素 131 は  160,000tBq、
セシウム137は   15,000tBq)
total released iodine131 and caesium137 into atmosphere by Atomic Safety Commission of Japan April 12
その後、
総放出量は
                  630,000tBq(1,700,000Ci)と修正。
国際評価尺度(INES International Nuclear Event Scale)レベル7の事故と認定。

6月6日に
総放出量は
                  770,000tBq(チェルノブイリの14.8%)と修正。

ちなみに東電は建屋内に溜まっている
汚染水105,100トンの放射線 総量は
                  720,000tBq(2,100,000Ci)と試算。 

この約半分は海上に雨となって降り注いだと考えられる。

チェルノブイリの
ヨウ素131放出量は   1,800,000tBqだ。
セシウム137の         3,400,000tBqを加えれば
                             5,200,000tBq (14,000,000Ci)となる。 

チェルノブイリでは炉心にあったセシウムの30%
                                            ヨウ素   の50%が放出されたとされる。

オーストリア気象当局は
事故後3-4日間に放出された放射性物質の量は
チェルノブイリ原発事故後10日間の放出量の20-50%に相当する
との試算を発 表。

フランスの研究機関は
チェルノブイリ原発事故の10%と試算。
チェルノブイリの汚染マップを日本地図に
オーバーラップさせると下図のようになる。
Chornobyl overlapped over Japan
color
Ci/km2
min. Bq/m2
min. Bq/cm2
min. mSv/y
light purple
1 to 5
37,000
3.7
3.4
red purple
5 to 15
185,000
18.5
16.9
dark pirple
>15
555,000
55.5
50.6

ここで汚染土壌から人体への吸収量は
経口被曝係数を1Bq=0.000013mSv @ 1mm とし、
8m2 の地面から1m 離れた人体が1年間被曝する量とした。

大気と水に漏れ出た総放射能量

unit
Chornobyl
vented to atmosphere
contained quantity
water spilled to sea
spilled % to Chornobyl
radiation contained in 3 reactors @ 3/11
tBq
-
-
640,000,000
-
-
radiation contained in 3 reactors @ 4/11
tBq
-
-
72,000,000
-
-
radiation contained in pool 1-3 @ 4/11
tBq
-
-
14,000,000
-
-
radiation contained in pool 4 @ 4/11
tBq
-
-
21,000,000
-
-
iodine
tBq
1,800,000
150,000
6,100,000
-
-
caesium
tBq
3,400,000
480,000
710,000
-
-
caesium+iodine release to atmosphere
tBq
5,200,000
630,000
247,437
27,468
12.6
total radiation released to atmospher
tBq
11,000,000
?
-
-
-
soil radiation evacuation limit
Bq/sq.m
555,000 (15Ci/sq.km)
?
-
-
-
soil radiation of Iidate Village
Bq/sq.m
-
3,260,000
-
-
-
Namie village radiation @ March 22
microSv/h
-
90
-
-
-
Namie village radiation @ March 22
microSv/h
-
45
-
-
-
Time to evacuation limit of 50mSv/y
days
-
31
-
-
-
total radiation to environment

6月7日には汚染水総量は105,100ton。


漏出水の総放射能
2号機の トーラスのべローズが破損したとすれば
原子炉建屋の地下は水没しているはずである。
この水がケーブルダクト経由タービン室地下に流れ込み、
更に配管ピット から
海水スクリーン向け電源ケーブルピットに流れたと推定すると
注入量と見つかった溜り水の量と一致する。

タービン建屋の溜り水とケーブルピットに溜まっている総放射能は
4月には       246,437tBqだったが、
6月中旬の回収プラントが動き出す直前には
                  720,000tBq(チェルノブイリの13.8%)となった。

このうち、
ケーブルピット経由海に流れ出た量は
3月27日の2号機のタービン建屋の溜り水発見以来10日間で
                 27,468tBqになる。
4/21の東電発表はかなり過少評価で流出量は520ton、
放射能は        4,700tBq(兆ベクレル) 、
低濃度汚染水の放出量は13,930tonとしている。
放射能は         150GBqとしている。
Unit No.
unit
1
2
3
4
5 & 6
waste treating
contained radiation
discharged radiation
Chornobyl
iodine in reactor from NRC data @3/11
tBq
1,344,000
2,378,000
2,378,000
0
0
-
6,100,000
-
-
caesium in reactor from NRC data @3/11
tBq
162,000
274,000
274,000
0
0
-
710,000
-
-
iodine+caesium in reactor @3/11
tBq
1,506,000
2,652,000
2,652,000
0
0
-
6,810,000
-
-
contained water in reactor basement
ton
3,806
4,503
4,503
4,503
-
-
-
-
-
contained water in turbine room
ton
4,000
4,000
4,000
0
-
-
-
-
-
contained water in pit
ton
3,100
6,000
4,200
-
-
-
-
-
-
contained water
ton
10,906
14,503
12,703
-
-
-
-
-
-
radiation concentration
MBq/cc
0.41
16.35
0.46
-
-
-
-
-
-
total contained radiation
tBq
4,472
237,123
5,843
-
-
-
247,437
-
-
leakage rate
ton/h
-
7
-
-
-
-
-
-
-
leakage duration from March 27
days
-
10
-
-
-
-
-
-
-
total radiation of leakage
tBq
-
27,468
-
-
-
-
-
-
-
planned discharge to sea
ton
-
-
-
-
1,323
9,070
-
-
-
radiation concentration
Bq/cc
-
-
-
-
1.5to20
13.0
-
-
-
total radiation discharged to sea
tBq
0
27,468
0
0
0.03
0.12
0
27,468
5,200,000
fouled water
汚染水の海洋拡散
文部科学省と海洋研究開発機構は、
福島第一原発の汚染水の周辺海域への拡散予測速報を公表した。
しかしこのシミュレーションの前提が問題を秘匿するのが目 的であったらしく、
何の意味も無く、実測にも一致しないもので
かえって疑惑を生む結果となっている。

保安院と同じ穴の狢である

海洋研究開発機構が

二酸化炭素温暖化犯人説の中心的研究機関だから
そういうことになるのかどうか?

原研の実験では
6tBqの海水を東海村沖100kmで海中に放出したばあい、
北米大陸に達するまで5-6年かかるという結果がでたという。

無誤謬神話が瀰 漫し原発推進を国是としている国の
国立研究所ではこの程度の実験しかできないということだ
安全保安院の某審議官が口先でいった拡散してなくなってしまう 
というのは全く根拠がない。

冷却水放水口では
規制値の4,000倍以上の濃度のヨウ素とセシウムが検出されている。

地下水汚染
地下水中の汚染は増えつつある。
4月14日の1号機のヨウ素400Bq/cc、
               2号機のヨウ素610Bq/ccである。

地下水に漏れ出てしまったものが汚染排水と同量、
即ちチェルノブイリの5%相当と考えたほうがよい。
これを閉じ込めのための地下遮蔽壁の構築と
汚染物質の 水巡回による除染も10年くらいかけておこなわなければいけない。

発電所内高濃度汚染表土、瓦礫
台風がくると
敷地内地表や建物を汚染している物質が周辺に拡散しますので
早急にクリーンアップしなければならない。
しかし今年の台風までに間に合うかどう か?
なにもしないと居住不能の面積が増える。
政府は補償額の上限は5兆円だとしているが、
もし長期間居住できない面積が増えれば8兆円くらい更に必要にな る。
そして放射性物質は化学反応で無害化できない元素だから
多量にでる吸着剤、汚染瓦礫、残土をどこに収容するかも
政治問題化するだろう。
解決法は炉内燃 料も含め、すべて福島原発内ということしかないと思うが。
どうだろうか?

各地の放射線強度
30km圏の外にある飯館村の土壌からは
136セシウム    163,000Bq/kgが検出されている。
これは          3,260,000Bq/m2相 当。
チェルノブイリでは
                   550,000Bq/m2の地域は
                            強制移住対象となったと朝日が報道。

文献によれば
チェルノブイリでは 15Ci/km2が強制移住対象であった。
 1Ci=3.7x1010Bqだからこれは15x3.7x1010/106=555,000Bq/m2(55.5Bq/m2
 となり一致する。

政府は知らぬ顔を決め込んでいたが、
31日になり、
IAEAが飯館村は避難地域に該当と発表
補償費用の増加を止めたい役人根性丸出しである。
いつもの パターン。結局負けるのが明らかなのに抵抗したがる。
朝日新聞によれば
福島市でもこの数日高い数値を記録していて
6.38-5.9mSv/h(年間被 曝量は365x24x5.9/1,000=52mSv)、
飯館村は
15.1-13.6mSv/h である。
もっと原発に近い浪江村では90-45mSv/hである。
このままなら1月で退避規準に 達する。
飯館も福島市も屋内退避指令である30km圏外だ。

