2012年1月29日日曜日

ラッキーアイランド

皮肉にも、
第五福竜丸=「ラッキードラゴン」ならば
福 島  =「ラッキーアイランド」である。
彼らが、フクシマ人とされし我々を”棄民”扱いするのなら、

我々は、<3.11>、独立を宣言しよう。

生きものが通るから”路”になるのか
”道”を造って、ヒトを通すのか

我々は、造られた道をこれまで迷いもせず歩んできた。
ささやかな疑問が生じても、文明に追いつこうと必死になり
”大切な忘れ物”を置き去りにしてきたのだ。
全てのもの達が”それで、いいんだ”と、口を揃えて言っていたから。
皮肉なことにその文明を受入れると、その人間の一日を喰い散らかし始め、そして終いには、人は文明に追い立てられ、考える時間までも失っていた。

”大切な忘れ物”を取り戻すために
”風”を感じること、”お日様”を浴びること、”大地”に触れること、”水”のありがみと、”食”に感謝し、”家族”の存在、これらすべてを二の次とし、それが戦士であるかのように言い聞かされ生きてきてしまった。”大切な物”を大事にできない社会や人間関係は破綻している。そこに、しがみ付くは、やはり”保身”である。文明に侵されているだけである。今回の災害は、”自然災”と”暴走した科学”の”人災”とそれを正当化する”社会災”であった。

ならば、
「ラッキーアイランド」は、宣戦布告をしようではないか。
イカツイ戦争ではない。
個人の自覚を訴える闘いである。
責任の所在を求め、”生命の尊厳”を訴えるのだ。

日本において東電は無法化した「壕外」、言ってみれば”東電共和国”という独立国家である。独自の言語表現を駆使し、治外法権を行使している。もはや、”ムラ”ではない。国の援助を受けながら政府介入を拒否するは、”企業”レベルではない。日本常人;個人と法人の中、現行法で裁けぬは”天皇”と”東電”だけではないのだろうか。”東電王国”は、核保有国でもあるから。

「ラッキーアイランド」は、求める。幼き、弱き者達の基本的人権の侵害とわが国民の全面”補償と保障と保証”を!
「ラッキーアイランド」は、訴える。国際人類会議を。そして、武器三原則を掲げよう。あらゆる生命の野蛮な殺戮止め、邪魔をしない在り方を模索すると。
「ラッキーアイランド」は、あえて漂流しよう。子どもと女性を守る”約束の大地”を求めて。決して、他国の都合の囚われの民とならぬためにも。

消せない火は、付けてはならない。
45億年を経て”今”の自然界に存在しえない物質は
生命に対して”危険”であるということである。

”人類は、今や第五福竜丸に乗っている”と詩人(アーサー・ビナード)は言った。
それは、絶望への箱舟だ。
あらゆる生命は、核とは共存できない。

君もまた覚えておけ
「ラッキーアイランド」は、核保有国である
「ラッキーアイランド」には、”死の街”がある
「ラッキーアイランド」は、絶望を内包するからこそ、”希望”が輝く

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