"はま農楽" さんのブログよりhttp://hamanora.blog.ocn.ne.jp/kaiin02/2011/09/post_8abc.html
2011/09/07
「空間線量率-セシウム土壌濃度の散布グラフ」を作成しました
福島県中通りの各市町村のセシウム土壌濃度と空間線量率が公開された。
3/14の3号機事故、3/15の2号機、4号機事故による放射能雲が飯舘村経由で福島市から郡山市に向かって流れ激しい汚染を引き起こした。私の判断では、少なくとも妊婦、幼児の避難が、できれば高校生以下の学童の集団疎開が3月末迄に行われるものと思っていた。しかし、実行されなかった。
3/14の3号機事故、3/15の2号機、4号機事故による放射能雲が飯舘村経由で福島市から郡山市に向かって流れ激しい汚染を引き起こした。私の判断では、少なくとも妊婦、幼児の避難が、できれば高校生以下の学童の集団疎開が3月末迄に行われるものと思っていた。しかし、実行されなかった。
今回、この公開データを使って「空間線量率-セシウム土壌濃度の散布グラフ」を作成した。作成した市町村は福島市、郡山市、伊達市、本宮市、大玉村、須賀川市、二本松市である。上記7各市町村は避難すべきであった改めて思いました。
住民の被曝量限界をチェルノブイリの場合と同様にセシウム土壌濃度555KBq/m2とした場合、東京大学大学院教授の小佐古敏荘氏の辞任会見時の積算線量5mSv/y(0.95μSv/h)とした場合を「空間線量率-セシウム土壌濃度の散布グラフ」上に重ねて表示した。555KBq/m2を越えるのは(該当件数/採取数)、福島市で13/93、郡山市で3/118、伊達市で8/54、本宮市で3/20、大玉村で1/15、須賀川市で1/57、二本松市で5/82ある。0.95μSv/hを越えるのは(該当件数/採取数)、福島市で47/93、郡山市で34/118、伊達市で33/54、本宮市で15/20、大玉村で7/15、須賀川市で25/57、二本松市で61/82ある。
中通り各市町村毎に、空間線量率からセシウム土壌濃度を概算する係数を算出した。各市町村ごとに大きなバラツキが有ることが分かった。中通り各市町村における【セシウム土壌濃度/空間線量率】係数のバラツキ一覧表を作成し、このバラツキの原因を追求した。福島市の係数が330398、二本松市の係数が195051と大きく異なっている。
このバラツキの原因は、土壌以外の周辺条件にあると考え、国土交通省のLUCKYのデータから中通り_土地利用マップを作成した。
中通り_土地利用マップを見ると福島市は測定面積の60%が都市領域であるのに対して、二本松市は100%が農業地域である。
セシウムは、地面の粘土に吸着して移動、変化しないことから、セシウム土壌濃度555KBq/m2を基準とすると、福島市は1.68μSv/h、二本松市は2.85μSv/hが空間線量率限界となる。
資料第7-1-1号:文部科学省による放射線量等分布マップ_放射性セシウムの土壌濃度マップ)の作成について空間線量率と土壌の核種分析結果の関係について_別紙7_P16
報告書の中で「今回採取されたセシウム134、セシウム137 の合計濃度と土壌の採取地点における空間線量率を比較した結果、一定の相関があることが確認された。」と述べている。
全データから文部省が算出した係数(276008)では2.0μSv/hとなる。実際の運用で、限界値を2μSv/h(555KBq/m2)と決めたとしたら、実際のセシウム土壌濃度は福島市で660KBq/m2、二本松市で389KBq/m2と大きな差が出る。福島市の公園、緑地、川底の汚染、下水汚泥の汚染、側溝の汚染等の見積もりが甘くなる。実際のセシウム土壌濃度限度は、福島市の方が高くなり、28万7千人福島市が3万6千人の二本松市より危険になるのは適当でない。