これで米国が出した80km圏内退避の意味がわかった

放射線強度マップ
日本の気象庁と原子力安全委員会は
長らく公表を拒んできたが
4月5日にIAEAに提出していた風向拡散図を発表した。

IAEAからの要請と当庁が作成した資料一覧

※IAEAから資料提供の要請終了の連絡がありましたので、5月23日要請分を最後に資料作成は終了しました。

要請日時(協定世界時)要請および作成資料
2011年5月23日04時00分資料(英語)
2011年5月20日04時00分資料(英語)
2011年5月18日04時00分資料(英語)
2011年5月16日05時00分資料(英語)
2011年5月13日04時00分資料(英語)
2011年5月11日04時00分資料(英語)
2011年5月9日04時00分資料(英語)
2011年5月6日04時00分資料(英語)
2011年5月4日04時00分資料(英語)
2011年5月2日04時00分資料(英語)
2011年4月29日04時00分資料(英語)
2011年4月27日04時00分資料(英語)
2011年4月25日10時30分資料(英語)
2011年4月20日04時00分資料(英語)
2011年4月15日01時00分資料(英語)
2011年4月14日01時30分資料(英語)
2011年4月13日07時00分資料(英語)
2011年4月12日01時50分資料(英語)
2011年4月11日03時00分資料(英語)
2011年4月10日03時30分資料(英語)
2011年4月6日16時30分資料(英語)
2011年4月4日07時14分資料(英語)
2011年4月2日16時45分資料(英語)
2011年3月30日12時00分資料(英語)
2011年3月26日17時00分資料(英語)
2011年3月23日22時30分資料(英語)
2011年3月22日15時00分資料(英語)
2011年3月20日09時00分資料(英語)
2011年3月20日07時30分資料(英語)
2011年3月18日08時30分資料(英語)
2011年3月17日16時45分資料(英語)
2011年3月17日11時00分資料(英語)
2011年3月17日02時00分資料(英語)
2011年3月16日09時58分資料(英語)
2011年3月15日08時00分資料(英語)
2011年3月15日03時00分資料(英語)
2011年3月14日18時15分資料(英語)
2011年3月14日09時30分資料(英語)
2011年3月13日15時00分資料(英語)
2011年3月13日09時15分資料(英語)
2011年3月12日15時50分資料(英語)
2011年3月12日00時30分資料(英語)
2011年3月11日16時00分資料(英語)
2011年3月11日09時30分資料(英語)



ウィーンにあるオーストリア気象学・地学中央研究所(1851年創立)
もよく似た拡散情報を提供している。http://www.zamg.ac.at/pict/aktuell/20110326_fuku_I-131.gif

フランス放射線防護原子力安全研究所の放射能拡散Simulationが 累積効果が一番良く出来ている。


米軍基地から飛びたった航空機で測定した汚染地図をDOEが公表し ている。

日本における状況(05/13/11更新)


黄色の地域内に1年居住すると15Ci/km2(555,000Bq/m2)の汚染、
または50mSv以上の被曝をする 地域で面積は800km2

これは地表の測定と一致する。

日本政府は20kmの半円を描いて内部だけ強制疎開させたが、
外は検討中として方針を出さなかった。

以上のデータをみると

20km圏外で最初の数週間に
強 い放射性ヨウ素を体内に取り込んだ若年層に
甲状腺ガンなどのリスクを残した可能性がある。

この分布は
3月15日6:10の2号機のサプレッションチャンバー付近での爆発音と
3月15日9:39、4号機4階のプール 室で第1回の火災と
3月16日5:45、4号 機4階のプール室での2回目の火災のとき
放出された多量の放射性物質が
南東の風に吹かれて福島市方向に流れているときに降雨があって
大気中の放射性物質が 地表に下りたためと理解できる。
46.3km地点まで11.9mSv/hとなっている。

降雨時のプリュームの形が地表に焼き付けられた形で残ったのだ。

DOEより遅れて
3月23日、4月5日、
原子力安全委員会より発表された
SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測)による放射性物質放出予測。 

これは初期のころ公表されず、
もっとも大切な時期に住民避難の役立つことはなかった。
150億円の開発費は全く無駄であった。
これを公表しなかった政権の 責任は重大である。
事故後3ヶ月経過するも汚染マップも作成せず。
政府の怠慢は目に余った。
福島大の放射線測定チームが
3月25日-31日にかけて車で370地点の地表1m地点の測定を行い
分布図を作成した。
しかし一番よくできていたのは
群馬大の火山学者早川由紀夫教授作成の汚染マップである。
それぞれのプルームが何日の風に乗って移動したかが詳細に考察されている。ぜひ教授のブログをみていただきたい。
10月6日になりようやく文部省が航空機モニタリングの結果を公表した。
ここで555kBq/m2以上(黄色)は
チェルノブイリの強制疎開地域に相当する汚染度だ。


各地の放射線強度の経緯


福島原発正門での
3月15日8:31の放射線強度は  8.217mSv/hであった。
これは  8:40には                   2.4mSv/hに下がった。
この日の正門の最高値 は    11.9mSv/h
3月15日、
3号機の水素爆発後のプラント敷地内への落下物の放射線は
10:22の2-3号の間では           30mSv/h
3号の山側では                    400mSv/h(白 血球減少させる強度)、
4号の山側では                    100mSv/hが測定された。

3月15日、
東京都日野市南平2丁目石川宏氏宅、
木造2Fの窓辺に設置した 米国のBlack Cat Systems社のGM-10
a, b, g線測定ガイガーカウンターである。
(設置場所:北緯:35°39' 28.08", 東経:139°24'05.40"(世界測地系), 標高:101m)瞬間だが、
12:30頃、90CPMのピークを示している。
120CPM=1mSv/hであるから、これは0.75mSv/h に相当する。
このレベルが年間ずっと継続すれば6.6mSvとなる。
法的には年間5mSVは報告義務がある
東海村では年間5mSV以上と報告があったよ うだ。
これは
セシウムや131ヨウ素が見つかっているというのでこれに
トリチウム、
85クリプトンなどの放射性ガスが混ざったもの
風に乗って運ばれてき たものだろう。

2号 機の
サプレッションチャンバー爆発音時に放出されたガスとすれば
日野に到達するまでに6.3時間かかっている。
距離は280kmであるから。移動速度は 12.3m/sとなる。

当時北風だった。
風速としてはちと早いが
2号のサプレッションチャンバー破損に伴うガスが原因
といっても良いのではないか?

16日の10:40に正門で10mSv/hを記録した。
これは
2号機格納容器サプレッションチャンバーからの漏れによるもの
と東電は考えている。
16日、 
日野市では2:41-11:43にかけてゆるやかなピークが記録された。
最高は55CPM(0.55mSV/h)。 
4号 機4階のプール室での2回目の火災によるものと思われる。

16日、
福島県内北西25kmの飯館村で80mSv/hが瞬間記録された
このレベルに 12.5hさらされれば、一般人の許容値1mSvとなる

16日8:00、
福島市水道水から
ヨウ素177Be/kg、
セリウム58 Be/kgが検出されるが午後2:00にはゼロになった。

飲食物摂取制限値はヨウ素300Be/kg、セリウム200Be/kg

17日、18日も
ヨウ素 170Be/kgが時々検出されている。

16日、
2号建屋から出始めた湯気は格納容器からのベントか、
燃料プールからの湯気かが気になる。

17日、
福島県内北西30kmの地点で0.17mSv/h(170μsv)が瞬間記録された。
このレベルに5.9hさらされれば、一般人の一年の許容値1mSvとなる。

実 際には1時間程度だから良いがこれが何度も来るようでは問題だ。

18日
13:30には北西30kmで0.15mSv/hが記録された。

4月4日、
茨城沖からこうなごから4,000Bq/kgヨウ素が検出された。

厚生省の安全規準なし。 検査もなし。
従って茨城の漁船は千葉の銚子港で水揚げを拒否された。
これも政府が無誤謬ドグマで準備していなかった結果である。
風評被害は政府が作り出し たものである。

放射線量データ秘匿または不在

朝日新聞によれば
福島市でもこの数日高い数値を記録していて
6.38-5.9mSv/h(年間被 曝量は365x24x5.9/1,000=52mSv)、
飯館村は
15.1-13.6mSv/h である。

10mSv/hに下がるとしてもコンクリート屋内退避または避難基準である 50mSn/yには208日で達する数値である。

文部省が全国の 放射能濃度一覧を公開したが、
肝心の福島市や飯館村の記録は表示されていない。
無論福島県庁のHPには数表が掲載されてい る。

政府もNHKもパニックを恐れてなのか、
飯館村の数値を消したものをニュースにつかっている。
朝日新聞はさすが立派でそのうような作為はしていない。

原発周辺には
電源を使わない放射線測定器を設置することが義務つけられており、
事故後からの積算放射線量が分かるはずだが公表されていない。

また緊急停止 まえの燃焼度データも公表されていない

しかし政府は
小田原評定を繰り返し自主的避難とした。

不都合情報秘匿体質国のため市民の不審は拡大し、
カオス的自主避難となっている。
もう原子力新設は日 本では終わったと思わざるをえない。
無論 、既設原発は代替電源が用意できるまで使い切るしかない。
ようやく斑目(でたらめ)原子力委員長が
秘匿して きた
39km圏外を含む12日から24日までの累積被曝予想をしぶしぶ公表した。

原子力委員会はほとんど機能していない。
原発周辺には
電源を使わない放射線測定器を設置することが義務つけられており、
事故後からの積算放射線量が分かるはずだが公表されていない。
また緊急停止 まえの燃焼度データも公表されていない。

飲料水や野菜の放射線量が
全ての食品に対して行われてはいないのは
秘匿していると思っていたが存在しないのだと分かった。
いままで無誤謬ドグマできたため なんらの準備ができていなかったからだ。

福島市出身の友人家族が市を脱出するという30km圏外だから自主退避だが、
これは天災ではなく人災だから後日、
集団損害賠償訴訟の対象にできるのではな いか?

