川俣で通学路の除染始まる
県の放射線量低減化活動支援事業補助金を活用した住民主体の通学路の除染作業が18日、川俣町で始まった。
取り組んだのは町内の鉄炮町・日和田地区自治会。日本原子力研究開発機構の職員から作業手順や注意点などの指導を受けた後、住民や東京電力社員ら約100人が全7行政区ごとに通学路を除染した。
参加者は粉じん対策で歩道などに水をまき、土を取り除いた後、デッキブラシや高圧洗浄機を使って放射性物質を洗い流す作業に当たった。道路沿いの住宅や商店などに水が飛散しないようベニヤ板などでカバーしながら作業した。
除染前の空気中の放射線量は地上一メートルの高さで平均毎時0・6マイクロシーベルト余りだったが、除染後は毎時0・2マイクロシーベルト程度に下がった。菅野英夫会長は「除染の効果が目に見えて表れた。さらに線量を低減させるため、25日にも再度実施したい」と話した。
町は11月末までに計画的避難区域の山木屋地区を除く全ての通学路を除染する方針。13の自治会ごとに仮置き場を設置し、除染は約100の行政区単位で住民が主体となって進める。
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