劣化ウラン 沖縄 2

神浦さんの経歴を教えてください。(8月16日)届いたメール
初めまして神浦さん。いつもHPの更新楽しみにしながらHP拝見させてもらっています。
さっそく本題なんですが、私は大学年生なんですが、大学の授業を通して、世界情勢に興味を持つようになりました。今、大学3年生で将来、これから先どうしようか悩んでいます。
将来は、神浦さんのような軍事アナリストのような立派職業ではないにしろ、世界情勢を分析を扱うような仕事にやりたいと思っています。自衛隊に入って実際に軍事というものを体験する、新聞社に入って軍事部門の記者になる、軍事専門のジャーナリストになる、と自分なりに考えて、みてこんなことくらいしか思いつかないんですが、よかったら神浦さんが軍事アナリストになった経歴を教えてもらえませんか?
所長コメント
今は21時-(マイナス)10分です。ちょっと酔っぱらっています。娘が反抗期で私のことをすべて否定します。夏休みの読書感想文で課題図書が面白くないというから、それなら「自分で好きな本を読んで感想文を書きなさい」と言ったら、カミさんが「それではダメ、嫌な本でも読む努力が必要なの」と言います。「そうじゃないだろう。とにかく好きな本を読みなさい」と言ったら、家庭内で孤立してしまいました。私の人生はこんなもんです。私が好きな勉強ばかりをしていたら、いつのまにかこんな道に進んでいました。
でもこんな説明は説明になりませんね。明日、酔いが覚めたらお返事を書きます。それにしても反抗期の娘は困ります。もし男の子ならヨットに乗せて、嵐の海に連れて行って鍛えるのですが。
(一夜明けて)
昨夜は失礼しました。久しぶりに熟睡しました。最近はオリンピックのせいで寝不足でした。今朝6時に起きて、初めて男子体操の団体優勝を知りました。まさに、「やった、やった」です。
ところで質問の答えですが、詳しく話すと長くなりますので、ポイントだけをお話しします。私は自衛隊の少年工科学校に入校(12期)しました。しかし3年生になるときに中退しました郷里の広島に帰りました。もっと自由に勉強がしたくなったからです。しかし当時の大学は大学紛争が激しく、仮に大学に行っておとなしく勉強する雰囲気ではありませんでした。そのころベトナム戦争も行われており、私は岩国の米兵と話す機会が何度かありました。本当の戦争に興味を持ったのはその頃です。
その後、写真家の沢田教一の写真集を見て戦争をテーマにした写真家になろうと思いました。それから報道写真の勉強をしました。たしか23歳の頃からでした。そして28歳の時に別の取材でアルジェリアとモロッコの国境紛争を初めて見ました。帰国後、写真の勉強だけでは戦争は理解できないと、独学で軍事の勉強をはじめました。そして当時、偶然、もっとも有名な軍事評論家の故小山内宏氏と知り合い、公開の「軍事学セミナー」を創立しました。基本的には月1~2回の開催で、軍事に関する時事問題や、軍事の基礎を学ぶ公開講座です。最初の2年間は小山内さんが企画し、私が講師の依頼や会場の準備などを行っていました。セミナーの講師は、当時、そのテーマでは最高の人にお願いすることをモットーにしていました。しかし小山内さんは2年後にガンで亡くなりました。その後2年間、私はセミナーを続けましたが、会場費や資料の印刷代、講師への謝礼などで400万円の借金を抱えました。私は大学に行かなかったので、これを自分の大学生活だと思って頑張りました。これで4年間は報道写真の仕事(勉強の時間は除く)をして、次の4年間に軍事学セミナーをやったことになります。
軍事学セミナーを開催して4年後に、私は軍事学セミナーを解散して週刊プレイボーイ誌の編集者兼記者になりました。週プレの副編集長が少年工科学校の先輩(5期)で、軍事専門の編集兼取材をやってくれと言われたからです。しかし私からお願いして、週プレの編集部にいながら、TVの企画や取材、それに他の雑誌に軍事記事(署名)を書くことを許してもらいました。そして週プレには3年間しか在籍しないと約束していたからです。その後の生活を考えていたのと、他のマスコミで今までお世話になった方に恩返しをしたかったからです。結局、週プレには軍事セミナーを解散してから4年間いました。
おかげさまで軍事学セミナー時代の借金はなくなりました。週プレ時代は、取材費が潤沢に使えました。インタビューや旅費や資料も希望するだけ取材費でできました。もしある企画が週プレがだめでも、週刊ポストや週刊現代、それにTV朝日などに企画を持ち込めば、いくらでも取材できました。軍事を学んでいたことを実証できるチャンスでした。
自分で写真が撮れる、記事が書ける、取材ができる、企画がたてられる。そのようなことを一人でできたのでチャンスを多く生かすことができました。その頃は国内の取材は勿論ですが、海外取材もどんどんやることが出来ました。
本当のフリーになったのは36歳の頃です。結婚もその頃でした。やっと独り立ちする自信がついたからです。しかし40歳の時に子供が生まれました。1990年です。それから2年間は、カミさんが在宅勤務になりました。週1回、会社に出勤し、残りは自宅で仕事(本の編集)をするといった勤務です。この期間に湾岸戦争が起きたり、自衛隊のカンボジアPKO派遣がありました。カミさんが自宅にいてくれたので無事こなすことができました。
カンボジアの取材は、月曜日にカミさんが週1回の会社に出かける。火曜日は私がカンボジアに出かける。そして翌週の木曜日に帰国する。翌日の金曜日にカミさんが会社に出勤するといったことを月2回サイクルでカンボジアやタイやベトナムに通っていました。
ところが2年後、カミさんの在宅勤務が終了して通常の勤務になりました。子供は保育園に入りましたが、子供の病気や夕食の準備で海外には出かけられなくなりました。その間に、オウム事件が起こりました。昼間、TV局やラジオ局をまわり、夕方には自宅で夕食を準備して子どもを保育園に迎えに行く。そしてカミさんが会社から帰るのを待って、また外に出てインタビューを受ける日が続きました。このときは苦しかったですね。3ヶ月もすると体力もフラフラになりました。
それからは同時多発テロ、アフガン戦争、イラク戦争と続きますが、基本的な生活は同じパターンです。ただオウムのサリン事件後、3年間ぐらいヒマな時が続きました。そこでこのホームページを作ったのです。1999年の11月でした。それがやっとアクセス総カウント5万件を突破した頃、01年9月11日の同時多発テロが起きたのです。始めて23ヶ月間、ほぼ毎日更新してで総カウントが5万件です。その頃は1日のアクセスが350件程度だったと思います。ところが同時多発テロ直後で1日1万件のアクセスがありました。これには驚きました。それから今のように非常に多くの方がアクセスして下さるようになったのです。
今はこのホームページを通じて仕事の依頼が多く来るようになりました。しかし本当の目的は仕事を得るためではなく、このホームページを作ったのは正確な軍事知識を広めるためです。その頃は、信じられないようなデタラメな軍事解説がマスコミを闊歩していましたからね。
軍事の勉強は多岐にわたります。国際法や国内法、戦史や宗教、兵器や戦術や戦略、交渉術や外交交渉、政治や経済、科学や文化、もう数え上げたらきりがありません。そこでとにかく気が付いたことはすぐに本を読んだりして、当面の疑問を解く努力が必要です。例えば今なら、石油が1バーレル46ドルになれば、アメリカの経済はどのような影響を受けるかといった疑問を解決する必要があります。なぜ米軍機が日本の大学構内に墜落したのに、日本側が現場検証できないかなど、法的な問題を調べることが必要です。
だから軍事は与えられたことを勉強するというより、疑問を解決するために自力で努力することが重要です。でも原点は現場です。いくら資料を集め、多くの本を読んでも、現場を知らなければ使い物になりません。私の場合は最初に自衛隊を体験し、報道カメラマンを志したことが幸いでした。単純に大学で専門知識を学ぶ、自衛隊に入る、新聞記者になる、それでは軍事は理解できないと思います。しかし軍事研究のスタートラインにはつくことができます。
それから運です。私は幸運にも小山内さんを知り会うことができました。また、週プレの福田さん(当時の副編集長)と仕事をすることができました。また多くの方にお世話になりました。まさに幸運としか言いようのないことがたくさんありました。
娘も今は中2です。あと2年すれば高校生です。今のように私が毎日、晩ご飯を作ったり、洗濯物を干したりする必要はなくなると思います。私はもう一度、軍事の現場でやりたいことが山ほどあります。娘の中学卒業まであと1年と7ヶ月です。この間に取材機材を最新式に揃え、忘れた英語を再勉強し、体力を回復(ハーフマラソンが出来る程度)させて、なんとしても現場取材に復帰したいですね。
 先日の中国人民解放軍の訓練は防水訓練と公表しました。でも変です。(8月15日)届いたメール
おはようございます。 先日の中国人民軍の渡河訓練について、新華社通信が反応してくれました。
あれは渡河訓練ではなく て「洪水防止訓練」だそうです。 私たちの団体は大財団からカネをもらっている怪しい団体ということになっていますが、現場を撮影した「スパイ行為」を激しく非難している感じはありません。ヤラセに乗せられたのでは、という神浦さんの指摘どおりのような気がしてきました(苦笑)
http://news.xinhuanet.com/comments/2004-08/09/content_1746213.htm )
所長コメント
防水訓練で浮橋を作ることはないと思います。それに洪水のような激流では浮橋では役立ちません。それに浮橋の難しい点は陸地の接点部です。浮橋自体に強度があっても、水を含んだ接点部の地面に強度がないので、接点部の地面は重さに耐えるように地盤を固めます。洪水ではその接合面の強度が足りません。
また洪水訓練なら地面に杭を打って、兵士が土のうなどを運んで防水壁を作ります。それが大部分の作業で、浮橋を作って洪水訓練では説得力がないですね。
中国はわざと情報を流させ、それを後で政府が否定するやり方が大好きです。でも軍事って本当に面白いでしょう。そこまで読むことができるのです。中国もそこまで読まれることを考えて情報戦をやっていますから、これまた面白い。
 沖縄・普天間基地での米軍ヘリの墜落事故に関して詳しい現地情報があります。(8月15日)届いたメール
神浦さん 初めてメールします。いつもHPを拝見しております。
13日の沖縄・米軍ヘリ墜落事故について。 私は沖縄に住んでいます。数年前まで宜野湾市の墜落現場のすぐ近くにおりましたので、 全くひとごとではありません。本土の新聞では、市民への人的被害がなかったのと オリンピック開幕で、あまり大きな記事になっていないようですが、これで乗員以外に ケガ人が出なかったのは奇跡的といえます。
現場の状況の詳しい報告がMLで流れてきましたので、転送します。突然の長文で申し訳 ありませんが、お読みになってみてください。沖縄では過去に、小学校に米軍機が墜落して死傷者が出たこともあります(1959年)。国内で米軍事故が起きたらどうなるのか、 多く の方に知っていただきたいのです。一体日本の主権はどうなっているのでしょうか。
普天間基地は、辺野古移設などやめてさっさと返還するべきと思っています。
転送ここから --------------------------
Date: Sat, 14 Aug 2004 22:57:47 +0900 Posted: Sat, 14 Aug 2004 22:57:29 +0900 Subject: 米軍ヘリ墜落事故現場報告 速報 JSA沖縄支部電子メールニュース
米軍ヘリ墜落事故現場報告 速報   日本科学者会議沖縄支部事務局 8/14(土)23時発
* cc多数(重複受信された方にはお詫びします。また、転送の際はチェーンメール にならぬようご配慮下さい。)
昨日、今日と墜落現場周辺を見てきました。以下、現況の報告をいたします。
あく まで亀山の見聞に基づいた速報ですので、聞き間違い、見落としなどがあ る可能性があります。現地状況の最終確認は14日18時です。
墜落機はCH-53D大型輸送ヘリ。ヘリといっても、55人乗り・全長27mの大型機です。CH-53Eスーパー・スタリオン(これも老朽機だが)ではなく、さらに旧型(シー・スタリオン)の老朽機であることに注意。
http://www.hqmc.usmc.mil/factfile.nsf/AVE?openview&count=3000

1)沖国大の状況
墜落場所は、沖縄国際大学正門左手にある1号館と県道の間です。  沖国大ホームページのキャンパスマップに従って説明します。
http://www.okiu.ac.jp/student/campusmap.html  
1号館は、正門(entranceとしるしてあるところ)左のL字型の建物(3階建)で、 ヘリは県道に面した外壁に衝突して墜落しました。外壁は狭い 外階段のものだったので、衝撃と火災の建物内部への影響が相当緩和されたものと思 われます。勤務中の20名ほどの方々が無事でよかった。外壁は、端が広範囲にくだけているほか、ローターが激しくこすったものかと思われる水平なえぐれ が3ヶ所あり、全体が火災の影響で真っ黒になっています。壁の下には、 激しく焼損した機体の残骸が広がっています。周囲の植栽は意外なほどなぎ倒されて おらず、壁に当たりながら垂直に近い角度で落ちたようです。
ヘリが衝突した外壁に接して、職員駐車場側の一階の窓は粉々に割れています。こ こは事務室だとのこと。2階が学長室、3階が労組の部屋です。
墜落直後から、墜落場所周辺は米軍憲兵隊によって封鎖されています。正門(通用 口のみ通行可能)から図書館・大学院棟・7号館・3号館・職員駐車場に 囲まれた植え込みから内側は非常線が張ってあり、封鎖されています。1号館正面玄 関(青丸のついた広場)前に、憲兵隊の指揮車とテントがあり、米軍が制圧しています。また、図書館から職員駐車場までの県道も完全に封鎖されています。 封鎖場所の境界では県警が日本人の排除に当たっています。
消火活動は市消防局が行いましたが、鎮火後から現在に至るまで、1号館の機体の残骸のある部分には県警も市消防も入れません。1号館には学長ふくめ大 学関係者も入れない状態が続いています(少なくとも14日午前まではその状態であっ たことを確認)。13日に労組の委員長にもお会いしましたが、入れず 困り、怒っていました。
7号館では正面玄関(2階につながる)が封鎖されているさなか、1階の教室で14日 朝も講義が行われていました(集中講義らしい)。また、14日は図 書館も開館していました。
今朝9:30ごろ、宜野湾市に隣接し、事故機に異常が発生した上空(宜野湾市我如 古がねこ付近)に近い西原町の翁長町長と西原町議会議長が来学し、正 門を入ったところで「住民の声明・安全を守る立場から、起こった事態を把握したい ので墜落現場を見せて下さい」と平穏に県警に求めましたが、拒否され、 「入ろうとするなら実力で排除します。県警本部長の許可がなければ通せません」と 機動隊に取り囲まれました。そこで、町長が本部長の連絡先を訊くと 「110番しなさい」との回答でした。このような異様な事態も散発しています。
以上の通り、米軍機は沖国大の本部校舎に墜落した上、米軍が鎮火後も一帯を占領 し、日本の警察をして市民学生はもちろん、学長や自治体の長までも排除 させている、そして県警はまだ現場検証も許されないでいるという異常事態が、1日 半に亘って続いています。
私たちは排除されている一方、封鎖エリア内では、14日午後には、任務についてい ないと思われるTシャツ・短パンの私服姿の米兵が私有車両から乗り降 りして墜落現場付近をうろうろするなどの場面も見られました。
墜落現場は、第1駐車場出口または給油所から細い市道に入り、赤煉瓦外装のマン ション向かいの駐車場から見ることができます。道が狭く、道路封鎖のた め迂回車で大渋滞していますので、自動車で乗り込まないで下さい。

2)周辺の状況
墜落現場からほぼ真南の我如古区公民館(我如古1丁目:県立中部商業高校前交差 点からコザ信金支店横の細道を佐真下方向に行ったところ)に接するガケ に、ヘリの尾翼が落ちています。ローターはややひん曲がっているものの尾翼部分の構造が完全な状態で畑の奥にあるのを確かめました。墜落現場から飛来し たとするには、距離・現況ともに無理があるように見えます。したがって、墜落機は 空中で破壊して尾翼部分を落とし、制御不能の状態で沖国大に墜落したと いう経過をたどったと言えるでしょう。これは、地元紙報道の目撃証言とも一致して います。
ところで、尾翼落下の情報を知り、私たちは13日18時頃に我如古区公民館に到着しました。すでに現場は米軍が押さえており、公民館前の畑におりる道の入り口にも警官が立っていました。私たちの直後に県警の科学捜査班が到着したと ころ、米兵が道路入り口に現れて彼らに一人ひとり英文のIDカードを提示しなければ入域させないとして足止めしました(鑑識の警官はそんなものは持って いない)。そのとき、警官がおもわず私たちに「(英語が話せないものだ から、代わって)彼らに抗議して下さいよ」と言ったのでした。警官にこんなことを言われたのは初体験です。  尾翼の発見部分は、沖国大正門から直線距離で約300m、琉球大学(西原町千原)か ら1kmの場所です。落下物は我如古公民館側からはよく見えません が、宜野湾区の墓地(沖国大の敷地から移転したもの)の通路一番奥の破風墓からは っきり視認できます。
以上のことから、事故機は、少なくとも中部商業高校上空付近を航行していたとき までには、尾翼がとれるほどの激しい異常を機体に起こしており、右下に 市立志真志小学校・幼稚園、宜野湾記念病院、市立宜野湾保育所をかすめながら沖国 大に到達したものと推測されます。これは、現地で部品や油が確認された 場所とも目撃証言とも一致しました。落下部品の中でも特に大きいものとしては、約 8m長のメインローターブレードが1枚、墜落現場から50mほどの民家に落下、屋根に当たって壊して駐車場・市道に落下、駐車してあったミニバイクを壊 しました。このブレードは、13日午後5時過ぎに海兵隊員約20名を 伴った小型ピックアップトラックが現れて回収していきました。これについて、県警 は現場検証をしていません(実況の記録は取ったかも知れないが)し、ま た、米軍による輸送も、衆人環視の中で明らかに道路交通法違反と思われる方法で行 われました。
また、沖国大職員駐車場と隣接するガソリンスタンドにも大型の金属片が飛来しま した。給油所となりのかねひでスーパーは無事だったようです。
落下部品は、県警調べで14日現在18点が見つかっていますが、あの沖国大南側の宜野湾3丁目の住宅密集地の中で、すべてが人をはずれており、現場を 歩くと、大学人や県民に人的被害が出なかったのは、奇跡的であることが実感されま す。 付記  昨日・今日と暑い日が続き、撮影機材を担いで、大汗をかきながら足を棒にしまし た。私自身が週に何回も通る場所で、懸念通りとはいえ、実際体験してみ ると安全や国の主権など、当然のことと思っていたことが現実に全く倒錯するという 事態が繰り広げられ、怒りをこえて、名状しがたい疲労と気味悪さを感じ ています。私たちの琉大の上空もまた、低空飛行ルートです。私たちは、研究・教育 ・生活を普通に営める環境を持ち得ていないことを、私は昨日、再確認し ました。
本土マスコミでは、県民の人的被害がないこともあってか、大変小さな扱いのよう です。しかし、日米両政府ともに認める危険な基地を放置して起こした事件であること、墜落した場所が公共施設も集中する住宅密集地であること、空中で尾 翼がもげるという異常な事故の態様であるらしいこと、学校、道路、私有 地までも、法的な根拠を示さず米軍が占領していることなど、今回の墜落事件は、多 発する米軍機事故の中でも異常を極めるものであることを知って下さい。
沖国大のJSA会員、ML講読者の皆さん、お見舞い申し上げます。大学のインターネ ット環境は復旧しましたか? 通信可能となりましたら、情報提供をお願いします。  現場に近づけないかわりに、居住者などのご厚意で、校舎、アパート屋上、民家敷 地、駐車場、墓地、豚舎などに入れていただきましたことを付記し、関係 者に御礼とお見舞いを申し上げます。  読者の皆さん、事件の事実を多くの人と共有することは大事です。ただし、沖国大 事務局長は記者会見で、危険な大学ということで受験生が激減することを 心配していました。今後の取り組みのさい、それを助長しないようご配慮願います。
図書館向かいのレストラン・パブロは、無事でした。営業中、至近で繰り返される 爆発音と黒煙に包まれましたが、当日は夜も開店しました。14日は、県 道を封鎖されたため客が来られないとして、臨時休業です。朝食をごちそうになりま した。  この事件に対して、日本科学者会議沖縄支部としても、至急対応するつもりです。 ********************************************
亀山 統一 かめやま・のりかず 日本科学者会議(JSA)沖縄支部事務局長 JSA沖縄支部事務局  http://www.jsa.gr.jp/okinawa/  
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所長コメント
今回のヘリ墜落事故は、最悪と懸念していた場所に、最悪な形で墜落したと考えています。幸い米兵3人以外に死傷者が出なかったのはまさに奇跡的だと思います。もう米海兵隊は市街地に囲まれた普天間基地で訓練を行うことは無理なのです。今回はそれが証明されたと思います。
ちなみに次に危険なのが厚木基地(神奈川県)の夜間離発着訓練です。3番目に危険な訓練が各地の山岳地帯を低空で飛行する低高度進入飛行訓練です。
厚木基地周辺の市街地に空母艦載機が墜落するとか、中国山地などの山村に攻撃機が墜落という事故はすでに予測されています。これらの危険な訓練は普天間と同じように予測可能なのに延々と行われています。まさに政治の怠慢です。これで市民が死ねば政府が行なった殺人と同じです。
ラムズフェルド国防長官が指摘したように、普天間基地は誰が見ても最も危険な基地であることは間違いありません。今回の事故を教訓として普天間基地から撤退をするのか、それとも次の墜落事故で市民が殺されるのを待つか。その二者選択しかありません。
辺野古沖への移転では普天間問題は動きません。これは馬鹿馬鹿しさを越えています。
 アランです。ジャズのライブを行います。どうぞ聞きに来てさい。(8月13日)届いたメール
親愛なる神浦さん。
ご無沙汰+ただいま。米国の里帰りから無事に帰って、リフレッシュしたつもり のベースのアランです。
もはや、8月のMIQ(カルテット)とMID(デュオ)のライブがはいってい るので報告いたします。この連日の暑さのなかで、クールなライブハウスはいか がでしょうか?(音自体はクールとは保証できないけど) よろしく! アラン +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ Jazz Duo  in 高円寺! 日時:8月14日(土) 20:30~ メンバー:池田美和子(Alto Saxophone), アラングリースン(Bass) 場所:LUCKYA(楽や) (高円寺) ホームページ:http://www.ham9.jp/i.cfm?i=luckya 住所:杉並区高円寺北2-26-6キャニオンプラザ大須賀B-102 ☆JR高円寺駅北口 高円寺純情商店街つきあたりの居酒屋  の地下。 Tel: 03-3338-6068   チャージ:1000円+オーダー       +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 日曜のお  昼間一緒に西荻で楽しく過ごしませんか? 日時:8月15日(日) 15:00~17:00 メンバー:池田美和子(Alto Saxophone), アラングリースン(Bass) 場所:Riddim (リディム) (西荻窪) 住所:杉並区西荻北3-31-5 ☆JR西荻窪駅北口 バスロータリーそばの 洋品店・パチンコ間の路地を青梅街道方向へ直進 徒歩2分。古本屋ごごしまやの手前・右手。 電話:5310-2282 チャージ:1000円+オーダー      +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ MIQイン中 延 8月20日(金) MIQジャズ・カルテット Miwako Ikeda (Alto Sax), Emi Oka (Piano), Tatsuro Kagotoshi (Drums), Alan Gleason (Bass) 7:30から10:30まで(3セット) チャージ 500円 Bon Appetit ボナペティ 東京都品川区中延3-8-7-B1 TEL:03-3787-3634 http://www1.cts.ne.jp/~bona/+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ MIQイン狛 江 9月4日(土) MIQジャズ・カルテット Miwako Ikeda (Alto Sax), Emi Oka (Piano), Tatsuro Kagotoshi (Drums), Alan Gleason (Bass) 8:00から10:30まで(2セット) チャージ 2000円 狛江 Add 9th Club 狛江市中和泉1-2-6 B1 TEL 03-3480-4996 狛江市役所向側。小田急線狛江駅から歩いて3分 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
所長コメント
ちょっと説明しますと、アランは私の英訳をボランテアでしてくれている米国人です。本職はコンピューター系の翻訳者ですが、子供の頃に日本に住んでいたのと、大学が日本のICU(国際基督教大学)だったので日本語が流ちょうです。漢字も難なく読めます。特に日本語から英語の翻訳が得意です。ということは格調ある英文が書けるということです。
日本人の中には英語が出来るので、つい英文で記事や論文を書く人がいますが、アメリカ人が読めば幼稚な英文で読む気にならないそうです。そこで英訳には専門の人に訳してもらったほうがいいという話を聞きました。そこで知り合ったのがアランです。
彼は翻訳以外に、プロのジャズ・バンドのベースを担当しています。私はまだ聞いたことがありませんが、彼の雰囲気はベースマンに合っています。もし近くにお住まいなら、彼の演奏を聴きにいって下さい。そしてこのホームページをいろいろな人が支えてくれていることを知って下さい。
 中国人民解放軍が鴨緑江で渡河訓練をやっています。(8月12日)届いたメール
こんにちは。 私が所属している市民団体が、中国人民解放軍が鴨緑江で行った渡河訓練の写真 を公表しました。
http://www.sankei.co.jp/databox/n_korea/nkorea_2_1.htm
http://www.bekkoame.ne.jp/ro/renk/040807.htm
いちおう解説も付いているのですが、この訓練がどういう意味を持っているの か、いまひとつはっきりしません。人民解放軍は近い将来に何かが起こるものと 想定しているのか、あるいは何かを起こすつもりでいるのか。どちらでもなく ありふれた訓練にすぎないのか。よろしければ神浦さんの解説をお聞かせください。
所長コメント
これは中国人民軍の中でも、工兵部隊の渡河演習です。目的は河川などに浮橋という短い橋を連結していき、戦車やトッラクなどが通られる長い浮橋を作ります。ということは、中国が戦闘部隊を北朝鮮に送り込むことは考えられませんから、北朝鮮の崩壊に備えた準備と思います。もし北朝鮮の体制が崩れ、国内が混乱すれば、中国はできるだけ早く北朝鮮に食糧などの物資をトラックに積んで入り、北朝鮮から難民が中国に入ってくることを防ぐための演習と考えられます。といよりも、軍事を知っていれば誰でもそのように考えます。ですから人民解放軍が鴨緑江で渡河訓練をやれば、そのような軍事的なメッセージが北朝鮮に伝わります。これは中国流の外交交渉術です。
核問題で6カ国協議に熱心でない北朝鮮を牽制していると思います。またこの写真もヤラセ臭さを感じます。あまり感動しなくてもいいでしょう。鴨緑江に浮かんだ浮橋、中国人民軍のテントが写っていればいいんです。写真に計算された演出を感じます。中国の特務機関は巧妙ですよ。
 日本が軽空母にJSFを採用することは難しい。(8月12日)届いたメール
いつも勉強させていただいている00です。
JSFの採用に関してですが、次期DDH採用上で耐熱甲板がJSFに必要の無いことや、英米で540機しか配備されずコストが高騰しそうな雰囲気であることを考えると、アメリ カが採用を押しそうだというのは解るのですが、ベイロードの問題としてASMシリー ズが機体格納できるのかどうか、あるいはASM専用に開発されてきたアビオニックス をJSFに適用できるのか(開発初期の機体をさらにカスタマイズするのには相当な時 間が掛かりそう)という事がよく分かりません。
ひょっとすると現場は納得できないような話なんじゃないでしょうか。 もちろんいつものアメリカ流のごり押しなんでしょうけど、裏にはなんとなくジェン キンスさん問題や色々と日本側にも淡い期待があってのモーションのような気がして なりません。
追伸:現在ルソーがジャコバン派(左翼の原型)ではなかったという観点から彼の著書エミールの解説本(若年層対象)を書こうとしています。これで拙著は二冊目にな りますが、その次にはクラウゼウィッツの戦争論以前の戦争論をヘロドトスの時代まで遡り、そこから見える視点でRMAなどの現代の戦争を構築主義的に考察するような 本を書こうと考えています
所長コメント
私のJSFという話はかなり想像的です。F-2が性能問題でキャンセルされれば、次の攻撃機は何んだろうとなります。F-15Jを改造して対地攻撃を行えるようにすることは可能です。まずこれを新しく購入する精密誘導爆弾と組み合わせて使います。それで2~3年後にはF-2の生産を打ち切って、F-15を改造するラインを立ち上げます。これでF-4は全機引退していきます。
ですから日本のJSFというのは5年~10年後の想定で考えている様な気がします。海自の軽空母も今回はヘリ運用だけにして、その次をJSF採用と考えているのではないでしょうか。どう考えても海自がヘリ空母だけで満足しないと思います。やはり英国海軍並みの軽空母を欲しがっているのいではないでしょうか。
まあ、ひとつの可能性として参考にしてください。日本で政権が代わったり、アメリカの日本対応が変わると、大きく変更される計画案です。アメリカとしては日本がMD導入で日本の軍事予算を獲得したので、MDの次はJSFということになりそうと思いませんか。
 イランの核施設を調べてみました。(8月9日)届いたメール
いささかしつこい様でもうしわけありません。(神浦・・・下段のメール「アメリカのイラン攻撃を考える」の方です)
昨日は小生の愚問に対し丁寧なご回答をいただきありがとうご ざいました。大統領選挙直前にイラクの核施設を攻撃するのは 極めて政治性が高く危険であるというのはご指摘の通りですね 。ただイラクの核施設についてはちょっと認識が違ったので再 度メールをさせていただきました。
以下に小生が調査した範囲で、イランの核施設(正確には核関 連施設というべきでしょうか)について書きます。
1)ウラン濃縮施設   建設中二つ(所在地:ナタンツ(ナタンズ) ─ カシャーン 市から南東に40km)  ・パイロット燃料濃縮プラント(PFEP) 完成間近  ・燃料濃縮プラント(FEP) 建設中 大型の商業規模   パイロット・プラント以前に濃縮実験の行われた可能性の ある未申告施設  ・カライ電気工場? (所在地:テヘラン)
2)重水製造プラント 建設中 (所在地:アラク)
3)重水減速・冷却原子炉 (所在地:アラク)  ・名称:イラン原子力研究炉(IR-40)  2004年建設開始の計画  4)原子力発電所  ・ブシェール原子力発電所(BNPP) ロシア製。200 5年完成予定 濃縮プラントの製造能力は、核兵器用に使われた場合どの程度 のものになるか。 ISISの推定:
1)パイロットプラント(PFEP)  10ー12kg/年の兵器級ウラン製造能力  最悪のシナリオ:2005年末までに15-20kg=爆縮 型ウラン原爆1個分 2003年末までに遠心分離器1000台を設置する計画。 2003年2月の段階で160台設置済み。ウランを使わず運 転中。イランは6月25日にウランを導入したと説明。
2)商業規模プラント(FEP) 500kg/年の兵器級ウラン製造能力。
爆縮型ウラン原爆の必要量を1個15-20kgとして、2 5-30個分 アラクでの建設が計画されているの重水炉のプルトニウム製造 能力は? 8-10kg/年。核爆弾2個分 (ただし、再処理施設がなければ、プルトニウムの分離ができ ない。) なお詳細は書きのホームページを見ていただければ幸いです。 http://www.gensuikin.org/nw/iran-.htm#1
現在イランの核関連施設は建設中であります。具体的に核物質 がこれらの設備に導入されたかどうかは小生にとっても不明で すが、建設中なのでまだ未導入ではと勝手に思っています。( この点はいい加減で申しわけありません)いずれにしろ完成が 2004年、2005年と迫っておりますので、平和裏に対応 するにしろ、軍事的に対応するにしろ、その判断が緊急度をも っていることは事実のように思います。
以前、これらの核関連 施設の取り扱いについてイランと英独仏の交渉が平和裏に進ん でいるという報道もあったのですが、最近この交渉が決裂し緊 迫した状況となっているようです。(朝日新聞にはその記事が でていたのですが探しきれませんでした)
神浦さんがご指摘さ れているように一度核物質が入った施設を軍事的に攻撃するこ とはその被害の影響度を考えたらとても出来ませんね。したが って小生は建設中にアメリカは攻撃するのではと思ったのです が・・・・?(ブッシュにとっては都合の良い言い訳ができる わけですから、大統領選挙前を狙ってくるのかなとの妄想を抱 いた次第です) これに関連して、日本のイランにおけるアザデカンの油田開発 権が大きな影響を受けますので、日本の国益にとっても重要な 問題と思っております。
猛暑が続いております、くれぐれも御身体を大切にしてくださ いね。お嬢様はその後元気でいらっしゃいますか・・・。
所長コメント
娘は夏休みで、のんびりと過ごしています。本日はこれから家族で熱海に向かい、そこに友人たちがヨットで迎えにきてくれることになっています。そのヨットで初島に渡り、今夜は初島に泊まる予定です。しかしまだホテルの部屋がキャンセル待ちで、部屋がとれないと今夜は友人のヨット泊になります。するとカミさんと娘は行かないと言っています。ヨットの中は汗くさいと嫌がります。基本的にカミさんと娘はアウト・ドア派ではないようです。
私は蚊取り線香さえあれば野宿でも平気なのですが。とにかく午前中に初島の友人からキャンセル状況の電話が入ります。もしホテルに今夜のキャンセル分がないと一人で熱海に向かいます。明日は初島から相模湾を横断して東京湾に入り、保田港に(千葉県)に泊まるか、深夜に東京に帰ります。
最近の暑さはヨット乗りにとっては拷問です。ヨットで海に出るのは30日ぶりぐらいです。ところで皆さんはヨットはお金がかかると思っているようですが、2日間のクルージングで食事や飲食など使うお金は割り勘で1万円以下です。モーターボートは燃料代が高くて手が出せませんが、ヨットは友人と共同で持てばわずかな費用で維持できます。
 アメリカのイラン攻撃を考える。(8月8日)届いたメール
8月7日付けWhat's New拝見いたしました。「今回のサドル派 に対サドル氏とサドル派が健在なら、アメリカはイランに対し て強硬な姿勢にでられない。云々以下省略」と書かれておりま すが、これは誠に慧眼だと感心しております。
小生も以下のよ うなシナリオを考えていたのですが、どう評価されますか。
ケ リーに追詰められたブッシュ政権が次期大統領用選挙に勝つた めには、戦時の大統領を演出必要があります。そのため現在最 もデリケートな問題になっているイランの核施設を攻撃する恐れです。(この結果は当然イランとの戦争状態になると思われ ますが)この準備としてイラク国内での親イラン派勢力である サドル派民兵を徹底的に叩いておくということです。
今後の選挙情勢如何によるのですが、ブッシュ大統領が親父さ んの屈辱的な二の舞はどんなことをしても避けたいと思えば、 イラン攻撃こそその最大の選択肢として考えられるでしょう。 小生はシリアでなくイランが大統領選投票日前の攻撃目標と判 断しております。
所長コメント
私は大統領選挙投票日前の攻撃は考えていません。あまりにもアメリカ側の政治的な要素が強すぎるからです。またアメリカにとって国連の存在も、前回のイラクのように無視できないと思います。もしイランを攻撃するなら、周到な準備で行います。今のイラク情勢を見ると、とてもイランに手が出せる状況ではありません。
それに最も重要なことは、今まで実験炉を含めて稼働中の原子炉施設を軍事攻撃した例はありません。イスラエルがバグダッドの原子炉施設を爆撃したのは、完成前(工事中)で原子炉は稼働していません。
ときどき安易に、北朝鮮の核施設を米軍が爆撃する話がでますが、これは歴史を正確に知らないか、核被害の実態を知らない考えです。
 日本の戦略を語る前に考えることがある。(8月6日)届いたメール
毎日楽しく拝見させていただいております。8月2日付のwhat'new  「防衛庁検討会議 冷戦型から脱却へ云々」の中で「それで は日本の新防衛戦略に何が必要か。まず大型病院船・・・以下 略」を見ていまして違和感を感じました。
この構想事態がどう のこうのと言う訳ではなく、これが構想された背景の説明が無 く唐突感を持ったからです。 神浦さんにこのようなことを書くのは釈迦に説法のような気が しますが、一応書いてみます。
まず戦略論に入る前に、21世 紀の日本の国家像をどの様に描くかです。その為に、最初に問 われなけらばならない問題は日本が死守すべき崇高な目標(価 値)はなになのかということです。戦前はまさに天皇を頂点とする国体がそれに該当したのでしょう。この為には一億の日本民族が死に絶えても守るべき絶対的な価値があったのです。
では戦後は何なのでしょうか?小生は日本民族の繁栄とその伝統ある文化の開花だと思っておりますが、このことは日本国民の中で必ずしも統一された目標(価値)ではありませんね。
次ぎの問いは、この目標(価値)を脅かす現実はなになのかです。この現実の中には文化の問題、経済の問題、金融の問題、 軍事の問題と種種さまざまでが、軍事に限りますと、21世紀前半の東アジアは軍事的緊張が増大するのかどうか?増大する とすれば緊張を増大する要因は何か?などなどです。これらの 問いに対する予測は未来に関することなので正確さは極めて低いものです。
従って、ここから戦略論が始まります。この様な不確かさの中 でどのような方策を採れば上記した崇高な目標(価値)が達成できるかを考えて考え抜いて実行されるのが戦略論だと小生は思っております。
その意味で岡崎久彦氏のように日米の紐帯を限りなく強くし、アメリカの核の傘の下で繁栄を謳歌するのも 一つの見識でしょう。ただ、小生はこの説には承服しかねますが。 歴史は生き物であり激しく変化します。また、日本が軍事に使える資源も限られております。このため戦略は強い指導性の下に絶えず見直され、実行されるものでなければならないでしょう。
自衛隊の国際貢献は否定するものではありませんが、上記の崇高な目標を完遂する目的と一致すべき論理が必要です。小生は 当面、自衛隊の基本的任務は専守防衛に徹することだと考えて おります。その理由は簡単です。日本には守るべき価値観の統 一もありません。従って戦略論もありません。あるのはその場 その場の事態に合わせて、もっとも安易な政策を取りつづけて いるという惰性だけだからです。
現在の様に戦略論もないまま 、意味も無く憲法を改定し、有為な青年を海外派兵した結果、 行きつく先に日本民族の繁栄と日本文化の開花があるとはとても思えないからです。

