Bq/kg→Bq/m2→μSv/h の変換についての簡単なまとめ



Bq/kg→Bq/m2→μSv/hの変換についての簡単なまとめ


今日のtwitter情報のまとめです。

今日の東大早野先生(@hayano)のツイートの多くは、タイトルに示した土壌の放射能汚染(Bq/kg)から環境放射線量(μSv/h)に変換する話でした。

なんでこんな話が出ているのかな?と思ったら、どうやらこの記事が元になっているようでした。

save child
http://savechild.net/?p=575

ひょっとしたらきっかけは違うかもしれませんが、忘れないうちにまとめてみなさんと情報を共有しておきます。

(1)Cs-137のデータから放射性セシウムの値を求める。
杉並区の小学校の校庭で、Cs-137が344Bq/kgだったそうです。このブログでも前から何回も話をしているように、Cs-137の値を約2倍すると放射性セシウムの数値になります。というのは、放射性セシウムの主なものはCs-134(半減期2年)とCs-137(半減期30年)で、Cs-134:Cs-137=54:46=約1:1だからです。

Cs-137が344Bq/kgということは、2倍して放射性セシウムで600Bq/kg程度です。

(2)Bq/kg→Bq/m2の変換
次に、
Bq/kg→Bq/m2の変換です。
早野先生によると、Bq/kg→Bq/m2は50倍。
保安院の記者会見では65倍すればいいという話らしいです。
ただし、それは土を表面から5cm取ったときの話です。
農水省の測定方法だと表土から15cmとるので、
150倍くらいする必要があるそうです。

ここでは50倍とすると、600Bq/kg×50=30000Bq/m2になります。

(3)Bq/m2→μSv/hへの変換

下記の内閣府原子力委員会資料
(原子力安全委員会とは別です。そんなものもあったのですね)によると、
Bq/m2の数値を282,000で割ればいいそうです。

第16回原子力委員会資料
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2011/siryo16/index.htm

原子力委員会資料 5ページ
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2011/siryo16/siryo2.pdf

ですからこのケースでは、30000Bq/m2÷282000=0.106μSv/hになります。

早野先生のツイートでは、「そうして求めた値が,過去の平常値からの嵩上げ分」だそうです。


なんでこういうものを紹介したかというと、この換算式を知っていれば、自分の家の近くのμSv/hか土壌のBq/kgがわかると、Bq/m2を計算できるからなのです。Bq/m2=MBq/km2(メガベクレル/km2)ですから、チェルノブイリの時の土壌汚染図や、下の図と対応させて見ることができるのです!(もちろん、この換算式はあくまで目安ですので、数倍の幅はありうると思っていた方がいいと思います。)

6/4エネルギー省との合同地図

この図では単位がBq/m2ですから、外側の青いところが300000Bq/m2以下ということです。

300000Bq/m2は上の式に当てはめると、300000÷282000=1.06μSv/hです。つまりだいたい1μSv/hで300000Bq/m2=300 KBq/m2になるということです。

また、チェルノブイリの時の第三汚染区分(1-5Ci/km2)というのは、下限が1Ci/km2=37000MBq/km2=37000Bq/m2ですので、上の図の青いところのさらに濃度が低い区分です。チェルノブイリと比較して、どこまでがこの第三区分になるか?ということが騒がれていましたが、今回自分の家の近くのμSv/hがわかった人も多いと思いますので、土壌のデータがわからなくても、この機会に計算してみてはいかがでしょうか?

チェルノブイリとの比較の話はいずれ書きたいと思います。




各地が放射能汚染の程度や危険性を考える上で、政府やマスコミが必死に宣伝しているいわゆる「放射線量」(ガンマ線空間線量)は測れてないものが多すぎて全然参考にならないが、土壌調査は放射性物質の積もった量を計測するため重要な手がかりの一つとなる。放射性セシウムの地表濃度について、当ブログで把握している土壌調査の結果(放射性セシウム濃度のみ)をまとめてみた。※なお土壌調査については同じ市町村内でも計測ポイントや地表の状態によって全く違う値が出ることが分かってきましたので、一つの検出値だけでこのエリアは安全だとか全部がこの濃度だといったような判断はできないことをご注意願います。

