2011年11月28日月曜日

フクシマ コメ 再検証

【福島産米、本検査ですべて規制値以下】
福島県が行った新米の放射性物質本検査で、最後まで残っていた二本松市と三春町の検体が国の暫定規制値を下回り、コメの作付けを認められたすべての福島県内市町村からの出荷が可能となった。予備検査で二本松市小浜地区産の玄米から暫定規制値と同じ500Bq/kgが検出されていたが、本検査では規制値を超えるコメは検出されなかった。

◆調査対象となるサンプル数が少なすぎ!
主食のコメの規制がテキトーに行われている

コメどころの新潟で、水田やコメの放射能汚染問題に取り組んでいる議員がいるという。すでに福島県産米も、作付け制限地域以外のものは「基準値以下」との結果が出て、出荷されることになったはずだが……。というわけで、筆者は新潟へと向かった。
新潟市議・中山均氏
「新潟県でも、水田の土壌調査は県内のわずか5か所で4月に調査した以降、まったく調査していないんです」と語る中山議員
その議員とは、新潟市議の中山均氏。歯科医師で、日本歯科放射線学会専門医でもある。

「まず問題なのは、調査対象となったサンプル数が少なすぎることです」と中山市議は言う。

コメの予備検査は収穫前約1週間前に行われ、福島県の場合は県内を約370地域に分けて、1地域につき数地点で検査した。

そして「本調査」として、予備調査で200Bq/kgを超えた地域を含む市町村は『重点調査区域』とされ、
15ha(15万平方メートル)ごとに2点
それ以外の市町村では旧市町村ごとに2点(市町村で5点に満たない場合は5点)
が検査された。
今回、予備検査で規制値ピッタリの500Bq/kgが検出された二本松市でも、
本調査では下回ったというわけだ。

また新潟県の場合は、市町村ごとに早生品種とコシヒカリなどの中生品種各1点のみ。4000haを基準に調査点数が増えるが、作付け面積最大(2万4100ha)の新潟市でも、早生品種が7点、中生品種が1点でしかない。

「水や土砂の流れ方によって局所的に汚染度の高い場所ができるということは、多くの消費者が知っています。こんなおおざっぱな調査で『安心』だと言われても不安は残ります」



取材・文/北村土龍 撮影/田中裕司
二本松市での本検査の地点を当初予定の
40から300まで大幅に増やした


6:40から安田節子(食政策センターVision21 代表)さんの指摘
安田節子(食政策センターVision21 代表)さん
「検査地点の数値が出ていましたけど、それは非常に少ない。
狩野農林水産大臣のプレスリリースで検査を強化するって
今回(高い数値が)出てしまったので、
強化するって言って値が
15haで2地点って云うんですよ。
15ha=150,000m2 =45,000坪に2地点なんですよ!
それは、これまでにやっていた検査の8倍(120ha)なんですよ。
だから、これまでにいかに検査ポイントが少なかったか。
それだけやったとしても
水田から採れるコメがきちんと検査されてるとは思えない。




100m四方の面積を 1 ha(ヘクタール)=10,000 m2
15ha=150,000m2 =45,000坪
46,755m2 東京ドーム、
建築面積(通常ドーム面積とされるもの、公式サイトより)
 8,9400m2 六本木ヒルズ、建築敷地面積(公式サイト)
140,000m2 上野動物園(恩賜上野動物園,公式サイト)
161,636m2 日比谷公園(161636.66m2,Wikipedia)

◆二本松の米 放射性物質検出なし

10月6日 22時14分   NHKニュース



「予備検査」で、国の暫定基準と同じ値の放射性セシウムが一部で検出された

福島県二本松市の米について、「本検査」の結果の公表が始まり、

6日に公表された市内5か所の水田で収穫された米からは、

放射性物質は検出されませんでした。

二本松市では、収穫前の米の放射性物質を調べる「予備検査」で、

市内の1か所から、国の暫定基準値と同じ値の、

1キロ当たり500ベクレルの放射性セシウムが検出され、

5日から始まった収穫後の「本検査」の結果の公表が、6日から始まりました。

二本松市の米の「本検査」は

当初の計画のおよそ8倍の288か所の水田から米を採取して行われ、

検査結果は合併前の19の町村ごとに公表されますが、

6日結果が公表された二本松市の旧下川崎村にある5か所の水田の米からは、

放射性物質は検出されませんでした。

国と福島県では早ければ今月11日までに検査を終えて結果を取りまとめたうえで、

二本松市の米の出荷を判断することにしています。(転載終了)




