2号機内視鏡調査へ 穴開け作業
1月17日 19時20分東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業に向けて、まだ分かっていない格納容器の内部の状況を内視鏡を使って初めて調べるため、17日、2号機で内視鏡を入れる穴を開ける作業が行われました。
福島第一原発では、メルトダウンが起きた1号機から3号機の溶けた核燃料の状態や、格納容器の内部の詳しい状況が分かっておらず、今後の廃炉に向けた作業や、安定した冷却を続けるうえで、大きな課題となっています。このため東京電力は、まず2号機の格納容器について、高い放射線量に耐えられる工業用の内視鏡を入れて、内部の状況や温度を詳しく調べることになりました。17日は、19日に予定している調査に向けて、原子炉建屋1階の北西側に作業員が入り、格納容器に配管などを差し込む予備用の貫通部に内視鏡を入れる穴を開ける作業を行いました。作業は4人1組で、10組、合わせて40人の態勢で行い、東京電力によりますと、短時間に作業を終えるため、2号機と同じタイプの5号機などで訓練を繰り返してきたということで、17日の作業での被ばく線量は最大で3ミリシーベルトだったということです。東京電力では、17日の作業が順調に進んだことから、予定どおり19日、格納容器に内視鏡を入れるということで、格納容器の内部が観察できれば、2号機が初めてとなります。
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