4月に入って
保安院は東電にストロンチウムの分析値は
公表するなと指示したと報道されている。

これは
ストロンチウムは
化学的に分離してからベータ線を計測 するなど分析に1週間もかかる。

半導体検出器やシンチレーション・カウンターなど
スペクトル測定ができるものでないとむすかしい。
簡単なガンマ線測定器で は検出できないことをいいことに、
頬かむりする作戦と見受けた。
このような態度では風評被害は収まらないだろう。

水戸の空間線量計だけ数値が高いことが不思議であったが、
これは測定器が地上3.5mのところに設置されているのに対し、
他の都市の線量計の多くは地上 20mの屋上に設置されているためという。
水戸が最も頼りになり他の都市のデータは過少表示ということになる。
鎌倉でも
5月に入った広町緑地は沼地の地表10cmで0.2mSv/h(1.8mSv/y)であ る。

横須賀の空間線量率の推移


鎌倉に近い横 須賀市西逸見局の空間線量率(ナノ・グレイ/時)は
4月12日現在下図のとおりである。
次第に0.05mSv/hに漸近している。
半減期8日のヨードが31日経て6%まで減少したというわけ
残るはセシウムということだ。
これが半分になるのにこれから30年かかるということであろう。
ヨードやセシウムはガンマ線を出すから、
放射線荷重係数=1で1Gy=1Svである。n=m/1000 である。

Radiation in Yokosuka Naval base
3月15日のピークなのは
2号機のベントと引き継いで起こったサプレッションチャンバー付近での爆発
ならびに損傷部からの漏れにより放出されたものが
風で飛 んできたものと考えられる。
3月21-22日のピークは
北風が吹いた時期に運ばれ、
雨が放射性物質を地上にもたらしたものであろう。
雨が止んでも高止まりしているのは雨で地表にはこぼれた放射能が
地表や建物に付着してそこからガンマ線を放出しつづけていると解釈できる。
18日間の平均が75nGy/h=0.075mSv/hである。
どのくらいで減衰が止まるのだろうか?
137セシウムの半減期は30年だから 50nGy/hくらいか。

年間被曝量は0.05x24x365/1,000=0.4mSvとなり、
許容量の範囲内である。
3月30日の小さなピークは北風によるものと思われる。
全体の減少傾向にあるのはヨウ素の半減期によるものであろう。
4月9日の小さなステップ状の揺らぎは
雨でヨウ素が洗い流されたためと考えられる。

各地の放射線強度と風向を同時表示してくれるRmpView
と いう便利なソフトがある。
Windowsの方はダウンロードして使ってみてください。

しかし女性のシステムエンジニアHaiyan Zhangが作成したJapan Geigermapはグーグル地図上に表示してくれるので最も優れている。グーグル航空写真は事故後の空撮にアップデートされている。

鎌倉における汚染
鎌倉市内で通常の100倍の放射線がでるところがある。
森永先生に問い合わせると、ヨードはイオンのため水に可溶だから
大谷石から漏れ出る雨水が乾けば 100倍濃縮するので間違いではない。
でもそのホットスポットに体を押し付けて
一生暮らすわけではないので問題ないだろう。
ただ子供達がそこにキスした り、
なめたりするようならヤバイということであった。

我が家の裏にある広大な広町緑地のセリ田んぼや湿地帯で
放射線強度が10倍濃縮されていた。
もうヨウ素は消えて、セシウムのは ず。
これも子供達がそこで泥んこ遊びをせず、
セリやクレッソンの採取を我慢すればOKだが、
これは何十年と継続するわけなので死ぬまで食に適さなくなるのかと愕然。
鎌倉市議に相談受けたが、この汚染土壌を東電に引き取らせるのは大事だし、
結局、電力料金に跳ね返る。
それより、鎌倉の汚染マップをつくっ て住民や学校に配布すること、
食品の定期的検査、とくに今後1年いないは魚介類のストロンチウム検査を
金がかかってもしたらよいとアドバイスした。
それか ら原子力空母対策として自治会毎に1台の線量計を配布し、
横須賀や浜岡の事故時に自発的に逃げる指針にすることだ。
7 月末の鎌倉市の
セシウム137は水道水10Bq/kg以下、
焼却灰は400-900Bq/kg程度、
下水汚泥200Bq/kg、
公園の30Bq/kg、
海 水3Bq/kg、
庭木剪定材のコンポストの放射能汚染度は10Bq/kg以下。
Cs137が確認されれば、
Sr90も必ず存在するはずであるがデータな し

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ストロンチウム超ヤバイ 
人体に吸収されやすく骨に蓄積される分プルトニウムよりヤバイ 

比重はヨウ素より重く、セシウムより軽いのでセシウムより遠くまで飛散する。 
放出量はセシウムの半分から数分の1程度?。 
燃料棒に含まれる量はセシウムと同程度だが事故時の放出量はセシウムよりは少ないと考えられてる 
カルシウムと近い特性を持ち、骨に蓄積される。 
半減期は28.8年でベータ線を放射しイットリウム90に変化する 
イットリウム90の半減期は64時間。イットリウム-90は高エネルギーのベータ線(228万電子ボルト)を放出する。 

生体に対する影響 
ストロンチウム90の崩壊により生成されるイットリウム90は高エネルギーのベータ線(228万電子ボルト)を放出する。 
このベータ線は水中で10㎜まで届き、ストロンチウム90はベータ線を放出する放射性物質としては健康影響が大きい。 
経口で10000Bqのストロンチウム90を摂取した時の実効線量は0.28mSvで、外部被曝が大きくなる恐れがある。 
皮膚表面の1cm2に100万Bqが付着した場合は、その近くで1日に100mSv以上の被曝を受けると推定される。 
このストロンチウムを計測もせずに生みにドバドバ捨ててることになる 
骨ごと食べる小魚が超ヤヴァイ 

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森永先生は80万円もするガンマ線スペクトルを計測する機器を自腹で買って、
一時は自衛隊に貸していたが、
東大時代の助手でいま茨城の大学の先生をしてい る人に貸与し、
学生にハザードマップを作らせたらとアドバイスしてからドイツにでかけた。

線量計の設置位置


水戸だけいつも線量が多かったが、これは地表近くに設置してあり他の地点はビル屋上などの線量は低いところに設置してあるためと判明。過少データを見せら れていた可能性がある。

下水処理設備の汚泥焼却灰・生ゴミ焼却灰への濃縮


全国の地方自治体が運用する下水道微生物処理設備の活性汚泥の焼却灰に
放射性物質が濃縮し440,000 -13,200Bq/kgとなる。
殆どはセシウムと考えられる。
その総量は220万トン、総放射能は968tBqとなり
安全委員会公表の大気への放出量770,000tBq の0.13%に達する。

政府方針:

>100,000Bq/kg:コンクリート製保管容器
100,000Bq/kg>8,000Bq/kg:管理埋め立て
8,000Bq/kg>:一般埋め立て
6月に入り、生ゴミ焼却灰に28,000Bq/kg濃縮されているのがみつかった。どうするか未定。

腐葉土の汚染


東北地方産の腐葉土は国の基準を超える濃度に汚染されている。

原子力村住民の言い分


自然放射線は2.4mSv/y(0.27mSv/h)、医療被曝を加え、5mSv/y(0.57mSv/h)が平均値である。ブラジル・ガラパリ市街地の自然放射線は平均5.5、最高35mSv/yであ る。イランのラムサールでは平均10.2、最高260mSv/y。インドのCoimbatore City, Tamilnaduでは居住環境内で30mSv/h(276mSv/y)のところがある。ただこういうところの人口は多くなく、正確な寿命の統計は なく放射線の影響は不明をいいことに原子力村はこれを認識操作の道具にしている。こまた航空機1回200mSv、 X線集団検診は600mSv、CTスキャン1回は6.9mSvも補強材料となる。こうして原子力 村は放射能は危険ではない。低強度ならむしろ健康によいと いうホルミシス仮説を喧伝する。
放射線外部被曝基準について
急性放射線障害は1,000mSv。1013個の体細胞が全てガンマ線で傷つく外部放射線の量である。自然放射能 2mSv/hでは1個の細胞は年に1回ガンマ線が貫通してこれを傷つける。しかし12時間で傷の修復をする。死亡率50%は4,000mSv、死亡率 100%は7,000mSvである。ちなみにチェルノブイリ事故処理作業員の被曝量は平均100mSv、高線量汚染地住民は50mSv、強制避難した 30km圏内住民は33mSvと推定されている。
法律では一般人の被曝許容量は1mSv/yであった が国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告を受け入れて、原発作業者の被曝許容量は50mSv/y、非常時作業は100mSv/yとした。更に厚生省は今 回の事故処理の労働者のために250mSv/yに上げた。屋内退避基準は10-50mSv/y、コンクリート屋内退避または避難基準は50mSv/y以 上。5mSv/h(44mSv/y)が報告義務、10mSv/h (88mSv/y)は避難レベル。
国際放射線防護委員会(ICRP)は非常時には原発周辺に住む一般の人々の年間被曝限度量を100-20mSv/yとした。日本政府は最低値をとっ て20mSv/yとした。しかし 内閣官房参与に任命されていた小佐古敏荘東大教授は学校の校庭の汚染度規準として20mSv/yとしたのは行きすぎであり、SPEEDIの結果公表を遅ら せたことに抗議し辞任した。国際的にもこの学校規準は非難されている。ICRPは100mSvで癌になるリスクは5%上昇するとしている。これを越える地 域では長期的な転居が必要となるだろう。
長期避難の規準としてはチェルノブイリの規準
Ci/km2
min. Bq/m2
min. Bq/cm2
min. mSv/y
>15
555,000
55.5
50.6
即ち50mSv/yである。福島にもこれが適用されるのだろう。
避難基準
日本は緊急的な避難基準は円弧で描いたもので汚染程度は無視している。長期にわたる規制は未決定である。諸外国は明確に汚染程度の基準を決めている。チェルノブイリは
チェルノブイリCi/km2