追伸
①小生PKO、PKFも基本的には治安維持活動だと思ってお ります。これは軍隊の任務と言うより警察官の任務ではないで しょうか。これを自衛隊がやって悪いわけはありませんが、訓練方法を相当に変えねばならないのではないでしょうか。また カナダのPKFなどは相当な死者が出ていると聞いております 。治安活動ともなれば相手を安易に撃つわけにはいかないので しょう。これらの死に対して日本人は本当に覚悟が出来ている のでしょうか。疑問に感じる点です。
②サッカーの日本チームに対する重慶の人々の態度がも問題に なっております。中国人に対する日本からの非難も強くなっている様ですが、日中戦争中に日本軍が重慶を無差別爆撃したこ とだけは忘れないでいただきたいと思います。ゲルニカではピカソが有名な絵を描いたのでその残虐性が世界から非難を受け ましたが、日本もゲルニカを上回る仕打ちを重慶の人々にした のです。詳細は「戦略爆撃の思想」(ゲルニカー重慶ー広島へ の軌跡) 前田哲雄著 出版朝日新聞社に詳しく書かれており ます。ご一読下さい。
所長コメント
先ほどTVで広島の平和記念式典を見ました。今年は被爆59年目にあたるそうです。原爆を投下したのはアメリカですが、今の広島の街をアメリカ人が歩けないでしょうか。仮にアメリカからスポーツのチームが広島にやってきて、日本のチームと対戦したとき、アメリカのチームに観客からブーイングが起きるでしょうか。またアメリカから観戦にやってきたファンに、広島の観客が物を投げるでしょうか。
今の中国には明らかに誤った対日感覚が芽生えています。これは意図的に反日感情で愛国心を煽った中国政府の責任です。しかし私は悲観していません。今の日本で韓国ブームが起きていますが、私が韓国を取材していた頃は韓国は反日感情で荒れていました。ソウルの日本大使館の前で抗議の自殺や指を切る人がいました。それでも私の通訳をしてくれたソウルの女子大生は、日本語が話せるというので韓国の学生活動家たちからもてていました。
中国も今回のことで、反日教育が国家の損失になることを学んだと思います。そこでいえることは日本が国家戦略としてとるべき道とは、日本が戦争を肯定したり、戦争に有利な態勢をとろうとするのではなく、日本と戦争をしたり争えば、そのことが不利になるような外交関係を作ることだと思いました。
中国に関しては日本と争うよりも、日本と協調するほうが大きな国益を生む日中関係をつくればいいのです。中国の軍事大国化がいろいろ言われていますが、アメリカの軍事力と中国を比較すれば規模は小さく脅威も限定的です。
日本は今まで必然的に平和戦略をとってきました。そのことがあまりにも普通のことだったので気が付かなかっただけです。今、イラクの戦場に自衛隊を出して、そのことの重大さに気が付いたのではないでしょうか。今朝の平和記念式典での小泉さんの演説を聞いて、やっとイラク派遣の失敗に気が付いたと感じました。一言もイラクの復興支援に触れませんでしたからね。
これからは私たちが日本の国家戦略を決めていく時代です。政治家や官僚にまかせるわけにはいきません。
 自衛隊の将来に希望が持てました。(8月5日)届いたメール
いかがお過ごしでしょうか。先日の神浦さんの意見には大変感銘を受けました。イラク戦争のときに一度、テレビで米軍の病院船が出ていて、日本にもこういう船が必 要なのでは、と思っていました。また、米空軍のPJの存在を知ってから、陸自が作ろうとしている(もうできてる?)特殊作戦群を対テロや戦闘に特化した部隊ではなく、平時には幅広い救出活動に従事する、エリート救出部隊にするほうがいいのではないかと思います。以下のHPに記述があるので、紹介させていただきます。

http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams00/af_stu.html 

神浦さんがおっしゃるように、まずは世論の形成が必要だと思います。正直、もう後戻りができないほどに、日本の軍事外交はだめになってしまったんじゃないかとへこんでいたので、神浦さんの意見には救われたような気がします。これからも、微力ながら応援させていただきます。
届いたメール
海外での活動を想定した大型の病院船から、C-17輸送機で空輸できる野外展開式の医療施設も考えられます。また大きな手術は出来ないが、軽度の治療ができる小規模な病院船も活用できます。基本的に民間人を一次的に治療することとし、明らかに軍の野戦病院と切り離す必要があります。軍の野戦病院の一次的な目的は、負傷した兵士を治療し、前線に復帰させ、戦傷で受けた戦力を回復するためのものです。それとは別の位置づけが必要です。
また病院船というのはひとつのアイデアです。このような基本アイデアを発展させれば、もっと多くの役割や活動があると思います。自らが武装し、自己完結できる自衛隊だからこそできる任務です。これから皆さんでいろいろアイデアを出して、「自衛隊の国際貢献」という提言という形でまとめることも可能です。いいアイデアがあったらメールをください。日本を動かしましょう。
 自衛隊の国際緊急援助隊を考えて見ました。(8月4日)届いたメール
初めてメールしますが、神浦さんのことはいろいろなところで紹介したりしてい るので、僕の方はとても初めてのメールとは思えません。
11以降、ずっとワッ チさせていただいています。 著書も何冊か読ませていただき、サイトの最新情報も、毎日のように読ませてい ただいています。優れた情報をありがとうございます。
> 今日は8月2日付の記事 >
> 自衛隊員はアメリカの戦争で血を流し、死んでいくことを望んではいない。しか し天災や人災で苦しむ人々を、国や人種や宗教に関係なく助けられるなら、喜んで苦難の道を歩くことができる。そのように国民や自衛隊員に希望を与える国家戦略を創立して欲しい。>  にすばらしく共感しました、このひとことが言いたくてメールしました。
911後、外交を米国に「アウトソーシング」してしまった日本が、改めて自衛隊 のような国家組織をどのように活かしていけばいいのかを僕もずっと考えてきたのですが、911直後に感じたのが、まさに神浦さんの上の内容でした。 いわば、国家が運営する「国際救助隊」ですね。 これなら、ある程度の戦闘力を持っている必然性があるし(身を守る、あるいは 紛争地域で戦闘を防ぐ)、目的が「救援」に限られているので、外国人に恨まれ ることもありません。
この記事の中の「自衛隊員は迷彩服を着る必要はない。日の丸が赤十字に見えるように」 という趣旨にはとても共感します。 ぜひこういう考えを日本中に(世界中に)広めていってください。僕も自分のメ ディアを使って、伝えていきたいと思います。
PS. 神浦さんのサイトに、家族のことなんかが唐突に出てくるのが、僕は実はとても好きだったりします。
届いたメール
病院船構想などHPで語られております。
 下記の構想はトルコ地震があったときに、私たちボランテイアの仲間 人とまとめたものです。埼玉在住のボランテイア活動で少々の支援した国会議員3人へ提出しました。
 その後イラク派兵など事態は推移しております。イラク派兵反対の議論ばかりが聞こえておりますが、日本の現実的な選択肢にそれを加えるとするなら、下記のような行動で年や 10 年の貢献を世界にしておかなければ納得を得られないものと考えています。ご参考までにメ-ルさせていただきました。
                         0000(神浦・・・名前です)
国際緊急援助隊構想
 冷戦が終って,民族間の紛争がパンドラの箱をひっくり返したように起きている.今年に入ってコソボ・東チモ-ル紛争,トルコ・台湾の大地震などによる難民や災害が続発している。
 私達は,憲法第9条を都合の良いように解釈して内容を変えるのではなく,小学生にも分かる文章にして,自衛隊は軍隊として認め,集団的自衛権もはっきりと,認めるように改正すべきだと思う.
 しかし,そのようになるまで議論もつくさなければならない,時間もかかると思う。ただ待っているわけにはいかない,今すぐにも我が国で出来ることとして,近隣諸国との友好を旨に,アジア地域における大規模な難民・災害等にすばやく対応できるための 国際緊急援助隊構想 を提案する。
1.近隣諸国との地域協定を結び,シンガポ-ルをメインの基地として主要機材を(仮設
住宅等の陸上備蓄も含める)集積し,船舶(イ,ロ,ハ,ニ,ホ)に運航要員を乗船させ常時待機する.各船舶は費用節減のため中古船の転用を基本とする.保安警備については警備員を乗船させる.待機中の保守・整備については,専門員の他にシルバ-ボランテイアを採用する.
イ, カ-フェリ- に病院施設を設備する.自動車甲板にはクレ-ン車,ブルト-ザ-,
ユンボ,キャタピラ-車,水陸両用車,給水車,給油車など災害救助救援車輌を
積載する.
ロ, 自動車専用船 に仮説住宅用資材,キャンピングトレ-ラ-,災害救助用
車両を積載する.
ハ, コンテナ-船 に災害救助物資を積載する. コンテナ-の積み下ろし装置を装備
する.RO-RO船ならさらに良し.
ニ, タンカ- (5万トンクラス)には水,軽油,灯油,ガソリン,重油等を積載
する.
ホ, 自衛艦 おおすみ に技術的に可能なら ヘリコプタ- (2機) 格納 機能を設ける.不可能な時はヘリコプタ-2機搭載 巡視船 を加える.
へ,船舶での救援地到着には3日以内を目標とし,船速は20ノット以上が望ましい各船舶には甲板にヘリポ-ト機能を設ける.

2. ”おおすみ”型救援船を3隻配備する.(3番艦建造計画あり)
” おおすみ ”型船舶のみを 沖縄 , フィリピン (リンガエン), スリランカ (コロンボに前進基地として派遣待機させる. 輸送機 や 飛行艇 は国内に待機させ,人命救助と医療支援のために人員と機材を 第一陣 として現地に派遣する.復旧支援のための
第二陣 としてメインの基地より災害発生と同時に 支援船舶 を派遣する。その支援要員は輸送機で日本から輸送し,最寄りの空港より船舶の搭載 ヘリコプタ-を使用して人員を乗船させる.

3. 緊急出動の国内体制として下記の法整備と準備訓練等を行う.
イ,現在の自衛隊所属自衛艦おおすみ,輸送機10機,飛行艇3機,ヘリコプタ-(人員輸送用,偵察用,貨物用)4機程度を援助隊に 転籍 する.その他必要により本隊に所属させることになる海上保安庁の諸艦艇飛行機等も転籍させる.
ロ,航空機,ヘリコプタ-の要員として,航空関係教育機関を卒業後に乗務員の枠外として陸上勤務をしている要員の中から,希望者を募り常時訓練を行う.

4.海外緊急援助隊は首相の指揮下におき,必要な経費の全てを日本の負担とし,その財源はODA予算より整理統合して充てるものとする.又,その出動範囲はアジア・オリンピック参加国を基本とする.また支援の期間については3ヶ月以内に限定する.
 世界のGNP第2位の日本が緊急事態の発生する度ごとに金を出すだけで,顔の無いままの我が国で良いのであろうか? コソボ紛争,最近のトルコ・台湾大地震に対して,ここに本隊のような対応があれば,世界の尊敬と信頼を回復できるであろう。
所長コメント
自衛隊の緊急援助構想に予想以上の反響がありました。まさに日本の基本戦略の根幹部分に触れる内容だったからだと思います。このような構想をネットで草の根的に広げれば、政治家も無視できないことになる気がします。特に援助部隊の主体となる自衛官の支持があれば現実化する可能性もでてきます。どうせ夢だ、夢だとあきらめないで、一人でも多くの共感者を得るように広げませんか。
これからちょっと打ち合わせに出かけます。きょうは新人の編集者が2度目の打ち合わせに来ます。駅前のサテンで10時半に待ち合わせをしています。前回は先輩の編集者と一緒でしたが、今日は先輩が夏休みだそうで新人一人です。緊張していると思います。編集の仕事は初めてで、車のセールスマンから転職したそうです。飛行機が好きで専門誌の編集者に転職したそうです。
 対米関係ではなく、日本の軍事を根本から考え直す時がきた。(8月3日)届いたメール
 はじめまして、00と申します。 いつもWebサイトを拝見させていただいております。
(読売 7月29日 夕刊)へのコメントで「騒音の少ない ジェット・エンジンが日本で開発されたら・・・。軍事 最優先のアメリカにはない発想で日本の技術者に期待 したい。」とありましたが、「飛鳥」という実験機があったのをご存知ですか?http://www.city.kakamigahara.gifu.jp/museum/display/svtol/qc-1/qc-1.html 実験機で終わってしまい、量産機の開発につながら なかったのは技術問題ではなく政治の問題と思われます。 期待すべき相手は技術者ではなく政治家だと思うのです。
もう一つ、(毎日 8月2日 朝刊)へのコメントにある 「大型の病院船」というのはいいですね。日本での自然災害にも使えます。特に数千年に一度の割合で襲ってくる巨大カルデラ噴火に対応するには必須でしょう。(阿蘇山が巨大 噴火を起こせば九州はほぼ全滅状態になります。) http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/bosai/hakyoku/hakyoku.htm
以上2点、コメントをお伝えしたくて失礼ながらメール させていただきました。これからも的確な分析をよろしく お願いいたします。
届いたメール
本日のWHAT'S NEW、まさに私が日頃思っていることを書かれていて嬉し い限りです。
私は以前ゴラン高原PKOに関する投稿をさせていただいた現職自衛官 です。「天災や人災で苦しむ人々を、国や人種や宗教に関係なく助けられるなら、喜んで苦難の道を歩くことができる。」これは自衛官というよりも日本人が持っている性格だと思います。
穏やかでお人好し(?)な日本人には、こういった仕事が向いて いると思うのです。防衛計画の大綱は私達にとってまさに「他人事」ではありません。どういった方向に向かっていくのか気になるところです。
それから「冷戦が終了 して14年が経過しようとしている。その間、何ら改革を行わなかった防衛庁や自衛 隊は怠慢の一言につきる。」とありますが、いやはや辛いところです。でも、私が入隊した頃に比べると、自衛隊の質や考え方は格段の差があります。
現場の隊員は真剣 にやっていることだけは信じてくださいね。
届いたメール
こんにちは。00と申します。何時もサイトを拝見させていただき、大変勉強させていただいております。

これからの、自衛隊の組織や(陸海空の仕事上での線引きや、運用体制)、装備体系(必要な装備や、その数)はどのように考えてられますでしょうか。

個人的には、戦車や戦闘機の数が減らされるのは寂しいですが、実際の仕事(災害派遣や防衛)に効果的であり、またP-X/C-Xの時に話されていました「日本の航空産業全体が拡大し成長できます」的な効果の期待が持てる、状況の方が望ましいと考えております。
そこで、上記の様な質問をさせて頂きました。 宜しくお願い致します。
所長コメント
私が自衛隊にいたのは40年前になります。そのときの銃はM-1でした。ベッドは2段式で居室には一室42人が詰め込まれていました。昭和41年入隊です。その頃を思い出せば、自衛隊は大変革を遂げました。自衛隊に入った横須賀で、初めてPX(売店)でカツ丼を食ったとき、世の中にこんなうまい物があるのかと驚きました。新幹線もない時代ですから、夏休みやお正月の休暇には、大船駅(神奈川県)から急行で郷里の広島に向かいました。満員の列車で12時間ぐらいは立っていました。もちろん往復とも制服で、それが当たり前と考えていました。
さてこれからの兵器体系ですが、日本がどのような戦略をとるかで大半が決まります。さらにRMAの関連で大きな影響を受けるでしょう。私は陸自は各方面1個師団+1個旅団でいいと思っています。海、空も2方面部隊で十分です。RMAが進めば、さらに半減させることも可能です。そのかわり海外任務が大幅に増加します。陸海空で総勢2万程度の海外派遣を可能にする6万人規模の体制を考える必要があります。
政治家も武力の行使がどうのといより、そんなアメリカ向きな話題に限定しないで、もっと日本の基本戦略を考えるべきと思います。



自衛隊の平和的な国際貢献に賛成です。(8月2日)届いたメール
こんにちわ!神浦さんお久しぶりです。北海道の00です。
暑さにやられていませんか?北海道も暑いですよ、今年は。
今日の『What's New』はとてもよかったです! これまでも中東政策など言われる時、必ず言われるのが 『日本は欧州と違って宗教・植民地政策などネガティブな背景がない クリーンハンドだ』ってのを具体的に活かしていく政策が見えなかったかと思います が、 これが今朝のコメント『人種や宗教に関係なく助けられるなら、喜んで苦難の道を歩 くことができる。』 とみれば、とてもクリアになりますね!
誰かさんの小説で『エルサレムをスイス兵に警備させる独立自治区とする』という話 がありましたが ここも、エルサレムに最も遠くしかも国際的には力のある日本が警備するというのも ありかなぁとか 考えました。 植民地政策によって東南アジアでは難儀な目に遭っている日本ですが クリーンハンドなエリアでの発言力強化に使うのはとてもアリですよね。 ただ、見直しによってF4-EJが消えてしまうのは悲しいなぁ ではまた!です
届いたメール
神浦さん、お久しぶりです。 神浦さんが本日書いていらした、 「自衛隊員はアメリカの戦争で血を流し、死んでいくことを望んではいない。しかし 天災や人災で苦しむ人々を、国や人種や宗教に関係なく助けられるなら、喜んで苦難 の道を歩くことができる。」を読んで、思わずうれしくてメールをさせていただきま す。
私は常々、国際貢献をいうのなら、自衛隊はサンダーバードのように「国際救助隊」 になってほしい、って思ってました。いまは国内の災害援助にかり出されたりしてい ますが、もっと自主的に動けて、さまざまな救助のための訓練や装備をして、世界中 のあらゆる災害に救援・救護する部隊に衣替えをしてほしい。
神浦さんのおっしゃる船や飛行機に、テントや仮設住宅、毛布、水、食料、医療品を すぐにのせて運べるようにしておいたり、一方では災害大国日本のノウハウを活かし て各国に防災教育をしたりする。(トルコなんて、地震の空白地帯があって必ず大地 震が来ることが確実なのに、トルコ政府が地震で壊れた家は新しく建て直す費用を全 面的に出す、なんてことをやっているので、みんな危ない家に住み続け、いざという ときにはたくさんの死者を出すんです。家が丈夫なら、みんな死なないのに。。)
国連との活動は、国際協調になっても単なるコマにすぎません。なにより、日本は独自に平和的に国際貢献をする、こういう形をぜひ提案してほしいです。感謝されこそすれ、恨まれることがない、最善の道です。
神浦さんのようなネームバリューのある方の話しなら、政治家も話しを聞いてくれる かもしれません。ぜひぜひ、期待しております♪
所長コメント
ちょっと誤解がないように話しておきますが、私は自衛隊のすべてを国際貢献の平和部隊にすべきと主張していません。日本には独立と安全を守るための戦力が必要です。それで参考になるのは教導団制度です。平時には最低限度の戦力を持つ程度の編成にして、最高の水準が維持できるような密度の濃い訓練を行います。それが教導団です。そして有事が迫ってくると教導団の隊員が全国に散って大規模な部隊を編成し育成します。その準基幹部隊が国際任務部隊です。教導団だけでは訓練や新兵器の実験部隊的な要素がありますから、大規模災害に派遣できる規模の実働部隊も必要になります。
ですから国際任務部隊と自衛隊を分離させることはできません。実働部隊と教導団で2/3程度の規模、国際任務部隊が待機や訓練部隊を含めて1/3規模というところが標準と思います。自衛隊員たちはそれらの部隊を回りながら経験を積んでいけばいいと思います。
とりあえずこれを、現在、防衛庁で検討されている「次期・防衛計画の大綱」と比較してみて下さい。国家戦略の見直しとは、単に兵器や兵員の数字を変えたり、テロ・ゲリラ対処だけで済むような問題ではないのです。日本の安全を守り、日本が進むべき道を示すことなのです。
 マスコミは軍事音痴なのですか。(7月29日)届いたメール
初めまして、富山県在住の00と申します。メールを差し上げるのは初めてですが、ホームページは毎日チェックしております。
日本のメディアの軍事音痴を示してくれる記事を発見してしまったのでメールします。 CNN日本語版 http://cnn.co.jp/science/CNN200407270021.html の記事に 「米軍が主体となったNATOの演習は、今月11日から16日までモロッコ沖で実施された。10カ国から計約2万人が参加し、20隻を超す戦艦が集結した。 」 という記述がありますが、現在、この世界に20隻もの「戦艦」は存在しませんよね。
それなりに軍事に造詣があるはずのCNNがこんな間違いをするわけがないと思い、cnn.comの原文を見てみましたら、原文ではちゃんと「warships」であり、これの適切な訳語は「軍艦」「艦艇」で、原文を正確に訳すなら、「20隻を越える艦艇が集結し」ですね。「戦艦」の英語は「battleship」であり、warshipの中の1分類でしかありませんし、「戦艦」は既に過去の遺物であり、最後の現役戦艦であったアメリカのアイオワ級も既に退役したか予備役に編入されていて、演習に参加することはあり得ないはずですが、CNN日本語版の担当者は分かっていないようです。
また、仮に「戦艦」が行動する場合、戦艦1隻あたり数隻~10隻程度の護衛艦艇を伴うのが常識ですから、記事の通りに「20隻を超す戦艦が集結した」場合、合計で100隻以上の軍艦が集まる巨大演習であることになります。 もう少し勉強しましょう、とCNN日本語版にメールしてあげましたが。はてさて、効果があるのやら。
余談になりますが、ホームページを拝見していて、時々、メールソフトのトラブルでメールが受信できない、とか書いておられますが、この点について苦言を。 戦場においては、資材や兵力の確保とともに、多重化による通信手段の冗長性の確保は必要最低限、基本中の基本だと思います。そして、神浦さん、あなたの戦場は言論の世界のはずですよね。というわけで、通信手段の冗長性の確保を考えてみてはいかがですか?理想的には、パソコン自体を複数用意して、その上で全く別のメーカーのメールソフトを動かすのがベストですが、それは金銭的に負担が大きいですし、管理も大変なので、せめて現在使用しているパソコンに現在使用しているメールソフトのメーカーとは異なるメーカーが開発したメールソフトを入れて、両方でメールを受信するようにしたらどうですか?世の中には無料のものがいろいろありますので、金銭的な負担が発生することはありません。
それでは今後のご活躍をお祈りして筆を置かせていただきます。
所長コメント  最近のマスコミの実例では、装甲車や自走砲を戦車といったり、ロケット弾と迫撃砲弾の区別がついていないのがありました。航空自衛隊も戦闘攻撃機を支援戦闘機と名付けたり、海自はヘリ搭載型軽空母を護衛艦というなど、現場でも言葉の混乱が起きているようです。ロケットとミサイルの区別、機関砲と機関銃の区別、言葉の間違いを挙げたらきりがありません。
軍事用語の間違いが起こるのは、単に軍事知識の不足だけではなく、意図的に間違える例もあるようです。
メールの受信については、最近は事故が少なくなりました。むしろ戦争が始まるとメールの数が大量になり、読むのに時間がかかるという問題が起こります。今のように軍事的な緊張が少ない場合は大丈夫ですが。
ところで本日、午後1時から我が家で光ファイバーの工事が行われます。自宅がマンションなので光ファイバーを引くのにマンション管理組合で臨時総会を開いて工事が決まりました。それで2年かかりました。これから光ファイバーで何か新しいことを考えたいと思っています。
 今、日本各地で「アメリカ伊能大図 里帰りフロア展」が巡回しています。(7月26日)届いたメール
いま、「アメリカ伊能大図 里帰りフロア展」が、日本中を巡回しています。先日、札幌でもこのイベントが開催されました。これは、伊能忠敬が自分で測量して作成した「伊能大図」の複製版を体育館のフロアに敷き詰め、その上を歩いて見学してもらおうというイベントです。伊能は北海道の東岸を実際に歩い て測量を行いました。西海岸は間宮林蔵の測量に基づき、北海道全体の地図を完成させています。札幌では、北海道と青森の地図が展示されました。