先日のエントリにて取り上げたが、
「予備検査」で不思議にも国の暫定基準値とピッタリ同じ値である 

「1キロ当たり500ベクレル」の放射性セシウムが検出された

二本松米の「本検査」の結果が公表された。


暫定基準値とピッタリ同じ値である「1キロ当たり500ベクレル」という

”偶然”にも作為的なものを感じたが、案の定、「本調査」にて「シロ」との判定である。

これは「予備調査」にて「シロ」と「クロ」の境界線上という、

実に都合のよい結果が公表された時点にて、

”既定路線”として決まっていたことなのであろう。

”ヤラセ””八百長”も甚だしい行為である。

そしてもう一点、今回の「本調査」における調査結果について、

1キロ当たり一体何ベクレルの放射性セシウムが検出されたのかが、

まったく報じられておらず、

ただ「放射性物質は検出されませんでした」の一点張りである。

誰が500ベクレルあったものが、一気に0ベクレルと聞いてこれを信じようか?

ここで政府・自治体がすべきことは、

数字を隠蔽することではなく、

ハッキリと数値にて「○○ベクレルを検出」と明示することである。

「とにかく大丈夫だから信じろ」というのではなく、

「多少リスクはあるやも知れないが大丈夫」としてきちんと汚染値を公表すべきであろう。

こういう情報隠蔽行為こそが真に「風評被害」を広めていることを、

政府やこれを報じるマスゴミは肝に銘じるべきであろう。


2011年10月29日 |  語られる言葉の河へさんのブログより
(1)朝令暮改
 3月31日付け、JRいわき市発文書


「東北地方太平洋沖地震及び
東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う対応について」


・・・・農作業延期の要請。


<耕うん作業については、


放射性物質が表層にとどまっている状態と思われることから、


これ以上拡散させないため、当面は耕うんを行わないで下さい。>


 4月7日付け、県いわき農林事務所&JRいわき市(連名)発文書


・・・・農作業延期を解除。


<原発事故を受け福島県は
4月6日に農地の土壌を独自に調査した結果を発表>
したので
<その結果を踏まえて、
いわき市内(第一原発半径30km圏内を除く)は
農作業延期の要請が解除>され、
<これにより、今後の農作業は通常どおり進めることができるようになりました。>
<土壌中の放射性物質については国の基準値がないため、
最終的な判断は近日中に示される国の方針に基づき行われる予定>。  

(2)土壌検査
 土壌検査は、3月31日~4月1日の2日間に実施。
4月5日に「分析結果の解析と評価」が行われ、翌日に発表された。
 例えば、中通りの本宮市長屋地区。
4月6日の発表では、4,984Bqだった。
その2日後、国は暫定規制値を5,000Bqと定めた。
 ちなみに
福島県は、
面積が全国3位で、原発事故前のコメ収穫量は全国4位、
作付面積は81,300haだ。
そのうち土壌検査を行ったのは、県内全域で58地点にすぎない。
当初、各市町村ごとに裁定1地点含まれるよう選定し、
70地点を予定していたが、12地点は落ちてしまった。  


(3)食品検査

 サンプリング検査はおおざっぱで、
旧市町村ごとに2点のサンプルを検査するのみだ。

 重点調査区域(<例>二本松市)に指定されていても、
約15ha(45,375坪)ごとに2点だ。

約15haで採れるコメの総量72,600kgのうち2kgだけだ
(0.00275%)
 ちなみに、福島では351,900トンのコメが収穫される(予想)。

 8月、県西部の河沼郡会津坂下町で、
県内で初めて早場米「瑞穂黄金」が収穫され、
4サンプルのみが検査された。
放射性セシウムは検出されなかった、と県は発表した。
 農民は、予想外の結果に喫驚した、という。
会津坂下町から10kmもない福島地裁会津若松支部の側溝汚泥から
237,000Bqの放射性セシウムが検出されていたからだ。
そして、水田土壌の検査でも868Bqが検出されていたからだ。 