Bq/m2
mSv/ymicroSv/h
強制避難区域 直ちに強制避難、立ち入り禁止40.01,480,000134.915.40
一時移住区域 義務的移住区域15.0555,00050.65.78
希望移住区域 移住の権利が認められる5.0185,00016.91.93
放射線管理区域(15,000,000人居住)1.037,0003.40.39
ヨーロッパ(4億人居住)0.14,0700.40.04

内閣府の食品安全委員会の山添康東北大教授らが安全基準として自然放射能を除く人工的で追加的な放射線の生涯の累積被ばく量を100mSvにするという基 準からみれば80才生きるためには1.25mSv/y(0.14microSv/h)以下でなければならないということになり、チェルノブイリ事故のときのウクライナなどの住民の住環境と同じレベルになる。後述のヤブロコフ・ネステレンコ報告によればこのレベルで212,000名の犠牲者を出している。その原因は内部被ばくが原因と推定される。

望月氏がドイツ放射線保護庁(BfS)から取り寄せたSAFETY CODES AND GUIDESによると避難ガイドラインは

ドイツ放射線保護庁の規則mSv/ymicroSv/h
避難:100 mSv/7 days5,214595.2
長期的な移住:100 mSv/year10011.4
短期的な移住:30 mSv/month36041.1

このガイドラインは595.2 microSv/hなら7日以上そこにとどまるな、11.4 microSv/hなら1年以上そこにとどまるな、41.1 microSv/hなら1ヶ月以上そこにとどまるなと解釈できる。

同ガイドラインはIn Germany the effective lifetime dose is around 70year x 2.4 mSv/y(0.27microSv/h) =170 mSv, with a fluctuation range between about 100 mSv and 400 mSv, i.e. a fluctuation range of about 300 mSv.としている。これは自然放射線も含めた数値と思われる。

これに対し 日本政府内閣府の食品安全委員会の山添康東北大教授らが安全基準として自然放射能を除く人工的な放射線の生涯の累積被ばく量を100mSv以下にな るように暫定値を下げるとしている。80才生きるためには1.25mSv/y(0.14microSv/h)となり、ドイツと大きな差はないことになる。

ドイツ政府の見積もりでは人口密度がチェルノブイリの立地するウクライナの7~10倍のドイツでは人的被害は甚大で、ドイツ連邦経済省の委託研究などによ る推定では、ガン死亡者の数を170万人~1200万人と見積もっていると望月氏は指摘する。ましてやドイツと日本の人口密度比は日/独=1.5である。

国際放射線防護委員会(ICRP)
化学結合のエネルギーは10eV以下だが、セシウム137の出すガンマ線は662keVの 電磁波で貫通力が高く、外部被ばくの原因となる。化学結合の66,200倍のエネルギーで我々の細胞を構成する分子を壊し、2次電子を放出し、低レベルで も我々の体を消耗させる。貫通力が高いということは破壊力が分散して作用するため回復の可能性を意味する。4,200keVのアルファ線やガンマ線は貫通 力は低いため、内部被ばくしか意味はない。しかし局部的に強く作用し、周りを破壊しつくす。

米国が中が心となって策定した国際放射線防護委員会(ICRP International Commission on Radiological Protection)の視点はガンマ線主体の外部被曝で、理論的よりどころはガンになる確率は「直線しきい値なしモデル」 (LNT  Linear no-threshold) という仮説。LNTモデルは1946年アメリカの遺伝学者ハーマン・J・ミラー(ノーベル生理学賞)のショウジョウバエの研究が理論的主柱。東大医学部の 都築教授が広島に入ってまとめた爆心からの距離と死亡率の相関は爆発時の直接の放射線の影響とされ、軍事機密指定のTentative 65 Dose(T65D)となった。これがICRPの根拠となっている。その後、核実験により放射線は中性子線よりガンマ線が主役と確認されている。

ICRPの基準は 主として広島・長崎の原爆被爆者が爆発時火球から直接うけた外部放射線とガン発生率をたの地域と疫学的に比較した結果、100mSv以上では比例関係にあると いう知見から推定されたものである。100mSv以下ではこの差は明らかではないが、直線関係にあると推定するのが妥当という判断である。この研究を行っ たのは日米共同研究機関である(財)放射線影響研究所の重松逸造や長瀧重信で原子力村の重鎮である。ただ遅発性疾患は20年後に発現するわけだからかれら の研究成果は全てを見ているわけではない。こまったことに日本政府は彼らの強い影響下にある。

米国のピッツバーグ大学トーマス・F・マンクーゾ博士は1944年~72年に至る29年間に、プルトニウム製造のハンフォード原子力施設で働いた労働者2 万4939人のうち、調査時点での死亡者3520名。そのうち白血病を含むガンによる死者670名。全米白人のガン死亡率より6%以上も高かったのを発 見。1977年「マンクーゾ報告」をだし、低レベル放射線はスローデスをもたらすと警告したが、国家に迫害され、彼の報告は抹殺され、ノン・ペルソナグラ タの指定された。

放射線の影響に関する各種仮説

LNTモデルの他に100-200mSvというしきい値以下は統計的に有意なガン発生が見られないというしきい値仮説や、むしろ健康に良いというホ ルミシス仮説がある 。微量であれば逆に良い作用を示す生理的刺激作用あるとするホルミシス仮説は1982年のトーマス・D・ラッキーのNASA委託研究にはじまる。ゾウリムを鉛板で遮蔽して自然放射線を遮断すると活性が落ちることからの類推だ。いずれも 特定の条件下でしか証明されておらず、原発村が好む説である。この説を採る学者は重松逸造や長瀧重信のような御用学者とみてよい。
電力中央研究所の 服部禎男もからめ捕られた。疫学の専門家アリス・スチュワート医師の調査結果は、放射線に無害な量はないことを示しており、バックグラウンド放射線や低線 量条件下において引き起こされた癌の数が放射線防護委員会によって軽視されていたことを示した。

カナダ原子力公社の研究所のアブラム・ペトカウ博士が1972年、マニトバにあるカナダ原子力委員会のホワイトシェル研究所で「液体の中に置かれた細胞 は、高線量放射線による頻回の反復放射よりも、低線量放射線を長時間放射することによって容易に細胞膜を破壊できる」ことを実験で発見した、このペトカウ 効果は凸曲線(べき乗曲線)を描く発見した、ペトカウ効果は低線量で凸曲線を描くことは一般に知られていなかったが死にいたる虚構-国家による低線量放射 線の隠蔽-Deadly deceit』ジェイ・M・グールド、ベンジャミン・A・ゴルドマン(著)/肥田舜太郎、斎藤紀(訳)/PKO法「雑則」を広める会や『人間と環境への低 レベル放射能の脅威―福島原発放射能汚染を考えるために―』ラルフ・グロイブ、アーネスト・スターングラス[著]、肥田舜太郎、竹野内真理[訳](あけび 書房)で日本にも紹介されるようになった。
政府委員を辞職した小佐古敏荘東大教授がまだICRPを信じて政府側の立ち位置にいたころ、審証人としてかかわった福岡高裁判決全文4につきのような記述 がある。
ジェイ・M・グールド及びベンジャミン・A・ゴルドマンは、共著「死に至る虚構・国家による低線量放射線の隠蔽」(甲七三)の中で「チェルノブ イリ惨事の 統計的観察によって、データからいえば、低線量持続的内部被爆は影響が小さくなるわけではなく、むしろ、高線量瞬間被爆と比べて線量がゼロに近づく境界付 近でかえって影響が強い。」「ペトカウ博士は、低線量放射線が高度に毒性化した遊離基(フリーラジカル)と呼ばれる酸素分子を生成し、それが高線量率の時 よりも、低線量率の場合に一層、効果的な細胞膜破壊をもたらすことを実験してみせた。それより2,3年前、T・ストック博士と共同研究者達は、超低線量の ストロンチウム90は高線量の時よりも、ラットの骨髄をより効果的に障害することを観察した。ペトカウの理論は、高線量X線への瞬間被爆や原爆のγ線への 瞬間被爆と比べ、フォールアウトの低線量放射線に長時間被爆した時に極めて重篤な免疫機構の障害が生じることを説明している。」「ストロンチウム90は化 学的にはカルシウムに似ているため、成長する乳幼児、小児、思春期の男女の骨髄の中に濃縮される。一度、骨中に入ると、免疫担当細胞がつくられる骨髄に対 し、低線量で何年にもわたって放射線を照射し続ける。ストック博士と彼の協力者は、1968年、オスロー癌病院で、たった10ないし20ミリラドの小線量 のX線が、恐らくフリーラジカル酸素の生成を通じて骨髄増結細胞にはっきりした障害を作り出すことを初めて発見した。」と述べている。
内閣官房参与に任命されていた小佐古敏荘東大教授が辞任したのを見るとその後、ペトカウの理論に趣旨替えしたようだ。
残留放射線の影響
マッカーサー付米軍医のオーターソン大佐の残留放射能の害の可能性に関する疑問に応えるべく、爆発4日後に爆心地に調査のために入った東大医学部の都築教 授は残留放射線の被害者(入市被ばく)である門田医学生を探し出し、彼に日誌をつけることを薦め、これを英訳して米軍に渡した。この日記は残留放射能によ る被ばくの証拠となった。しかし米軍はこの証拠を秘密(60年後情報開示法により公開となる)にし、残留放射能はないという虚偽の公表を行った。広島の西 北にある山ひとつこえた湯来町は黒い雨がもたらした残留放射能の被害者であるが、国は米軍見解を根拠に半径3.5km以内の直接放射線を浴びた人しか原爆 症認定をしていない。これは日本の学者の不勉強と権力に媚びる姿の反映である。