 伊能が蝦夷地を測量しようとした動機は、幕府が命じたわけではなく、彼の個人的な趣味だったようです。彼は、49歳で 隠居すると、江戸で天文学を学び始めます。早い話、老後の趣味です。その中で彼は、経度1度の正確な距離が暦学上の問題になっていることを知ります。そ こで、深川黒江町と浅草歴局の距離を歩測して、経度1度の距離を算出しました。しかし、師であった幕府天文方・高橋至時に、「距離が短すぎる、蝦夷地く らいまで測ったら、信頼できる値になる」といわれたので、蝦夷地を測量して歩こうと思い立ったのです。アマチュア精神が、日本で最初の近代的地図を作ら せたのです。その後、幕府が地図作製を奨励し、彼の死後も門弟達が作業を続け、日本全体の地図が作られました。この過程は映画にもなっていて「伊能忠敬  子午線の夢」という作品があります。

伊能大図は、その後、軍事に大いに関係することになります。明治17年に、陸軍参謀本部が20万分の1の地図の作製を始めた時、伊能大図を基礎にしています。伊能が作成した大図は二つあり、幕府に提出した提出本は明治6年の皇居炎上の際に消失していました。伊能家控図はありましたが、大正12年の関 東大震災で焼失します。このため、現在は大名家に残る部分的な写本などしか残っておりません。ところが、参謀本部が伊能家控図を元に地図を作製した時、 模写を行っていました。これが、2001年にアメリカの議会図書館で207面が発見され、その後、佐倉の歴史民族博物館で2面、国会図書館で1面、海上保安庁海洋情報部で4面が発見され、214面のすべてが見つかりました。

なぜアメリカから伊能大図の多くが発見されたかは、米議会図書館の担当者にも分からないそうですが、1897年に地図部が設立された時には、すでに存 在したのだろうと推測されています。この年は、明治29年で、陸軍が地図を完成させたのは明治26年なので、不要になった模写版が、親善などの目的でア メリカ議会の誰かにプレゼントされたのかも知れません。展示されていた地図の、支笏湖の付近に、鉛筆で方眼を引いた跡があり、確かに地図作製のために使 われたようです。支笏湖は位置も形もかなり不正確に書かれていましたから、詳しく調べられたのかも知れません。

地図は、軍事問題を考える時に、一番最初に参考にする資料です。空軍と海軍は目的地にまっしぐらに向かうことが多いのですが、陸軍は地形に沿って動き ます。だから、地図を眺めていると、戦争がどう推移するかが見えてきます。簡単な地図帳でも手元にあると、すごく便利です。現在は、地図は航空写真や GPS測量で作られ、極めて正確な地図を手軽に入手できます。パソコン用の地図ソフトは非常に便利です。海外のYahoo!の地図サービスも、とても役に立ちます。軍事を知りたいと思う方は、地図に興味を持って欲しいと思います。伊能大図のイベントは、これからも巡回を続けますから、お近くに来た時に 是非見学することをお勧めします。
所長コメント
このホームページに毎月、このようなイベント情報が何通か届くことがあります。先日は、戦争をテーマにした写真展の案内も来ました。対人地雷撲滅をテーマにした写真展もありました。できるだけ掲載して紹介するつもりです。
新しい書籍や映画なども案内が届きますが、これは数が多いので「勝手にお勧めコーナー」に限定します。
 米空母7戦闘群が台湾周辺で演習?(7月26日)
届いたメール
今月17日のロスアンジェルス・タイムズ記事で、アメリカが台湾周辺に7空母戦闘群を集結させ、今月から八月まで演習するとあるそうですが、本当でしょうか?
何か耳に入っていますか?
所長コメント
横須賀のキティーホークがこの演習に参加で、今月、出航しています。また8月27日には演習を終わった米空母(キティーホークではない)が、佐世保に入港するようです。確か、米海軍は3ヶ月程度の大規模な空母機動部隊の総合演習を行っています。えぇ~と、演習の名前はど忘れしました。ネットで検索すれば見つかります。でも空母7隻というのは別々の想定で行われるもので、同時に7隻が集結する演習ではないと思います。台湾周辺というのは例年の通りです。サンデエゴ、ハワイ、グアム、オーストラリア沖と来て、最後が台湾周辺(でも台湾海峡は別)か東シナ海ではないでしょうか。
ちょっと記憶があいまいです。この情報を知っている方はメールをください。私も調べてみます。
 日本は米国の属国と認識して、そこからの離脱を考えることが重要。(7月24日)届いたメール
こんにちは。0000と申します。いつも貴サイトを拝見させていただいております。
海自の次期哨戒機を再検討との報道を読んで、コロコロ変わる方針に失望しました。 米軍とのインターオペラビリティという言い方をよくしますが、機体そのものにはあまり関係ないと思います。事実、現在P3Cの整備用部品を米軍と融通し合うというようなことはしていません。
「小泉、石破という軍事音痴と軍事オタク」も問題です が、その背景には米軍と同じものを欲しがる海自の体質と、防衛庁の行政上の無力さがあるように思います。
前置きが長くなりましたが、6月19日の「What's New」で「米軍べったりと思われ ている自衛隊にもプライドはある。(中略)陸自は違っていた。米軍の支配下に下ろ うとしたことはなかった」とのお話に、少しはホッとしておりました。空自の体質がいまひとつ分かりませんが、海自ほどひどくはないと感じます。
しかし今回の次期哨戒機問題を見ると、事態は深刻であると思いました。 神浦さんが言われた「日本をアメリカの属国としない国家戦略の確立」の重要性はもちろん、文脈は別として7月22日の「メールにお返事」で、どなたかが言われた「日本が主権を持った独立国か、米国の属国かに帰せられる問題」がここにも表れていると思うからです。
しかし私は時すでに遅しと思います。政治的経済的にも米国に包囲され、もはや日本は米国の属国、自衛隊は属軍というのが現実です。 そこで私たち日本人がやるべきことは、屈辱ではあってもこの事実を認めて、それを受け入れた上で、「属国から離脱する国家戦略」を確立することではないでしょうか。 まとまりのない文章で失礼しました。
神浦さんのますますのご活躍を期待いたします
所長コメント
府中の空自・航空総隊司令部が横田基地への移転に同意したという記事が出ました。がっかりしましたね。空自よ、お前もか、です。(今でもあの記事が誤報となるのを期待しています)
自民党の中川国対委員長はアーミテージ国務副長官から、「憲法9条を改正して集団的自衛権を認めてこい。海外で軍事力を行使できることが、日本が安保理常任理事国入りの条件だ」と言われ、反論もしないで伺ってきただけでした。この国は一体どうなっているのでしょうか。与党の幹部が堂々と日本の国家戦略を主張しないのでしょうか。
先日、ある有名雑誌から、「日本で高まる中国の軍事的脅威」というテーマで原稿を依頼されました。「日本にそんな脅威論の高まりはないよ」と答えたら、「神浦さんは中国派ですか」と言われました。どうも日本人は左か右か、親中国か親アメリカか、反米か親米かといった2者択一論が好きなようです。
そうですね。あなたのように日本や自衛隊を米国の属国、属軍と認識し、そこから離脱するための国家戦略を考える方がいいのかも知れませんね。ただ反米、嫌米と声高に叫んでも解決しませんし、日本がアメリカと関係を遮断して成り立つことはできませんからね。私がアメリカの政策が嫌いなのは、ネオコンのような連中が進めるからなのです。アメリカ人にも日本の平和的な国家戦略を認めるものは大多数と思います。しかし何と言っても小泉、石破路線で、日本は大きな間違いをしてしまいました。
 日本には軍事の教科書が必要なのでは。(7月24日)届いたメール
 こんにちは神浦さん、栃木の00と申します。
22日の読者のお便りへのご返答で、大学での軍事講座、民間軍事シンクタンクの構想について言及されておられました。どちらも神浦さんの構想では高度な軍事・外交戦略について講義・研究されるシステムを念頭におかれてのご発言だと拝察します。
しかし、私達裾野の人間にも目を向けて頂きたいです。考えてみれば日本には、一般の人達向けの軍事・外交の教科書というものがありません。まだなんらかのイデオロギーを引きずっているものや、怪しげ?な分析本、面白さを煽った?本は多数出ていると思いますが、誰でも納得できる”軍事”的な考え方・行動様式を説いた中学~高校生あたりを対象とした本がエア・ポケットになっているのではないか?と思っています。
いかなる政治的な立場であっても、そんな共通認識の基盤があってこそ議論が噛み合っていこものだと思います。今の様な状況下では右も左も(非常に古風な認識となってしまいましたが^^)お互いの立場で思考停止している様なものです。若い世代に共通の議論の基盤を創る事は、とても重要な仕事だと思いますが、いかがでしょうか?
10年20年・・・先を見越せば、今軍事の教科書が必要なのでは?と感じています。そしてその監修者は、神浦さんであって欲しいな・・と考えているこの頃です。
いろいろ賢しらな事を書いてしまいました。御気を悪くされたらごめんなさい。
所長コメント
私もそのことを強く感じています。どうも日本人には基本的な軍事知識が不足しているということです。例えば核兵器や核戦略です。先日、中曽根元首相は自著で防衛庁長官時代に核武装の可能性を研究させたと書いています。しかしそれは技術論で、日本が核武装をするならどれくらいの期間と費用がかかるかの調査・研究です。そして得た結論は、時間とお金をかければ核兵器開発できるが、核実験場がないことが不利だったというものです。中曽根元首相は、さもそのことが軍事的に価値のあった研究と評価しています。
私からすれば中曽根元首相はバカですね。核戦略は核兵器だけではありません。核兵器の開発を研究するなら、その核戦略を維持するためのシステムも研究する必要がありました。また日本が核武装することで生じる国際政治的な波及も研究する必要があったのです。
中曽根元首相が核兵器開発だけを切り離して研究を命じたなら、オウムの麻原がサリンを作らせたのと同じレベルです。あるいは弾頭重量や命中精度に関係なく、アメリカに届く弾道ミサイルを開発する金正日と同じです。なぜ、そのようなことがわからないのか。やはり基礎的な軍事知識が不足しているからでしょう。
基本的な核戦略に関する知識は、国家や民族、政治や文化に関係ありません。互いに共通の認識として共有されます。それがなければ議論そのものが成り立ちません。日本にはそれがないのです。微力ですがこのホームページはそのために役立ちたいと立ち上げました。
 MD配備より航空開発が有意義だと思う。(7月24日)届いたメール
質問にお答えいただきありがとうございます。
自分は中国経済を調べていて明るく ない見通しばかりなので今回の質問をしました。P-3Cの後継機の話がでていましたが、自分はアメリカの機体を購入するのは仕方ないと思います。F-2が 不具合が多くAAM-4が使えなかったり問題が多いことを考えると日本単独開発はリスクが大きいような気がします。実際はどうなんでしょうか?
航空開発ですが、MDよりもこちらに投資するほうが有意義だと思うのは自分だけでしょうか?
所長コメント
この方は先日メールを下さった同志社大学の00さんです。
私も日本がMD配備に1兆円を使うなら、中型機の高性能ジェットエンジンを開発する方がいいと思います。MDを日本に配備しても、中国やロシアのように多弾頭核ミサイルには無力です。(中国は開発中)。となればMDが目指しているのは、技術が未熟な北朝鮮やイランといった低レベルの弾道ミサイルです。確かにアメリカにとっては脅威でしょうが、その代わりにアメリカは十分な報復力を持っています。ということは弾道ミサイルはアメリカに使えないのです。
それなのにMDを急ぐのは、アメリカの軍事産業を儲けさせるためです。このことはアメリカの良心的な科学者も指摘しています。開発中のMDのミサイル迎撃実験が成功したとか、失敗したとかを論じる前に、何のためにどうして必要なのか、軍事的な観点で論じる必要があります。
確か、2年前の防衛白書では、そのような視点で「日本がMDを導入決定しない理由」が述べられていました。しかし石破防衛庁長官が訪米した際、いとも簡単に米国にMD導入を約束(決定)しました。
 なぜ中国をことさら無視するのか。(7月23日)届いたメール
いつも読ませて頂いております。 神浦さんがいわゆる保守派ではなく、サヨクとはいわないまでも、民主党ぐらいの考え方の方だというのは承知しております。かならずしも悪い事だとはおもいません。しかしながら、中国をことさら無視しようという姿勢は、軍事の専門家としておかしくありませんでしょうか。
たとえば、7月21日のこの記述です。
>とにかく中国に関していろいろなことが言われていますが、軍事的に見て外部に影響を与えているのは、台湾に向けられた中距離ミサイルと、4 +8隻のキロ級潜水艦です。そんな微少な軍事脅威のためにアジア司令部を日本に置くとは考えられないのです。もう少し様子を見ましょう。
中国が、その軍事力(核兵器を除く)をもって、台湾を制圧したり、尖閣諸島を占拠することは、現時点では無理だろうと私も思います。しかしな がら、軍事は10年先、20年先を見込んで戦略を考えるべきであって、このような記述には納得がいきません。
中国に関しては
1、大量の核兵器を有する。
2、急速な経済成長をとげており、かつ、多大な軍事費を使って装備の近代化をすすめている。
3、過去、チベットへの侵略、南シナ海での軍事行動など、覇権主義むきだしの行動をとり、その傾向は、東シナ海の資源問題にも現れている。
こんな中国が「微少な軍事脅威」と言えるのでしょうか。もし、そうなら、北朝鮮などはただの犯罪国家で軍事脅威などとない、という事になりま せんか。
なお、話しは変わりますが、米国の再編成を、対日戦略の強化とみる見方をする人が多いようです。それもあるかもしれませんが、私は一番大きな理由は、次の2点ではないかと考えています。
1、日本のおもいやり予算、目当て。(金がかからない)
2、軍人とその家族にとって、日本の住環境がいい。
所長コメント
10年先、20年先の軍事を考えるなら、なぜ日本に駐留し、軍事基地を置く米国を重視しないのですか。そして自国のために日本を好き勝手に使う米国を許すのですか。このほうがよほど日本の将来に影響を与えています。
また中国の軍事力は数の上では多数ですが、質の面では2世代以上は遅れています。また戦略の性質も内政的なもので、外征的とはいえません。もし中国が日本を軍事的な野心の目標に設定したら、そのルートは東シナ海からではなく、必ず朝鮮半島を軍事支配して圧力を強めて攻めてきます。
中国は海軍力が弱いから、メコン川に沿って東南アジアに経済進出しています。そのような実態に注目しないと中国の意図を見抜けません。
中国の核兵器は対米的なものです。そのアメリカは中国の数百、数千倍の核戦力があります。中国が有利なのは、広大な土地と莫大な人口です。そのため中米が熱核戦争になれば、中国が有利という試算もあります。生き残れる人間が多くなるからです。しかし中米の熱核戦争の影響で、地球上の人類が滅亡することは間違いありません。
アメリカが日本の思いやり予算で国家の世界戦略を立てると見るのは間違いです。アメリカはそんな貧乏な国ではないし、片手間に軍事力を強化しているわけではありません。また日本の住環境も米本国には劣ります。また米国は必要な世界戦略を運用するために日本へ軍の駐留や配備を決めています。米軍は日本の思いやり予算が欲しくて、日本に駐留していると説明するのは軍事を知らない人の発想です。そんな低次元の論理が、今まで日本でまかり通ってきたことが異常なのです。
それから、あまりにも中国を過大評価すると、中国の脅しに踊らされます。軍事を正しく理解すると、ことさら中国を恐れる必要がなくなります。しかし別の面で中国への警戒心を強めることにもなります。でも中国はできるだけ日本に軍事的な脅威を感じてほしいでしょうね。北朝鮮が日本に軍事的な脅威を感じて欲しいと願うのと同じ理由です。
この前にも書きましたが、私を知らないで民主党的とか、自民党的とか勝手に決めつけるとソンをしますよ。ある人は私を公明党の平和路線と思ったそうです。また私を反米の隠れ共産党員と思ったという人もいました。作家の野坂昭如さんは、若い頃にCIAと言われたことがあると笑っていました。私も同じ気持ちです。
私はすべての政党、すべての日本人に、強い影響を与える軍事研究者になりたいと思っています。 
 日本の国家戦略構想は可能か。(7月22日)届いたメール
 昨日の「What's New」、「メールにご返事」を拝見させていただきました。「日本の国家戦略」も「米軍のトランスフォーメ ーションに対する日本の対応」も、突き詰めて考えれば日本が主権を持った独立国か、米国の属国かに帰せられる問題だと思 います。
小生が見るところ戦後独立国家としての意地を見せ、 米国に数多の抵抗は示しましたが、所詮それは仏様の手のなかで暴れる孫悟空のようなものでしかありませんでした。基本的 には米国の属国として戦後60年を過ごして来たというのが真実ではないでしょうか。
これを示す事実は数多くの書物に書かれておりますが、最近出版された大森実氏の「激動の現代史五十年」にも詳しく書かれております。 日本が真の意味で、独立国家に相応しい国家戦略を持てるのは 、日本人が今覚悟をしても30年~40年かかるでしょう。
ドイツが現在米国のイラク戦争に毅然とした態度が取れるのは彼等が戦後一貫して、ドイツの再興を願って全欧的に布石を打ってきたからです。この外交が失敗していれば東西ドイツの統一 さえ考えられなかったのです。
振り帰って日本の外交はどうで しょうか。日本の外務省はアメリカのために存在するようなもので、かって日本の国益のために動いたことがないというのが常識です。一番頑張った省庁はかっての通産省でしょう。ここには優良な日本人がいました。 日本は戦後一時期、インドネシアや中東などで政治家の力により独自外交をした時代もありました。冷戦が厳しくなると伴に これらもなくなり、なんの手も打ってこなかったどころか、現在の対中や対韓外交に見られるように仲間作りより、敵対感情を煽るような政策を取りつづけて来ました。
日本はまた独自のインテリジェンスを持っていませんね。イラクの大量破壊兵器の件でも、アメリカやイギリスが有ると言っているからなどとの戯言を、一国の首相が言っている様では、米国の頚木から逃れて、国家戦略を立てようにもどだい無理な話しです。(最近 、政治家の質が極度の低下していることが憂慮にたえません)
21世紀、アメリカも経済的に衰退を始めるでしょう。日本も 自前の国家戦略を持たねばなりません。その原点は古く、勝海舟が主張し、石原莞爾が実践して挫折したアジアの共生と発展だと小生は思っております(勿論独自のインテリジェンスを持つことも含めてです)。
再び彼等のような雄大な構想力の下に 国家戦略を描く、人材と国民の覚悟が求められているのでしょ う。このことは最近騒がしい憲法改定以前の問題だと思ってお ります。
所長コメント
昨夜、ある会合で日本で軍事を教える大学についての話題がでました。その人が言うには、日本には戦前や戦後も、国家が作った軍事の学校はあったが、普通の大学に軍事を教えるものはなかったと話されました。旧軍の陸軍士官学校や海軍兵学校、また陸大や海大などは、国家が運営する軍事学校でした。現代の防衛大も国家です。しかし国立大や私学で軍事を教える大学はあるのでしょうか。その方は日本は軍事研究が国家のみに許された研究範囲だったと話されました。
今では安全保障論や国際関係論の中で、軍事政策は論じられていますが、それは非常に限られた範囲でしかありません。私の知り合いに、大学で軍事を教えている人もいますが、横の繋がりも薄く、また講義も私見が多く、内容も軍理原則的な基礎水準です。軍事機密という壁があることも、高度な軍事研究が育たない理由だと思います。
このような知的貧しさでは国家戦略を構築することはできないと思います。日本に優秀な人材はいると思いますから、軍事のシンクタンクのようなものを作り、そこから軍事のわかる政治家を送りだすとか、大学で軍事教育にあたるものを生み出せばいいのです。
まあ、言うのは簡単ですが、これを行うことは10年、20年、50年、100年の計で進める大事業です。私ができるのは原野の雑草を刈って、雑木を切り倒すぐらいでしょうね。耕地を耕し、水を引き、種を植えるのは無理かも知れません。次の世代に託すしかないでしょう。
 次期哨戒機について国産開発は必要ない。(7月22日)届いたメール
神浦さんは次期対潜哨戒機を国産でしたい意見のようですが、私は今後の日本周辺の情勢を見ればそれ程多くの機体を必要としないと思う、それを高い税金を使用して国産開発しようという考えに反対です。
次期対潜哨戒機に必要なものは探知器であつて、機体は旅客機の転用でもなんでも 良いはずである。 最小投資で最大の効果を挙げるためには、当初の計画時から外国と共同開発や旅客 機の転用を考えていなければならないのに、コスト意識が無くただ航空機メーカーの 言いなりになっている防衛庁に問題が在るのではないか。
私は仕事で毎日コストダウンを求められているが、防衛官僚にコスト意識があるの だろうか、航空産業を育てるの国産旅客機で在って次期対潜哨戒機では無い、何処の 国でも民間機開発が産業の発展に寄与しているのであつて対潜哨戒機ではない。
陸上自衛隊のホーク部隊や第七師団も必要無いと思いますがいかが。
所長コメント
日本で航空産業を育てるとなれば、防衛予算の研究開発費を活用するしかないと思います。その航空産業の中でも、特にジェットエンジンの開発が重要だと思っていました。日本で製造コストが低く、騒音が少なく、燃費が良く、信頼性の高いエンジンが開発できれば、日本の航空産業全体が拡大し成長できます。それを次期哨戒機の国産エンジンで夢を見ていました。
たしかにアメリカから完成品を輸入すれば、安くつくし、相互依存性も向上します。また性能も高いものが得られるでしょう。しかしそれでは日本の航空産業は育ちません。
このあたりのバランスが難しいところです。航空産業は戦車やミサイルと違って、将来、大きな民需が期待できます。問題は日本に基本路線がないことです。国産でやると決めたり、また米国製を導入すると変えたり、ころころと変わるのが気になります。
ホークや戦車については、大幅な見直しが必要です。そのことを国民に説明できる論理が必要だと思います。イージス艦、迎撃戦闘機、潜水艦、すべて大幅で論理的な見直しが必要です。
 米軍のトランス・フォーメーションは日本の占領統治を強めるため。(7月21日)届いたメール
こんにちわ。 いつも拝読させて頂いております。
さて、在日米軍の再編について米国の意図でありますが、それは「日本の占領統治」(比喩です) の強化ではないでしょうか。
今後、日本が自主独立路線へシフトすること、 あるいは韓国同様に反米・親中路線へ行くことを阻止したいという考えではと思います。
陸軍・第一軍団司令部の移駐や、在日米軍司令官が空軍中将から陸軍大将へ代わる事や、空自の航空総隊 司令部を横田に誘致しようとすることなどに、他ならぬ 日本国への締め付け・影響力強化の意図を読み取ることができるように感じます。
では、失礼致します。
所長コメント
じつは多くの人がこのように考えています。今日も午後3時からこのことでインタビューを受ける予定です。昨日も同じ問題で新聞記者の方と話し合いました。在日米軍の強化で多くの人が、米国の日本支配の強化と考えているようです。でも本当にそれなら逆効果ですよね。
すでに座間(神奈川県)では米陸軍の第1軍団司令部移転に反対がおきているそうです。日本で朝鮮半島の軍事脅威が消滅すれば、一気に反米になることが考えられます。それは韓国の比ではないと思います。フィリピンのような米国に依存している国でも、米政府の反対を無視して、イラクから自国軍を撤退させる時代です。日本に反米とは言わないまでも、アメリカとは一線を引いてお付き合いをする政権が誕生する可能性もあるでしょう。本当に逆効果です。
どうしても私は米軍の本気が感じられないのです。ラムズフェルド国防長官とともに消える計画ではないでしょうか。でもアメリカは無理を承知でやる国ですから、強引に日本を巻き込む気になっているのでしょうか。
私は朝鮮半島に統一された国家が誕生すれば、その国は米国と軍事同盟を結ぶと分析しています。また中国も米軍の駐留なき軍事同盟としてそれを許すと考えています。また朝鮮半島の新国家はF-15戦闘機やパトリオット PAC3やイージス艦など、米国の最新兵器で武装します。そのような東アジアの新情勢に対応するために、米軍は座間に第1軍団の司令部を持ってくるのでしょうか。やはり対中国戦略でしか、この問題は考えられません。
アメリカは片方で握手の手を差し出し、もう片方の手には棍棒を持っている国です。日本とは軍事に関する考え方が違います。このあたりに謎を解くカギがありそうです。
 米軍のトランス・フォーメーションと中国の脅威。(7月21日)
届いたメール
はじめまして、自分は同志社大学に通ってる00といいます 。
日本で太平洋全域統括 横田・グアム米基地 統合 在沖縄海兵隊 本土分散も 米側が再編成案 (毎日 7月15日 朝刊)について質問したいと思います。
神浦さんはこれを北朝鮮問題に関して中国に 力をかけるためではないかと考えていますが、中国バブル崩壊後をみこしてということはないでしょうか?
2008年の北京オリンピックまでは大丈夫という見 方がつよいですが、その後は崩壊するのではないかという見方も強です。先日の産経新聞に中国海軍の人事について載っていましたが、中国は本気で海洋国家をめざしているのしょうか?東シナ海の資源開発をみても日本と妥協できるとも思えません。
だらだらとした文章になってしまいましたが、意見を聞かせてもらえたら幸いせす。
所長コメント
私は不思議でなりません。アメリカが日本にアジアの司令部機能を集中しようとしているのは、トランス・フォーメーション(米軍の再編成)として報じられているとおりです。しかし米軍がこれからの時代に、なぜ日本に新たなアジア司令部を設置するのか疑問です。
米軍は軍事革命(RMA)として長距離機動能力を高めています。いくら中国軍を意識したとしても、日本に前進司令部を設置する理由がありません。それは中国がICBM(戦略核ミサイル)を配備しているからです。
米国の対中国戦略に日本を巻き込み、日本の仮想敵国に中国を位置づけようとしているのか。その説明も非常にあいまいです。日本が憲法を改正して集団的自衛権を認め、米軍とともにアジアで軍事活動を行うことを見越しているとも思えません。
日本に米軍のアジア司令部を置くことに、多くの疑問が考えられます。そこでアメリカは北朝鮮問題で中国の対応が甘いので、中国を牽制するために日本の軍事機能を強化する脅しをかけていると推測することもできます。中国に北朝鮮を崩壊させるために、圧力を掛けている可能性があります。
中国は海洋国家を目指しても、海軍力でアメリカや日本に対抗することはできません。中国海軍で注目されているのは、ロシアから輸入した4隻のキロ級潜水艦です。わずか4隻ですが、これが台湾海峡に潜めば、アメリカは空母機動部隊を台湾海峡に入れることはできなくなりました。中国はさらにロシアから8隻のキロ級を購入する予定です。この増強された中国のキロ級潜水艦が太平洋に出ようとしています。しかし東シナ海は浅いために、中国の潜水艦作戦には不向きです。東シナ海で活発に動いている中国の調査船は、海底資源の調査船と潜水艦作戦のための海洋調査が行われています。これが混同されています。
とにかく中国に関していろいろなことが言われていますが、軍事的に見て外部に影響を与えているのは、台湾に向けられた中距離ミサイルと、4+8隻のキロ級潜水艦です。そんな微少な軍事脅威のためにアジア司令部を日本に置くとは考えられないのです。もう少し様子を見ましょう。
北朝鮮という国が崩壊し、朝鮮半島に統一国家が誕生すれば、アメリカが行うトランス・フォーメーションの正体がわかります。
 「華氏911」の謀略説と、反謀略説です。(7月20日届いたメール
はじめまして。
ネットだとあたりまえすぎて誰も教えないのか、華氏911については下記のプログが詳しいです。 町山智浩アメリカ日記 http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/
ちなみに00氏(謀略説をいう人)は、この前のイラク戦争は回避されると配信していた、情報の分析には難がある人です。
善人だと思える文章を書く人で、好ましく感じるのですが残念です。
所長コメント  謀略説はほとんどが過去にさかのぼって証明されます。近未来や現在進行形などで謀略説がでるときは、その分析者の能力を超えたときに謀略と言うことが多いようです。
 映画「華氏911」に批判が出ています。(7月20日届いたメール
00@横浜です

