少し前にこのブログで、「手元にあるガイガーカウンターのような簡単な線量計」を使って、「土壌のベクレル」を計算できればと思って、計算式から行ったのですが、どうもうまく行きませんでした。
その後、読者の方からも多くの資料が寄せられ、それを元に今回の福島のデータを整理して、「実験式」からこの関係を求めることに染ました。
データは2011年4月1日から5月22日の福島の小学校の校庭の空間線量と土壌のもので、コンクリートの場合、少し違うようです(出典は下に示しました)。
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簡易型の放射線測定器(10万円ぐらいのもの)を使って、空間の線量(1時間当たりのマイクロシーベルト)を測定したら、それから、この表を使って換算してください。
グラフを示すとより正確なのですが、何しろ対数グラフという特殊なグラフなので、ここでは表で示しました。
つまり、測定値が
1 マイクロシーベルトなら 3000ベクレル、
10 マイクロシーベルトなら 10万ベクレル
ということです。
人間は1日に100ベクレルぐらいは無視できる量ですが、
1000ベクレルぐらいになると、注意が必要です.
1000ベクレルというと1時間に0.4マイクロシーベルトで、
1年間5.2ミリシーベルトの限界点の少し下になります。
その点ではおおよそ、
「外部被曝してはいけない量」と、
「人間が1日に処理できる量」とのバランスも取れているようです。
また、この表は、農家の方の畑だけではなく、
幼稚園の砂場などでも使えます。
ただ、広い大地の場合や、狭い砂場、近くに植え込みがあるなど、
条件によって少し違ってきますので、
あくまでも目安として使ってください。
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出典をしたに示しました。また、先回の計算は空間は1時間当たりのマイクロシーベルトでしたが、土壌は1平方メートル当たりのベクレルで計算しました。
今回は土壌は1平方メートルではなく、1キログラムを基準に染ましたので、少し数値は違いますが、日本では今回の方が実用的でしょう.
(平成23年7月3日 午前10時 執筆)
過去の記事より
県、高放射能データ公表せず 3月、福島市などで検出
2011年6月5日
東京電力福島第一原子力発電所で最初に水素爆発があった3日後、
原発から約50キロ離れた福島市内の雑草から、
1キログラム当たり100万ベクレルを超える高い放射能が
検出されていたことが分かった。
福島県は政府に連絡したが、公表されたのは、
翌日に別の場所で測った6千分の1ほど低いデータだけだった。
県は「意図的に公表しなかったわけではない」としている。
県は3月15~16日に第一原発から福島市までの国道沿いや、
福島市の県原子力センター福島支所など5地点で、
雑草や水道水(上水)、雨水を採取し、放射能を測った。
その結果、5地点から採った計七つの試料のうち、
ヨウ素が10万ベクレルを超えたのは五つに上った。
川俣町の国道114号と349号の交差点付近の雑草からは、
放射性ヨウ素が1キロ当たり123万ベクレル、
放射性セシウムが 10万9千ベクレル。
福島市の国道114号付近の雑草からは
ヨウ素が 119万ベクレル、
セシウムが 16万9千ベクレル検出された。
しかし、県が当時公表したのは、同支所の水道水から出た放射性ヨウ素の177ベクレル、放射性セシウムの33ベクレルだけだった。公表を限定した理由について、県は「数値の高低ではなく、直接体内に入る可能性があるため、上水を優先した。それ以外は政府で発表すると思っていた」としている。
政府の現地対策本部によると、測定結果は、県から報告を受けた同本部がファクスで経済産業省の原子力安全・保安院に連絡している。3月16日以降の周辺モニタリング結果は、文部科学省が一括して発表する段取りだった。このため、15~16日のデータの発表を県と文部科学省のどちらがするのか、あいまいになっていた可能性があるという。
放射性物質、初の拡散試算…原子力安全委員会「SPEEDI(スピーディ)」の結果を発表
東京電力福島第一原子力発電所の事故に関して、政府の原子力安全委員会は
23日夜、放射性物質の拡散を予測した模擬計算「SPEEDI(スピーディ)」の結果を発表した。
23日夜、放射性物質の拡散を予測した模擬計算「SPEEDI(スピーディ)」の結果を発表した。
現在、避難や屋内退避の指示が出ている原発から半径30キロの範囲外でも、
事故後の12日から24日までずっと屋外にいた場合、
事故後の12日から24日までずっと屋外にいた場合、
大気中に漂う放射性ヨウ素を体内に取り込んで、
事故発生からの被曝(ひばく)量が
100ミリ・シーベルトを超える危険性があることがわかった。
100ミリ・シーベルトは、
甲状腺がんを予防するために安定ヨウ素剤を服用する基準で、
同日夕に記者会見した枝野官房長官は「現時点で直ちに避難や屋内
退避をする状況ではないが、念のため、風下の場合は、窓を閉め屋内に
とどまってほしい」と注意を呼び掛けた。
退避をする状況ではないが、念のため、風下の場合は、窓を閉め屋内に
とどまってほしい」と注意を呼び掛けた。
試算の対象は、放射性ヨウ素の影響を受けやすい1歳児で、甲状腺に
放射性ヨウ素がたまった時の体内被曝量を予測した。
放射性ヨウ素がたまった時の体内被曝量を予測した。
事故後の12日午前6時から24日午前0時まで、
ずっと屋外にいた場合を想定した。
屋内での被曝量は、屋外の4分の1から10分の1になる。
今回の原発事故では、どれだけの量の放射性物質が放出されたか不明
だったため、原発周辺の大気中の放射性物質の観測結果をもとに逆算。
その数字をもとに、放射性物質の拡散を広範囲にわたって計算した。
だったため、原発周辺の大気中の放射性物質の観測結果をもとに逆算。
その数字をもとに、放射性物質の拡散を広範囲にわたって計算した。
被曝量は、福島第一原発に近いほど、高い傾向があったが、
30キロ圏外の福島県川俣町などでも、
100ミリ・シーベルトを超える被曝の危険性があることがわかった。
▽記事引用元 : (2011年3月23日22時52分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110323-OYT1T01046.htm
文部科学省 原子力安全課 原子力防災ネットワーク SPEEDI
http://www.bousai.ne.jp/vis/torikumi/index0301.html
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110323-OYT1T01046.htm
文部科学省 原子力安全課 原子力防災ネットワーク SPEEDI
http://www.bousai.ne.jp/vis/torikumi/index0301.html
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