阿武隈川から海へ1日500億ベクレル 放射性セシウム

 
図:阿武隈川の流域拡大
阿武隈川の流域福島県中央部を流れる阿武隈川から海に流れ出る放射性セシウムの量が1日あたり約500億ベクレルにのぼることが京都大、筑波大、気象研究所などの合同調査で分かった。福島第一原発事故に伴い、東京電力が4月に海に放出した低濃度汚染水のセシウムの総量に匹敵する。専門家は継続的な監視が必要としている。
 阿武隈川は福島県郡山市や福島市を北上、宮城県岩沼市で太平洋に注ぐ。流域面積は5400平方キロで、事故による汚染が大きい地域が広く含まれる。
 京大などは文部科学省の委託を受け、6月から8月にかけ、本流の中流や河口付近、福島県内の支流で流量や放射性セシウムの量などを観測。運ばれるセシウムの総量をはじき出した。
 河口部ではセシウム137が1日あたり291億ベクレル、同134が234億ベクレルと推定された。その9割以上は浮遊する粘土などの微粒子に付着した分で、残りが水に溶けた分だった。
 中流の福島県伊達市付近ではそれぞれ1日925億ベクレル、838億ベクレルだった。河口の方が低いのは、途中の堰(せき)などで沈殿した可能性があるとみられる。これらは平常時の平均値で、台風の影響は見込んでいない。
 福島第一原発では4月、高濃度汚染水をためる場所を確保するため低濃度汚染水を7日間にわたり海に放出、批判を浴びた。流出した高濃度汚染水に比べて薄いものの、セシウムはそれぞれ400億ベクレル程度含まれていた。
 川のセシウムは、事故で流域の表土に付着したものが降雨などで少しずつ流れ続けているとみられ、除染や水田の代かきでも流れ込むおそれがある。
 京都大の山敷庸亮准教授(水環境工学)は「それなりの量が運ばれていることを示す結果で、川魚への影響に十分な注意を払う必要がある。流入はしばらく続くとみられ、ダムなどにたまる性質を利用して取り除けば、減らせる可能性はある」としている。
 阿武隈川については、環境省が水環境調査の一環として複数地点で水質モニタリングを実施しており、9月から10月にかけての調査では、セシウム134、137ともに1リットルあたり1ベクレルの検出限界以下だった。(佐々木英輔)

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