福島市は二本松市に比べて都市化が進み、セシウムが雨で洗われ易いアスファルト道路やコンクリート等の構造物が多く、セシウムを付着、保持し易い農地、里山、森が減少している為と考えられる。
文部省は、全国均一の係数を採用しようとしているが危険である。福島市と二本松市は同じ係数を使用してはいけない。都市部の【セシウム土壌濃度/空間線量率】係数を採用すべきである。農村部には森林も多く、森林からの放射性降下物が20~30年の長期間続くことが予想される。除染のできない森林は放射能汚染にとっては危険な対象である。当初の農村部の裕度は徐々に減少していくはずである。
住民の被曝量限界をチェルノブイリの場合と同様にセシウム土壌濃度555KBq/m2とした場合、東京大学大学院教授の小佐古敏荘氏の辞任会見時の積算線量5mSv/y(0.95μSv/h)とした場合を「空間線量率-セシウム土壌濃度の散布グラフ」上に重ねて表示した。555KBq/m2を越えるのは(該当件数/採取数)、福島市で13/93、郡山市で3/118、伊達市で8/54、本宮市で3/20、大玉村で1/15、須賀川市で1/57、二本松市で5/82ある。0.95μSv/hを越えるのは(該当件数/採取数)、福島市で47/93、郡山市で34/118、伊達市で33/54、本宮市で15/20、大玉村で7/15、須賀川市で25/57、二本松市で61/82ある。
中通り各市町村毎に、空間線量率からセシウム土壌濃度を概算する係数を算出した。各市町村ごとに大きなバラツキが有ることが分かった。中通り各市町村における【セシウム土壌濃度/空間線量率】係数のバラツキ一覧表を作成し、このバラツキの原因を追求した。福島市の係数が330398、二本松市の係数が195051と大きく異なっている。
このバラツキの原因は、土壌以外の周辺条件にあると考え、国土交通省のLUCKYのデータから中通り_土地利用マップを作成した。
中通り_土地利用マップを見ると福島市は測定面積の60%が都市領域であるのに対して、二本松市は100%が農業地域である。
セシウムは、地面の粘土に吸着して移動、変化しないことから、セシウム土壌濃度555KBq/m2を基準とすると、福島市は1.68μSv/h、二本松市は2.85μSv/hが空間線量率限界となる。
資料第7-1-1号:文部科学省による放射線量等分布マップ_放射性セシウムの土壌濃度マップ)の作成について空間線量率と土壌の核種分析結果の関係について_別紙7_P16
報告書の中で「今回採取されたセシウム134、セシウム137 の合計濃度と土壌の採取地点における空間線量率を比較した結果、一定の相関があることが確認された。」と述べている。
全データから文部省が算出した係数(276008)では2.0μSv/hとなる。実際の運用で、限界値を2μSv/h(555KBq/m2)と決めたとしたら、実際のセシウム土壌濃度は福島市で660KBq/m2、二本松市で389KBq/m2と大きな差が出る。福島市の公園、緑地、川底の汚染、下水汚泥の汚染、側溝の汚染等の見積もりが甘くなる。実際のセシウム土壌濃度限度は、福島市の方が高くなり、28万7千人福島市が3万6千人の二本松市より危険になるのは適当でない。
福島市は二本松市に比べて都市化が進み、セシウムが雨で洗われ易いアスファルト道路やコンクリート等の構造物が多く、セシウムを付着、保持し易い農地、里山、森が減少している為と考えられる。
文部省は、全国均一の係数を採用しようとしているが危険である。福島市と二本松市は同じ係数を使用してはいけない。都市部の【セシウム土壌濃度/空間線量率】係数を採用すべきである。農村部には森林も多く、森林からの放射性降下物が20~30年の長期間続くことが予想される。除染のできない森林は放射能汚染にとっては危険な対象である。当初の農村部の裕度は徐々に減少していくはずである。
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