はじめてメール差し上げます。 貴サイトをいつも拝読させていただいております。また、勝手にいろいろなところへ紹介させていただいています。

さて、気になる記事を見つけましたので神浦さんのご意見をお伺いしたくメール差し上げる次第です。

マイケルムーアの「華氏911」に対する批判です。これによりますと、この作品ではネオコンに関しての批判がすっぽりと抜け落ちている、ムーアは謀略をやっているとのことです。
http://tanakanews.com/e0716moore.htm 

まだ見ていないので何とも言えませんが、取急ぎご報告させていただきました。
所長コメント
そうですか。映画にはネオコンに関する部分がないのですか。それではイラク戦争のいい加減さはわかっても、今後の米軍のイラク駐留がどのような目的なのか理解できませんね。私は米軍のイラク駐留はテロリストを生む温床になると考えています。ただ、まだ映画を見ていないので、そのあたりのことがはっきりわかりません。
ムーア監督が、とりあえず大統領選挙にあわせて、ブッシュ大統領のいい加減さ批判を行い、次の作品でネオコンを取り上げる作戦ならよいのですが。
英国ではブレア首相の米「追随」姿勢に批判が高まっているそうです。また英メディアや研究機関で、イラク戦争からイラク駐留に関する見直しが行われています。日本でも小泉マジックが消えた今、はたして自衛隊のイラク派遣が正しいかったか、あらためて検証があっていいのではないでしょうか。
日本では年金問題を白紙に戻して、改めて議論する必要性が高まっています。同じようにイラク派遣もこの機会に再検証する。できれば残り少ない小泉首相の政権期間中に、自らの責任でイラク自衛隊撤退を行って欲しいと思っています。
 脱走兵のジェンキンスさんに日本の税金を使う必要があるのか。(7月16日届いたメール
  ホームページ、ほとんど毎日、欠かさず拝見させていただいております。
さて、例のジェンキンス「氏」の件、あれは米国から見ればまさに売国奴ではありますまいか。  そのような「米国人」になんやかんやと日本国民の納めた税金をつぎ込む必要がどこにあるのか、例え為政者にはあったとしても、納税者には到 底納得できるものではないのではないでしょうか。
「あれ」が訴追免除とやらになったなら、東京ローズの立場はどうなる のでしょうか。「それでもわたしはアメリカ人だ」として、まさに嵐の吹 き荒れるさなかに敢えて米国籍を放棄しなかったために日本国の敗戦後に 罪に問われた彼女のためには、仮にその時代に私が居たとして、いくら税 金を使っても文句は申しますまい。
しかし、彼は違います。  全くもって面白い世相です。
困難な時代が始まったような気もしますが、いつまでも信念に基づいた、 切れのいい発言を続けてくださいますよう、期待する次第です。
所長コメント
軍事を知っていれば、ジェンキンスさんは単なる脱走兵で、母国(米国)に反逆した陸軍の一軍曹です。だから私は私的な会話では、「脱走兵のジェンキンス軍曹」と呼んでいます。
しかし曽我さんは北朝鮮に拉致され、苦しい生活を続けてきた人です。そして日本は曽我さんたちを救い出すことが出来ませんでした。そのような怒りと申し訳ない気持ちで、これからは曽我さんに幸せな生活を送って頂きたいと思っています。その曽我さんが描く幸せな生活が、夫のジェンキンスさんと娘二人と日本での生活だったのです。ですからジェンキンスさんの件は、とりあえず知らない振りをしているだけです。
もし他にも日本から拉致された人が、北朝鮮で反日的な工作活動に従事していても、私はそれを許すしかないと思います。しかし自らの意志で北朝鮮に行き、反日的な工作活動をしてきた人は違います。そのような人は自分で自分の始末をつけるべきと考えています。 
 各国の仮想敵国とはどのようなものか。(7月15日
届いたメール
各国の軍は「仮想敵国」を、どの国に想定しているかを類推すれば、外交と動向を理解しやすいのではないでしょうか?
但し日本は御承知のように別世界ですが。
所長コメント
私はある国の国家戦略を調べるのに、いろいろと発刊されている国際年鑑のようなものを利用します。例えば共同通信や時事通信が発行している世界年鑑があったと思います。それでこの国は内乱に備えているとか、隣国に備えているといった分析をします。またフランスとロシアの核戦略が違うように、地球規模の脅威に対しても、それぞれに個性があるようです。しかし毎年買いそろえるにはお金がかかりますので、図書館を利用することが多くなります。
これは意外と面白い調査になるかもしれません。韓国は北朝鮮という軍事的な脅威が軽減すると、一気に反米に世論が転じました。日本も北朝鮮という脅威が消滅すると、反米が強まる可能性があります。ちょっと興味ある調査テーマですね。最近のカナダやドイツは仮想敵をどのように想定しているのでしょうか。もし情報をお持ちの方は教えてください。
 ジェンキンスさんの罪と罰について。(7月14日届いたメール
ジェンキンスさん極刑の件、 このサイトで見たような気がしていました。 どうしても気になって、過去のWhat's Newを調べました。
5月24日のWhat's New「家族再会 なお難題」のコメントです。
『ジェンキンスさんの罪は単に脱走罪だけではない。韓国の米兵に放送で「私は地上のパラダイスで暮らしている。皆さんもこちらに来なさい」という脱走を教唆した罪 がある。また反米映画などに出演して、利敵行為を行った罪もある。さらに在韓米軍 の秘密を漏らした罪も考えられる。軍事的には「極めて深刻な罪」という米国防省の発表はウソではない。』
「極めて深刻な罪」というのを私は極刑と理解したようです。 他にも疑問のメールが来ているのではないでしょうか。 誹謗中傷の類は無視すればいいと思いますが、 軍事的に「極めて深刻な罪」とはどういうことかの 説明はあったほうがいいと思います。 失礼いたしました。
届いたメール
こんにちは。 7月14日付けWhat's Newを読ませていただきました。
その中でジェンキンスさんの罪が恩赦に値する程度のものだと記され ておりましたが、小生はこの点が良く理解できません。かって ベトナム戦争中、徴兵逃れのためカナダや北欧に逃亡したり、 べ平連が日本に帰還中の米兵を脱走させたような例を承知して おります。
前者については恩赦になったように聞いております が、後者の人々は全員恩赦になっているのでしょうか。ジェン キンス氏の場合これらと違い、休戦中とはいえ38度線という 最前線からの任務中の脱走ということになりますので、小生は 脱走いうより敵前逃亡と理解していました。(脱走と逃亡と法 的にどう違うのか小生はあまり良く理解していないので、この 区別は無意味かもしれません)
また、恩赦は裁判で刑が確定し た後行われるものと理解していました。裁判を受けない(不起 訴)ことが恩赦に該当していましたか。・・・
所長コメント  徴兵忌避と脱走罪は違います。ベトナム戦争中に米軍に徴兵されるのを嫌い、ヨーロッパや北欧のスエーデンなどに移り住んで、徴兵されるのを拒否した人たちがいます。クリントン前大統領はこのタイプを疑われています。このような人にはすでに恩赦が与えられたはずです。
また脱走罪とは任務中に部隊から逃亡するもので、特に任務遂行中の逃亡は重罪です。ジェンキンスさんの場合は任務遂行中に逃亡した罪です。その中でも戦闘中に逃亡したものは死刑が言い渡される場合があります。防衛ラインを築いて戦闘しているのに、その一部が逃亡して穴をあければ、そこから敵兵が侵攻して全滅させられる危険があるからです。
しかしジェンキンスさんが死刑を言い渡されることはありません。いっしょにパトロールしていた部下が死亡していないからです。しかしジェンキンスさんは逃亡する際に、部下にここで待つように命令したことは、部下を危険な目に遭わせたとして罪が重くなります。この場合は自首しても、一旦は逮捕、拘留、取り調べ、軍事法廷への起訴、裁判、判決の後に、恩赦が与えられる場合があります。
またリフレッシュ休暇などでアメリカやヨーロッパに行き、休暇の期日を過ぎても部隊に帰隊しない場合もあります。このような場合も逃亡罪です。ベトナム戦争中に日本のべ平連が、日本に休暇で来た米兵をソ連などに逃がしたのはこの例です。この場合も逃亡兵が米国に帰国すれば逮捕されます。しかし休暇中に海外に逃した兵士にも恩赦が与えられたか、はっきりしません。
私がジェンキンスさんが深刻な罪を受ける可能性を示唆したのは、禁固10年ぐらいの罪を想定していました。放送での逃亡教唆や利敵行為が加わるからです。テレビ朝日の「スクランブル」の取材にも、ジェンキンスさんは10年~14年程度の禁固刑とインタビューに答えています。しかし64歳のジェンキンスさんが、これから10年間も刑務所に入ることは非常に厳しいことと思います。それで厳しい罰という言葉を使いました。死刑を示す極刑という言葉の意味ではありません。
ちなみに自衛隊では、防衛出動や治安出動が下令されていれば、部隊離脱は厳しく罰せられます。しかしそれ以外では停職処分程度で済むと思います。
やはりこの問題は、アメリカがジェンキンスさんにどのように恩赦を与えるかが焦点です。ケリー候補なら逮捕、拘留、軍事裁判を行わないで恩赦を与えると想定したのは、在郷軍人会が厳しくクレームをつけないと思ったからです。おそらく日本政府(外務省)は東京の米大使館と極秘の解決策を練っていると考えて間違いないでしょう。まあ、一番確実なのは、米大統領選挙が終わるまで、治療目的の訪日で押し切るのではないでしょうか。それからが大変です。
 北朝鮮の稲は肥料の不足で品種改良ができないコメでした。(7月14日)届いたメール
はじめまして。00 0と申します。 イスラエルの対パレスチナ政策と米国のイラク戦争のリンクから、中東を中心とした第三次世界大戦生起を危惧して、あちこちのサイトを廻っているうちに神浦さんのサイ トにたどり着きました。
そして情報保管庫を全て読破するうちに、北朝鮮と周辺各国の動きにも興味を持つようになり、御著書「北朝鮮消滅」を読もうと思ったものです。 北朝鮮の食糧事情を考えると、注文した本が届くのと北朝鮮の崩壊の兆しが見えるのとどちらが先になるかと緊張しましたが、かろうじて北朝鮮はまだ立っていますね。
本の内容は大変満足の行くものでした。目から鱗の落ちるような新しい視点からの論理を的確に展開されていて、これからの日本の有り方についても明確な展望を持つ事ができそうです。ただ、出版社の方針なのかも知れませんが、参考文献などが無かっ た事が残念といえば残念です。その分、貴ホームページで情報を補完させていただいています。
仕事上、十年程前に中国-北朝鮮国境付近の稲の品種を栽培した事が有りますが、日 本の稲の半分しかお米の取れない未改良の品種でした。朝鮮族が一般的に栽培している品種と聞いて、気の毒に思ったものです。中国はその後、日本の北海道の品種を導入するなどして、生産性を向上させていますが、北朝鮮ではそのような様子はうかが えません。第一、改良された品種は肥料も余分に必要ですので、北朝鮮では栽培でき ないかも知れません。
飢える北朝鮮国民は真に気の毒です。
所長コメント
購読、ありがとうございます。その上、お褒めの言葉を頂き、恐縮しております。参考文献の話ですが、ほとんど書籍はちらりと見るだけで、情報・資料は新聞の記事を多く活用しました。これは内々の話ですが、軍事関連のノンフィクションを書くと決めたら、新聞を1年間ぐらいは徹底的にチェックします。そしてその記事に関連する情報(書籍・資料集)をあたります。本を書き始めるのは半年ぐらいたったからで、書きながらも新しい情報や資料が入ると原稿を書き直します。
やはり大事なの情報や資料の収集ではなく、それを分析する力だと思います。その力を私はこのホームページの更新で養っています。
あの本を書いた後、いくつかの新しい状況が生まれました。それはアメリカがイラク戦争に足を取られて北朝鮮どころではなくなりました。アメリカはほとんど北朝鮮問題を中国に丸投げしました。またそのスキをついて、小泉首相が2度にわたって訪朝し、拉致問題の一部解決と引き替えに、大量の食糧や医薬品支援を決めたことです。北朝鮮に関して中国やロシア、それに韓国の対応は基本的に変化していないと思います。間違いなく金正日の立場は悪化する一方です。
先日、財界の方たちに行った講演では、はっきりと北朝鮮は北京オリンピックまでに崩壊すると話しました。もうアメリカは北朝鮮の崩壊を待たず、韓国の在韓米軍を動かし始めています。ここ5年ぐらいのうちに東アジアで軍事情勢が激変します。これから歴史が大きく動きだします。
 選挙で、「ジェンキンス効果」はあったと思います。(7月13日)届いたメール
こんにちは。00です 選挙の感想なぞを語らせていただきます。
意外と自民ふんばりましたね。 民主vs自民は引き分けといったところでしょうか。 (新聞は自民の負けをあおりたいのでしょうが…)
「ジェンキンスさんの再開」の効果はあると思います。 これは、むしろプラスの効果を及ぼしたというよりは、 マイナス要因を減らしたんだと思います。 政治に限らず マイナスを減らすというのは地味ですが 大変、重要なファクターであるようです。 このドラマを故意に 選挙にぶつけたかどうかですが、 偶然半分、故意半分といったところだと思います。 が、実にうまくはまりましたね。
民主vs自民を軸に公明が絡み 共産、社民が絡むといった構図が おもしろいですね。 やっぱり二大政党より 群雄割拠のほうが日本人好みなのでしょうか?
所長コメント
私はジェンキンス効果は小泉さんより金正日が考えたと思っています。同じものでも、相手が欲しがっている時に売れば高く売れますからね。ジェンキンス効果は金正日が選挙で苦戦している小泉さんに恩を売ったのだと思います。北朝鮮は外交交渉だけで生き抜いてきた国ですから、このような技が出来るのだと思います。
それと今回の選挙で気になったのは、公明党を支えている創価学会の存在の大きさです。昨年11月に行われた総選挙でも驚きましたが、自民党は創価学会の助けがなければ半分も当選出来ないのではないでしょうか。創価学会と公明党は政教分離と言いますが、公明党は創価学会の支持がなければ存在しない政党です。政教一体は紛れもない事実です。そこに新しく衆議院で小選挙区制が始まって、ますます創価学会の影響が強まったということですね。
5年ぐらい前のことですが、衆議院選挙が行われたとき、20年も会っていない九州在住の友人が夫婦で上京してきました。会いたいと言うので会うと、「公明党候補に投票してくれ」と話しました。その夫婦はそのために九州から上京し、東京在住の知り合いを訪ねて投票を依頼していると話していました。夫婦は創価学会の会員でした。私はその気迫に恐ろしさを感じました。
私は信教の自由を大切にしています。ですから創価学会がどうのとは言いません。しかし自民党のやり方を見ていると、当選するためにはどんなことでもするという姿勢です。情けない政治姿勢ですよ。下品です。
 イラク戦争、データの統計に関して情報を提供します。(7月12日)届いたメール
神浦 元彰さん お疲れ様です。 000と申します。
「イラクの米兵は装甲車を降りたときに狙われている。(4月26日) スパイク 通信員」の中で「ぜひとも、データの統計を取りたい」と書いてありましたが、参考になると私が思った本をご紹介します。
参考資料 「図の記号学 ジャック・ベルタン著 1985年 ㈱平凡社 発売(現在 廃版)」
著者が商売上手なので、日本人ならば最初の例題を見ただけですぐ応用できると私は考えます。エクセルプログラムの形で提供できれば良いのですが、私にはプログラ ム能力がないのでとりあえず参考までにお知らせいたします。 最寄の大きな図書館 で検索すれば、所蔵している図書館が見つかるかもしれません。
見つからない場合は連絡していただければ「最初の例題」のコピーをお送りいたし ます。
(蛇足)  私はまだ全部読んだわけではない(厳密な理論なので)のですが、私の理解した範 囲で参考になる考え方に「図像は、三つの次元xyzを持っている」という定義があ ります。地図の読図にこの考え方を応用すると、図郭(ずかく、地図の輪郭、通常経 緯度で表示)が二次元(xy)に相当し、中の図が残りの一次元(z)になります。  どうして地図は二次元(平面)なのに三つの次元を持っているのか根本の所は良く 分かりませんが、図郭入りの白紙上の点は、何も書いてなくても経緯度という二次元 の情報を既に持っています。通常の地図は残りの一次元を使用して等高線・道路・橋 等を表現していると翻訳できます。地図をこのように解釈すれば、誰でも正しく地図 の読図が出来ると私は考えます。
所長コメント
皆さんに一言。いつも軍事に関するいろいろな情報を送ってくれてありがとうございます。このホームページの活用のひとつに、高度な軍事情報を皆さんと共有するという目的があります。私が収集できる情報や資料はわずかです。そこで皆さんからの情報提供に期待します。送って頂いた情報は私一人が独占することはありません。私は基本的にそのようなエゴが嫌いです。しかし中にはちょっと使えない質の情報もあります。そのような場合は、私の独断で掲載しません。むろん私と違う考えや分析でも、参考になると思えば掲載します。しかし掲載したすべての情報を再確認したり、裏を取っていませんので、使用される場合はご自身の判断で使ってください。
 イラクの抵抗勢力に関する情報です。(7月11日)届いたメール
神浦 元彰さん イラクの抵抗勢力に関する報道(資料)をお送りいたします。
最初に、昨日のAP通信による次の記事です。 AP: Iraq Insurgency Larger Than Thought (イラクの抵抗勢力は予想より大きい) http://news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20040709/ap_on_re_mi_ea/iraq_insurgency_9
次に、この記事にも関連すると思われるAsia Times Onlineに 次の記事が出ていたそうです。(これは友人から日本語訳を入手しましたので要約を以下に書きます。なお、Asia Times Online のメールアドレスは次の通りですが6月のwar and terrorの記 事がクリックできませんでした。 http://www.atimes.com/)
タイトル;「バクダットの開放は近い」 2004年6月25日 筆者;Alix de la Grange(フランス系の人か?) この記事は筆者がフセイン政権下の旧イラク軍幹部にインタビ ューしたものです・ 以下要約
米国がイラク攻撃を決めたとき、勝ち目がないことは判っていたので、戦後のレジスタンス運動に備えた。サダム・フセインの為でなく、イラクの名誉に為に数日間戦ったが、最終的には 離散する様に命令を受けていた。そのため、バクダットが陥落 したとき軍隊の姿はなかった。占領に対する抵抗運動は、既に組織されていたし、その戦略は間に合わせに用意したものではない。2003年3月20日の開戦前、数ヶ月かけて慎重に計画された。 目的は、イラクの解放と連合軍の放逐。イラク人による非宗教 的民主主義を導入する為である。バクダッドやアブグレイブの屈辱はイラク人の怒りを増幅した。もう信頼心はない。信頼を 取り戻すことも困難だ。我々は、外国による占領の屈辱下に生きるよりも同胞によるテロの恐怖下に生きる方をとる。 イラク人であろうが外国人であろうが、連合軍に協力する者は 全員がターゲットである。抵抗組織は、主にバース党員(スン ニ派とシーア派)から構成されており、敵に対しては統一戦線 を有する。ムクタバ・サドル氏を戦術や兵站業務で支援してい る。 攻撃は、綿密に準備する。攻撃は20分以上続けない。イラク人を巻き込まない為、夜間または早朝に作戦を実行する。5千万個以上の通常兵器を保有し、イラク全土に隠してある。最も 有効な兵器はカミカゼ部隊であり、90%がイラク人、10% が外国兵である。 イラク統治評議会メンバーのアキラ・アルハシミ氏、イラク行 政機関の長であるエゼディン・サリム氏の殺害には責任があるが、国連や赤十字の攻撃には責任がない。 米軍であろうとNATO軍であろうと、西欧軍は占領軍と見なされるだろう。ブッシュやブレアは戦闘には勝ったかもしれないが 、戦争には勝利していない。大きな戦いは、まだこれからである。バクダットの解放は近い。 以上が要約です。
そして最後にアカハタの記事を参考に載せます。 「イラク抵抗組織 統一の動き」http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-07-09/07_02.html
汎アラブ紙アッシャルクアルアウサト6日付けが伝えた。 イラクの16の抵抗組織が会合し、各組織の動きを調整する統一司令部を選出。民間施設は攻撃の対象としないことで合意。 また占領軍の車輛に対する攻撃の重要性で一致。また抵抗の目標を「占領軍のイラクからの撤退と国民を代表する政府の樹立 」におくこと、などです。 神浦さん、この一連の報道をどう読み解きますか。
所長コメント
昨年のイラク戦争で驚いたことがあります。それは民間パイロットなどが使う航空地図を買ったときです。フセインの故郷であるチクリート付近を見ると、バグダッドの向いた滑走路が5本ぐらいあったからです。これは80年代のイラン・イラク戦争の時、イラン軍がイラクに侵攻しバグダッドが陥落した場合、フセイン軍は一旦チクリートに退いて反撃する戦略だったのです。これはバグダッド市街の損壊を考えなければ、補給線の伸びたイラン軍に打撃を与えられる作戦です。敵を深く引き込んで叩く。そのような考えがフセイン軍にあることを知りました。
今回の情報で、イラクの反米勢力が統一した司令部を作り、共同作戦を可能にしたなら米軍の脅威は飛躍的に高まります。しかし本当かどうか疑問の部分もあります。スンニ派、シーア派、外国テロリスト、いくつも分裂している勢力が反米で統一できるかという点です。特に指導者は司令部の場所が気になります。
しかしこのような情報はイラクの駐留米軍を震撼させます。むしろその心理戦のような気がしないわけでもありません。確かに6月末の暫定政権への移譲前に、イラク各地で様々な武装抵抗が起きています。このように統一的な命令が出されている可能性もあります。
もう少し、イラクの様子を見てみます。今月になって米軍がファルージャに執拗な空爆(精密爆撃)を行っていました。米軍はアルカイダ攻撃と言っても、そのような統一的な司令部を作らせない爆撃だった可能性があります。反米勢力の統一的な司令部を作るとしたら、その場所はファルージャが最適だと思います。
 中国のことをもっと書いてください。(7月9日)届いたメール  東アジアの安全保障に緊張感を与えていうのは間違いなく中国だと思います。 また、東シナ海の資源問題についても、私はかなり関心を持っています。
神浦さん、中国の事をもっと書いてください。それとも、神浦さんは民主党よりだから、あえて書かないのかな? そんな事ないですよね。
所長コメント
そんなことはありません。中国の軍事戦略にはとても関心があります。東シナ海の資源調査についても注目しています。しかし今は軍事的な観点でどうこう言える状態ではないと思います。先日、ある講演会で「尖閣列島の領土問題」の質問が出ました。私は、「昔から領土問題の解決は戦争で片を付けるか、話し合いで片づけるのどちらかだ」と話しました。しかし日本も中国も戦争で片づけるという考えはありません。となればいつかは直接話し合うか、国際機関や第3国に仲介してもらって話し合うしかありません。そのために今は有利な条件を積み上げている段階です。
老獪な中国と領土をめぐって争うには、こちらも相当に高度な外交戦術を使う必要があります。今の段階では、日本に有利な環境を積み上げることが大事です。東シナ海の資源調査で中国に文句を言っても、まともに聞くような相手ではありません。中国が困って手が出せないようなことを考える必要があります。そっちがその気なら、こっちもその気でやるよ。
自民党よりとか、民主党よりなんて小せい小せい。私は日本よりです。
 渡辺さんのことをなぜ取り上げないのか。(7月8日)届いたメール
神浦さん 先日、スパイク通信員が取り上げていた志葉 玲さんのリポートが 現在発売中の「FLASH誌の7月20日号」に掲載されています。 ちなみにご本人のサイトは以下のとおりです。 http://homepage2.nifty.com/rei-ngo-report/
ご存知かと思いますが取り急ぎご連絡差し上げます。 先日イラクで身柄を拘束された元自衛隊員が、拘束されたのはイラクに 自衛隊を派遣した日本政府に責任があるとして訴訟を起こしていますが、 それについて何かご意見がありましたらお願いいたします。神浦さんが 何も触れないのでちょっと引っかかっています。 それでは
所長コメント
 日本政府を告訴されたのは渡辺さんという方だと思います。確かジャーナリストという肩書きでしたね。でも私には渡辺さんがジャーナリストという感じがしません。ジャーナリストとして戦場に行く人のタイプには、戦争をテーマにした報道活動をしたいと考える以外に、戦場を秘境とか危険地帯だからという冒険家タイプの人がいます。また戦場を特別な観光地と考えているような人も少なくありません。珍しい体験ができるから行くという人です。そのような人が皆さんフリージャーナリストを名乗ります。
しかし現場ではそのようなタイプの人と、専門的な戦場ジャーナリストを区別するために、今までの戦場での経験や取材目的を重視します。今までにどのような媒体に、どのような写真や記事を掲載(提供)したかとか、今回はどこのメディアと契約をしてきたかということです。
それは、戦場ジャーナリストがお遊びで来ている人と無駄な時間を使わないためです。同時にそのような人と行動をともにすれば、自分自身が危険な目に遭う可能性が高くなります。しかし経験や実績が少なくとも、考えがしっかりしていれば仲間として付き合います。その人が経験を積むために、戦場を一緒に行動する場合もあります。事実、私も多くの先輩から戦場ジャーナリストとしての作法を教えて頂きました。そのような私の経験から、渡辺さんに戦場ジャーナリストとして仲間意識を感じられないのです。
これは渡辺さんが政府を訴えたということとは無関係です。また政府が自衛隊員を危険な戦場に送ったという点では渡辺さんと同感です。私はいつも奥参事官と井ノ上書記官は小泉首相が殺したと言っています。小泉首相がイラク現地の情勢に関係なく、イラクは安全と言いすぎたから、奥参事官たちは武装した警護をつけられなかったからです。同じことは、もしサマワでも自衛官が戦死すれば言えると思います。サマワでは参議院選挙の投票を前に、テロ襲撃の緊張が高まっていると思います。しかし彼らには立てこもるしかないのです。
 ここに掲示板を作りませんか。(7月8日)届いたメール
慶応の00です。 暑いですね。 でも、嫌いではないですね暑いのは。 エネルギーが沸く感じで。
そんな私事はどーでもよいのですが 最近、北朝鮮の話題 ないですねぇ。(拉致問題は別として) 神浦さんはいかがお考えですか? 北朝鮮は遠からず崩壊するのでしょうが、 その具体的なシナリオとかあるのでしょうか? また、崩壊後のシナリオは? 今のうちに考えておくのも悪くは無い気がします。 そこで、J-RCOMにおいて議論する場を設けるというのはどうでしょうか? 掲示板とか。 ホームページは神浦さん自身が管理されているのですか? もし、そうだったらどなたかに 管理を一任されるというのもひとつの手ですよね。 なんか無責任なことを申していますが 思いついてしまったので 投稿させていただきます。
追伸
しつこくメールを送っていますが ストーカーではありません(笑) もちろん、神浦さんのファンではありますが。 最近、思うんですけど イラクで起こってることは ヤクザの世界と一緒ですね。 んで、アメリカは世間様も巻き込み筋も通さないから 非難されるわけです。 ヤクザの世界にヤクザの掟がありまして世間とは違うんですよね。 ショバとか、仁義とか。 でも、案外それはわかり易いんです。 というより、ある程度、納得できるものです。 アメリカはもう めちゃくちゃですよね、論理が。 ガキと一緒です。 しかも、親がいないんですね。 まったく性質が悪い。 早く性根を入れ替えて(大統領を変えて)ほしいですね。
所長コメント
掲示板は無責任な発言や、自己陶酔型の発言が多く、軍事知識を深める(高める)という点で有効ではないと判断しました。以前にも掲示板を開いたことがありますが、あれではまともな意識を持った人は嫌悪すると実感しました。
あまり大きな声ではいいませんが、このホームページはかなり意識の高い人が読んでいます。むろん高校生や主婦の方も読んでいます。読者には高校生や大学教授、それに政治家やメディアの防衛問題担当など、まさに各種各様ですが国防意識や知識の高い人が多いようです。
月に平均すると、このホームページを読んで、私に取材を申し込んでメディアは20件以上になると思います。そのような反響を考えると、掲示板を開けばこのホームページはめちゃくちゃになります。今までに掲載はしていませんが、私を脅迫するメールや誹謗中傷するメールは多いですよ。そんな事情もご理解してください。