※画像をクリックすると拡大されます
※表内「セシウム全体」とはCs134とCs137の合計
※農水省の「稲作規制基準」については追記参照


■ 山崎秀夫・近畿大学教授による土壌調査について

単位が1キログラムあたりのベクレル数なので、
これを平方メートルに換算して比較することは厳密には難しい。
ただしいろいろ調べたところ、

今中哲二氏が検討したことがある20倍にする方式と、

安全委員会が文部科学省データについて回答したという65倍にする方式

があるようなので、参考までに両方の方式で換算してみた。

(※換算方法は採取した土の深さや土の質量によって違ってくるようです。
農林水産省のように15cmくらいまで採取する場合は
キログラムあたりの値が極端に小さくなりますので
150倍にする方式で換算しないといけません)

上の換算方式で推定するなら、
福島市光が丘のセシウム137濃度
(20倍換算で7.5キュリー/km2、65倍換算なら24.3キュリー/km2)は、
少なくとも【参考】に書いた
チェルノブイリでの第二区分に相当することになる。

これが人口の多い福島市中心地や福島大学からも近いエリアでの値なので、
深刻に受けとめざるを得ない。
東京都江東区亀戸の土壌中濃度
(20倍換算で0.9キュリー/km2、65倍換算なら2.8キュリー/km2)は、
少なくともチェルノブイリ第三区分にほぼ匹敵する濃度になる。
アスファルトの上は一般的に雨などで
放射性物質が下水に流されるため土砂の地表よりは
汚染されていないと思われるが、
東京でも部分的には相当な汚染があることがこの土壌調査からも分かる。


■ 文部科学省の土壌調査について
文科省の土壌調査もキログラム単位であるが、
文科省のデータの場合は65倍換算で良いらしいので比較できる。
福島県内の比較的原発から近いエリアのみであるが、
飯舘村Aポイントでの143キュリー/km2や浪江町での685キュリー/km2は
目を疑うような値だ。
今回の福島原発から出ている放射性物質の量の
すさまじさを改めて見せつけられる。

資料出所:リンク1リンク2


■ 木村真三氏による土壌調査について(ETV特集の感想を兼ねて)
ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」(5月16日放映)は
多くの方が指摘されているように良い番組だった。
番組内ではっきりと数値が分かったものは限られているが、
元厚生労働省の調査員である木村さんが事故発生直後から
自分で現地に赴き、多くのポイントで土壌を調べた。
このような人がいることは本当に心強い。
この番組を見た人の多くがこの国の政府のひどさを改めて痛感したと思う。
政府は事故発生から2ヶ月近く、
20kmから30kmのエリアを一様に屋内退避などと言って避難させなかったが、
浪江町赤宇木の避難所の人たちもまた政府の言葉を信じてそこで暮らしていた。
ところが木村さんが土壌を計測すると、
54キュリー/km2というチェルノブイリ第一区分
つまり強制移住となったエリアの濃度をはるかに上回る値の
セシウム137が検出された。
この避難所の方々はたまたま木村さんに正しい情報を伝えられて避難所を出た。
そもそも木村さんは、こうした自主的な調査を行おうとして、
厚生労働省の上司からやるなと言われ、辞職を決意したという。
なぜ人々の命を守るための調査をしてはいけないと命令したのか、
厚生労働省は説明すべきだ。
文部科学省もその非人道さで負けていない。
福島県郡山市の学校は校庭の土砂に堆積した放射性物質を懸念していたが、
文科省は使用時間を制限すれば
(年間20ミリシーベルトを越えないから)
放射能を除去する必要はないと言った。

郡山市の学校が独自の判断で
校庭の土の表面を3センチほど取り除くことを決定したが、
それに対しても文科省は、
かき集めた汚染土の山の処理を助けもせず校庭内に保管させた。
なぜ子供たちのリスクを最大限下げようとしないのか。腹立たしい。

ただ興味深かった点は、
5月2日に福島県の住民らが政府と交渉した際、
文科省に20ミリシーベルトの助言を行ったはずの原子力安全委員会が、
文科省の代表者とは食い違う以下のような発言をしていたことだ。
「20ミリシーベルトを基準とすることは、これはもう認められない。
これははっきり申し上げさせてもらいます。
20ミリシーベルトを基準とすること、
これはもう原子力安全委員会は認めておりません。