広島大学原爆放射線医学研究所教授星正治はセミパラチンスクの原爆実験場爆心から100km東北のドロール村に降った黒い雨がもたらした放射性物質による 住民の60年にわたる累積外部被ばく量は350mGy(ガンマ線とすれば350mSv)で広島の爆心から1.6kmの爆発時の線量を同じとした。ただ星正 治は内部被ばくの研究者ではなく、原子力村にとりこまれ、放射線による実害より精神的なダメージを強調する原子力村の走狗となっている。

マンクーゾ博士によって弾劾されたハンフォード原子力施設はその後、環境汚染問題を生じ、ベクテル社が除染作業を請け負ったが、技術的にまたコスト的に難航している。ここに六ヶ所村の未来が見えてくる。

政府は福島事故処理に当たりICRPの勧告にしたがい、20mSv/yを短期的許容限度として採用。小佐古敏荘東大教授は政府委員を抗議辞任した。しかしこれはあくまで短期間の許容値であり、いつまでもこれでいいわけがない。

欧州放射線リスク委員会 (ECRR)
ヨーロッパの市民団体である国際放射線防護委員会(ICRP)のLNT仮説、しきい値仮説、ホルミシス仮説はガンマ線のような貫通力のある放射線と その害を説明するが、低線量でのペトカウ効果や アルファ線、ベータ線ニヨル内部被曝については無視している。アルファ線 やベータ線のような飛距離は短いが巨大なエネルギーを持ったもの、すなわちホットスポット仮説を重視するのだ。
欧州放射線リスク委員会 (ECRR) は現在のLNT仮説は内部被曝や低線量の被曝を過小評価しているため、放射線防護基準はICRPの基準より少なくとも10倍厳しくするべきだと主張してい る。
沢田昭二名古屋大学名誉教授は日本で初めて内部被曝と晩発性障害の重要性を研究し、レイボスで発表。厚生労働委員会での教授の証言によればICRP モデルは外部被曝しか調査しておらず、内部被曝は完全無視の欠陥理論である。
東京大学アイソトープ総合センター長児玉龍彦教授が7月27日の衆議院厚生労働委員会http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php
で除染の大切さを訴えた。システム生物学の立場からウラン換算で広島原爆の20発分以上が大気の放出された。半減期の長い セシウムの除染の必要性を進言。そして早く汚染マップ作成をすべき。補償と子供達を守ることは分けでほしいと進言。そして出てくるセシウムの取り扱いの法 律を作るべきと発言。
外部被曝は主として貫通力の強いガンマ線被曝であるが、貫通力が強いということは逆に電磁波が少しずつ分子を壊しながら減衰するからで、分子が壊れても細 胞まで死ぬことはなく、運悪く遺伝子が壊れても 一つの遺伝子の変異では癌は起こらない。最初の放射線のヒットが起こった後に何度も何度も放射線が照射されないと癌の変異が起こらない。内部被曝はこの執 拗な放射線源となる。これはドライバーミューテーションとかパッセンジャーミューテーションとか細かい事になるので省略。損傷した遺伝子は修復されるため に害はすくない。特に遺伝子は二重ラセンであるからタフである。しかし、たまたま細胞分裂しているときに放射線でやられると修復不能となる。だから乳幼児 や成長期の子供には危険である。従ってどんな低線量でもそれなりのリスクはあるということになる。 大人においても増殖が盛んな細胞たとえば髪の毛、造血幹細胞、腸管上皮が放射線障害を受けやすい。
アルファ線による内部被曝の恐ろしさは二酸化トリウムコロイドを主剤とするX線 造影剤による肝臓障害である。使用後20年で30%の確率で肝ガンを発症したという恐ろしいもの。トロトラストは肝臓に集まり、長期間アルファ線を放出し 続ける。こうして修復機能を担うp53遺伝子がまず破壊され、20-30年後にそれに次ぐ第二第三の変異が起こり、そこで肝臓がんや白血病が起こってくる という事が 解明されている。
貫通力の弱いベータ線も恐ろしい内部被曝をもたらす。たとえばヨウ素-131は甲状腺に集積する。この集積は成長期の甲状腺形成期が最も特徴的な小児にお こる。ヨウ素-131の89%は第一段階でベータ崩壊によって準安定状態のキセノン131に変化し、これが直ちにガンマ崩壊を起こして安定状態のキセノン 131となる。このときに放出されるエネルギーの総量は 971keV である。このベーター線による内部被曝が数年後に発症する甲状腺ガンの原因となる。
セシウムー137は512keVのベータ線を出して短命なバリウム137mに壊変し、更に662keVのガンマ線を放射して非放射性のバリウムになる。遅 発性影響がでてくるのは20年後。 セシウムは尿路系に集まる。ウクライナの高濃度汚染地区、尿中に6ベクレル/ℓという微量だが、その地域ではp53の変異が非常に増えていて、しかも、増 殖性のぜん癌状態。p38というMAPキナーゼとNF-κB(エヌエフ・カッパー・ビー)というシグナルが活性化され、それによる増殖性の膀胱炎、上皮内 のがんができているという事が報告されている。 ここでMAPキナーゼとは分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ(英:Mitogen-activated Protein Kinase)といい、全身の細胞に広く発現しており、様々な細胞の機能発現において重要な働きをしている。NF-κBは免疫反応において中心的役割を果 たす転写因子の一つであり、急性および慢性炎症反応や細胞増殖、アポトーシスなどの数多くの生理現象に関与している。
福島の母親の母乳から2-13ベクレル、7名で検出されているという事が既に報告されている。非常に恐ろしいことが20年後に発生する。
矢ヶ崎克馬琉球大名誉教授はICRP規制では救えない数々の内部被曝の例を上げている。
①第二次大戦後の核実験による放射線被曝の死者はICRPは117万人とするに対し、ECRRは6,500万人とする。この差は内部被曝を考えるか 否かによる。
②広島・長崎の被曝認定基準はICRPの外部被曝規準だから汚染地域外でベーター崩壊が多い黒い雨を浴びた人が認定されないなどの不合理がみられ る。
③イラクの劣化ウラン弾の粉末と吸い込んだり飲んだりしてしまった害に対するWHOの見解もICRPの外部被曝規準に立脚する限り無視ということに なる。
④ニューヨークにおける小児ガンと小児の歯中のストロンチウム- 90含有量は原子力発電の稼働率上昇とともに直線的に増加していまる。核分裂生成物質のうち、ストロンチウム- 90 は、通常のウラン- 235 による核分裂の場合では約7%生成される。半減期は28.8 年。ストロンチウムは、化学的には、カルシウムと同じアルカリ土類金属で、骨に取り組まれやすい。
⑤ドイツでも原発の周辺で小児ガンが多い事例が報告されている。
⑥ICRPの2003年勧告の中で、セラフィールド再処理施設の小児白血病の発生率がICRPの基準からの予測値より100倍以上多いと報告してい る。
⑦カリフォルニアにおける自閉症の小児と原子力発電による発電量との関わりを示している。自閉症小児数は、7,8 年ほどの遅れで、発電量に強く依存している。
⑧ECRRの委員でウルスター大のChris Busby教授は米国西海岸でプルトニウム0.0012Bq/liter airがテルル132と一緒に検出されたとしている。またサンフランシスコで乳児死亡率が35%上昇。テルル132は東京の自動車のエアフィルターからも 検出されたという。
原発の周辺に住む幼児は、白血病に罹るリスクが、原発の周辺に住まない幼児と比べて44%高い。このことをドイツの科学者アルフレート・ケルプライン博士が証明した。細胞分裂の盛んな幼児が低線量放射線に内部被曝すると白血病に罹るリスクがある。


