プルトニウムは重くて飛ばないとこの男が言った

2011年10月2日日曜日

プルトニウムは重いので飛ばないと言ったのは誰だったのか


 

2011年3月29日。日本テレビでプルトニウムについて東大病院放射線科・中川恵一准教授が出演して「プルトニウムの専門家」として様々なことを話していた。

中川恵一氏は「専門家」であり、かつこの分野のスペシャリストであるはずなので、私たちは彼の言うことはとても重みを持って受けとめなければならないと分かっている。何しろ専門家である。嘘を言うわけがない。

プルトニウムは重くて飛ばないとこの男が言った


このときの中川恵一氏の話は幸いにして今でも見ることができるのでまずは最初にそれを見てもらうことから話を進めたい。オリジナルはこちらである。
http://www.news24.jp/articles/2011/03/29/07179697.html



プルトニウムが原発敷地の土壌から検出された事実を受けて、アナウンサーが「一般市民、私たちの生活にはどんな影響があるんでしょうか?」と尋ねたとき、この中川恵一氏は何のよどみもなくこのように答えた。

「はい、これはありません」

プルトニウムは一般市民には影響がない理由としてこのように答えている。

「この物質は非常に重いんです。ですから、ヨウ素のように飛散していくことがありません」

非常に重い物質で飛散していくことがないから、一般市民には影響はありませんとこの東大病院放射線科・中川恵一准教授は言った。

そして、その翌日にはあたかも中川恵一氏の意見を裏付ける(利用する)かのように産経新聞はこのような記事を載せている。
土壌のプルトニウム 重い元素で遠くには飛ばず 人体に影響ないレベル
2011.3.30 22:14
プルトニウムは重い元素で、今回は遠くには飛んでいないと考えられている。また、プルトニウムが出す放射線「アルファ線」は、人体に影響は大きいものの空気中では3センチも進めず、紙1枚で遮ることができるとされる。

私たちは今、プルトニウムが飛び散っているのは知っている。大変な問題になっている。

それなのに、プルトニウムは重くて飛んで行かないと明確に言ったのは誰だったのか。それは中川恵一という、この男だ。この男が「プルトニウムは重いから飛散しない」というデマを広めた張本人だ。
中川恵一。
プルトニウムは重くてヨウ素のように飛散しないと言った。

私たちは2011年3月11日から起きた原発事故が起きた瞬間に、様々な「御用学者」の嘘八百を聞かされてきた。

しかし、あとになってから「御用学者に騙された」というが、それが具体的に誰なのかをすでに忘れてしまっている。

だから、本当はこのように言わなければならないのだ。

「プルトニウムは飲んでも安全」と御用学者・大橋弘忠が言った。

「プルトニウムは重くて飛散しない」と御用学者・中川恵一が言った。

この男たちはどちらも東大の教授だ。東大の教授は馬鹿の集まりなのだろうか? それとも東京電力から5億円もらって喜んでいる拝金主義者なのか。困った男たちが東大に生息している。

そういえば、勤務中に女性と複数回にわたって30代の女性職員とキスして一ヶ月の停職懲戒処分を受けている西山英彦氏(元原子力安全・保安院審議官)も東大出身だ。

カリフォルニアでプルトニウムが普段の18倍


プルトニウムの説明については様々なところで書かれているが、要するに自然にはほとんど存在しない有害物質で、体内に入るとずっと放射性物質を出し続け、排出されにくいという特徴があるものである。

エネルギーが半減化するのが2万4065年後、体内の骨に取り込まれたら50年滞留して人間を苦しめる。遺伝子を傷つけて細胞を傷つけていくのである。

しかし、私たちは安堵してもいい。

福島の原発敷地からプルトニウムが発見されたときに、いったいどうなるのかと心配する市民に向かって中川恵一という男がこう言ったではないか。

「この物質は非常に重いんです。ですから、ヨウ素のように飛散していくことがありません」

爆発したから、たしかに原発敷地内では発見されるし、作業員の方には十分に注意して欲しいが、一般市民には何の影響もありませんよ、と確かにこの男は言った。

多くの人がそれを聞いて安心してプルトニウムは問題ないと胸を撫で下ろした。

ところが、である。

重くて飛散していくことがないはずのプルトニウムがあちこちで見つかっているのである。
米国でプルトニウム・ウランが検出される:過去20年間で最大値!プルトニウム239やウラン238が大幅上昇
1991年から2011年2月までの20年間の平均濃度に比べて、3月11日以降、カリフォルニアではプルトニウム239が18倍に、アラスカではウラン238が17倍に、ハワイではウラン234が30倍・ウラン238が50倍に増大し、グアムではプルトニウム239とウラン234・235・238が観測史上初めて検出された。半減期は、プルトニウム239が2.4万年、ウラン234は24万年、ウラン235は7億年、ウラン238は44.7億年であり、いずれも気が遠くなるほどの時間放射能を出し続ける。プルトニウムもウランも強烈なアルファ線を出す極めて毒性の強い放射性物質だ。

3月11日以降、プルトニウムやウランが検出されたというのであれば、それは3月11日に何かがあったからだ。それは福島原発事故以外にあり得ない。

不思議に思わないだろうか。中川恵一は「非常に重い物質で飛散していくことがないから、一般市民には影響はありません」と言ったはずだ。

それなのに、なぜカリフォルニアでプルトニウムが普段の18倍も検出されているのか。

もし、これが日本の福島原発のものだったとすると、飛ばないどころか飛び散っているという表現のほうが正しい。中川恵一はあの穏やかな紳士の顔で1億2,000万人の日本人をどこに導こうとしたのだろうか。