 浜通りの田代忠一氏は、今年田植えをやめるつもりだった。
しかし、農水省農政事務所や県農林事務所から
「コメはどんどん作ってくれ。
玄米の段階で国、県がきっちり検査するから」
とハッパをかけられ、12,000坪作付けした。
9月末の予備調査でセシウムは検出されず、
320俵が収穫される見こみだ。
しかし、「自分が作ったコメが食えるかどうか自信がない」。
東京にいる息子から罵られた。
「国は補償金を出すことになったら莫大な金額になるから、
発表される検査結果は必ず規制値以下になるはずだ。
そんなことがわからない父ちゃんはバカだ、見損なった」

(4)偽装
 田植え後の6月半ばごろから、
県内の卸業者は昨年使った「一空袋」【注】の収集に力を入れている。
 ホームセンターでは、「一空袋」が山積みされ、
福島県から遠い順に売り切れる。
「コシヒカリ」の袋が多いが、
山口県、鳥取県の「ひとめぼれ」の袋も売り切れた
福島県の生産量の7割強は「コシヒカリ」と「ひとめぼれ」だ。
 ある業者は、
以前から取引のある関西の卸業者とすでに話がついている
その偽装作戦は、こうだ。

 <「関西に行くには、東京まで常磐道か東北自動車道で行って、
その先は東名高速を使ったほうが早いかも。
でも、俺は磐越道で新潟県に出て、
富山、石川、福井、滋賀県、京都府を通って目的地へ向かう。
遠回りだけど、途中で福島県の新米を某県の新米に変身させる
/一空袋のコメを某県の新袋に詰め替えるという。/
「一定の手数料を払うことで地元の業者と前々から話がついている。
関西の卸業者も『それなら堂々と引き受けられる』と喜んでいるし、
出来レースというわけだ。
たいして儲からないけど、コメを動かさないことには金が入ってこない。
銘柄はコシヒカリに限られる」/
調べてみると、
この業者が通る1府5県は例外なくコシヒカリを生産している。>

 福島県庁幹部も、偽装が起きることを覚悟している、という。


主食のコメ大丈夫?安全宣言も消えぬ不安[東京新聞]