届いたメール
お嬢様の健康が回復されなによりです。お嬢様が帰られた当日に94歳になる小生の母が転倒し、頭部に4針縫う怪我をして 救急車で病院に運ばれる騒ぎがありました。その後始末になにやかやと忙しくお見舞いのメールも送れませんでした。(すい ません)
家族の皆様が健康でいられることはなにより大切な事 ですね。暑さが増しますので、ご健康に一層留意され活躍され んことを祈っております。
さて、話しは本題に入りますが、昨日の「日本の文民統制を考 える」に関し、別の視点から論じてみたいと思いますが、その 前に小生の軍隊に対する考えを明確にしておきます。
現在の様に国民国家が競い合う国際情勢の中で、武力装置である軍隊は必要であり、わが国の憲法も武力による自衛権を認めていると 考えています。従って自衛の為の集団的自衛権も当然認められ るべきと思います。また国民が必要と認めるなら国際貢献のため武力装置である自衛隊を派遣することにも特に異議はありま せん。
わが国は約60年前に大きな大戦を戦い、敗戦というわが国の歴史上かってない屈辱と悲劇を味わいました。このような事態 を我々の時代にも、また我々の子々孫々の時代にも再び経験することのないように願っております。
それ故に、この悲劇から我々はどのような教訓を見つけ、その教訓をいかに活かして行 くかが大変重要な事柄に思います。
その教訓は次の4つのカテ ゴリーに分かれると考えますが、
①政治体制と政治家の資質の問題
②主権者としての国民の資質の問題
③マスコミのレベルとその資質の問題
④軍事組織とその資質の問題
このコーナーは軍事を論じる場でありますので、②③は省き① ④だけ考えます。②③について敢えて一言申し述べれば、軍事通信員のスパイク氏が「自分の手で民主主義を打ちたてる経験なしに、日本人が民主主義者になることはないかも知れません ね。」と嘆いていた様に、その教訓の理解と活かし方に心もと なさを感じてしまいます。
敗戦の原因(教訓)について「帝国陸軍の最後」を書かれた伊藤正徳氏は次のように纏めています。
第一は、日本の太平洋戦争発起が大義名分に欠けていた事 。
第二は、日本が軍国主義の下にあったこと。武力は道具である 。
人がそれを使うのでなければならぬ。それを、道具が人を使 った所に百弊の源があったことだ。政治家が軍を使うのが常道であるのに、逆に軍人が政治を支配したため戦争が起こった。 ・・・・それを昭和の軍人が干犯して亡国の端を開いたのだ。 また次のように述べています。西洋では大戦略(Grand Strategy) は政治家が管掌するのを原則とする。・・・戦争を指導することは原則的最善なるものとして、政治家が偉くなければならな い。
日本の敗因の大なる一つは、戦争指導の機構と、その人物 (政治家の質が悪いと言うこと)とに存したことにある。 第七として政治家、国民、軍を含め皆驕慢であったことをあげています。
また、山本七平さんの書かれた「日本はなぜ敗れるのか」(敗 因の二十一カ条)には軍自身の問題として、
①精兵主義の軍隊に 精兵がいなかったこと、
②不合理性、
③精神的に弱かった事、
④克己心の欠如、
⑤反省力のなき事、
⑥個人として修養をして いないこと、
⑦人命を粗末にした事、などなどをあげています 。
具体的な例を上げますと、ガダルカナルの戦いの様に、同じ作戦を何度も繰り返して失敗したこと。インパール作戦の様に輜重もなしに突撃させた事。敗戦間際の満州や沖縄の戦の様に、 住民を犠牲にした作戦をおこなったこと。玉砕や特攻など無謀 な作戦をおこなったこと。合理的な精神を失い竹槍で戦おうと するような精神主義に陥った事などなどです。(上記の本は日 本軍の弱点がどこにあったかをリアリステックに教えてくれる 善い本です。軍事に関心のある方なら是非読んでいただきたい と思います。)
前置きが長くなりましたが、戦後、政治家や自衛隊がこのような教訓をどの様に学び、どう教育してきたがまさに問われることになります。残念ながら小生は政治家についてはほぼ落第瀬戸際だと思っております。自衛隊の実態は勿論、軍国主義時代の軍とは全く別物とは思いますが、旧軍が持つ官僚的な体質は一掃されたのかどうかよくわかりません。
具体的に言いますと 、自衛隊の中で憲法や基本的人権がどう教えられているのか?  シビリアンコントロールがどう教えられているのか。ジュネ ーブ条約などがどう教えられているのか?またそれらが自衛官 一人一人の自覚の中にどう生かされているのかについて良く承知しておりません。(この点は誠に不勉強で申し訳ありません )
現在の自衛隊が本当に民主国家の武装集団として自覚を持ち 、機能するのであれば「参事官制度」を廃止しても良いと考えます。しかし、自衛隊がいかに真摯であろうとも、政務官や防衛庁長官が本当に軍事を理解し(政治家の質が低いので理解で きるかどうか)、どのようなことがあっても党派的にこれを使用しないという担保をどう制度的に保障するかが問題として残 るでしょう。
残念ながら日本は英米に比較してシビリアンコン トロールの経験も浅く、国民の理解も深くないと思われますので、この制度保障は重要だと考えます。
長々と書きましたが結論を言いますと、国民と政治家の質が高 ければ、如何なる憲法下でも軍隊を掌握するのに問題がないのですが、残念ながら現下の日本ではその肝心な点に疑問がある ので、武装組織である自衛隊を雁字搦めにしておきたいと言う ことではないでしょうか。
神浦さん、政治学を講ずる大学に軍事学の講座が一つもないような国で本当にシビリアンコントロールなど可能と思われます か?
所長コメント
いま ちょうど文民統制の原稿を書き始めました。今日の午後3時までの締め切りなので、そちらを先に済ませます。すいません。しかし詳細に読みました。いろいろ考えています。貴重なご意見をありがとうございました。
 私も参議院選挙に行きます。(7月6日)届いたメール
こんにちは。神浦さんもおっしゃるように、誰も信用できませんよね。
でも、国連難民高等弁務官だった、緒方貞子さんが言っていたのですが、 国連行政の現実でも、 「誰のほうが、『悪くない』かで、手を結ぶ相手を選ぶときもある」 とのことだそうです。 7月11日は、なんとか究極の選択をしてきます。はい。
所長コメント
納得です。そうですね。そんな選択方法もありましたね。今回はそれで選びます。最高ではなく、あの人よりはマシという人です。それにしても自民党は嫌らしいですね。曽我さんの再会を選挙前の9日に設定するなんて、これは露骨な政治利用ではありませんか。
ついに小泉さんは選挙対策で金正日と手を組んだように見えます。ますます選挙が大切に思うようになりました。
 21世紀、日本の文民統制を考える。(7月5日)届いたメール
早くも七月となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 休載期間中、ご家族とゆっくりされたのなら幸甚です。
さて、こんなニュースが出ています。 文民統制見直し、参事官廃止を「最優先」 海幕長提案 http://www.asahi.com/politics/update/0704/002.html 出るべくして出た提案ですが、結局上層部が変わっても 制服組の上のほうが 現在の背広組のようになっておしまいのような… つまり戦前同様の展開(笑)になってしまう気もします。
民主主義国家において、軍隊に対する効果的な「コントロール」 とはどのように行われるべきかという問題、 という感じでしょうか。 階級的・官僚的な組織である軍隊において、 上の人間が総合戦略と同時に現場を知ることは可能 なのでしょうか。 もっとも史上の優れた将帥はみなそれを「可能」にしてきた わけですが・・・ このニュース、神浦さんはどう読み解かれますか。 ご教示いただければ有り難いです。
所長コメント
実は明日が締め切りで、この件に関するコラムを書くように依頼されています。すなわち現行の文民統制(制服組の上に背広組の防衛庁があり、防衛庁長官に制服組の意見は防衛庁を通じて行われる)がいいか、海幕長の提案(防衛庁の背広組と制服組が並列の関係で防衛庁長官を補佐する関係)がいいかという文民統制の問題です。結論を言えば、アメリカ型である海幕長の提案が常識的です。今の防衛庁(内局)の立場は制服から見れば異常です。内局であっても軍事には素人同然の人がいるし、軍事(安全保障)外交では外務省に主導権を握られているいます。対テロといっても国内では防衛庁が警察に口出しをすることはできません。ですから防衛庁は財務、外務、経産などから3流官庁と呼ばれているゆえんです。防衛官僚が軍事を知らないからです。しかし軍事の専門家である自衛官が口を出せば、外務省や警察が反発して黙っていません。ですから防衛庁はあえて無能扱いされています。
すると防衛庁のコンプレックスは制服組に向かいます。内局は1佐以上の人事権を握り、予算も防衛庁が握っています。自衛隊の現場を見ると将や将補といった階級の人が、防衛庁から出張で来る若いキャリア官僚を若殿のように扱っています。自分の子供のような世代のキャリア官僚にペコペコしている将官の姿を見ると、本当に情けなることがあります。
しかしそのような現実も、第2次大戦で日本を破滅の淵に追いやった軍部の責任を考えると当然のような気がしますが、今の若い将官クラスはそのような負の意識が薄れてきたと思います。そこで制服の立場を正常な形に戻すために海幕長がそのような提案をしたのでしょう。
今の古庄海幕長は海幕の事故関連で、序列14位を飛び越えて海幕長になったという経緯があります。すなわち通常では海幕長の椅子はなかった人です。そのことは本人も十分に認識していて、今回の提案はあえて「捨て石」になる覚悟で行ったと思います。すなわち自分が捨て石になることで改革案を提示し、自分を海幕長にしてくれた自衛隊に恩を返したのです。今までの各幕僚長なら防衛庁に反乱するようなことは出来ませんでした。
さてこのことがどのように波及するかですが、防衛庁は必死になって改革案を潰しにかかると思います。これからの将官昇任には、この改革案否定を踏み絵にする可能性すらあります。しかし改革案支持は制服組に広がっていくと思います。ある意味でこれは防衛庁が国防省になるよりも重要な意味があります。逆にこの問題が解決されないのに、防衛庁が国防省になってもしかたないという意味です。将来、民主党がこの改革案を支持すれば、自衛隊員(OB,家族を含む)の票は自民党から離れ、民主党に流れるでしょう。防衛官僚も触れて欲しくない問題が出てきたという感想だと思います。
私は制服(自衛隊)、背広(防衛庁)が並列関係で、防衛庁長官を補佐する方式に賛成です。 
 主権国家と傀儡国家の意味を考える。(7月1日)届いたメール
以前よりイラクの主権委譲が喧しく論じられ、先日大大的にそ の委譲が済んだと報じられました。そこで小生は大手の朝日、 読売、毎日の各新聞社に電話をし、その主権の意味を尋ねてみ たのですが、各社ともにまともな回答が得られませんでした。 新聞社にしてこのていたらくですから、恐らく皆様も余り承知 していないのではないかと思い投稿いたしました。
物事を考えるとき、言葉の正確な意味を捉えることは、小泉首相がいつも発言するような嘘やいい加減なもの言いをを見抜く 重要な手段です。 そこで主権について調べてみました。
主権の概念は理解するのに大変難しいものがあり、その概念は大変歴史が古く、時代により変化をしてきておりまして、現在でも学者によりその見解 が異なります。小生がいろいろ調べて見て、これが良いのでは と思った定義を以下に載せます。(学者により意見が異なりま すので、この定義を選択したことに小生の偏見が入っていると 言はれれば否定は出来ませんが、そお思われる方はいろいろな 書物に当たって是非勉強してください)
出典は百科辞典のウィキペディアの主権の項目です。
この定義に至るまで、前文で統一的な定義の難しさや、歴史的 な経緯が述べられています。 基本的意義 対外主権(最高独立性) まず、「国家が外に対して独立している」ということが、「主権」の内容として語られることがある。国家は互いに平等であ り、その上に存在する権威はないため、「最高独立性」といわ れることもある。
近代国家である以上、対外的に独立していな ければならず、逆に、対外的に独立していない場合は、それは国家ではない(国際法上の国家の要件が欠缺している)という ことになる。
対内主権(統治権)
次に、「国家が内に対して最高至上である」ということが、「 主権」の内容として語られることがある。近代国家においては 、国家は、自らの領土において、いかなる反対の意思を表示する個人・団体に対しても、最終的には、物理的暴力(physische Gewalt )を用いて、自己の意思を貫徹することができる。この意味で 、国家は対内的に至高の存在であり、これを「主権的」と表現するのである。この意味で用いる場合には、「主権」という語 は、領土に対する統治権という意味とほぼ同じ意味内容を持つ 。
最高決定力(最高決定権)
第三に、「ある国家のうちで、実際に至高の存在は誰なのか?  即ち、実際に最終的に決定する力を持っているのは誰なのか ?」というの問題も、「主権」の問題として語られることがあ る。この問題について、日本では、ドイツ流の議論とフランス 流の議論の両方が混在している。 もっと詳しく知りたい方は次のアドレスを見てください。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%BB%E6%A8%A9
上記の様に対外主権、対内主権、最高決定力を欠くものは主権 国家とは呼びません。ここにブッシュ政権と小泉首相が説明する主権の委譲という言葉に嘘があることがわかります。それでは主権はないがあたかも主権を持っているいる国家はなんと呼ぶのでしょう。それは傀儡国家もしくは傀儡政権と言います。 同じ出典で傀儡政権の項目を見てみましょう。
傀儡政権(かいらいせいけん; puppet government)とは、あ る領域を支配する政権が、理念としては自立した政権ではあるものの、その実態においてはその地域に実質的な支配力を及ばせる外部の国家、政権、勢力のコントロールされたり、その強 い援助のもとに置かれている状態にあるものを指す呼称である 。元からある独立国家に立てられたり、名目上であっても主権 国家の形をとって独立させ、領域支配を行っている傀儡政権の 国家のことを指して、特に傀儡国家(かいらいこっか; puppet state )と呼ばれることもある。 なお、傀儡政権・傀儡国家と歴史的に称された政権の例が次の アドレスに出ております。参考にしてください。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%82%80%E5%84%A1%E6%94%BF%E6%A8%A9
最近の小泉首相の影響を受けたせいか、乱暴な意見(特にこのコーナーをことを言ってる訳でなく、世の中一般ということで す)が多く見受けられるようになりました。軍事を考えるときばかりでなく、いろいろな政策を論じるときも、きっちりと言葉の意味を理解し、発言することが非常に大切なことと思いま すが、いかがでしょうか。
所長コメント
イラクの暫定政権が主権を持つ政府なのか、あるいは来年1月の選挙後に発足する政府が主権国家の政府なのか。アメリカは13万人の武装米兵を駐留させ、2000人以上という世界最大規模の米国大使館でイラク政府と交渉する。イラク政府は本当は傀儡政権ではないかとイラクの反米勢力は考えると思います。いや反米勢力だけでなく、多くのイスラム教徒がそのように実感するのではないでしょうか。
イラク国民やイスラム教徒ばかりでなく、国連は、日本は、イラクの政府を正当な自治政府と認めていいのでしょうか。この問題はまだまだゴタゴタが続くと思います。
 米軍誤射説と照らし合わせる。(7月1日)届いたメール
神浦さんはじめまして。 私は貴サイトを毎日読ませていただいております静岡県のサラリーマンです。
昨日ある席で0000参議院議員とお話しする機会があり、席上で貴HPを紹介 させていただきました。 ご存知の通り00議員は日本大使館員殺害事件について米軍誤射(?)説を唱えられており、 一度神浦さんの分析と照らし合わせてみてはどうかとご提案いたしました。
もしかしたら議員のほうよりなんらかのアクションがあるかも知れませんが、 その節はよろしくお願いいたします。
以上よろしくお願いいたします。
所長コメント
わかりました。日本大使館員の米軍誤射説の件ですね。ご本人からこちらに連絡があれば説明します。最近、ある国会議員の方と話をしたら、その方もこのホームページを読でいるそうです。でも読んでいることを誰にも話さないそうです。でも勉強になるとも感謝されました。
このホームページも少しは役に立っているようです。
小泉首相が集団的自衛権を認めると発言したことが許せない。(6月30日)届いたメール
 自分が、集団的自衛権について思っている事を聞いてください。
自衛権は個別も集団も国連憲章でも認められているので、保持も行使もするのが当然です。日本有事の際、自衛隊と米軍が共同作戦をとるのは集団的自衛権の行使ではな いんでしょうか。これが集団的自衛権を認めないというならば、日米同盟なんてないのと同様で意味のない同盟のために、日本は米軍基地を数十年間も置いていることに ならないですか?
問題は、この権利を行使するかしないかを決める人達が問題であって、集団的自衛権が問題なのではないと思います。 小泉総理がアメリカ追従するために、集団的自衛権を認めるといわれても、小泉総理は独裁者ではないので野党が突っ込めばいい事じゃないいでしょうか?
この前、TVのニュース番組で野党の党首が、集団的自衛権の事を質問されて、 「集団的自衛権は国連が認めているが、アメリカは国連を守らないので、日本は認めないほうがよい」 このような事を言われておりました。
アメリカは今回は国連を無視したかもしれないですが、次の戦争では守るかもしれな いし、その次は又無視するかもしれないですし、結局アメリカが国連を守るか守らな いかなんて、分らないのでその時々に日本が判断すればいいことじゃないんでしょう か ?
憲法があるからには、当然守ってもらわないといけないですが、野党は憲法を武器に しすぎなんじゃないかと思います。日本は自民党と憲法の2大政党なんかなと。 今、日本に必要なのは、国家目標、理念だと自分は思います。すべてはそこからだと いう気がしています。
思っている事をツラツラと書いてみました、神浦さんはどうお思いですか? 文章が苦手で、内容もグダグダですいません。
所長コメント
下段の方にも書きましたが、今は集団的自衛権をめぐる環境が激変しています。野党もそのことに気が付いていないで、憲法とか国連との関連で反対をしていると思います。おそらく小泉さんも知らないで集団的自衛権のことを口にしたのではないでしょうか。アメリカがイラク戦争を始めてパンドラの箱を開けたように、日本も集団的自衛権を認めればパンドラの箱を開けることと同じになると思います。それくらい集団的自衛権の問題は大きいのです。私は憲法を改正して集団的自衛権の行使を国民が認めるならそれはそれでいいと思います。しかし現行の憲法を変えないで、現行法の解釈変更や解釈拡大で集団的自衛権を認めるのは反対です。日本という国を危険にさせます。
今の日本には2つの選択肢があると思います。それはイギリスのようにアメリカとの軍事同盟を重視し、アメリカと運命共同体として生きる道です。そしてもうひとつはドイツのように自国の安全保障政策を柱に、アメリカには出来ることと出来ないことをはっきりさせて付き合う方法です。フランスのようにアメリカと対等の立場で、言いたいことだけをすべていうという道はないと思います。
ただ今の小泉さんにはブレア首相のようにアメリカから信頼を得るような対米外交はできません。何でもアメリカのいいなりになる奴です。
小泉首相が集団的自衛権を認めると発言したことが許せない。(6月30日)届いたメール
ご無沙汰しております。神戸の00です。 小泉首相が集団的自衛権を容認したことについて、「メールにお 返事」で話題に上っておりましたけれども、 これは、http://www.asahi.com/politics/update/0627/004.html こちらの記事で書かれたことについてのメールなのでしょうか。
私は、この記事の元になった番組を見ておりませんのですけれど、 小泉首相は本当に「日本が攻撃された場合には米軍と一緒に行動できるよう」にするために集団的自衛権を容認しようと仰有ったのでしょうか。これはそう読めますが。 この記事が正確だといたしますと、首相のお考えでは、日本が攻撃されても自衛隊は米軍と一緒に行動出来ないということになり ますよねえ…?
当然、逆も…自衛隊が出ても米軍は出ないという …また真なりということになりませんでしょうか? そんな馬鹿なことがあるはずはないと思うんですが…。
先日の有事法制でも協力に関する項目はあったはずですし、だいたい、も しも日本が攻撃されたとき、日米安保条約があるにも拘わらず 米軍が「集団的自衛権は日本国憲法で認められていないから、 自衛隊と一緒には戦えない」というのなら…、彼らいったい私たち の国で何してるんだとそういう話になりはしませんでしょうか。
私…、無茶ですけれど、一瞬、「だったら出ていけよ」と思ってしまいました。 首相は本当は何が仰有りたかったのでしょう?とりあえず、この 記事の通りだといたしますと、根本的に何か間違っているような気 がするのですが…。
話は変わりますが、 イスラム教とキリスト教の対立の件ですが、あまりそれにとらわれ すぎてもどうかという気もしております。文化という面では確かに 対立も起きましょうけれど、文明と文化は違います。 アフガニスタンのタリバンの兵士たちが持っていた武器は、ロシア 製だったり、場合によってはアメリカ製だったりしたように記憶して おりますし、イランにしたところで、今話題になっております遠心分離器ですか、あれを、全く異教徒の技術を用いずに作っているわ けではありますまい。
二つの宗教の対立という具合に単純化して問題を見ることのでき る時代はもう終わってしまったのではないかと私自身は思っており ます。ローマ・カトリックの総本山であるバチカンは、異宗教間の対話ということを暫く前からずっと言っておりますし。
個人的には、イラク問題については神浦さんのお考えに近いもの を感じております。お宗旨がどうであれ治安の悪い方を望む人間は稀だと思いますし、それが占領軍であれテロリストであれ、外国人の言うままにではなく自分たちの手で国を動かしたいというのも当たり前だと思います。占領軍にせよテロリストにせよ、そういつ までもイラクを好き勝手に出来ると思わない方がいいのではと私 は思うのですが…。
今後の御活躍を心からお祈りしております。 天候不順な折から、くれぐれもご自愛くださいませ。
所長コメント
日米安保の前提条件が同時多発テロを機会に急激に変化しています。冷戦時や同時多発テロまでは、旧ソ連や北朝鮮の脅威を前提にして、東アジアで米軍が軍事行動することを想定し、その後方支援を自衛隊が行うとなっていました。それで集団的自衛権の行使に制限がかかっても運用することが可能と考えられていました。あくまで日本は自衛戦争という原則が守られるからです。
しかし同時多発テロ以後の集団的自衛権の考えは、中東のような日本から遠く離れた地域で、米軍の指揮の下に共同して軍事行動ができる前提に変わっています。日本有事や日本周辺での有事ではありません。この変化に気が付かないと、昔の概念で新しい動きを考えることになります。小泉首相はイラクで自衛隊の多国籍軍参加で、今までの多国籍軍の論議では整合性がないので、このような新しい概念を広げてきたと思います。
これが国会などで議論をされて、新しい日本の進路として決まれば文句はありません。しかし訪米する際のブッシュ大統領のお土産として多国籍軍参加を決め、その経緯から集団的な自衛権行使を容認するでは危険です。
それから今のアメリカに日本が集団的自衛権を認め、イラクの戦争に自衛隊が全面的に参加することは最高の政治プレゼントになります。しかしアメリカは外交手段に軍事力の行使を正当化している国です。日本は外交手段に戦争を禁止した国です。そのことをよく考える必要があると思います。
小泉首相が集団的自衛権を認めると発言したことが許せない。(6月30日)届いたメール
 昨年の冬となってしまいますが韓国が原潜を作るというニュースが流れました、
すぐに原潜を作るというのは軍が否定しました、韓国が原潜を作り始めると対抗して日本も作ることとなってしまいます、韓国にとっては日本を刺激するのは得策ではないのでしょうか。韓国側としては何らかの意思を持ってやったとしか思えません、どのような目的で情報をリークしたのでしょうか。
暑い日が続きますのでお体にご自愛ください
所長コメント
あなたがご指摘のように、韓国が原潜を造れば日本を強く刺激します。それに韓国の原潜はアメリカ沿岸まで行動できるし、核兵器(戦術核兵器)と組み合わすと米国を核攻撃できる能力があります。それは絶対にアメリカが許しません。今の韓国も、統一された朝鮮半島国家も、核武装や原潜は造れないのです。中国も韓国の原潜建造に猛反対すると思います。
これは情報のリークというより、核戦略システムや原潜のことを知らない記者が噂(あるいは想像)で書いた記事だと思います。日本でも海自が初めて艦の先端が丸い潜水艦(涙滴型潜水艦)を建造したとき、潜水艦作戦や原潜のことを知らない軍事専門家が、これは日本が原潜を造るための準備段階と騒いだことがあります。
それから原潜を建造する技術的な問題ですが、これは核兵器を造るよりも難しい技術です。韓国が独自で開発するのは無理でしょう。この情報はガセネタと思っていいです。
 小泉首相が集団的自衛権を認めると発言したことが許せない。(6月29日)届いたメール
今日は、本当に憂鬱な一日でした。以前からいつかは言うのだろうと思っていましたが、とうとう小泉首相が集団的自衛権を認めるべきだという発言をしました。これは、おそらくずっと前から彼が温めていた「本音」でしょう。ほんとに憂鬱です。もう、日本はブレーキの壊れた列車が坂道を駆け抜けて行くように暴走して行くままなのでしょうか?
私は、日本には軍事の力で国際貢献をしようなどという国にはなってほしくありませんし、それは日本のためにもならず、そういう流れは世界のためにもなりません。それは、神浦さんがおっしゃっているように、テロリズムは軍事力では押さえつけられないからです。しかし、このまま行くと日本はいつでも自衛隊派遣ができて、いつでも戦争に参加ができてしまう国になってしまいます。
ここで今一度考える必要があるのは、これは国民の総意なのかという事です。私だけでなく、いくらかの方々は今日本が向かっている方向に反対だと思います。しかし、かつて自衛隊が海外に派遣されようとしていたころからの、国民の「緩やかな無関心」は一体なんだったのでしょうか? 今の人達は、自衛隊が海外に派遣されることや、日米同盟の名のものに集団的自衛権の行使を認めているのでしょうか?
仮に、大統領選挙で誰が大統領になろうとも、アメリカが戦争好きの国であることに変わりはあません。好きでなくとも、自国の平和(?)と経済の安定のために、これからも戦争をし続けると思います。その中で、果たして日本は一緒に戦争をしに 行くのですか?「平和のために」といって、アラブ人を殺しに行くのですか?