合計32億ベクレルのプルトニウムが飛び散った


もちろんカリフォルニアに到達しているのであれば、プルトニウムの「原産地」である日本でもばら撒かれているのは自明の理だ。今日、このような記事があった。
福島原発から45キロの地点でプルトニウム検出
2011年 10月 2日
東京電力福島第1原子力発電所の事故で飛散したとみられる微量のプルトニウムが同原発から45キロメートル離れた地点で検出されたことがわかった。文部科学省が先月30日、発表した。今回の事故によるプルトニウムが原発敷地外で検出されたのは初めて。

「プルトニウムが検出された」ということで大騒ぎになっているが、文科省は「検出されたのはごく微量で、核実験で残存するプルトニウムと同程度。人体に影響を及ぼすような数値ではない」とすぐにこの記事を補足して火消しに回っている。

しかし、それでも中川恵一という男が一般市民には影響ないと言い切ったあの「専門家の見解」は実に大嘘だったことがここに来て明るみになったと言える。

プルトニウムが莫大に飛散していることはもうとっくに分かっている。8月26日になって原子力安全・保安院はプルトニウム239だけで合計32億ベクレルが大気中に放出されたと認めたではないか。

それは微粒子となって大気中に飛び散り、東京に住む人たちもそれを吸い込んでいたのである。

もしあなたが東京都に住んでいるのであれば、あなたもプルトニウムを吸っていたということだ。重くて飛ばないとしたり顔で言っていた男の言葉とは裏腹に、それは飛び散っていた。

プルトニウムがどこにいったか分からない


私が今日まで中川恵一という男のことを書かなかったのは忘れていたのでない。

プルトニウムが確実に飛散していたというのを新聞が認めるようになるまで待っていた。今日、2011年10月2日、やっとそれが記事になったから、この男の名前を名指しで書いている。

この男は言ったのはみんな嘘だった。

プルトニウムは飛んでいた。一般市民には危険があった。もう3月29日のテレビ解説など日本人はみんな忘れてしまっているから、もう一度私たちは再確認しなければならない。

プルトニウムは重くて飛ばない、だから安全だ、と言い続けたのは東大病院放射線科・中川恵一だ。

いや、今回見つかったプルトニウムは微量だから問題ないという言い方もできるかもしれない。

しかし、実態は私たちの想像を超える事態になっているはずだ。それは報道されないだけなのである。政治評論家・本澤二郎氏はこのように言っている。

「メルトダウンを起こした3号機では、燃料棒のプルトニウムが原子炉の底を突き破り地下に埋没してしまった。そのプルトニウムがどこへ行ってしまったのか、何もわかっていないのです」

「プルトニウムは地下深く埋まっているはずですが、どこにあるのか誰もわからないし、突き止めようともしない。ただ、すぐ近くに海があるので、地下水を通じて海に流れているのは間違いありません。これについては東電もまったくノーチェック。政府も大マスコミも、臭いものには蓋をしているのです」

実は、と言われたときはすでに手遅れ


海に向かって大量の放射性物質が莫大に流れ込んでいるのも、もう誰でも知っている。

前にも書いたが、日本原子力研究開発機構は、海洋への放射能放出総量は以下のような数字になると報告した。

15,000,000,000,000,000ベクレル

想像を絶する量であるのは確かだ。いずれ世界中で海洋汚染の原因が福島第一原発事故にあるとして日本は莫大な損賠賠償を請求されるだろう。

しかし、その前にもう海産物は食べることができなくなるはずだと常識では考える。魚については、中川恵一はこのような発言をしているので聞いて欲しい。



「基本的には心配いらない」「海の魚というのは、もともと海藻などを食べて体の中にヨウ素がたっぷりあるんです。ですから新たに放射性ヨウ素が出てきても体の中に取り込みにくい」

中川恵一はそう言っている。なるほど、そうなのかと私たちは専門家の意見を信じたい。ところが、次のような事実があとから出てきた。
魚の「コウナゴ」から、1キロあたり4080ベクレルの放射性ヨウ素が検出
茨城県北茨城市にある平潟漁協が採取した魚の「コウナゴ」から、1キロあたり4080ベクレルの放射性ヨウ素が検出されました。

魚介類や肉に関しての放射性ヨウ素の暫定の規制値はなく、厚生労働省が今後の対応を検討しています。

平潟漁協によりますと、今月1日までに日立沖で採取した魚介類5品目について、民間の検査機関で放射性物質を検査したところ、小魚の「コウナゴ」から1キロあたり4080ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたことが分かりました。

「プルトニウムは飛ばないから大丈夫」と言ったのも中川恵一だ。「海の魚は食べても心配いらない」と言ったのも中川恵一だ。

この男は逮捕されるべきだと私は考えている。この男が妙なことを話すと、すぐにそれを補足するように新聞やテレビが安全を強調する。

そしてずっとあとになってから「実はプルトニウムは飛んでいた」とか「海産物から放射性物質が出ていた」という話になっていくのである。

「実は」と言われた頃は、もう手遅れだ。

隠蔽と過小評価と詭弁と嘘はこれからも続いていく。驚いたことに、政府とマスコミと専門家が、国民の敵になってしまった。

権威が全力であなたを騙してくる。

報道されたことを鵜呑みにしては自分たちが殺されてしまう。そんな危機的な状況が日本に到来した。

コメント

このブログの人気の投稿

米軍はほんとうのところ、「トモダチ作戦」でなにをしたのか

孤立する日本。 FUKUSHIMAよ立ち上がれ! 海外メディアは、”真実”を配信してくれている!

福島県のホールボディカウンター 疑惑・・・検査方法と結果報告