東電福島原発事故による放射能汚染が懸念される主食のコメ。
福島県二本松市では先月下旬、
国の暫定基準値と同じ1キログラム当たり
500ベクレルの放射性セシウムが検出された
だが、それ以外に高濃度地点はなく、
佐藤雄平同知事は今月、「安全宣言」を出した
しかし、消費者の不安が拭い切れたとは言えない。
地元では、不安の一因であるサンプル検査に代わる
「全袋検査」を求める動きも出ている。 (佐藤圭)
原発から約40キロ離れた二本松市の旧新殿村地区。
中山間地の水田ではコシヒカリの稲刈りが最終盤を迎えていた。
米農家の菊地美男さん(67)は
「この辺りの水田では、放射能は検出されなかった。
今年の出来はいい。福島のコメを皆さんにぜひ食べてもらいたい」
と力を込めた。
しかし、約1カ月前はそう言い切れなかった。
農林水産省が決めた調査方法は収穫前の予備検査と、
収穫後の本調査の二段階方式。
その予備調査で、
西へ約10キロの旧小浜町地区の水田のコメから
1キログラム当たり500ベクレルのセシウムが検出された。
菊地さんは
「今年は作っても、売れるかどうか分からなかった。
あの時はもうダメだと思った」と振り返る。
その後、県は今月12日、
作付けが禁止された双葉郡などを除く48市町村の本調査で、
すべての地点で暫定基準値を下回ったと発表。
二本松市を含む全域でコメの出荷が可能となった。
佐藤知事は、
「コメの安全性が確認された。
農家も自信を持って農作物を作ってほしい」と強調した。
結果の詳細は、県が本調査した1275地点のうち、
検出限界値(5~10ベクレル)以下が1515地点
100ベクレル以下が213地点
100ベクレル超200ベクレル以下が6地点
予備調査で500ベクレルだった
旧小浜町地区の1地点のみ470ベクレル
同地区で高濃度の検体が収穫された水田などのコメは、
検査調査研究用に全量買い上げた。
事態の収拾を急ぐ県は17日の中間報告で、
同地区の高濃度セシウム検出の原因について
イネのセシウム吸収を抑えるカリウムが
一般土壌に比べて少ないなど、
複数の要因が重なった極めてまれなケース」と推定した。
だが、売れ行きへの不安は拭えない。
菊地さんは
「去年に比べると、だいぶ安くなるのではないか。
風況被害が心配だ」と表情を曇らせる。
二本松市を管轄する
JAみちのく安達の渡辺斉営農部長も
「卸売業者との交渉は、昨年より1割程度低い価格でスタートしている。
福島のコメは茨城、千葉県産のコメと同等が、
それ以上の評価を得てきた。
しかし、今年は肩を並べるのは無理だ」と語る。
二本松市内の本調査では、旧小浜町地区の一部を除けば、
限界値以下が77%100ベクレル以下が22%だった。
渡辺部長は
「検査結果は全て正直に業者に話している。
買ってくれないわけではないが、
50ベクレル以上のコメはいらないと言われる。
不検出(限界値以下)を指定する業者もいる」と話した。
 原発事故の被害者である生産者への同情がある一方、今回のコメの放射性物質検査は甘いという批判も根強い。
福島県で独自に水田の土壌を調べている新潟大の野中昌法教授(土壌環境学)は「汚染の実態を反映していない。調査地点が少なすぎる。きちんと調査して対策を打たないと、来年以降も放射性物質が検出されることになる」と警告する。
農水省の調査方法は、
出荷停止の作物が出た県とその周辺の作物が出た県と
その周辺の17都県を対象に、予備調査で汚染の傾向を把握。
本調査では、
予備調査で
1キログラム当たり200ベクレルを超えた
市町村を重点調査区域として15ヘクタールごとに1地点
200ベクレル以下は旧市町村ごとに1地点の割合で資料を採取
本調査で500ベクレルを超えれば、
旧市町村単位で出荷が禁止されるという仕組みだった。
全国で唯一、重点調査区域に指定された二本松市では、
国の基準を上回る
7.5ヘクタールごとに計288地点の調査地点を設けたが、
野中教授は「まだ不十分」と断じる。
最初から、旧市町村ごとに200ヵ所程度の調査地点が必要だ。
それこそ水田ごとやらなければ。
旧小浜町地区のケースは、
森林のセシウムが水田に流れ込んだと考えられる。
森林、水系も含めた土壌、農業用水の詳細な調査が欠かせない」
こうした批判や消費者の不安を受け、いっそのこと出荷前の段階で、
米袋ごとに検査すればいいというアイデアが持ち上がってきた。
二本松市の三保恵一市長は予備検査後の今月3日、
鹿野道彦農林水産省に全袋検査体制づくりを要請した。
全袋検査用の測定機器は既にある。
たとえば、富士電機(本社・東京)が先月に発売した
「食品放射能測定システム」。
この装置では、米袋のままでベルトコンベヤーによる連続検査が可能だ。
30キログラムの米袋であれば12秒、1時間で200袋を処理できる。
福島事故前の国の食品測定マニュアルでは、
ゲルマニウム半導体測定装置による精密検査しか認めていなかった。
放射性物質の線量がわかるが、
1台1500万円と高く、測定に1時間もかかる場合もある。
あくまでも抜き取りサンプル用だ。
一方、富士電機のシステムは事故後、
コメや肉などの全量検査用に開発された。
特別な技術も測定物を切り刻むなどの前処理も不要。
価格は430万円とゲルマニウム装置の3分の1で、
細かい分析はできないが、
ヨウ素とセシウムが一定以上あるかどうかは判別できる。
判定値を超えれば、ゲルマニウム装置で精密検査を実施する。
国は事故後、牛とコメの検査については、
簡易機器の使用を認めるようになったが、
あくまでも現行のサンプル検査などの効率化が狙いだ。
農水省農産企画課の担当者は
サンプル検査が妥当。全袋検査は検討していない」と説明する。
放射能測定機器の購入費用の2分の1を補助する国の制度があるが、
簡単には手が出ない。
渡辺部長は
「二本松市産のコメを全部検査するとなると、
検査機器が10台は必要だ。
安心をアピールしたいが、独自にやるのは難しい。
国の責任でやってほしい」と話す。
民主、自民、公明、みんな、社民各党の一部議員は、
食品の全量検査などを国に義務付ける議員立法を目指している。
取りまとめ役の阿部知子社民党政審会長は
サンプル調査では、消費者の不安は消えない。
全袋検査を徹底しない限り、
規制値を超えるコメが市場に流通してしまう危険は残る」と訴えている。
(c)東京新聞 こちら特報部 23年10月23日朝刊