原子力発電施設等 放射線業務従事者等に係る疫学的調査

2011年8月1日、参議院復興特別委員会で質問に立った古川俊治議員は文科省の委託を受けた財団法人放射線影響協会が作った「原子力発電施設等 放射線 業務従事者等に係る疫学的調査(第IV調査)平成17年度~平成21年度」を紹介し、「放射線従事者の方々は長期被曝しておられます。一般の方々と比べた 場合、癌のリスクは1.04倍になります。明らかに偶然では説明できない差をもって、放射線従事者のほうが、癌がたくさん発生してるんです。原発などで働 く放射線業務従事者の通常の放射線被曝限度は、1年で50mSv、5年で100mSvと定めているにも関わらず、100人に4人は癌の発症が増える。この 放射線従事者の方々の平均の被曝線量は累積で13.3mSvです。現在の一般的市民の暫定値20mSv以下です。過去に癌を発症して労災認定をされた方は 10人いますが、最も少ない人は5mSvの被曝だったんです。政府が被曝との因果関係を認めてるわけですよ。5mSvの労災認定とは、中部電力浜岡原発で 働いていた孫請け会社元社員・嶋橋伸之さん(当時29)が慢性骨髄性白血病で91年に死亡し、94年に認定されたものだ。嶋橋さんの放射線管理手帳によれ ば、約8年10カ月で累積被曝線量は50.93mSv。従事年数で累積線量を割れば、約5.6mSv/yとなる。

福島県の人口200万人としてその5%といえば10万人ということになり、これは私がヤブロコフ・ネステレンコ報告から推計した7.6万人と同じレベルである。広島原爆で直接ガンマ線浴びて死んだ人数と同じレベルの死者数となる。

食物中の自然放射能
塩による循環器系のダメージを減ずるために減塩醤油、減塩塩が奨励されている。しかし減塩醤油に含まれるカリウムー40は、人間にとって炭素14よりも大 きな最大の内部被曝源となる。天然カリウムには0.012 %のカリウム40が含まれていて、活性はカリ塩重量当たり31 Bq/gとなる。これは70 kgの体重の人間において、1秒間にカリウム40はおよそ4,400個崩壊していることになる。カリウムー40の内11.2 %は、電子捕獲もしくは陽電子放出(1.3MeVのβ+崩壊)によってアルゴン40へと崩壊し、88.8 %は陰電子崩壊(1.5MeVのβ- 崩壊)によって非放射性の安定同位体であるカルシウム40となる。だから減塩醤油は健康によいといわれるが本当のところどうかはわからない。
カリウム40の含有量(Bq/kg)は米・パン30、魚・肉100、牛乳50、ほうれん草200、干しいたけ700、干昆布2000、お茶600、 ポテトチップ400である。
カリウム40は我々の体に67Bq/kg含まれ、89%は1.3MeVのベータ線を出してカルシウム40になる。11%はガンマ線を出してアルゴン 40になる。 半減期は12.5億年。
人 体に含まれるカリウム40は67Bq/kg、炭素14は41Bq/kg、ルビジウム87は8.5Bq/kgという。合計116.5Bq/kgである。カリ ウム40は0.0117%。かりにセシウムはカリウムに置換されるとしてもカリウムの減少は無視できるほど小さく、セシウム分だけ増える。放射能汚染食品の暫定摂取規準(日本)
1 s(秒)間に1つの原子核が崩壊して放射線を放つ放射能の量が1Bqである。同じベクレル数の放射能が存在しても、それから受ける放射線の強さは放射性物 質の種類や測定点までの距離、間にある遮蔽物の効果などできまる。吸収線量の単位としてグレイ(単位記号:Gy)が用いられる。これは、物質1 kgあたり1Jの吸収があったということであり、1 Gy=1 J/kgとなる。
吸収線量が同じ場合でも、生体に与える影響は放射線の種類により変わる。そこで、吸収線量に線質係数(放射線荷重係数)を掛けた線量当量という量を使う。 単位はシーベルト(単位記号:Sv。Svの次元もJ/kgであるが、線質係数を掛けるため、Gyとは別ものである。線質係数は、α線:20、中性子線: 10、X線,β線,γ線:1で、単位を持たない量(無次元)である。
飲料水、ミルク中のヨウ素:成人300Bq/liter、幼児100Bq/liter、ICRPは10mSv
野菜中のヨウ素:2,000Bq/kg
魚のヨウ素:無誤謬ドグマのため、なし。泥縄で検討して野菜と同じとした。早速コウナゴは不合格。
魚のストロンチウム:規制値なし。セシウムが規制値以下なら問題ないという意見もあるが生物で10倍濃縮があるのでそうともいえない。長崎大の山下俊一教 授は規制値をきめ、モニタリングすべしと。
土地の汚染:農水省は米作はセシウム5,000Bq/kg以上の汚染水田では玄米に500Bq/kg吸収されるので作付けしないことに決定。
農水省は放牧と牧草禁止規準として乳牛はヨウ素70Bq/kg、セシウム300Bq/kg、肉牛セシウム300Bq/kgとした。
今問題になっているペータ崩壊による内部被ばく源とされるセシウム137は世界保健機関WHOの飲料水中の放射性核種のガイダンスレペルは平常時の 値は10Bq/literあった。しかし2011年東北地方太平洋沖地震における福島第一原子力発電所事故の影響から、放射性セシウムの飲料水中及び牛 乳・乳製品中の暫定規制値をWHO基準の20倍以上に相当する200Bq/kgと定めたのはやはり問題なのではないか。ヨウ素131はもう手遅れですがセ シウム137はこれから長く付き合わねばならない。
望月氏によればEUでは食品中の残留放射能には600Bq/kg(生の食品重量)、牛乳と子ども用の食品は370Bq/kgという規制値という。 このEU規制は、EU法の中でも「指令(directive)」という種類の法律で、その場合には各国の逸脱が認められます。例えば、スウェーデンなど は、野生動物の残留放射能規制には、1,500Bq/kg。その理由は野生動物の肉を毎日食べるヒトはいないという理由。EU法の中でも「規則 (regulation)」という種類の法律の場合には各国の逸脱が認められない。
牛セシウム汚染肉
6月、南相馬の一農家が事故当時屋外に積んでおいた稲わらを餌にあたえたところ、出荷された牛肉か2,300Bq/kgのセシウムが検出された。稲 わらを検査したところ57,000Bq/kgのセシウムが検出された。 郡山市の稲わらからは500,000Bq/kgのセシウム、宮城県大崎市の稲わらからは17,600Bq/kgのセシウムが検出されている。農水省は肉牛 の検査体制を見直すとのこと。更に宮城県が汚染稲わらを三重県以東北海道まで各県に売っていたことが判明。パニックとなっている。 これは何も予想できなかった農水省のチョンボ。
筋肉が動く仕組みは筋小胞体から放出されたカルシウムイオンによりアクチンフィラメントがミオシンフィラメントな間に滑り込み筋肉が収縮する。カルシウム イオンと入れ替わってカリウムイオンが出入りするのだ。だから筋肉がカリウムと間違えてセシウムを取り込んでしまうわけで一旦入ったらなかなか出てこな い。半減期70日もかかる。セシウムがせっせと筋肉を動かしながら筋肉分子を破壊し続けるのだ。
筋肉の塊は心臓だ。これが弱って心筋梗塞が多くなる。また血管が劣化して脳梗塞になり、8年寿命が短くなるとヤブロコフ・ネステレンコ報告に書いてある。 ヨードは甲状腺ガンを発病させるのでドラマチック。けれどセシウムは循環器系の病気でスローデスをもたらす地味な存在で、放射性の影響だと気がつく人が少 ない。
セシウム汚染ミルク
武田武彦の2011/7/11のブログによれば福島、茨城、千葉の牛乳は多量に西日本に送りそこでブレンドしてベクレルを規制値以下にして出荷していると いう。無論政府は黙認。 マスコミは週間誌が遅れて報道。消費者は自衛のため産地が特定できる高価な牛乳しかかってはいけないということ。 私も北海道十勝産のものを買っている。地方自治体はインチキせず、風評被害をなくしたいなら全量検査すべき。それをしないのは役所の怠慢。農業者と消費者 はいい迷惑。
というわけで北海道のミルクを購入していたのだが宮城産の稲わらが北海道に売られて肉牛に与えられていたとのこと。では乳牛に稲わらわを与えないというこ とは考えられない。ただ酪農家が汚染稲わらを乳牛に与えても、一晩でオッパイは一杯になり、1日一回搾乳されますからミルクには高濃度には溜まらない。測 定値をみても0.1mSv/h位だ。ただ幾ら薄くてもこれを飲む乳幼児は確実に筋肉に蓄える。牛 肉を食べるのは高級レストランで食する人々だからいわば自業自得。しかしミルクは注意しないと。
セシウム禍から逃れる方法
お茶は1煎目は捨てて2煎目から飲む。プロの農家はセシウムで汚染れた畑で野菜をつくるときはカリ肥料をやるとカリを先に吸収するのを知っている。しかし 有機栽培農家は化学肥料を忌み嫌うのでいまや有機野菜は危険とのこと。そこで有機栽培を標榜しない店で、西日本産の野菜を仕入れることだ。
料理の時は低塩醤油や塩化カリ塩を料理に使う。低塩醤油の塩の50%は塩化カリだからセシウムの吸収は抑制されることができるのか?
個人が買える検査機器
個人で検査機器を買おうとおもったが、本格的な背景放射線を遮断するものは2000-250万円もする。スクリーニング用のハンドヘルドでも68万円とな り、手が出ない。
ところが12.5万円で0.001mSv/hが測定できるRadiと いうものをみつけた。
放射能汚染食品摂取に伴う内部被曝量
ベクレルとシーベルトの換算係数は;
131ヨウ素:経口摂取Sv/Bq=2.2x10-8 吸入摂取Sv/Bq=7.4x10-9  半減期8days ガンマ線  融点113.6℃、沸点183.4℃
137セシウム:経口摂取Sv/Bq=1.3x10-8 吸入摂取Sv/Bq=3.9x10-8  半減期30year  ガンマ線 融点28.5℃、沸点668.4℃  生物濃縮、人体の減衰係数は70day
90ストロンチウム:経口摂取Sv/Bq=2.8x10-8 吸入摂取Sv/Bq=1.6x10-7  半減期29y ベータ線 融点769℃、沸点1,384℃  人体の減衰係数は18year
239プルトニウム:経口摂取Sv/Bq=2.5x10-7 吸入摂取Sv/Bq=1.2x10-4 半減期24,000y アルファ線
トリチウム水:10,000Bq=0.00018mSv  半減期12.3y ベター線
トリチウムガス:10,000Bq=0.000000018mSv 半減期12.3y ベター線 最近の雨水中のトリチウム濃度2Bq/literとして、この水を1年間摂取すると、実効線量は 約0.00004ミリシーベルト。体内取り込みによる内部被曝が問題になる。
グリーンウッド氏の内部被曝試算
内閣府の食品安全委員会の山添康東北大教授は安全基準として生涯の累積被ばく量を100mSvとして暫定基準を見直すとしている。東京近辺の自然放射能 0.05microSv/hの住民が内部被ばく量ゼロとすれば80年の寿命をまっとうしたい場合、環境放射線は0.15micro Sv/h、40年行きたければ0.3microSv/h以下でなければならなくなる。ところが福島市などは1.5microSv/hだから除染しないかぎり内部被ばくの余裕もないことになってしまう。