今の私は、あまり冷静でないかもしれませんし、このようなことを神浦さんにぶつけても失礼なだけかもしれません。あれだけ無能無知な人たちの言動にいちいち反応していたら、身体がいくつあっても足りないのも分かっています。しかし、さすがに今回は勘弁なりません。
残念ながら、今の私にはお金も学もありませんのでこんなことはいえないのですが、消極的に「もう日本はだめだ。」といって海外に逃亡するくらいなら、以前神浦さんがおっしゃっていたように、自分が立候補して日本を変えてやるくらいの気持ちはあります。それは、私が日本が好きだからです。「愛国心」なんて言葉には散々泥が塗りたくられて、もう使いたくも聴きたくもない言葉なのですが、この国が好きだからこそ、何とかしたいのです。
もう、論点がめちゃくちゃになっているのも分かったいるのですが、とにかく、小泉首相の発言は絶対に間違っているといいたいです。
面白くない文章ですが、本当にごめんなさい。これからも応援させていただきます。
所長コメント
小泉首相が「集団的自衛権を認めるべき」というのは、世界各地で米軍といっしょに日本が戦争できる国に変えるべきという発言です。今まで集団的自衛権の禁止があるので、日本は米軍と一緒の戦争は出来ませんでした。そこで日本周辺に限って自衛隊が米軍を支援できる周辺事態法を作りました。またテロ特措法やイラク特措法など臨時の法律を作って対応してきました。しかしイラクで自衛隊が多国籍軍に参加するようになると、もう法の解釈変更や拡大解釈では現実に対応できなくなりました。そこで集団的自衛権を認めるべきという発言に繋がったのです。これは憲法を改正するという意味より、アメリカに媚びを売るための発言のような気がします。
今回の参議院選挙で小泉さんは相当の危機感があるのではないでしょうか。年金問題で国民の不評を買って、いままでのようにムードに乗った勝利は望めなくなったからでしょう。そこで集団的自衛権を認めるという発言になったと考えています。
もし集団的自衛権が認められたら、自衛隊が米軍を指揮することはありません。軍事力の規模、情報能力、兵器の質や量を考えても、絶対に自衛隊を指揮するのは米軍です。すなわち自衛隊は米軍の指揮の下に働く部隊になるのです。これで喜ぶのは米国です。小泉首相は米国の喜ぶ顔が見たかったのでしょう。
 自衛隊が日本を支配するシナリオはあるのか。(6月29日)届いたメール
昨日のwhat'new を読ませていただき、海上自衛対の動きが良く理解できました。軍隊は官僚組織の最たるものだと言うこと ですね。
このコメントを読みながら次のようなことを考えてしまいまし た。このことは自衛隊を貶めようとか、誹謗中傷しようとか思 って書いた訳ではありませんので、誤解なきようお願いします 。ただ、武装集団である陸上自衛隊も官僚組織でありますから 、常に官僚の論理で行動するということです。これを論理的に 突き詰めていくと、一つのシナリオが考えられるということです。
イラクに派遣された陸上自衛隊の隊員から万が一戦死者が出た場合、官僚組織である自衛隊はその死亡した自衛官(英霊)のために国葬もしくは国葬に準じる栄誉を持って迎えることを官邸に要求するでしょう。また国家の命令で危険な地におもむき 、亡くなられた自衛官に最高の栄誉をもって迎えるのは当然の ことと小生も考えます。
国葬には当然、三軍の長である総理大 臣、衆参両議院の議長、最高裁判所の長官、天皇・皇后の両陛 下、各政党の長(共産党は出席しないかも知れませんが)、衆 参両院の国会議員、自衛隊幹部、経済団体や民間の各種団体等 がこぞって参列し厳かにおこなわれることになるのでしょう。 (このことは関係者の間では常識になっており、既に国葬対応 マニュアルが存在し根回しが済んでいるかもしれませんね)
先の日本人人質事件や北朝鮮拉致被害者家族への国民の対応より推測しますと、この国葬に参列を拒否したり、批判した政党 や個人は死者に対する礼儀をわきまえない組織や個人として国 民から強い指弾をうけることでしょう。また、亡くなられた方 は当然英霊として靖国神社に祭られることになります。 国葬が終了した後の官僚組織の狙いは、当然防衛庁から国防省 への格上げ謀ることです。これにともない制服組みと背広組み の権限争いが熾烈となりますが、命を賭けている制服組みに理解を示し国民の支持も制服組みに向かうと思われます。
防衛庁 が国防省になれば、これもまた必然的に憲法を改定せねばなり ません。命を賭けて任務を遂行する自衛隊を日陰の組織にして おくわけにはいきませんからね。本当の意味で日本の国防のあ り方について十分な論議をせぬままに憲法が改定されてしまう 恐れがあります。
ここまでくれば、戦える軍隊として必要な、軍事法廷やスパイ 罪などの関連法規の整備が進んでいきます。この時になって始 めて、先の大戦の反省を踏まえ本当の意味で自衛隊が民主国家 の軍隊になっているのかどうかが問われることになるのでしょ う。
上記は勿論、仮想の話しですが、軍事組織であろうが、なかろ うが官僚組織はそれ自身肥大化する傾向にあります。それを止 めるのが政治家の仕事ですが、ほとんど機能を果たしていない のが現実です。 これからの日本をどのような国にしていくかは我々の使命にか かっています。漫然と流されていけば、予測しない事態に追い こまれます。上記のシナリオが夢物語であれば良いと思ってお りますのであえて書かせていただきました。
所長コメント
ちょっと飛びすぎているようです。イラクで自衛隊員が殺されても国葬にはなりません。カンボジアで死亡した高田警部補や、イラクで銃撃されて死亡した奥参事官や井ノ上事務官の例を参考に葬儀が行われると思います。天皇陛下の参列などとても無理です。また亡くなった自衛官が靖国神社に祭られることもありません。
また防衛庁が国防省になっても、制服組と背広組が争い、制服組が国防組織を握ることはないでしょう。なぜなら制服組が国防を動かすと、自らが戦争を呼び込んだり、自ら戦争に近づいていくからです。軍人特有の「脅威の排除」や「予防戦争」などという論理が強くなるからです。
実は今までの日本でもっとも大きな反戦団体は自衛隊だったのです。先日、市ヶ谷の防衛庁に行ったとき、入り口の守衛所に自衛官募集のパンフレットが置いてありました。その表紙に「自衛隊は平和を守る」と書かれていました。実は多くの自衛官が本当にそう信じています。そのように考えて行動しています。
そのような自衛官の気持ちを小泉首相は知りません。米軍と一緒に戦争できる軍隊を目指すでは自衛隊員の支持は得られません。おそらく今度の選挙でそのことを知ると思います。
 映画「華氏911」の関連情報が見られます。(6月28日)届いたメール
いつも拝読しています、00です。
「華氏911」については、 http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040625 「町山智浩アメリカ日記」の6/25が詳しいと思います。
ムーア氏へのインタビューに ついてはhttp://www.eiga.com/special/bowlingfor/02.shtml 「ボウリング・フォー・コロンバイン」のですが)があります。
所長コメント
ムーア氏へのインタビューはリンクが飛びません。もし間違っていたら訂正メールをください。アメリカで「華氏911」の評判はなかなかのように報じられていますが、本当はどうなのでしょうか。大統領選に影響を与えるのでしょうか。
先のレーガン大統領の国葬は、ブッシュ陣営に有利に働いたとLAの友人が話していました。選挙は世論調査だけでは予測した結果になりませんからね。
私は7月11日の参議院選挙にはどんなことをしても投票に行く覚悟を決めています。でもだれに投票するかまだ決めていません。これからよく考えて決めます。でも米大統領選挙ならケリー候補(民主党)を支持します。ブッシュ不支持というよりもチェイニー副大統領のようなネオコンが嫌いなのです。もっとも大統領選挙は選挙権がありませんが・・・。
スパイク通信員の発言について疑問を感じる。(6月28日)届いたメール
スパイクさんは次のように言っています。
>人質事件を振り返ってみて、「政府をはじめ、日本人が馬脚を現した事件だった  (中略) 日本は民主主義の国だと思っているけど、 実は全体主義者だった
まず、民主主義とは何か?という点をスパイク氏が理解されているのでしょうか。 全体主義とはおっしゃられますが、民主主義とは「人民が権力を所有し行使するという政治原理。権力が社会全体権力が社会全体の構成員に合法的に与えられている政治形態 (中略) 現代では、人間の自由や平等を尊重する立場をも示す。」という点に かなっていると思います。
人質事件発生当初(2日目ぐらい)から、世論調査で「要求に応じるべきではない」 が過半数を超えているTV局もあったと記憶しています(ソースは勘弁下さい)。 僕自身は、「要求に応じるべきではない」と思っていましたし、思っていましたが、もしそれが間違っていたとしましょう。日本人の反応はどうでしたか?自民党は 大敗しました?首相は退陣しました?してないでしょう?
もし正義に適っていなくとも、日本人の過半数が支持したということは民主主義に適っているんですよ。「民衆が常に正しいとは限らない」としたレーニンという男が いましたが、彼の作ったソビエトは、もう存在していません。「民主主義」なんて言えば、みんなが支持する時代が終わったということの認識 が、スパイク氏にはないんです。
>沢山の人から手紙が届いたのですが、そのほとんどが新聞の社説の書き直しとしか 思 えない意見ばかりだったそうです。「郡山総一郎のバカ」としか書いていない、 レベルの低い手紙もあったそうです
これは本当に信じてよい情報なのでしょうか?別に郡山さんがウソをついていると言いたいわけではないのですが、人質家族の中で事件発生中、明らかなウソを言った人がいました。事件による混乱で別に悪気があったわけではないとは思われますが、 常に人の言うことが正しいとは限らないことを示していると思います。
また、確かに郡山さんを非難するのは間違っていると思います。ですが、報道の自由のために行った郡山さんと他2人を同列にするのは間違っているでしょう。  郡山さんの姿勢がどうであれ、真実を報道することによって日本人に“事実”を伝 えるのは必要なことです。ですが、残りの2人は何をしに行ったのでしょうか。
「困っている人を助けたかった」。それなら日本中で困っている人がたくさんいます。それを助けてから、お節介をやくべきでしょう。日本で困っている人を放置し て、海外に行って“目立とう”とするのはエゴだとは思いませんか?
>派遣隊は給水活動をほとんど行えず、学校の修理は現地人に任せ、自衛隊が来ても、十分間しか現場にいないという報道がありました。
これは事実ではないと、現地から帰還した一次隊の幹部が言っていました。それからのちは、大手新聞社などの報道でその話は出て来なくなりました。どういうことで しょうかねぇ。  日本が誤った民主主義制だというのは認めます。民主制とは、「自分の家族、家、 土地、ひいては国家を自分達で守ることだ」からです。別に徴兵制復活を主張してい るのではありません。心構えの重要性を指摘しているだけです。他の“民主主義国 家”と呼ばれる国家は、常に武力を用いて、“民主主義”を保持してきたわけですか ら。
所長コメント
私は海外で困っている人を助けることが「エゴ」だとは思いません。また目立ちたがり屋とも思いません。海外にはわたしたち日本人の助けが必要な人がいっぱいいます。日本にも困っている人が多くいますが、海外では日本と違ってその問題を解決するインフラができていないのです。
子供が学校で学びたくとも、学校に必要な校舎や先生がいない。また本もなければ、ノートや鉛筆さえない国が多くあります。病気になれば医者や薬もありません。100円の薬で直る病気でも薬がなくて死ぬ人が多くいます。貧困や混乱から子供が捨てられ、犯罪や暴力のために養われることもあります。
とにかく日本人が観光で海外旅行するのとは全く違う世界があるのです。日本人でしか助けられないこともあるのです。私は高遠さんがイラクで行っていた活動を素晴らしいと思っています。日本人が世界に誇ってよいボランティア活動だと思います。
今後の中東情勢について。NATO軍はイラク軍養成に参加しない理由。(6月27日)届いたメール
神浦 元彰さん。 6月24日付けwhat's newで神浦さんは次のように書かれてい ます。
「私は今回のNATO首脳会談に注目している。NATO軍が 正式にイラク軍部隊を養成することを決めるかどうか。それに よって今後のイラクの情勢が大きく変化する。アメリカのイラ ク戦争に反対したフランスやドイツが、新設イラク人部隊の養成に参加すれば、数年でイラク情勢が劇的に改善する可能性が ある。しかしNATO軍が新生イラク人治安部隊の養成に参加 しなければ、イラクで米英軍の泥沼はまだまだ続く。」
小生はこの見解といささか異なる見方をしておりますので、少 し述べさせていただきたます。
それはイラク軍部隊の養成にNATO軍が参加しようが、しまいがこの泥沼状態は続くという ことです。恐らくそのことをフランスやドイツは理解をしてい るのでNAT0軍が現地(イラク)での大規模なイラク軍の養成に参加することはないと考えています。
その根拠は幾つかありますが主要なものは次の2点です。
①NATO軍も基本的にはキリスト教をメインとする国家により構成されていることです。 ここでキリスト教とイスラム教の大きな差異について説明しますと、キリスト教が心の内面で神を信じることを要求しますが 、イスラム教は世界で最も厳しい啓典宗教であり、コーランに 書かれた儀礼的規範、徳目礼儀、作法、婚姻、相続、売買、刑 罰などの法的規範が神の言葉としてイスラム教徒の全生活、全行動を規制しています。この事は心の内面より、外見的な日常の行動がコーランの教えに反していればイスラム教徒とは認め られないと言うほど厳しいものです。従ってこれを推し進めて いけば現在のイランのように祭政一致の国家にならざるをえません。
この教義に苦しんだのはケマルパシャがおこなったトルコの近代化あり、またイランやアルジェリアいまだにこの世俗化に苦しんでいるというのが現状でしょう。 同じイスラム教徒のスンニ派とシーア派の間でさえ争いが絶え ないような所に、かって十時軍として争いをした過去を持つキ リスト教徒であるNATOが指導者面をして行っても中東の民 衆からは決して受け入れられるはずがないと思うからです。 (中東の人々はイスラム文化に強烈なプライドを持っておりま す。このことを忘れるべきではないでしょう。)
②占領軍にたいする民族の反発意識は我々日本人が想像するするよりも何十倍、何百倍も強く、恐らく日本人(当然アメリカ 人にも)には理解ができないほど強いものです。 アメリカ軍のイラク占領は、かっての日本軍による中国やフィ リッピンの占領と同じように見えるからです。中国でもフィリ ッピンでも売国奴はいるものですから傀儡政権は力さえあれば擁立出来ますが、決して民衆に支持されるものではありません 。両国とも日本軍に対し武器を取って戦ったのは全人口の一割 もいなかったのではないでしょうか。抵抗運動と言うのはそう いうものです。多くの民衆は自分で武器を取ることは怖いことですから、安全と平和を望むものですが、心の中では決して占領軍を許しません。おりを見てこの感情が表面に出るものです が、普通の状態では心の中にしまい、鬱屈した感情となって沈潜しているので、表面的に見ると安定している様に見えます。
この為、多くの人が判断を間違えるだけでなく、自分の都合の 良いように解釈をしてしまい、うまくいったと宣伝するものです。 中・長期で見れば占領政策がうまく行った例はほとんどないと 言って良いでしょう。占領政策が成功する例外的事例は、激し い戦いにより敗戦し、民族のプライド(戦に負けたプライドよ り文化的な劣位を感じる事)が失われたときのみです。これは 第二次世界大戦後のドイツや日本に見られる稀有な例です。歴史上の国家は臥薪嘗胆により復讐戦を誓ったものですが、いま や日本はその力もありません。この為イラクの人々の強烈な反英米の民族感情が理解できないのでしょう。
以上の結果から更に敷衍をしていけば、アルカイダなる組織がいようが、いまいが、中東の泥沼化は激しくなる一方です。小生は、イラクのフセインを倒したことは、パンドラの箱を塞いでいた重しを取り除いてしまったので、思わず箱が開いてしま ったと理解しております。パンドラの箱は不可逆性なので、元に戻す事は出来ません。これからの争い(勿論長期的な見通し ですが)はチェンチェンやパキスタンなどのイスラム周辺国家 に広がるばかりでなく、イスラムの中心国家である、サウジア ラビヤやエジプト、シリアに拡大して行くものと予測しています。
戦闘ですからイスラムパワーが一時的に押さえ込まれるよ うな現象も当然あるでしょう。しかし、20世紀初頭以来の矛盾に満ちたイスラムパワーは巨大な力を秘めています。決して 侮ってはいけません。これはイスラム教が近代化する陣痛かも しれませんが、それに伴う発熱も相当に大きいものと予測しております。
余り長く書けないのでかなりはしょってしまいました。良くご 理解いただけたか不安ですが・・・・。
所長コメント
文章の内容にすごい迫力を感じました。まさに現代の宗教、戦争の実態が示されているいると思います。しかしそれでは中東が大混乱し、収拾のつかない戦乱に陥ります。そのような絶望的な世界観から誰もが逃れたいと願うと信じています。そこでイラクで破壊や殺戮の恐怖から国民を救う自治政府が誕生すると信じたいのです。
アメリカの国民はイラクに米軍を派遣し駐留することは間違いと考える人が多くなりました。私はいろいろな機会に、もはやアメリカがイラクで成功するものは何もないと話しています。すなわちアメリカはイラクでは勝てないのです。そういうことが明確にわかれば、アメリカ軍はイラクからさっさと撤退していくでしょう。ベトナム戦争の時がそうでした。アメリカはベトナムに次いでイラクで勝てない戦争を戦っています。イラクでアメリカが戦争に勝てない。朝鮮半島に統一国家が誕生する。そのようなダイナミックな時代が今だと思います。
「亡国のイージス」の間違い探しをしませんか。(6月26日)届いたメール
 こんにちは。0000と申します。いつも勉強させていただいております。
ところで「亡国のイージス」についての評価が活発ですが、私はこれはあくまでエン ターテイメントとして、割り切って楽しんだほうが良いと思います。 作者は護衛艦や艦の風習などは、かなり良く調べているようで努力のあとが感じられ ます。ただ「軍事」という視点ではなく、兵器の「ハードウェア」という点でです。 その意味では「兵器マニア」「軍艦マニア」向けといえます。
作者は参考文献を挙げているので、これらと比較してみるのもいいかも知れません。 私は、間違い捜しや「いそかぜ」の構造を図にしてみるなど、暇があったらやってみたいと思っています。 一例として、フェイズドアレイレーダーが作動しているのに、平気で暴露部に出ています。将来は電波の影響で確実に病気になりますが、事件が解決しないうちに倒れたりしないだろうか?・・・などなど。
雑談的メールで失礼しました。神浦さんにおかれては、ますますのご活躍を期待して おります。
所長コメント
 ここで間違い探しはやめましょう。そのことに興味があれば、別のWebでやっていると思います。軍事関連の映画や小説(劇画を含む)の矛盾や間違いなどを指摘すれば、それはそれで面白いことになりそうですが、それは軍事のプロがやることではありません。それに私はホームページで個人攻撃をしないことにしています。それは私が予測するより遙かに痛烈な批判になるからです。
 しかし小泉首相やブッシュ大統領などの政治家は違います。問題を感じればガンガンと批判します。公人となれば名前をあげて批判します。
 先週、韓国の戦争関連の映画を見ましたが、戦術面でいくつかの間違いに気がつきました。韓国のように徴兵制がある国で、国民も軍事に関する知識も高いはずなのに、やはり間違うのだと驚きました。もしかしたら間違いというより、映像的に迫力を出す演出なのかも知れません。
 千歳基地の夜間訓練を見たいのですが・・・・(6月25日)届いたメール
いつも、ホームページを楽しく拝見させていただいております。 お尋ねしたいことがあるのですが、 千歳基地でのF-15の夜間訓練を見たいとおもっていますが。
  札幌住民の私としては、高速道路を使用したとしても お金はかかるし、時間もかかる・・・ それでもって、行ったはいいけど訓練なんてしてなかった となるとショックだなと思いまして なんとか、訓練の予定だとかそういった情報が 入手できないのかなと思いメールしました。
  千歳基地での写真撮影ポイントにいつもいる60歳くらいの方々が 「今日は、なんたらの訓練だよ」とか話してるのを 小耳にはさみ、どうやって情報を得ているのか 疑問でなりません。 その人達に尋ねてみるのが良いのかもしれませんがなにせ小心者で・・・ なにかいい情報がありましたら、ご伝授ください。
所長コメント
 横田基地で写真を撮っている人が、「今日は珍しい飛行機が飛んで来る」と話しているのを聞いたことがあります。その人が航空無線を聞いていたので、そのことでわかるのかと思いましたが、飛来は数時間後のことなので無線交信ではわからないと考えました。不思議ですね。これはやはりカメラマンに聞くしかないと思います。航空専門雑誌の「JWings誌」にそのようなコーナーがあります。そこの編集部にはプロの航空カメラマンがいますので、そこに問い合わせのメールを出してみたらどうですか。JWings誌にはこのホームページを読んでいる人がいます。好意的に対応してくれると思います。また北海道の方でそのような情報に詳しい方は教えてください。メールをくだされば掲載します。 
 やはりリマ症候群が正しいようです。(6月25日)届いたメール
度々メールさせていただいております。最近のニュースは憂鬱な内容が多いので、テレビを見るのが億劫になってきました・・・
本題ですが、「犯人が人質に情が移る」のはリマ症候群の方のようです。ペルーで起きた日本大使館の人質事件のときがそうです。下記リンクに詳しく出ています。