主食のコメ大丈夫?安全宣言も消えぬ不安[東京新聞]




日本は99.9%以上検査してない















福島市大波地区の5農家のコメから新たに国の暫定規制値を超える放射性セシウム検出
福島市大波地区の5農家のコメから新たに国の暫定規制値を超える放射性セシウム検出
福島県が行った検査で、新たに福島市大波地区の5戸の農家のコメから国の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された。
福島県は午後7時30分の会見で「複数出たことについては、大変残念な結果だと思っております」と話した。
福島県は、福島市大波地区のコメについて、154戸の農家を対象に30kgの袋ごとに放射性物質の検査を進めている。
福島県によると、これまでに検査が終了したうち、5戸の農家のコメから規制値を超える放射性セシウムが検出された。
検出された放射性セシウムは、最大で1kgあたり1,270ベクレル(Bq)だった。
福島市大波地区のコメについては、いったん出荷が認められたものから規制値を超える放射性セシウムが検出された。
このため、福島県は大波地区をはじめ、特定避難勧奨地点に指定された世帯がある地区や、放射線量が比較的高い地域のコメの再検査を進めていた。
(2011/11/25 21:41 福島テレビ)


福島市のコメから基準を超える放射性セシウムが検出された問題で、コメが生産された田んぼの土壌に含まれる放射性物質は、福島県の簡易検査で、1kgあたり5,000ベクレル(Bq)前後の値が確認されていることがわかった。
原発からおよそ60km離れた福島市大波地区の田んぼのコメからは、国の基準を超える放射性セシウムが検出された。
基準値を超えるコメが収穫された田んぼのすぐ裏手には、山が広がっている。
この山には沢があり、直接、山から田んぼへと水が流れ込んでいたことがわかる。
田んぼの所有者の親戚は「山から下りてきた沢の水を入れていた。ことし(2011年)は、台風で稲が水に漬かっていた」と話した。
県の関係者によると、この田んぼの数カ所の土壌からは、簡易的な検査で、コメの作付けの基準となる1kgあたり5,000ベクレル前後の放射性物質の値が確認されているという。

本調査
100以上検出で緊急調査に入ってないのは、
福島(平田139、水原104)。
50以上は、
国見(藤田99)、
二本松(木幡90、塩沢66)、
福島(青木88、大久保74)、
伊達(梁川61、山船生54)、
小野(小野新町57)、
桑折(桑折52)、
相馬(八幡52)、
いわき(大浦50)。




前に通学路のホットスポット地図を参照に測定面積を当てはめてみた


27.5マイクロシーベルトは、武田先生の換算式により

10    マイクロシーベルトなら                    10万ベクレル
27.5   マイクロシーベルト              275,000ベクレル
万が一、この土壌で稲作が行われた場合
白米は 最大で3,300ベクレル




【土壌から白米への移行係数は、最大0.012】

2011年夏現在、話題に上っている移行係数とは、

土壌の放射性セシウムが、稲や、玄米、白米などに何%移行するのか
という数値です。
たとえば、
土壌から白米への移行係数は、最大0.012
これはかなり保守的な数字だということです。
ですので、実際にはこれより少ない放射性セシウムが検出されるのではないか、
と予測する人がいます。