累積被ばく量を100mSvとした時の外部被ばくと内部被ばくの関係

政府は計画的避難区域解除は20mSv/y以下とするかもしれないが長期的に居住するには0.3mSv/y以下がのぞましいということになる。農地汚染について検討してみた。5,000Bq/kg のセシウムで汚染された農地で育てる米や野菜中に吸収されるセシウム量は下図のようになる。

agricultural productsabsorption coefficient of Cs(products/soil)Cs in products grew on soil containing 5,000Bq/kg Cs (Bq/kg)
rice0.00315
rice grain0.003317
vegetable w/leaves0.049245
cabbage0.026130
seeds0.029145
potatos0.03150

農水省は暫定規準として玄米に500Bq/kg、乳牛はセシウム300Bq/kg、肉牛セシウム300Bq/kgとしたわけだ。
セシウム汚染 20Bq/kgの食品を一人毎日1,000gr摂取するとしよう。そしてカリウムと間違えてセシウムを吸収する率を80%、これが筋肉中に滞留し、 最終的にカリウムに置換されて尿となる減衰係数を30-70日(0.97%)とすると、体内に蓄積するセシウム量は302日で230Bqに達する。もし毎日同じ汚染物質を食べ続ければ230Bqで一定になる。
体内への蓄積
体内への蓄積
 ここから放射されるガンマ線が我々の体を構成する分子を破壊して老化を加速するし、若年層はガンを発病する。
NHKが福島県の南相馬の住民の検診結果の告知を医者がするところを写していた。カメラに映った検査報告書に600Bqと書いているのに、これであびる放 射線は1mSv以下だから問題ないと説明しています。これは、「以後外部放射線がないところに住み、汚染食品は食べないなら」という条件がつくわけで、明 らかに不親切、不適切、無責任な行動だ。医者ですら政府のパニックにさせないという意向に従っている。
欧州放射線リスク委員会 (ECRR) は小児白血病の発生率がICRPの基準からの予測値より100倍以上多いとしているので0.15mSvx100=15mSvとなる。これが本当ならおそろ しいことだ。体内被曝の効果を考慮していない日本の放射能汚染食品の暫定摂取規準は再検討する必要があるのではないか?
フランスNGOが5月にサンプルをとった福島市の子供の尿から0.43-1.3Bq/literのセシウムを検出。これは食品から入ったもの。食品安全委 員会は基準値を年齢別にする必要を検討中。日本の学者はIAEAやICRP一辺倒でECRRの動向やヤブロコフ・ネステレンコ報告を読んでいないのか心 配。
チェルノブイリ事故が住民と環境に与えた結果
2009年にニューヨークの科学アカデミーの紀要として発刊されたロシア科学アカデミー会員ヤブロフ博士と白ロシア放射線安全研究所の2名のネステレンコ 博士が書いた「チェルノブイリ事故が住民にと環境に与えた結果」というタイトルのヤブロコフ・ネステレンコ報告は膨大なスラブ語の文献 を整理していままで西洋に知られていなかった事実を赤裸々に報告している。
ヤブロコフ博士は事故当時はゴルバチョフとエリツィンの科学アドバイザーで無論、秘密保持義務があっていままで沈黙していたが、2005年に IAEA/WHOがチェルノブイリ 事故は後始末に働いた作業員47人の死亡と小児甲状腺ガン4,000人内死者は15明を出しただけという報告を出したことに怒りを覚えてこの報告書を執筆 したと語っている。ヤブロコフ博士はチェルノブイリ事故で98.5万人の死者という結論をだした 。2006年発行のグリーンピース報告書は27万人のガン患者が発生し、そのうち9.3万人は致死的というリポートを出している。アメリカ原子力委員会の 期待に反して、低線量の放射線の影響は少なくとも20分の1に過小評価されているとの結論に到達したローレンス・リバモア国立研究所副所長だったジョン・ ゴフマン (John William Gofman)は50万人としている。カナダ人の女性学者はロザレ・ベルトン?は180万人と推計したとのこと。日本の御用学者とちがい低レベルでの継続 的放射にさらされるほうが怖いといっている。
地域
1990-2004 年の死者数
ヨーロッパロシア
67,000
白ロシア  
59,000
ウクライナ 
86,000
小計     
212,000
>15Ci/km2(40Bq/m2) or 50mSv/yで転居して統計外  
25,500
統計外合計
237,500
ソビエト外ヨーロッ パ>1.08Ci/km2(40Bq/m2) or 3.4mSv/y
170,000
ソビエト外ヨーロッ パ<1.08Ci/km2(40Bq/m2) or 3.4mSv/y
255,000
ヨーロッパ外全世界                
323,000
全世界合計
985,000
となる。
チェルノブイリの総放出量5,200,000tBqに対し、原子力安全委員会が発表した福島の総放出量は770,000tBq(広島原発80発)で 14.8%である。広島原爆の8,000発分だ。総放出量は太平洋に流れた分は計測外とすればこれから日本で5-20年間に発生するスローデスの死者 (ガンも含め、免疫不全や内蔵、循環器系疾患で寿命が8-10年短くなる人数)は237,500x0.148=35,000人程度。これは自動車事故のよ うに即死でなく、5-20年かかるスローデスのため、素人は因果関係がわからない、たとえ分っても当事者は隠すし、新聞種にもならず、隠蔽される可能性あ り。しっかりしたモニタリングと救済が必要。(またもや日本はモルモットになった)
ヤブロコフ博士はインタビューで米国中心の国際放射線防護委員会(ICRP)に対抗する。ヤブロコフ・ネステレンコ報告を読めば米国が中心と なって策定した国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に準拠する日本の基準は甘すぎる危険があることが分かる。
呼応するようにECRRが4月作成した報告書では低線量の危険を指摘するウルスター大のChris Busby教授が福島の100km圏内の今後の10年間のがん患者は人口密度を加味して10万人、200km圏内10年間のがん患者は20万人と推定。今 後の50年間では40万人と推定した。
広島で被曝しながら治療活動にあたった今年94歳の医者肥田舜太郎さんは「放射線の病気が始まってくるのは、おそらくこの秋から来年の春にかけてで、たく さん出てくるだろうと、わたくしは想像しています」そして実際に被災者の下痢は始まっているという。
「人類が制御できない科学技術は放棄すべきだ」という長崎市長の平和宣言は的はずれ。自動車も飛行機も新幹線も化学プラントもカオス的振る舞いをして事故 はおこる。原子力も同じ。正しい認識は「宇宙開闢時強かった放射線が弱くなって初めて生命出現できた。この生命の敵、放射線を出す原子力というものを核兵 器とならんで廃絶しなければならない」ということだ。我々の体を作っている化学結合のエネルギーは10eV以下だが、セシウム137の出すガンマ線は 662keV。化学結合の66,200倍のエネルギーで我々の細胞を構成する分子を壊し、2次電子を放出するのだ。これによればスローデスを迎えた人数は 「人類が制御できない科学技術は放棄すべきだ」は的はずれ。自動車も飛行機も新幹線も化学プラントもカオス的振る舞いをする。正しい認識は「宇宙開闢時強 かった放射線が弱くなって初めて生命出現できた。この生命の敵、放射線を出す原子力というものを核兵器とならんで廃絶しなければならない」ということ。
呼吸で取り込んだヨウ素による内部被曝
3月12日、マスクを装着せず中央制御室にながくとどまった東電職員2名がヨウ素が甲状腺に蓄積して内部被曝が最大650ミリシーベルトを越しているのが みつかった。ホール・ボディー・カウンターという大型の装置が 発見されたもので、1,000人の作業員が検査を待っている。