http://www.angelfire.com/in/ptsdinfo/crime/crm3gperu.html 

自分は、今では実家に戻って生活しているので、ジェネジャンは見られそうにもありません。東京にいた時には見たことがあって、なかなか面白い番組だと思っていたので、神浦さんが出演するなら是非見たいのですが、残念です。
これからも、お体に気をつけて、ご活躍ください。微力ながら、応援させていただきます。
所長コメント
なるほど、納得しました。リマ症候群とストックホルム症候群は逆の意味だったのですね。人質が影響を受けるのがストックホルム症候群で、犯人側が影響を受けるのがリマ症候群ですね。貴重なご指摘をありがとうございました。意外と多くの人が混同しているのでは・・・。
明日の夜(12時すぎ)に放送するジェネジャン(日テレ)は、いろいろな世代の人が「戦争」をテーマに議論する2時間番組です。これは面白いと思いますが、残念ながら全国では放送しないようです。一部の地方で放送するところもあります。実は先日What New に書いた「日本人拉致を若い人と話す機会があった」というのはこの番組のことです。若い人が本気で議論できるこんな番組が増えるといいのですが。 
 韓国人人質殺害事件で、再度、日本人が人質になった場合のガイドラインが必要。(6月24日)届いたメール
お久しぶりにメールします。大阪の00です。 6月23日にwhat's newに書かれていたストックホルム症候群を回避するために 24時間という専門的な時間設定という部分についていささか気になる情報がありました。
韓国人人質事件、同時に欧米人も拉致? 会社社長明かすhttp://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/TKY200406210271.html
殺害の韓国民間人、先月30日に拉致?
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040623id03.htm
要求を通すのではなく、人質を殺害する事自体それが目的であるならば24時間以内に 時間設定をするというのは大いにうなずけますが、 上記の記事によると17日や先月30日など拉致した時間がどうももう少し前の段階という可能性が高いような気がします。 人質の処置に困り、たらい回しになったあげく、アルカイダ系に渡り、そのため殺害されるまで アルカイダ系が確保した時間は24時間だったという事も考えられます。
ただ、あくまで推測ですが・・。 もし、そういう場合では、 今回の事件については拉致自体が24時間以上前であってあまり重要な事ではないかもしれませんが。
企業が秘密裏に交渉を行うなど、政府が知ったのが3日前だったにせよ、 このように統一した行動が取れないと生還する可能性も低くなるような気がします。 派兵が反対、賛成という議論と同時に、テロリストによる誘拐に遭遇した場合の企業や国民へのガイドラインが必要なのではないでしょうか。
それではご自愛しつつがんばってください。 では。
届いたメール
神浦さん、こんばんは。  000と申します。  いつも興味をもって拝見しております。
さて、6月23日記事中の「ストックホルム症候群」ですが、「リマ症候群」の方ではないかと。
多分、他の方からもメールが行くとは思いますが、神浦さんあてにメールを書くきっかけがなかなかなかったもので、ちょっと書かせていただきました。  
ファンメールのつもりで出しております。  あまり、ファンメールになってないかもしれませんが・・・
益々のご活躍をお祈りいたします。
所長コメント
「現代用語の基礎知識」で調べてみましたが、この場合はストックホルム症候群という言葉でいいようです。また同じ意味でリマ症候群という言葉もありました。お恥ずかし話ですが私はリマ症候群という言葉を知りませんでした。参考になりました。ありがとうございます。
それから大阪の00さん。ご無沙汰です。ご指摘の件ですが、本日の新聞を読むと金さんは5月末に誘拐されていたようです。私の勘違いです。ちょっと調べが甘かったようです。
しかし人質事件のガイドラインは必要ですね。おそらく政府は奥参事官の銃撃事件、日本人の拉致事件を受けて、密かにこの種のガイドラインを作成していると思います。イラクで日本人(自衛隊員を含む)が誘拐され、人質が残忍な方法で殺された場合の対処方法です。まさにこれは政府の危機管理の範囲に入ります。その時、官房長官は何を発言するか。首相はどのような言葉を使い、どのように行動するかです。マスコミへの情報の提供方法や、その情報提供の範囲などを決めていると思います。また政府は遺族の方にどのように対応するか。また国際社会に向けたメッセージなども準備しているでしょう。
首相や官房長官が、「だから外務省が危険だと警告しているのに、イラクに行くからそんなことになるんだ」なって絶対に言えませんからね。
またイラクに行く日本人(民間人)も、人質になった場合に備えて自分なりにガイドラインを作っておく必要がありそうです。韓国は復興支援の事業を獲得するために、ちょっと無鉄砲なような行動が気になります。今のイラクで「やればできる」の精神論は通用しません。
 軍事がもつリアリズムが理解できない日本人が増えている。(6月23日)届いたメール
6月22日付けのWhat's Newで次のように書かれておりました 。
「このようなことは日本人なら誰でも知っていると思っていたが、意外と正確な知識を持っているのは少ないようだ」と。小 生も最近、同じような感慨を深くしております。 太平洋やアジアにおける戦いに、わが国が敗北してから、60 年の月日が経とうとしており、我々が常識であったこの悲惨な 戦いの詳細も知らない人が多数となってしまいました。
戦後、 この惨めな敗北を故意に忘れようとしてかどうかは定かではあ りませんが、戦争について研究がとだえ、観念論的な平和論が 国内を覆ってしまいました。その結果、軍事を論ずる有識者の間にも平和論者と同じように観念的な議論が氾濫しております (先の大戦の軍事面での総括が国民的になされていないのも、 観念的な議論が氾濫する理由の一つかとも思いますが)。
イラ クの多国籍軍に参加する自衛隊の指揮権を巡って、政府の中で観念的な議論によるまことしやかな説明がなされているのもそ の良い例です。この件については既に神浦さんが6月18日付 けWhat's Newで次のように書かれております。「軍隊における 指揮権は極めて重要である。その指揮官の命令で兵士が死ぬこ とがあるからだ」と。これが戦場におけるREALISMです。
戦場では集団対集団があらゆる武器と知恵を使って殺傷しあう というのが現実です(戦場で武器が十分に使用できないのであれば、兵士に死にに行けということと同じことです)。どのよ うな甘い言葉やオブラートに包んでもこの現実は変わりません 。国策によって兵士が命を賭けて使命を果す為には、兵士一人 一人が身体で納得できる国家の崇高な目標と名誉を必要としま す。それでもなお、相手を殺傷するには強い精神力と狂気が必要なのでしょう。
実戦経験のない軍隊はいくら訓練を重ねても 、実戦豊富な軍隊に及ばないのはこのことを証明している様に 思います。「良き兵士は人間性を喪失し、戦うマシンとなった ものだ」といわれる所以でしょう。 戦場で自衛官に死傷者が出れば、この負担は国家にとっても、 国民にとっても非常に重いものになります。国益のために戦う 軍隊になることは、命を賭けて戦う軍隊の発言力が強くなるこ とは利の当然だからです。特に、わが国のようにシビリアンコ ントロールの思想が国民の間で良く理解されていない所では、 このことは重要な意味を持ちます。
また、今回のイラク派遣の ように、国民の意見が分裂し、あたかも自民党と公明党の私兵 がごとき形で派遣がなされる時の危険性は、国民がこぞって支持されて派遣される場合と較べて何倍も危険であることを良く 理解すべきでしょう。(日清、日露の戦争で、軍隊に強烈な指 導力を発揮できたのは、軍事のREALISMを良く理解していた明 治維新の元勲が指導したからに過ぎません。彼等が没してから は歴史が示す通りです) 自民党の若い人も民主党の若い人も、軍事のREALISMを理解せ ずに、国家の最終的な意志力である武装集団としての自衛隊を 安易に使用出来るかのごとく考えるのは、国家の長期的なあり 方にとって極めて危険であると小生は考えます。
上記で述べた様に、国内ではこの軍事のREALISMがほとんど理 解されていないのではないでしょうか。このREALISMを良く理 解されている神浦さんの経験と知識を今こそ活躍させる時はあ りません。本来なら大学などに軍事学の講座があってしかるべ きだと思うのですが、そんなことは待っておられません。この ホームページを使って、神浦さんが教授となり軍事学のイロハ から情報発信されることを強くお願いいたします。
所長コメント
多少はその覚悟でがんばっています。先日は自衛隊(市ヶ谷)で講演しました。本日は銀座のランチョンスピーチ(昼食会での講演)で財界の人に「北朝鮮情勢」の講演をします。少しづつですが、私が主張している軍事の重要性に気がついてきた人が増えています。
今まで軍事問題といえば、いい加減な政治論や、詳しすぎる兵器解説が多すぎたと思います。今、朝鮮半島や中東で何が起きて、どのように変化するかといった軍事分析が少なすぎます。まさにリアリズムなのです。とにかく頑張ります。
 スパイク氏の「亡国のイージス」批判反論します。(6月23日)届いたメール
スパイク氏は、あの本を批判されていますが、僕はそうは思いません。
日本の国防の問題点も明確に指摘していますし(憲法等の法制の問題について、情 報の問題について)、別に青臭いとも感じません。
防諜や徒手格闘が間違いといいますが、別にスパイク氏が専門の訓練を受けたわけ ではありますまい。徒手格闘の件では、「北朝鮮のスパイは超人」という視点でも書 かれていると思われます。防諜について“真実”を書けば社会問題になるかもしれま せんし。
確かに、人間(艦長達)の犯行への動機付けが甘い、という友人などもいますが、僕はそうも思いません。普通、自分の家族が殺されたら、冷静な判断を下すことは出来 なくなるでしょう。(犯罪を奨励しているわけではありませんが)  あの話で面白いところは、どの登場人物も「絶対悪」ではなく、「絶対正義」でも ない、という点だと思います。そういう文学的視点さえも考慮しない姿勢に、スパイ ク氏の問題が多々あると見受けられます。
娯楽後進国にしては、みんな人生を楽しんでますし。
届いたメール
 000です。じつは文学好きです。
『亡国のイージス』ですが、小説としての出来はさておき、若手小説家が政治的事件を テーマに書いたということ自体が、賞を選考する世代に受けたという要素は否定できません。
『テロリストのパラソル』『ららら科學の子』のような、中年ノスタルジーのかたまりのような作品が絶賛される世界ですから。他には、女性作家で元防衛庁職員であるという五條瑛の評価が高いということについても、こうした背景を否定できません( 彼女の作品も軍事知識の間違いは多い)。
『亡国のイージス』を書いた福井晴敏さんは、アニメ『機動戦士ガンダム』の熱心なフ ァンとして知られており、この作品にもガンダムシリーズへのオマージュという部分が あります。その意味から「漫画みたいです」というスパイク通信員の指摘は真実を突いています。 『ガンダム』を描いた安彦良和(遠軽出身のアニメ作家・漫画家。学生運動経験者)と いう人などは「『ガンダム』を見て戦争を考えるなんて……(愚かだ)」と嘆いてもい るのですが、現実にはすでにアニメ・ゲームこそが若い世代にとっての「戦争」である わけで、であるからこそアニメやゲームの作家には、もう少し歴史や政治、戦争を勉強 してもらいたいと思ってしまいます(もちろん、中にはちゃんとした人もいるのですが )。
所長コメント
私は「亡国のイージス」を読んでいないのでなんとも言えませんが、軍事常識と映画や小説のストーリーは明らかに異質です。よい例が劇画の「沈黙の艦隊」です。現実は潜水艦はどこに潜んでいるかわからないから脅威なのです。この海面の下に潜水艦がいるとわかれば即撃沈です。そのあたりを考えておかないと、ねじれた批判をする危険があります。
かつてTV番組で劇画の「沈黙の艦隊」を現実的な視点で考えるという企画がありました。私にも出演交渉がありましたが、「桃が川上から流れてきて、家で桃を割ったら元気な男の子が生まれた」というお伽話を、産婦人科の医者に聞くようなものと断りました。
 北朝鮮が日本人を拉致した理由がよくわからない。(6月22日)届いたメール
神浦さん、連日のご活躍に敬意を表します。
ところで、今日のニュース解説で、北朝 鮮がなぜ多くの日本人を拉致したのかについて、説明しておられましたが、私にはよ くわかりませんでした。朝鮮半島の統一のため、対韓国工作のため、在日朝鮮人とと もに拉致日本人が必要だったとのことですが、具体的にはどういうことなのでしょう か。
日本語や日本文化に精通した人たちは1960年代に帰国した在日朝鮮人や日本人妻 にも多くの人材がいたはずです。いわゆる「日本人化」のための教師や教材には事欠 かなかったはずです。時代が移ってより現代的な教材や教師が必要になったとして も、無理な拉致などせずに思想的に共鳴する人、あるいは一定の報酬で引き受ける人 などを友好的に雇えばすむことで、強引な拉致など必要ではなかったのではないで しょうか。
拉致の対象にされた人々が、特別な人材だったようには思えません。横田めぐみさん のような中学生までさらっています。拉致した人の「戸籍」を利用したかったのだと か言う人もいますが、ごく一部にそういうことがあったとしても全部を説明できるよ うには思えません。
金日成,金正日政権が、なぜ多くの日本人を拉致したのかの真相は、まだまだ隠され ているように思います。この真相を突き止めることが拉致問題の真の解決に役立つの ではないかと思えるのですが、いかがでしょうか。
所長コメント
ここからは私の想像ですが、日本人妻は秘密作戦を行うには危険なような気がします。もし日本人妻に亡命や裏切りが起これば、人間関係が深い分、組織は壊滅的な打撃を受けます。顔を隠した生徒(工作員)の日本語教師に使えても、工作員の顔を見るような生活指導には向きません。やはり使える日本人は秘密裏に拉致し、厳重な監視下に置いて管理する方法しかないと思います。
横田めぐみさんの場合は、党幹部の指導と現場工作員の意識が違っていた可能性があります。工作員は日本人ならだれでもいいと思ったのではないでしょうか。また拉致した理由に、自分の存在を見られて連れ去ったという場合や、若い人は環境の変化に適応しやすく、洗脳も効きやすいという理由があったかもしれません。
さらに戸籍を利用するために日本から連れ去った人もいるようです。
参考までに米軍は第2次大戦で日系米人を集めて、対日情報部隊を作りますが、北朝鮮にはそのような発想はなかったようです。
 日本大使館員への米軍誤射説は消えましたか。(6月18日)届いたメール
お久しぶりです。毎日読んでおります。 ひとつ気になったことがありましたので。
先日の奥さん井ノ上さん襲撃のランクルについて書いてくださっている部分で「左の畑にそれた」は「右の畑」ではないでしょうか。3月に私は現地に行きましたが撃たれた場所から200メートルほど走って右の畑に突っ込んでいました。 まだわだちのあとも残っていました。
これで民主党が主張する米軍誤射説はほぼ消えたと考えていいですよね? いくらなんでもこういう虐殺的な「誤射」はないでしょうから。 私は朝ナマでも民主党の連中にいいましたが、だれ一人現地に行かないで無責任なことは言うなといいたいです。
所長コメント   確か右と書いたつもりでしたが、読んでみると左になっていました。さっそく直しておきました。米軍誤射説ですが、これは最初からないと思っていました。仮に米軍なら現状から見ると7,62mミリ弾は機関銃となります。その機関銃は装甲車の上部などに搭載されています。そこから銃撃すれば、弾はドアの上部から入って反対側のドアの下部に抜けます。しかし弾は左のドアから右のドアに向かって上方に抜けています。ただし前部から撃たれた弾は上部から下部に向かって貫通しています。そこで銃撃は2方向からあったと分析したわけです。
民主党議員が国会で米軍誤射説を主張したと聞いたことがありますが、どのような根拠かよくわかりません。ただ銃撃事件があった直後、米軍の車列が現場を通過したことはあったようです。しかし米軍も不審な車が畑の中で停まっていても、待ち伏せや地雷の脅威で簡単に近づけないでしょう。襲撃を確認しても、現場に留まることはことは危険です。ともあれ今回は米軍誤射説が出て、鑑定のため被害車両が日本に送られてきました。カンボジアで高田警部補が撃たれた被害車両は、オランダ軍の駐車場に長い間放置されていました。私が訪れたときは小雨が降っていました。
私は奥参事官や井ノ上書記官は小泉首相が殺したと思っています。小泉首相がイラクは戦場ではないし危険ではないと言ったために、日本大使館員がイラクで武装警備員を付けることが難しくなりました。もし日本大使館員が武装警備員をつけてイラク国内を移動していれば、日本の写真週刊誌がだまっていないでしょうね。だから奥参事官たちは警備なしで行くしかなかったのです。
本来の正しい警備方法とは、別の車に武装した警備員を配置します。そして背後から追い越しをかける車を威嚇して阻止します。もし威嚇した警備車両が銃撃を受ければ、大使館員の乗った車は猛烈に加速して現場から非難します。
そのあたりの事情を考えると、奥参事官と井ノ上書記官は小泉首相が殺したと言っても過言ではないと思います。戦場の指揮官はそのくらい重要な判断を要求されます。誤った判断は部下の死に直結します。同じことが今のサマワの自衛隊にも言えるのではないでしょうか。
 フセイン大統領をアメリカが育てたというのは本当ですか。(6月18日)届いたメール
神浦さん、いつも読んでいます。貴重な情報をありがとうございます。初めてメールします。私は長野県に住む大学生で00と申します。将来は教職を目指して勉強をしています。
ところで質問があります。よくフセイン元大統領はアメリカが作った独裁者という話を聞きます。しかしどうしてアメリカが作ったフセイン大統領とアメリカが戦争をしたのか不思議です。フセイン大統領をアメリカが作ったのであれば、アメリカが都合のいいように使えばいいと思います。フセイン大統領がアメリカを攻撃したわけでもないし、昨日はアルカイダとの関係もなかったと報告書がでました。
アメリカがフセイン大統領を作ったという意味をわかりやすく説明して頂けませんか。なにか喉にささった魚の骨のように気になってしかたありません。本当にアメリカとフセイン元大統領は、昔は仲が良かったのですか。
所長コメント  実は本当です。アルカイダのビンラデイン氏もアメリカが作った怪物という話も聞いたことがあると思います。旧ソ連軍がアフガンに侵攻したとき、アメリカはアフガンのイスラム義勇兵を助けて武器や資金を提供していました。そのイスラム戦士の中にビンラデイン氏はいたわけです。ところがビンラデイン氏はイスラムの聖地であるサウジに、異教徒の米軍が駐留することで反米に転じてしまいました。
フセイン大統領は80年にイラン・イラク戦争を開始します。これはイランで79年に親米的なパーレビ王制が倒され、ホメイニ師のイスラム革命が起こりました。イランのホメイニ革命はイスラム色が濃く、極めて反米的(反欧的)な新政権でした。テヘランでは米大使館占領事件も起きました。米大使館で大量の極秘文章がイランの革命防衛隊に流れました。アメリカやサウジはイラク政府に強い恐怖を感じます。中東全体に反米的なイランの宗教革命が拡大することを恐れたからです。
そこでアメリカはイランの隣国のイラクに目を付けます。イラクのフセイン大統領に武器や資金を援助して、イランと戦争をするように仕掛けたのです。フセイン大統領もイランからチグリス・ユーフラテス川沿いの領土を獲得することを目論んでイランに攻め込みます。当時は中東でイランの勢力拡大を恐れて、日本や欧米やソ連もイラクを支援します。そのことがフセイン大統領をアメリカが作ったという理由になっていると思います。
戦争は88年まで続きます。イラン・イラク戦争の戦火はアラビア湾まで拡大して、日本の大型石油タンカーが、イランの武装パトロール艇からロケット弾で攻撃される事態も起きました。
その間に、フセイン大統領は国内のライバルを次々と粛正して独裁を強化します。またイラクでは多数派のシーア派や北部のクルド人に対しても、弾圧を強めて反乱を防ぎます。そのようなことをアメリカや西欧は見て見ぬふりをしていました。
イラン・イラク戦争は国連が調停して88年に終了しますが、いつの間にかイラクが中東の軍事超大国になっていました。反イランということで、サウジやソ連やアメリカから大量の兵器と軍事費がイラクに援助されたからです。そこでイラクは長い戦争で疲弊した国内経済を立て直すため、90年の8月に隣国のクウェートに軍事侵攻します。これが91年の湾岸戦争になったわけです。 
一説ではイラクの米国大使(女性)が、フセイン大統領のクウェート侵攻にお墨付きを与えたというエピソードもあります。アメリカはイラクとクウェートの国境問題に関与しないと発言したからです。いわゆるアメリカの謀略説です。アメリカはこれを機会にフセインの軍事力を破壊しておきたいと考えたというのがその根拠です。
湾岸戦争でアメリカはフセインの軍事力に大打撃を与えますが、その後、イラク国内のシーア派決起はフセイン治安部隊の弾圧で潰されます。国連は湾岸戦争でイラク軍をクウェートから追い出すことを決議しましたが、多国籍軍がバグダッドまで進攻してフセイン政権を倒すことは許しませんでした。この大弾圧でシーア派は無視したアメリカに強い不信感を持ったといわれています。
そして昨年のイラク戦争に繋がっていったのです。そのような経緯で、アメリカがフセイン大統領を育てたという言い方もできますが、フセイン大統領がアメリカやソ連を利用したという言い方もできます。しかし昨年のイラク戦争はアメリカのネオコン一派が、イラクの石油目当てに占領統治を狙って攻めたという言い方が正しいとなってきました。
 誤字脱字がありました。(6月17日)届いたメール
000と申します。 何回かメールをしたことがある者です。
サイト内の誤字と思われる箇所に気づきました。 場所は6/17付のwhat's newの所長コメント 特にフランスはNATO軍を中東に派遣させようとするブッシュ大統領の要望を、 「時期早々」と断ったのである。 とあります。 「時期尚早」というほうが適切ではないかと思います。
失礼でなければ、今後も 気づいた範囲でこのような(些末な)ことを お伝えしてもよろしいでしょうか。 簡単な自己紹介をすると 39歳、男。 都内の定時制高校の教員(理科)です。 午前中は洗濯などの家事もしており、 主夫仲間としても共感することが多いです。 世の中での神浦さんのサイトの重みが増してきたように 感じます。
細かいようですが、誤字などで印象を下げて欲しくなくて メールしました。 余計なお世話でしたらすいません。 では。これから洗濯をします。
所長コメント
誤字脱字などの指摘をお願いします。普通は書き込みをすると2度か3度は読み直します。しかし時には時間がなくて読み直すことなく更新することがあります。そのような場合、いつも2~3カ所は誤字脱字やテニオハを間違えています。これは私から誰かに頼めるようなことではないので、後からでも気がつけば直すようにしています。今日は朝10時から歯医者さんに行くことが決まっていました。それでバタバタと更新したのが間違いの原因と思います。さっそく直しておきました。
よくメールを頂いているのも覚えています。甘えるようで申し訳ありませんが、もし間違いがありましたら指摘してください。なにぶん一人でやっているので恥ずかしさを越えて、大丈夫だろうかと心配になることもあります。
それから私も定時制高校の出身です。自衛隊(少工校)をやめて定時制の3年生に編入し、2年して卒業しました。昔の定時制と違って今の定時制高校は雰囲気が違うと聞いたことがあります。でも勉強をしたいという気持ちは同じと思います。生徒をかわいがってください。生意気なことを言っても、気持ちはいいやつと思います。いつも学校から帰るのは10時を過ぎていて、時間ギリギリの銭湯に駆けていったことを覚えています。夕食は学校の給食でした。自衛隊の食事と比べて、粗食だった思い出があります。でも食べられるだけで幸せと思っていました。
よろしくお願いします。私はこれから夕食の買い物に、木場(江東区)のスーパーにバイクで行きます。おかずはその時に決めます。
 将来、自衛隊員の数を半分に削減できるか。(6月13日)届いたメール
以前、このコーナーでアメリカの徴兵制に関して話題になって おりましたが、この徴兵制復活に関する記事が最近「American Free Press. net 」に出ていましたのでお知らせ致します。
この記事によるとブッシュが大統領選挙に再選されたなら、2 005年6月15日に徴兵制が復活するとのことです。既にブ ッシュ政権は28百万ドルの予算をSelective Service System を立ち上げる為に確保しているようです。 徴兵制復活の理由として、イラク戦争の他、軍の再編成(トラ ンスフォーメーション)をおこなうと要員が不足する為だそう です。詳細は次のアドレスをご覧ください。 Actions Indicate Administration Has Plan To Reinstate Military Draft If Bush Re-Electedhttp://www.americanfreepress.net/html/u_s__draft.html (なお、小生はAmerican Free Pressがどの程度信頼性のあ るメディアか残念ながら承知しておりませんので、一言付け加 えさせていただきます)
日本の自衛隊について2、3質問がございます。 その前に、先日午後10時からのTBSラジオ 電話でバトルを 拝聴致しました。全体的に判り易い解説で大変良かったと思い ます。北朝鮮の軍事力に関する評価は明快で、政府の情報操作にいかに多くの人が踊らされているか、知れば知るほど腹立た しさがまします。
さて、質問ですが、最近の軍事革命(RMA)により、自衛隊員の数を現状の半分にしても日本の防衛は問題無いとのご発言がありま したが、その通りでしょうか。 軍事の革命により、兵器がハ イテク化されると、自衛隊員に要求される能力は非常に高くな るのでしょう。 現在の様に少子化が進んで行く中で、能力の 高い人材を民間企業も自衛隊も望むとなると人材の奪い合いが起こるのではないでしょうか。その一方、自衛官の任務はイラ クなど危険な戦地に送られる可能性がますます高まってきてお ります。イラクなどで万が一、負傷者や戦死者が出るような状 況になると、今後自衛隊が優秀な人材を確保するのに支障をき たし、結果的に日本の防衛に大きな不安が出てくるように思い ますが、神浦さんはどうお考えでしょうか。
所長コメント
 私は将来の自衛隊任務が大きく変わると思っています。アメリカと一緒に戦争をするのではなく、現地から要請されて平和維持活動や復興支援に働くと考えています。そして自衛隊は海外で民間団体(NGOや企業)などと共同して活動すると想定しています。
問題は日本の防衛をどのようにするかという点ですが、RMAによって兵器や防衛システムがハイテク化すれば、自衛隊の人員は数万人で可能と思います。兵員や兵器の数や量で戦力を比較するクラウゼビッツ的な軍事力は否定されるからです。日本がRMAで高い城壁を作れば、日本を軍事侵略する国はないと思います。なにしろRMAならボタン一つで相手国の政治や軍の中枢を攻撃できるのです。またその逆もあります。これで核兵器でなくとも大規模戦争は大きく抑制されると考えています。
RMA兵器の保守やシステムの運用は高い政治性が求められます。これからはバランス感覚のある優秀な自衛隊員が必要になります。
今のようなアメリカの好戦的な外交は、歴史的な失敗例としてこれから語り継がれるでしょう。世界も変わりますが、日本も大きく変わります。その出発点がイラクだと考えています。
 地雷廃絶写真展を見に行きました。(6月13日)届いたメール
本日(土曜日)写真展を見に来た00です。おかげさまで地雷除去の困難さや人道支援の難しさ、いろいろなエピソードなど貴重な話が聞けて大変満足しております。
カンボジアなど植民地支配を受けた国を建てなおし自立させる大変さも考えさせられ ました。 掲載できる範囲でいいですからぜひホームページに載せてほしいです。
それから金曜日のTBSラジオ「アクセス」を聴いていたのですが、北朝鮮の脅威やアメリカへの軍事協力などの意見が多かったですね。いいかげんなマスコミ報道や専門家の発言など影響力の大きさを感じました。
所長コメント
久しぶりにアクセスに出ました。長時間番組なので話しがいがありました。数年前までは私の話など誰にも聞いてもらえず、マスコミの無責任でデタラメな軍事解説に歯ぎしりしていた頃が夢のようです。北朝鮮の軍事力は壊滅的だということさえも、数年前には馬鹿にされる対象でした。しかし今では多くの人が理解してくれるようになりました。
でもこれからが大変なのです。やっと現状が正しく認識できるようになったら、次に行うのは将来への建設です。これは大変です。日本の政治の流れを変えるぐらいの覚悟が必要です。
写真展はこのホームページの読者が10人ぐらいおみえになりました。やはり直接顔を見せて話すのは楽しいですね。その話の中で、「オフ会を開きましょう」というのがありました。そういえば昨年の6月に「不審船見学」でオフ会を開いて以来、東京ではやっていません。また東京でオフ会をやりますか。夏休みに入ると参加者が少なくなるので、やるとすれば秋ですね。
秋にはホームページのアクセス数が300万件を突破しそうなので、それを記念して感謝のオフ会っていうのもあります。まさかこれほどまでも皆さんに見て頂けるとは予想外でした。ありがとうございます。がんばってやります。
このワクの消し方がわからない。
経済でもアメリカと日本の一体化(占有)が進められているようです。(6月11日)届いたメール
連日のご活躍、大変うれしく思っております。
6月7、8日付けのWhat's new?で在韓米軍の削減や沖縄に 駐留する第3海兵師団の移動など、全世界的な米軍の再編(ト ランスフォーメーション)について解説がなされておりました 。その中で日本全土を防波堤とする軍事分野におけるアメリカ の対中国戦略が鋭く指摘されており、まさに炯眼と感心しております。
一方、経済分野におけるアメリカの対中国戦略を、高名な政治 評論家である森田実氏が6.9付けの「森田実 時代を斬る」 (小泉人気の裏側で進行する”日本解体”)とい一文を、警告 を込めて書いておられますので、ここで要約し紹介させていた だきます。
要約開始 森田実氏が得た三つの情報を伝えています。
①米国ファンドと竹中金融庁が本年9月にUFJを破綻させ、米 国のハゲタカファンドに経営権を移す。米国のファンドは米国 の巨大自動車会社と組んでトヨタ自動車を支える部品メーカー を安く買い取る。
②竹中金融庁はUFJの次の攻撃目標をみずほ銀行においている 。一部上場企業の約7割がみずほ銀行の影響下におかれている 。みずほ銀行を米国ファンドが握ったとき、日本の産業のほと んどが米国の支配下に入る。みずほ銀行の解体の究極の目標は 日本の電力会社の支配である。
③米国のブッシュ政権が倒れれば小泉政権の存続は危うくなる 。竹中金融担当相という米国政府にとっての貴重な味方もその 地位を去るかもしれない。竹中金融担当相がその地位にいる間 に、日本を解体して米国ファンドのものにしてしまおうという 動きがある。
これらの情報が示しているものは、小泉政権や米国で教育を受 けたエリート官僚や学者が推し進め様としている経済政策の実態である。それはトヨタ自動車と電力企業など(森田実氏の別 の資料では民営化された郵貯や簡易保険も含まれている)という日本経済の屋台骨となっている産業、企業を米国の支配下に おくことである。
米国はこれにより来るべき中国との大競争時 代を勝ち抜こうとしている。日本は米国の対中国経済大戦争の 最前線となる。 米国は中国に勝つために日本を最大限利用しようとしている。 (何故に小泉政権はこのような行動を取っているのかは森田氏 の別の資料に記載されているが、簡単に言えば自己の政権を維 持するためです。北朝鮮訪問と同じ次元の話しです。)
( )内は上記の一文には無いが、森田氏の他の資料を読んで 小生が書き加えたものです。
以上要約終わり。
(詳細は下記のホームページで) http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/ 軍事における米国の対中国戦略が「日本をまるごと防波堤」に することであり、経済における対中国戦略が「日本の主用産業 を金融面で手中にし、製造業で徹底的に戦うこと」です。まさ に日本を国家ぐるみに犠牲にし、アングローアメリカンが中国 に勝利しようとする図式です。軍事における対中国戦略と経済 における対中国戦略がぴったり一致します。 森田実氏の説を補強する材料として、6月5日に経済同友会の 北城代表幹事が「国民の将来不安に正面から取り組む政治・行 政への転換を」を発表する中で、小泉政権を厳しく批判し始め ました。(詳細は下記のホームページで)これは経済界も小泉 政権の危険性を感じ始めた証拠ではないでしょうか。
http://blog.melma.com/00112192/20040514214154 いずれにしろ、米国の政権は田中角栄政権をロッキードスキャ ンダルで倒すなど、日本が独自の国益を追求し始めた瞬間から 、あらゆる方策で潰しにかかり、また現に潰してきた歴史を持 っております。今、その国を完全な従属国家として、対中国戦 線の最前線にたたせようとしています。我々も、小泉政権の催眠術(人気取りで電撃サマワに行くとの噂もあります。また彼の詭弁は、昔ああ言えばジョウユウと一時話題になった人物と 同じ程度に品が無く、国民を嘲笑したものです。)から一刻も 早く目覚め、日本国民として自国の行く末を真剣に考える時が 来たのではないでしょうか。
所長コメント
まだ企画段階で決定ではありませんが、本日の夜10時からTBSラジオのアクセス(全国放送)で、「自衛隊と米軍の一体化」をテーマにした番組を放送するようです。私にも出演依頼が来ています。2時間、生番組ですからエキサイトします。皆さんも一緒にガンガンと議論しましょう。
そして明日は写真展(地雷廃絶)の当番なので朝早くから動きます。そこで今日のお昼は2時間ぐらいお昼寝をして今夜、明日に備えるつもりです。
アメリカは本気で日本再占領を考えています。そのことを昨日、アメリカの新聞にコラムを書いて送りました。今度のEnglish コラム掲載します。
リニューアル計画はどうなっていますか。(6月11日)届いたメール
神浦さん、どうも初めまして。約二年半ぐらい前からよく神浦さんのホームペー ジを拝見させてもらっている者です。