仮に土壌から白米への移行係数が0.012として計算してみましょう。

2011年に稲作を許可された田んぼのセシウム汚染濃度は1キロ5000ベクレル以内。
ということは、最大でも1キロ60ベクレルということになります。

5000×0.012=60ベクレル

(参考)
放射性セシウムに関する一般の方むけのQ&Aによる解説

│原発事故・津波関連情報│お知らせ│社団法人 日本土壌肥料学会


【作付制限が5000ベクレル以内なので、暫定規制値は500ベクレル以内】

稲の作付制限は、土壌汚染・1キロ5000ベクレルまででした。

稲への移行係数が最大で0.1なので、

5000×0.1=500

で、米の暫定規制値は1キロ500ベクレル以内、という数値が導き出されました。


【稲全体500ベクレルの中で、玄米への移行は最大0.3】

日本土壌肥料学会によれば、稲全体の中で玄米のセシウム比率は最大0.3。

500×0.3=150ベクレル

これで、玄米は最大1キロ150ベクレルの汚染、となります。

さらに精米すると、白米には最大0.4ということなので

150×0.4=60ベクレル

玄米を精米する際に、玄米の表面が削り取られます。

その分、放射性物質の量が減ります。
で、結論ですが、理論上は、今後の検査では、玄米で最大1キロ150ベクレル。

精米後の白米で最大60ベクレルということになりそうです。


【予測はさらに10分の1?】

次の外部ブログの管理人さんの計算では、さらに数値は1ケタ下がります。

1キロ3.3ベクレルくらいではないか、と詳細な計算のうえ、予測しています。
ここでは、まとめの部分だけを引用させていただきました。

以下、まとめです。

前提条件
・今年の小麦の放射性セシウムのデータは正しい数値(平均的な数値)である。
・今年は7月から9月には放射性物質の降下はほとんどない。

事実
・今年の玄麦の放射性セシウムのデータは、48件の平均で33Bq/kgである。

推論
・過去の玄米と玄麦のデータから、放射性セシウムのデータについては玄米/玄麦の比率を予想することができる。
・地上への降下物が全くない年では、玄米/玄麦=3~5であるが、降下物が大量にある年では玄米/玄麦=0.02~0.2である。
・今年のパターンは、1986年のチェルノブイリ事故の年に似ているので、玄米/玄麦=0.1程度と考えられる。

結論
以上のことから、今年の玄米の放射性セシウムのデータは平均で3.3Bq/kgと予想できる。ただし、上下に2-3倍のフレがあることは充分に想定される。


7/23 今年の米の放射性セシウムによる汚染具合を予想する!後編 | 3.11東日本大震災後の日本より。

なんか、計算してみることで、心理的に少し安心しました。

が、しかし、計算通りに行かないのが人生です。
以上、あくまでも「参考程度」ということにしてくださいね。


なお、主な農作物の移行係数は、朝日新聞の記事が参考になります。

asahi.com(朝日新聞社):

セシウム吸収率、イモ類で高め 果実は低め 農水省公表 - 食と料理









空間の「マイクロシーベルト」から土壌の「ベクレル」への換算


少し前にこのブログで、「手元にあるガイガーカウンターのような簡単な線量計」を使って、「土壌のベクレル」を計算できればと思って、計算式から行ったのですが、どうもうまく行きませんでした。
その後、読者の方からも多くの資料が寄せられ、それを元に今回の福島のデータを整理して、「実験式」からこの関係を求めることに染ました。
データは2011年4月1日から5月22日の福島の小学校の校庭の空間線量と土壌のもので、コンクリートの場合、少し違うようです(出典は下に示しました)。
・・・・・・・・・
Bandicam_20110703_094403088
簡易型の放射線測定器(10万円ぐらいのもの)を使って、空間の線量(1時間当たりのマイクロシーベルト)を測定したら、それから、この表を使って換算してください。
グラフを示すとより正確なのですが、何しろ対数グラフという特殊なグラフなので、ここでは表で示しました。
つまり、測定値が
     0.1   マイクロシーベルトなら、土壌は約    200ベクレル
     1      マイクロシーベルトなら                 3000ベクレル、
    10    マイクロシーベルトなら                    10万ベクレル
     ということです。
人間は1日に100ベクレルぐらいは無視できる量ですが、
1000ベクレルぐらいになると、注意が必要です. 
1000ベクレルというと1時間に0.4マイクロシーベルトで、
1年間5.2ミリシーベルトの限界点の少し下になります。

その点ではおおよそ、
「外部被曝してはいけない量」と、
「人間が1日に処理できる量」とのバランスも取れているようです。
また、この表は、農家の方の畑だけではなく、
幼稚園の砂場などでも使えます。

ただ、広い大地の場合や、狭い砂場、近くに植え込みがあるなど、
条件によって少し違ってきますので、
あくまでも目安として使ってください。
・・・・・・・・・
Bandicam_20110703_095345524
出典をしたに示しました。また、先回の計算は空間は1時間当たりのマイクロシーベルトでしたが、土壌は1平方メートル当たりのベクレルで計算しました。
今回は土壌は1平方メートルではなく、1キログラムを基準に染ましたので、少し数値は違いますが、日本では今回の方が実用的でしょう.
(平成2373日 午前10時 執筆)




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