(2011年11月7日17時53分 読売新聞)
東芝が、
東京電力福島第一原子力発電所事故で放射性物質に汚染された土壌を効率的に浄化するシステムを開発した。
来春までに移動式の浄化装置を完成させ、汚染地域で活用したいとしている。
各地の除染作業で発生した汚染土壌の処分が課題になっているが、解決策として期待できる。
簡便で土壌に特化した浄化システムの実用化は初めて。
このシステムは、汚染土壌を酸(シュウ酸)の水溶液に入れ、土壌中の放射性セシウムを溶かし出す仕組み。
溶液中のセシウムは、東芝が福島第一原発で使っている
汚染水処理システム「サリー」を小型化した装置などで除去、除去後の水は再利用する。
東芝は、福島県内で採取した1キロ・グラム当たり1万数千ベクレルのセシウムを含む土壌を使ってテストを行い、
濃度を10分の1以下に減らし、環境に戻しても問題ないレベルに浄化できることを確認した。
1日に10トン程度を処理できる可搬型の装置を大型トラックに搭載、汚染地域を移動しながら活用する方針だ。
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