(会場ざわめき)認めておりません!
年間20ミリシーベルトの被曝は許容しません、子供に関しては。

それはもうはっきり原子力安全委員会として言わさせていただきます。」

世論の力におされて、政府内でも異論が出始めているのでは?
と少し希望をもった。
資料出所:NHK・ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」
(5月16日放送)※この方が文字起こしをして下さっています(You
■ 日本分析センターの土壌調査について
過去の記事でも書いたが、
千葉市の一部で1.4キュリー/km2というチェルノブイリ第三区分に
相当するセシウム137汚染が出たことは重大である。
■ 大量汚染が示されている以上、体内被曝検診を実施すべき。
ホールボディカウンタ車・尿検診を要求しよう!
原発利権集団が、情報を隠し計測をボイコットし
ゆるい暫定基準まで作って被害を隠し、風評だ何だと言って
原発災害の責任を一般庶民に転嫁することを、
これ以上認めるわけにはいかない。
得られるデータを総合的に見て言えることは、
福島原発から放出された放射性物質はとてつもない量であり、
汚染は相当広範囲に広がっている。
今のところ土壌調査はごく限られたポイントでしか計測されていないため、
土壌調査だけからは全体像はまだ見えてこないが
(同じ市町村内でも計測ポイントや土質等によってかなりのばらつきがある)、
先日公表されたWSPEEDIの広域予測値もあわせて考えれば、
首都圏も含めてかなり広範囲に放射能汚染が広がっていることは
疑いようがない。大地が汚染されていれば水もそうであり、
生き物の生態濃縮や食べ物を通じて内部被曝を被る人々が増える。
大規模かつ広範囲の放射能汚染が示された以上、
実際の被曝被害から目を背けるべきではない。

政府は土壌・食品・水・空気などの中の
アルファ線物質(プルトニウム・ウランなど)や
ベータ線物質(ヨウ素・セシウム・ストロンチウムなど)も含む
放射性核種ごとの徹底的な調査をすべきであるとともに、

もはや人体を直接調査すべき事態であると考える。

服などに付着した放射能をただ測るのではなく、
一人一人の体内被曝量を計測できるホールボディカウンタ車を増産して

各エリアに配置し、アルファ線・ベータ線物質が検出できる尿検査も含めて、

巡回して子供から順に無償で検診を始めるべきだ。

あなたやあなたの家族が10年後や20年後にガンや白血病を発病しても、
今現時点でどれだけ被曝しているかのデータを示せなければ、
因果関係がはっきりしないとかいろいろ理屈を出してきて
被害や補償を認めないという理不尽が起きることは目に見えている。
現にチェルノブイリ被害者の多くがそうした経験をしてきた。
自分の被曝量が分からないままでは不安は払拭できないし、
今ならまだ被曝量を把握した上で対策を考える時間がある
(最初の頃に体内に取り込んでしまった半減期の短いヨウ素の被曝量を
測るにはもう手遅れかもしれないけど
セシウムその他の被曝量が分かるだけでも全然まし)
そして体内被曝が計測されるということが、
行政にしっかりとした放射能対策をさせるプレッシャーともなる。
みなさん、体内被曝検診を自治体などに要求していきましょう!




福島原発事故に関してさんのブログより


詳細・換算式

以下IAEAの資料99ページに、土壌1m2に付き、放射性物質の核種がどれほどあれば、その場所の空間線量がどのくらいになるのかという換算式がある。

http://www-pub.iaea.org/mtcd/publications/pdf/te_1162_prn.pdf
○.○E-○とは、○.○×10-○(乗)と同じ意味である

ここからmSv/h / kBq/m2の係数を使うと、

セシウム134はkBq/m2に0.0054を、
セシウム137は0.0021を掛けると

その場所のμSv/hが出る仕組みになっている。

仮に555kBq/m2のセシウム137を計算すると1.1655μSv/hという数字が導き出される。これを単純計算すると年間10mSvになってしまう。何故チェルノブイリの区分では、これで5mSvということにしたのかと言えば、それは住居による放射線の遮蔽係数等を考慮に入れたからであろう。0.57μSv/hで年間5mSvという主張をする人はこの遮蔽係数という考え方も全く無視している。これが第二点の錯誤である。





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