ならば同じ日、爆発のプルームが流れた方向に幼児をつれて強制脱出した人々も検査するひつようがあるだろう。
耳なしウサギ
福島県浪江町で4月末ごろ耳なしウサギが出生したことがUチューブで報じられ、ドイツで大きく報道されている。
「耳なしウサギ」の飼い主は杉本祐子さん。現在は大人のウサギだけで21羽を飼育している。ウサギ小屋は、ハーブや山菜など自然あふれる私有地にある。小 屋の中にある巣穴で出産するため、耳なしウサギがいつ出生したかは、正確にはわからない。5月7日にうっすら毛が生えている状態の赤ちゃんウサギを確認 し、同月11日には「まだ目が開いていなかった」ということから、4月末ごろに出生したとみられる。5月28日には、フワフワの真っ白な毛に包まれ、手の ひら大の大きさになっていた。耳のないウサギは、ほかに3羽のきょうだいがいるが、いずれも耳はあった。福島第1原発の事故を受け、政府は4月22日に 「計画的避難区域」を定めた。浪江町は全域が第1原発の事故発生から1年間の積算放射線量が20ミリシーベルトを超えるおそれがある地域とし、「おおむね 1カ月」で避難を完了させる方針を打ち出している。同町内での最大値は毎時65マイクロシーベルトだったが、耳のないウサギのいる場所からは10キロ以上 は離れていた。杉本さんは自前の線量計で自宅周辺を測定し、積算を試算したところ、積算量は年20ミリシーベルトを超えないことが分かったため、避難する つもりはないという。耳のないウサギは自然界で生まれてくるものなのか。複数の獣医師、研究者は「見たことがないし、研究もしていないのでコメントできな い」などの回答しか得られなかったという。耳があるはずの部分はわずかに突起物のような感触もあったが、やはり毛で覆われているのみだった。お母さんの歯 が当たり、耳が切れてしまったことでもないようだ。
毛のない因幡の白兎君に対抗し、福島の耳なし白うさぎ君が誕生したのだが、これ女性にインパクトある。所詮経済のバブルも原発バブルも男のテストステロン がなせる業だ。だから世の女性がもっと中央官庁や企業の中枢で働くようになれば世の中が変わる。北欧に習ってあらゆる組織の管理職の半分は女性にしなけれ ばならないという法律をつくれば、経済危機も原発もなくだろう。勿論誤差はあってなかには男以上に賭け事の好きな女もいるが。
5月になって茨城県日立市で茎の長さ1mに達するタンポポが生えたというニュースがある。ただ放射線は普通植物を矮小化するので放射線が原因とはいえない だろうと専門家。
プルトニウム
プルトニウムを水源に投げ込まれても無害と主張している東京大学工学系研究科システム創成学専攻大橋弘忠教授が居ます。これは言い過ぎでしょうそれなら自 分で飲んでみせたらよいのです。
実はプルトニウムは短時間なら手袋して手で触っても大丈夫なくらい放射線は弱いのです。なぜなら半減期が1万年とながいのでその分ゆっくり崩壊するからで す。冷戦期デンバーの郊外40kmでグローブボックス内でプルトニウム金属粉末を手でかため水爆の起爆材を作っていたことがあります。それを作ったオバサ ンはガンの恐怖におびえながらそれでも健在なのです。ただグローブボックス内でプルトニウム金属粉末が火災を起こし、この工場は放棄され、跡地は立ち入り 禁止となっています。跡地を吹きすさぶ風に乗って飛ぶ粉末を吸い込んだらアウト。荒野になって野生動物だけが闊歩しているTVを見ました。
海洋生物によるセシウムとストロンチウムの濃縮
ヨウ素は半減期が短いので論ずる必要はない。4月4日茨城産コウナゴから447Bq/kg検出された。 その後4,080-14,400Bq/kgまで上昇。ついに出荷停止になった。IAEAによればセシウムは魚で100倍、海草で5倍濃縮する。
財団法人海洋生物環境研究所の御園生淳によれば表層の植物性プランクトンを食べるコウナゴは1ヶ月後にはピークに達し、大型魚のスズキは半年でピークにな り、元にもどるのに1.7年、マダラは0.8年でピークになり、元にもどるのに2.5年かかるという。
電気出力100万kWの軽水炉を1年間運転すると、10京ベクレル(10,0000tBq)の90ストロンチウムと260京ベクレル (2,600,000tBq)の89ストロンチウムが蓄積する。原爆は高温のため全てを気化する。アメリカと旧ソ連による大規模な大気圏内核兵器実験の影 響で1960年代前半に大気中濃度が上昇し、食品の汚染がいちじるしかった。冷戦時代の日本人は核兵器実験の影響で1日に約1Bqの90ストロンチウムを 取り込んでいたと推定されている。原発事故のようにメルトしたコアの温度はストロンチウムの沸点1,384℃に達しない。チェルノブイリ原発事故では、大 量の放射能が放出された。90ストロンチウムの放出量は、炉内の存在量がほぼ等しいセシウム-137(30.1年)に比べて小さかった。名古屋で採取した 大気試料の分析によると、90ストロンチウム/137セシウム放射能強度比は0.002~0.02の範囲に分布していた。発電所周辺または近隣諸国に降下 した放射能に含まれるものの放射能強度比は、上の値より高く0.1に達すると報告されている 。
しかし福島事故では大量の水を壊れてしまった燃料棒の上に注ぎ込み、3万トンもの排水を作ってしまった。これは鉱山でいうリーチングの手法とおなじもの だ。リーチングは水に溶けるものを溶かし込み 、地下室やピットに溜まっている。例の富山のカドミウム汚染も、中国のインジウム鉱山におけるトリウム公害もリーチングという方法を採用したための公害で あった。今回は福島鉱山の廃液公害になるおそれがある。チェルノブイリもスリーマイルも参考にならない新しい事態であると認識する必要がある。海水中の 90ストロンチウムは魚な人に取り込まれてしまうと18年間体内にとどまるので濃縮される。水に溶解する試料から化学的にストロンチウムを分離し、1週間 以上経過後に生まれてくる90イットリウムを分離し、ベータ線を測定するのがふつうの方法である。しかしまだ充分な分析体制が整備されていなく東電 も文科省も分析せず、または秘匿して公表せず、市場の出回る魚の分析体制も未整備だ。現在はヨウ素とセシウムだけで食べてよいかどうか判断しているだけ だ。分析は簡単ではないがストロンチウムも測定すべきだろう。
東電は5月9日になりようやく構内の表土から570Bq/kgのストロンチウム、浪江町と飯館村からは32Bq/kgのストロンチウムを検出したと発表。 海水からは7.7Bq/liter
ストロンチウムは核分裂生成物の6%に達する。ストロンチウムはアルカリ金属で化学反応性が高く、水に可溶な水酸化ストロンチウムになる。この過程でも水 素が発生する。だから 圧力容器に窒素を注入する必要がある。10万トンに達する汚染水にどのくらい溶けているか公表されていない。秘匿の疑い大である。
Sr + 2 H2O → Sr(OH)2 + H2
ストロンチウムはカルシウムと間違えて骨に蓄積するので減衰率が低く、長く体内に滞留するので内部被曝を深刻にする。 プルトニウムとストロンチウムの放出量がチェルノブイリに比べて大分少ないと予想されるのは救いだ。
放射線の本当の怖さ
新規な放射性アイソトープを作って登録して来た森永先生は「原子力は人類を幸せにしない。なぜなら生物は地球上の放射線が無くなってから発生したので放射 線を検出する器官が不要だったから、進化の過程でこれを持たなかった。我々は放射線に対しメクラなのだ。原発がこの事実を無視して生物発生前の地球の状態 をつくりだすことは全ての生物にとって大変不幸なことである」と一言で原発を否定される。だから政府は丸書いて中の人は外に出てと乱暴なことをするハメに なるのだ。
測定器を持って福島や郡山の町をあるくと放射線はなぜか田園地帯より都市に多い。これは化石燃料の中に放射性物質がありこれが長年溜まったという説、屋根 に降ったセシウムイオンが水にとけてアスファルト地面に溜まり、そこで蒸発して結晶化するためかもしればい。鎌倉でも大谷石の漏水点で煮詰まって結構危険 なホットスポットができている。

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