それでいきなり質問で恐縮なのですが、トップページに「 2月24日より全面的にホームページを改装工事(工事完了予定は3月末)しています」と神浦さんは述べていますが、その後の更新作業の進み具合はどの程度進んでいらっしゃるのですか?もちろん、イラク情勢の混迷等でお仕事が忙しいかと思いますが、どうかせめて、現在のホームページをリニューアルするのかどうかだけでもいいので教えてください。宜しくお願い致します。
最後に、乱文で申し訳ありませんでした。
所長コメント
実はすでにリニューアル版ができています。ちょっと遅れましたが、5月末頃には出来ていました。あとは一日掛けて新しいのと入れ替えを行うだけです。それはそれで素晴らしいのですが、コンピューターの知識の少ない私が、もしうまく運用できなければどうしょうと心配しています。そこで大事をとって1週間ぐらい更新が止まってもいい時期を見計らっています。
でも間もなく入れ替えの作業します。今度のは情報の質を落とさないで、より広い範囲をカバーするつもりです。また私の更新作業時間も短縮できるように考えています。
「メールにお返事」と「軍事通信員」のコーナーを合併して、読者投稿欄を作るつもりです。新聞や雑誌にある投稿欄です。最初に職業 名前、(住まい、年齢)を入れます。名前はハンドルネームでもかまいません。また匿名希望でも結構です。  例えば、「大学生 日本太郎 埼玉県 21」というようにです。そのかわり字数を制限します。新聞の投書欄程度の字数です。写真でもOKです。ただしすべては掲載しません。掲載するのは私が選びます。
また「軍事常識のABC]は何としても復活させたいですね。これは毎週1本の掲載として、30本ぐらいまとまれば本にして出版できるように考えています。これを私がすべて書くか、別の人に頼んで30本を書いてもらって本にするか考えています。
とにかくもうすぐ立ち上げます。楽しみに待っていてください。 
 本当にロケット弾と判断できるのか。(6月11日)届いたメール
神浦さん。 神浦さんの軍事情報を毎日、興味深く拝読しております。
ただ、失礼を省みず、一点だけ指摘させて下さいませ。 自衛隊サマーワキャンプ近くに撃ち込まれた爆発物を神浦さんは、 英語ではモーターだから、自推式(?)爆弾(すなわちロケット弾)だろう とお書きになってらっしゃいましたが、辞書で確認したところ、 日本語で発音すれば共にモーターですが
Mortor (原動機)
Mortar (臼砲、迫撃砲)
と二つの綴りがあります。 当該爆発物は、rocket mortor にて飛翔するものではなく、 やはり、Mortar(迫撃砲弾)なのでは?
所長コメント
最近はサマワでの迫撃砲が使われているようです。しかし最初にサマワ市の中心部が砲が砲撃されたとき、日本のマスコミはこれを迫撃弾による攻撃と報じましたが、TVニュースの画像でロケット弾の推進部が地面に転がっているのを目撃しました。そこでこのホームページで指摘したことがあります。次に自衛隊宿営地への最初の攻撃ですが、確か日本の新聞が現地の目撃情報として「夜空(23時15分頃)に火を噴きながら、流れ星のように飛んでいった砲弾を見た」という警備員んお話を掲載していました。迫撃弾なら火を噴きませんから明らかにロケット弾です。
そのような情報や状況で私はロケット弾と判断しました。しかし最近は迫撃弾も撃たれている様です。ロケット弾は精度は悪くとも簡単な仕掛けで、一定地域に大量に撃ち込むことが可能です。また迫撃砲は特定の建物を狙うような精密な砲撃ができます。
本当に戦車は日本に必要なのか。(6月10日)届いたメール
はじめまして、いつもホームページを拝見させてもらっている00 というものです。
最近思ったことなのですが、戦車の意義が失われているような気がするのですが。 歩兵の戦闘能力が上がり対戦車ミサイルを装備していれば、遠距離射撃により戦車を撃破することが容易になり、戦車をそろえるよりも、 ヘリや、戦闘機を配備したり、歩兵戦闘車の装備、装甲を充実 させたほうがいいのでは? と、思うようになりました。
もともと、戦車は塹壕を突破するためのものですし、制空権を握っていなければ、戦車部隊なんて標的にしかならなくなり、意義が失われているような気がするのですが、どうなのでしょうか?
うまく、まとめられなくてすいません。 質問にお答えいただければ幸いです。
所長コメント
いわゆる戦車無用論というものです。私の若い頃にも、この戦車無用論で自衛隊の戦車乗りと何度も議論したことがあります。当時は対戦車ミサイルの性能が向上して、戦車対戦車の戦闘が想定できなくなったこと。それに戦車に対して圧倒的に有利な攻撃ヘリが登場してきたという背景がありました。
しかし最近の戦車無用論は、米ソ冷戦が終了して大規模戦闘が考えられないことや、地域紛争ではより小回りのきく戦闘装甲車のほうが使い勝手がよいという理由があるようです。極論では、輸送機やヘリで空輸できない兵器は無用という考えもあります。米軍の戦車M1A1では重量が60トンにもなります。自衛隊の90式戦車でも50トンです。あまりにも重すぎます。迅速な展開能力や柔軟な運用という点でも戦車無用論が議論されています。
その一方でイスラエルでは戦車が治安作戦に投入されています。狙撃銃やRPG-7のような対戦車ロケット弾をもったような民兵には、メルカバ戦車が有効な威圧手段になっているようです。
でも米軍のように、空から攻撃できる精密誘導兵器や対車両クラスター爆弾などを持っている部隊には、戦車部隊は確かに標的にすぎません。91年の湾岸戦争でイラクのT-72戦車部隊は米軍の空地共同作戦で壊滅させられました。空からアパッチ攻撃ヘリとA-10攻撃機、それに地上のM1戦車と戦闘装甲車で全滅ですね。
そこで最後に言えるのは、日本がどこの国とどこで戦争をするかという問題です。日本という国土で、外国の侵略軍が襲ってくれば、防御力、火力、機動力の高い戦車の役割は大いにあると思います。もちろんAH-1などの対戦車ヘリと組み合わせるとさらに高い防御能力があります。でも今はそのような国は周辺国を見渡してもいません。そこで自衛隊では戦車などの予算を削って、MD(ミサイルデフェンス)に回すようになってきました。
日本が多国籍軍に自衛隊を参加させる理由が知りたい。(6月8日)届いたメール
毎日、ここのホームページを見ています。同時多発テロのときに初めて訪れて、見るのがすでに日課のようになりました。毎日の更新お疲れ様です。
ところでいつの間にか、イラクの自衛隊を多国籍軍に参加させるそうですが、確か日本は自衛隊を多国籍軍に参加させないことが国是のようになっていたと思いました。多国籍軍は武力行使をともなう任務というのが、自衛隊を参加させない理由だったような気がします。しかし最近、どこでどうなったのか、政府はイラクの自衛隊を多国籍軍に参加すると言い出しました。
今までとどのような違いがあるのかよくわかりません。また年金問題と同じように国民に説明責任を果たしていないと思います。また野党がなぜ黙っているのかも気になります。問題はないのでしょうか。
イラクの自衛隊を多国籍軍に参加させることについて、政府が説明をしないのはなぜですか。神浦さんの考えを聞かせてください。
所長コメント
政府がきちんと説明しないことを、今日の毎日新聞の社説「多国籍軍参加 どさくさ紛れは許されない」(6/8日付け)で書いています。政府が国民に説明しないのは、きちんと説明すると政府が嘘つきとバレるからではないでしょうか。それだけで来月の参議院選挙に影響します。
確かに日本は今まで多国籍軍には参加していません。多国籍軍は武力行使を含む任務で、それは戦争を禁じた日本国憲法に反するからという法解釈でした。ところが今回は、多国籍軍にも非戦闘任務の役割があるという解釈で切り抜けようとしています。これは明らかに無理な解釈です。イラク特措法で曲げた解釈を、さらに無理矢理曲げてしまうようなものです。これならもうどんな戦争でもOKで、後方支援といえばOK,何でもOKということになります。例え自衛隊の輸送部隊が襲撃されようが、野戦病院が砲撃されようが、そこは後方支援だからOKという考えです。さらに困ったことに政府は、自衛隊員は戦場ではないから銃を使ってはいけませんという考え方を押しつけてくることです。これは自衛隊員の命をもて遊んでいるとしか言いようがありません。
しかし忘れないでください。政府は現地の自衛隊員に大量の犠牲者が出れば、これ幸いと法律を改正して、戦車や攻撃ヘリを投入できて、自衛のために戦争ができる戦闘部隊を派遣する気でいます。むしろ自衛隊員の犠牲を待っていると言ってよいと思います。
野党もこの問題の大きさがわかっていないのではありませんか。首相が記者会見で「多国籍軍に参加する」と言うだけで済む問題ではありません。日本が恐ろしく無責任な政治状況の中で、日本の年金問題や国防政策がめちゃくちゃにされている気がします。小泉さんは自分の保身のために日本を滅亡させる気でしょうか。
イラク戦争で犠牲になった人の写真です。(6月5日)届いたメール
神浦 元彰 さん、 何時も鋭い切れ味の解説楽しみにしております。
戦争における激しい軍事行動も現実であれば、それに伴う悲劇 もまた現実です。
イラク戦争におけるその悲劇を示す写真がインターネットで公開されております。興味本位でなく、軍事を語る者はその恐ろ しい悲劇(現実)についても知らねばなりません。貴神浦さんがこの サイトをご覧になって、その必要がありと判断されましたら、 「メールのお返事」に取り上げてください。
Pictures of Destruction and Civilians of the Anglo-American Aggression in Iraq.
http://www.robert-fisk.com/iraqwarvictims_page1.htm
所長コメント
これはうわさ話として聞いてください。私が自衛隊(少工校)にいる頃ですが、警務隊主催で「防犯(事故防止?)写真展」が隊内でありました。生徒全員が強制的に見学しました。その写真は隊内の殺人事件や自殺など、隊員の死体が写されたリアルなものでした。その写真展の表向きな理由は、そのような残忍な写真を見ることによって、同様な犯罪発生を防止することでした。しかし生徒の間で広まった噂では、土砂災害や雪崩などの災害派遣されたときに、悲惨な死体を見ても怖がらないように慣れさせるためと話していました。防犯写真展は内蔵が飛び出た死体、首が転がったものなど、夜が来るのが怖いほどの迫力でした。
しかし災害派遣の現場では、雪崩などで岩のために体がバラバラの死体が多くあります。土砂崩れの死体も掘り起こすと絶句するものが多いようです。しかし遺体の捜索は自衛隊・災害派遣の重要な任務です。怖がって逃げるわけにはいきません。
私も戦場では破損した遺体だけでなく、足首を地雷で飛ばされた人など、激しい痛みに苦しむ人も目撃しました。そんなとき生徒の時に見た防犯写真展のおかげでうろたえなくて済みました。
でもやはりこの写真は残忍ですから、小、中学生には見せない方がいいでしょうね。私のホームページは高校生の人も見ているようですが、中学生以下の方は見ていないと思います。高校生以上であれば見て欲しい写真です。
子供の殺人に関する文献情報です。(6月5日)届いたメール
こんにちは神浦さん ときどきメール差し上げる茨城在住の00と申します。
以下が今回の内容です。 ----------------
「メールにお返事」の"近年の少年犯罪の急増を否定するHP"のお話しに関連する情報 です。 もしかすると、くだんのページのネタ本かもしれませんが、3年ほど前に下記の論文を 読ん だ記憶があり、そこで既に若年の殺人が増加しているかのような報道についての問題が指摘 されています。いわゆるメディアリテラシーの問題とも関連して、大小の報道機関を問 わず、いかに報道された内容を自分の頭で咀嚼するかを考える良い例と思っています。
なお、 下記 文献は岩波でバックナンバーとして注文可能です。 「科学」2000年7月号(2000 VOL.70 NO.7) 岩波出版 ■戦前・戦後日本社会はヒトに何をもたらしたか(後編) 戦後日本の殺人の動向 長谷川寿一・長谷川眞理子 560
―とくに,嬰児殺しと男性による殺人について なお、上記の論文には、日本の社会で親の子殺しが顕著であることも併せて指摘されていた 記憶があります。 #軍事とはちょっとずれますがご参考までに
所長コメント  子供の凶悪犯罪は現実と架空の区別があいまいで、区別がつかないという意識があると思います。自分をスーパーマンのように想像して、空を自由に飛べると思い込む子供もいます。私の例でいうと、傘をさして高い崖から飛び降りようとしたことがあります。(小学3年生)。いじめられていたので、ランドセルにモデルガンを入れて学校に行ったことがあります。(小学5年生)。そのような延長線に人を斬るという行為があるような気がします。
これは倫理の問題かも知れません。人の命の重さを教えることの欠如です。逆にTVや映画では殺人が日常的に行われます。ドラマとして強い刺激を求めるために殺人が活用されます。
しかしこれを規制することは表現の自由を規制することになります。表現の自由を規制しないで、倫理の問題として子供に正しく認識できる能力を当てる。これは親や学校でできます。
とにかく我が家では、「死ね」、「殺すぞ」、「死んでしまえ」、「死ねばいいんだろう」など、生死を軽く扱わないように努力しています。
本当に少年の凶悪犯罪は増加しているのか?(6月4日)届いたメール
近年、少年(少女)犯罪の急増、それも凶悪犯罪を子供達が起こすことに、子を持つ親としてショックを感じます。ひょっとして、自分の子供が突然「キレテ」 犯罪を犯すのではないかと不安感もあります。
ところが、近年の少年犯罪の急増を否定するHPを知人より紹介されました。http://mazzan.at.infoseek.co.jp/lesson2.html
少年犯罪が近年急増したように思うのは、マスコミがセンセーショナルに取り上げるからであって、昔よりは確実に減っており(ここ何年から増加していますが。)、 社会の成熟性からインパクトを強めているからなようです。
平成になってからの少年の凶悪犯罪(殺人・強盗・強姦・放火)は、警察庁発行の「警察白書」によると平成元年が約1500件、平成10年が約2500件と確かに増加しています。  しかし、それ以前の統計を見ると、強盗が昭和25年の戦後の混乱時期に4000件、 いったん減少したが昭和30年から1500件から増加し、「もう、戦後では無い。」 と言われ始めた昭和35年には2700件を頂点として、再び減少に至り、平成から増 加傾向にあります。強姦は、昭和35年~45年までに極端な増加で4000件以上を頂 点として減少しています。殺人も昭和25年に450件をピークにいったん減少し35年に再び約450件に達し、その後昭和50年から多少の増減はありますが、ほぼ100 件程度で横ばい状態のようです。
上記HPには、凶悪犯罪だけを抽出したグラフがあって、戦後は昭和25年に約5000 件の最初のピークがあって、昭和35年~40年までがもっとも多く約8000件以上あ ったことになっています。その後、ズーと平成2年まで減少し、もっとも少なか った平成2年ともっとも多かった昭和35年では、件数の差は6.9培になります。
従って、戦後もっとも犯罪を犯した世代は、昭和10年の後半に生まれた方で、 現在60歳前後の人達であるようです。  最後に、現在は子供の数が減っているからとの理由も成り立ちません。15~19 歳の人口は、ほぼ同じぐらいで、昭和35年の方が平成2年よりも少年の人口が少 なかったようです。
ネットで悪口を書かれて、安易に殺意を抱く・・・確かにショックな話しですが、それが目立つ程に子供の凶悪事件が減っているから、ショッキングに感じる のかもしれません。
所長コメント
そうですか。貴重な情報をありがとうございました。私は400世帯が住むマンションに住んでいますが、周りを見てもよい子ばかりで、どうしてこんなよい子が・・・・と考えることがあります。やはり子供は間違いなく国の宝です。日本の将来です。大事に育ててやりたいですね。
 佐世保の小学生刺殺事件に驚く。(6月4日)届いたメール
こんばんは。00です(元佐世保っ子)。
知り合いの佐世保署の刑事さんが、「今回は参りました。事件を捜査しながら事件自体が信じらないんですから。」と語っていました。 山に囲まれた狭い佐世保の空を6機のヘリコプターが舞っていました。9/11直後の不穏な空気が思い起こされました。その小学校そばに住む同僚の家には、マスコミ四社が取材と称して次から次へ訪ねてきたとか。
警察も原則を曲げ、同級生への事情聴取は保護者抜きの5時間。 地域の子供達も親たちも、脅え、ショックを受けています。 神浦さんは、PTA役員をなさってますね。私もある小学校でPTAの会長をしています。来月の駿ちゃん事件一周年に向け、命を考えるための企画を準備中(全県下で同時進行中)に、この事件が起こり、考え込んでいます。
超大国の大人達も、テロリストの大人達も、ホロコーストを生き抜いた国の大人達も、人を人として扱わず、ゴミのように扱うニュースが地球を駆け巡る。命の重みより札束の重み。対するこの国の首相の言葉の軽さ。子供達に見せられるものではありません。 子供達に、この国の大人として何が語れるのか。私は今、我が子等を抱き締めるばかりです。
所長コメント
小学6年生の女子が行ったということで、私も非常なショックを受けました。私の娘も中2でほぼ同世代です。パソコンもやるし、携帯のメールもやっています。それに何より驚いたのは、映画「バトルロワイヤル」が大好きという共通点でした。
実は私は昔のヤクザ映画が大嫌いでした。人を斬ったり、撃ったりすることが残忍に思えてしかたありませんでした。5年くらい前に電気街の秋葉原に行ったとき、リアルな銃撃ゲームを見たことがあります。そのときも非常に驚きました。画面の人に向かって銃を撃つと、画面の人間が体から血を吹き出しながらバラバラになったからです。すごくリアルでした。
娘がバトルロワイヤルの映画(DVD)を何度も見て、いろいろな写真集を買って来るのが信じられませんでした。私は今回の事件はテレビや映画で、子供たちに残忍なシーンを見せることが原因にあるような気がします。しかしテレビの場合は、高視聴率を稼ぐタケシの批判は難しそうです。
被害生徒を椅子に座らせ、背後から左手で目隠しをし、右手で深さ10㌢の喉を切り裂く方法は、子供の想像力で絶対にできることではありません。
この事件をきっかけに、どうしてこの子が残忍なことをしたのか、それを娘と話し合うようにしています。今朝のTVニュースを見て、動機は「交換日記やネットで悪口を言ったから殺そうと思った」という報道を聞き、「そんなことで切れるなよ」と娘が話していました。親の言うことを良く聞き、お勉強のできるよい子より、叩かれ強く忍耐と意志の強い子供を育てる時代のようです。
 カメラマンの宮嶋さんは今クウェートです。(6月4日)届いたメール
昨日の「Re:メールにお返事」で宮嶋茂樹さんのことが少々触れられていました が、彼は今クウェートです。橋本カメラマンの家族に“最後の写真”を手渡すためだ そうです。また、サマワに戻るかどうかは記事には触れられていませんでした。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040603-00000065-kyodo-int  
ところで、古い話を持ち出して申し訳ないですが、「裸の自衛隊」(古い方)に掲載 されている「現役セーラーマンの爆笑放談」のP112で「非常用ハッチにダクトが通っ ている」という記述があります。
あれは、事実なのでしょうか?僕自身、色々、海上自衛官の方々のお話を伺いまし たが、「さすがに、それはない」とおっしゃっていました。  今週の日曜日、呉地方隊の展示訓練にも行きますので、その際にも質問しますが、 出来たらその艦名を教えていただけると光栄です。
今(高校生です)、自衛隊問題についてのレポートを書いているので、可能でしたら 出来るだけ詳細に教えて下さい。  よろしくお願いします。
所長コメント  あの本が出版されたとき、防衛庁や自衛隊は大騒ぎになりました。あまりにも自衛隊内のことを赤裸に書いたからです。これでは自衛隊が大きなダメージを受けると心配したようです。とろこが売り出すと、まず自衛隊の駐屯地のある書店から本が消えていきました。まるで意図的に本を葬り去るために買い占めをしているのではないかと疑うほどでした。書店に配本しても、配本しても本が売り切れたからです。ところがそんな疑いを一気に晴らすことが起きました。それは編集部に届いた大量の読書感想のハガキでした。買うときに本に挟んでいて、読書後のアンケートを取るハガキが編集部に殺到しました。そしてハガキに書いてある職業欄の大部分が現役の自衛官でした。感想も抗議どころか、本の内容を絶賛するハガキばかりでした。
ほとんどが実名で、「うちにはこんなバカがいるから取材に来てくれ」とか、「うちの部隊ではこんな間が抜けたことをやっている」と、爆笑することが書かれていました。すなわち現職の自衛官たちが支持してくれたのです。当然、それは自衛隊の新隊員応募にも影響しました。当時の自衛隊は募集難で、人集めに四苦八苦していました。そこにあの本を読んだ人たちが、「ちょっと自衛隊は面白そうだ」と応募が殺到したのです。それで防衛庁幹部の態度が変わりました。「自衛隊内部の何でも、そのままをお見せすることが自衛隊の理解(募集拡大)に繋がる」という認識です。それから自衛隊をめぐる広報体制が大きく変わりました。規制が緩やかになりました。
ダクトの艦ですが、それは当時のエピソードして語られています。実際は修理されて実害はなかったと思います。あの本が出たとき、防衛庁は出版社に抗議するために、内容の一字一句を点検したそうです。しかし虚偽の事実を書いた部分はないと判断しました。本が出版された直後、私から防衛庁に出向いて、「事実でない部分があれば訂正するし、謝罪もする。しかしそれ以外のことで謝罪することはしない」と話した記憶があります。対応した広報担当者が、「内容に間違った部分はありません」と答えました。というような事実を話して、ダクトの艦の名前は勘弁してください。
最近、自衛隊関連の本を読んでいると、「裸の自衛隊」を真似たものが目につきますが、編集企画や取材に骨を感じることができません。自衛隊広報が都合良く骨を抜いているのか、ジャーナリストに骨がないかのどちらでしょう。自分が正論と思うなら、もう少し喧嘩ができる度胸と知識がほしいですね。
 橋田さんは私の地元出身でした。(6月3日)届いたメール
神浦 元彰さん お疲れ様です。 000と申します。
イラクで戦死した橋田信介氏は私の地元出身で、ウベニチ(現在は合併して宇部日報)に「ババボボ日記」を連載していました。恐ろしげな内容をさりげなく記述しており、目線の低さと事実に対する探求心を感じました。
皮肉な事ですが、今回の戦死報道で、地元出身者にもこんな人間がいた、ということに気がつき、私のよく通っている宇部図書館で講演会も開いていたことも知りました。おしい人を亡くしたと私は 思っています。ご参考までにお知らせいたします。
橋田信介おもしろエッセイ集
http://www.ubenippo.co.jp/skiji/hashida/hashida_index.htm
参考 ババボボとはアホとか馬鹿という意味です。http://www.ubenippo.co.jp/skiji/hashida/bababobo2003/2003_2.htm より引用
所長コメント
橋田さんは宇部市(山口県)に近い防府出身と聞いていました。法政大学の2部に学び、日本電波ニュースを経てジャーナリストになった方です。本当に飾らない性格で、大メディアの特派員とは異質な人でした。
ちょっと気になるのは、サマワで取材している宮嶋カメラマンです。彼は突撃派の戦場カメラマンをキャラにしています。友人の橋田さんが銃撃されたからと、簡単にサマワを撤退できない事情があるようです。私はそんな宮嶋さんのことを気にしています。最後までサマワに残って自衛隊の取材を行って、それなりの成果を上げたいという気持ちと、殺されるかもしれないという不安な気持ちがあると思います。
サマワの危険度は宮嶋さんが十分に理解していると思います。これが自己責任で生死をかけて取材するという意味です。宮嶋さんは今そんな気持ちと思います。しかし私は宮嶋さんがサマワでスクープを撮っても、またサマワから脱出しても批判(評価)はしません。戦場でスクープを撮るか撮らないかが価値のあることではないからです。自分の人生、そして自分の生命、それを何に掛けるかが大事なのです。
 イラクでの橋田さん、小川さん襲撃事件で考えたこと。(6月2日)届いたメール
神浦さん こんにちは。
先月27日に、戦場カメラマンの橋田信介さんと小川功太郎さんがゲリラに襲撃され、戦死されたというニュースをTVで見たときは、起こってはならない事が起こってしまっ た、しかし、いずれはこういった悲劇は避けられないと自分的にも思っていました。
東西冷戦下、資本主義国も社会主義国も相手方の陣営の大衆に訴えるため、報道人など最低限狙ってはならない対象は見据え、それに従って報道人も行動できました。
しかしイデオロギーの時代が終わって、宗教戦争の時代になったらそんなことは関係なく欧米的な職業、欧米と関係のあるものは皆標的です。まさに攘夷論なのです。
今回の事件で一番注目すべきことは、当然ながら橋田さん本人にも家族にも全く非 難が及ばなかったことです。比較すること自体忌むべきことですが、少し前に国論を揺るがした人質事件と状況に多少共通点はあるのに、報道の扱いにあまりにも差があり過ぎるのです。
人質事件の3人は「迷惑」「馬鹿」「自己責任を取れ」と、完膚なき までに罵倒され、批判の矛先は3人の育った環境、家族の支持政党にまで及びました。 しかし橋田さんはキャリア30年のベテラン戦場カメラマンという事実もありましたが、報道側の姿勢はキオスクに下げられた見出しだけでも「戦場報道に捧げた半生」 「歴戦の戦場カメラマン戦死」。かなり皮肉の効いたものとしては「自己責任はジャ ーナリストの誇り」という表現までありました。
危険地帯で活動しゲリラから襲撃を受けたという部分では同じですが、何が両者を「英霊」と「道化」に分けたのか、その点を考えると日本人の国民性が見えてきます。「死者に鞭打つな」「死んだ者 勝ち」風な文化があるのです。
よく日本の伝統文化の9割は仏教文化だといいます。 天台宗僧侶で作家でもある瀬戸内寂聴さんの法話で、「あなたを散々いびっていたお 姑さんが亡くなった?それは良かったじゃない。でも亡くなったら皆仏様なんだから悪口を言っちゃ駄目よ」という、一種冗談のような結論のものがありました。橋田さんは危険地帯で一種覚悟を決めつつも、最大限安全を確保できるよう工夫をこらし 、それでも襲撃され戦死されました。橋田さんは今頃「俺を英霊扱いするな馬鹿が 」と怒っていると思います。
事件後、被害者の家族が記者会見で「お騒がせして申し 訳ありません」と謝罪しているのを見て、人質事件で今井さんら3人をバッシングした人たちは心の中で「ああ、あなた方は謝罪しなくたっていいんだよ、ちょっと!」 と焦ったのではないでしょうか。
日本のジャーナリズムはあまりにも惜しい人材を 失ったと感じております。橋田さんが生前仰っていた「戦場カメラマンは戦況は伝えられても戦争は伝えられない」という言葉は、センセーショナリズムやイデオロギ ーで彩られやすい軍事戦争報道に一つの警鐘を鳴らしていたと私は考えます。
届いたメール
神浦さん こんにちは。いつもホームページ拝見しております。
先日イラクで襲撃されてなくなったジャーナリストの方が、ファルージャで傷ついた少年を日本に連れて来て治療をするということをやろうとされていたと聞きました。
戦争では病院も破壊され、設備も医療品も不足して、助かる命まで救えない状況なの だとおもいます。いつもニュースをみながらもどかしく悔しい思いでいました。すぐにでも行って何かしたいと思っても、わたしには技術も手立てもなく、でもどうに かして少しでも命を救えないかと考えていました。
ご相談なんですけど、私たちにも怪我した人を日本で治療を受けれるようにするこ とは可能ですか? たとえば、病院や医師に受け入れてもらわないといけないですよね。あと費用を集めたり。情けない事に我が家で全部まかなえるお金は持っていないのです。食費や生活費を精一杯きりつめて、できるだけ多くのお金をそちらに使いたいと思っています。
サマワで自衛隊も復興支援をやっていますが、多額のお金がかかる割に、手が届く支 援とはなっていないようです。自衛隊員の命も危ないですし。 アメリカに協力してしまった国の国民として、なんとかできる限りの事したいのです。 亡くなられたジャーナリストの方のメッセージも私なりに受け止めています。感動話 にしてしまうのではなく、普通のわたしたちがそういう事をはじめる時じゃないかと 感じています。 もしよろしければ、知恵とアドバイスをお伺いしたく思います。図々しいお願い、申し訳ありません。  (神浦・・・・・京都在住の方です)
所長コメント 戦争で被害を受けた方を支援することは、普通のボランティア支援と比べて難しいと思います。まず援助を受ける側に受け入れシステムがない場合が多くあります。特にそこで戦争をやっていると勝つことが重視され、弱者の援助に労力や資金がまわらないかです。例えば戦闘で負傷しても、子供より兵士の治療が優先されます。失った戦闘力を回復させるためです。そのような環境での援助を想定しなければいけません。援助を行う個人の力量が大きく作用します。
また戦闘では瞬時に非常に多くの被害者が発生します。そこで短期間に膨大な援助を投入する必要があります。そのように考えると、やはり戦争での被害者救援には、国際機関が関与していくことが大切と思います。
バグダッドでは昨年、国際赤十字事務所が自爆テロに会っています。しかしここで怯んではテロリストの思うつぼです。テロを無力化するために、バグダッドに大きな国際赤十字病院を建設するぐらいの行動を起こすべきです。そこで日本政府に働きかけて、バグダッドに国際赤十字病院を建設する運動を起こしたらどうですか。中東で最も最先端の医療施設が整い、最も規模の大きな総合病院を日本が建てるのです。
その一方で、草の根的な支援活動も大切です。私の知人に発展途上国にタクシー無線(中古)を設置する人たちがいます。日本で使わなくなった中古のタクシー無線機やアマチュア無線機を集め、それを持って開発が遅れている地域や国に行きます。そして現地でアンテナを建て、発電機を設置し、学校や病院や警察などを無線網で結ぶのです。その人たちはアマチュア無線家のボランティア集団ですが、NGO団体として政府から草の根ボランティアとして援助も出ているようです。
とにかくいろいろな方法や考え方があります。どのようなやり方が適当か、地域や周囲の人と話し合ってみてください。一滴のしずくも大河の始まりです。 
 まず軍にいくのが国連援助物資です。(6月1日)届いたメール
こんばんは、ご無沙汰してます、静岡県の00です。
北朝鮮からの脱北者が、国連の援助物資が軍にゆくと言うTV番組をみて思い出した事があります。
私は10年以上前に、北朝鮮の友好国である開発途上の某国におりました。 大統領官邸の近くの国営宿舎にすんでました。
この国の中に隣国の反政府軍組織のキャンプがあり、そのキャンプの兵士が隣国の軍組織 (傭兵らしいと噂されていた)の国連の援助物資を略奪して、その援助物資を大統領官邸にぶちまけて機関銃を乱射した事件がありました。
やはり何時の時代も何処でも、まず軍に援助物資が流れるのは同じなんですね。たしか、この援助物資は医薬品だったと思います。今回も北朝鮮に医薬品や食料援助が行きますが、これは軍に流れないと言われてます。しかし北朝鮮は昨年もかなり困窮してる様ですから、医薬品や食糧もまず軍に行く事はないのでしょうか?
それにしても援助の配給まで芝居をするとは困ったものです。せっかく税金を使って援助をだすのですから、本当に困ってる人に届くようにはならないのでしょうか。では 
所長コメント
日本から届いた北朝鮮への援助物資が、特権階級が占める平壌市民や軍隊よりも先に、飢餓や病気で苦しんでいる人々に行くことはないと思います。いくら国際援助機関が監視しても、政権がその裏の裏を動かして国際援助を裕福な人たちが独占します。これは北朝鮮だけの特徴ではなく、北朝鮮が特にひどいというだけの理由です。例えばアフリカに行けば、多くの国が国際援助を受けていますが、その政権はその国際援助を食い物にしている政府がたくさんあります。国民の教育や社会インフラが整っていないので、そのようなことが悪だと思っていないのです。
飢餓で苦しんでいたフィリピンのネグロス島に行ったことがあります。市の中心部で売られていた大量の古着は、日本の慈善団体から送られたものでした。衣類の入った箱には日本語で慈善団体の名前が書いてありました。しかし島民は援助の古着もお金を払わなければもらえないのです。またその古着の中に、寒い地方で着る防寒衣類もありました。それを見て、日本もあまり文句は言えないと考えたことがあります。このように民主的な社会基盤がない国に、援助をすることは非常に難しいことなのです。
ですから民主的な政権を選択した国に、国際援助を優先的に行うなどのやり方が必要で、そのようなノウハウを作る必要があると考えています。
 小泉首相が訪朝した裏事情を勘ぐる。(6月1日)届いたメール
神浦さん、 はじめまして、沖縄在住の00と申します。
毎日、神浦さんのホームページを閲覧させていただいており、 世界は軍事を知ることで真実の姿が見えてくる、という ことを教えていただき、一日も早く、神浦さんのような 軍事専門家が閣僚入りする日が来ることを祈念している 一人でございます。
さて、本題ですが、先の小泉さん訪朝の結果については、 私も失望しておるものですが(勢いで小泉メルマガも解除 してしまいました)、冷静になって考えてみると、余りにも 馬鹿げた内容でありすぎるため、逆に何か裏があるような 気がしてきました。
例えば、何らかの北の不穏な動きを察知したため、首相が訪朝することでそれを牽制した、という見方はできないでしょうか? 素人が思いついた荒唐無稽なヨタ話ですので、メールごと 破棄していただいても構いませんが、何かご助言いただけ ましたら幸甚でございます。
では、毎日の更新、大変だとは思いますが、情報過多で 道を見失いがちになる我々にとって、神浦さんのサイトは 一つの確固たる道標になっておりますので、今後とも ご継続くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
所長コメント
今回はそのような裏事情はなかったと思います。しかし4月の金正日の訪中はそのような理由があると考えた者は少なくないと思います。いよいよ窮地に陥った金正日体制が、嫌々ながら中国に援助を求めて懇願しに行ったという分析です。そして金正日は中国から多大の援助を得ることに成功したというシナリオです。しかしこのシナリオも中国が作って、金正日に演じさせただけという見方が主流です。中国には今、北朝鮮が崩壊して欲しくない理由があるからでしょう。韓国にも今、北朝鮮に崩壊して欲しくないから援助しています。共に崩壊した北朝鮮が重荷になるからです。
イラク問題で苦しむアメリカも同様という考えもありますが、むしろ北朝鮮問題を早く片づけて、イラク問題に専念したいと考えているという考えもあります。
とにかく北朝鮮問題の主導権を握っているのは中国です。中国がどのように動くか、日本もアメリカも韓国も注視しています。別な言い方をすれば、北朝鮮の連帯保証人は中国ですから、中国に下駄を預けたとも言えます。日本独自の対北朝鮮政策は拉致問題だけです。核やミサイルで日本の言うことを聞くような金正日ではありません。
 イラクに国連軍としてイスラム国の派兵はあるか。(5月31日)届いたメール
今晩は、以前にもメールした沖縄在住の00です。

イラクでの刑務所での拷問・虐待事件で、私のあまい見通しも吹っ飛びました。実は6月末の暫定政権成立後、混乱はあるものの半年後には落ちつくのでは思っていたものですから。
それにしてもハイテクを駆使した電撃戦は、すごいなと思わせたものの、その後アメリカのやり方には信じられないお粗末さを感じます。戦後状況の予測は、むちゃくちゃに甘かったみたいですね。(軍ではなくペンタゴンですが・・)

ところでアメリカは、イラク統治に関して国連を参加させようとしていますが、現況でフランス、ドイツなどのEU諸国が参加してもイラク及びアラブ諸国では、十字軍のイメージでとらえられ、上手くいかないのではと危惧します。やはり同じアラブのエジプトとかシリア、あるいはイスラム圏としてパキスタンからの軍の派遣が効果があるのではとも思うんですが、国連を参加させてもアメリカが実権を手放さないならば、それら諸国は参加に二の足を踏むのは目に見えています。(それぞれの国の国内情勢が悪化しますから。また、トルコ軍とインド軍の参加は混乱を大きくするからダメでしょうね。

神浦氏、エジプト、シリア、パキスタンの軍の参加の見通しと国情はどうなんでしょうか。
所長コメント  今回、サウジで起きたアルカイダ襲撃事件である程度は予測できると思います。昨年、アメリカはサウジからテロを招くと駐留米軍を撤退させました。しかしアルカイダはサウジ政府がアメリカに依存しているとしてサウジの外国人を襲撃をしました。すなわちイスラムの石油をアメリカ(その一派)が盗んでいるという論理です。ですから今後、中東全体でアメリカの権益を狙ったテロは激化すると予測されます。
イラクにイスラム諸国から国連軍として治安回復に派遣する案ですが、ますます難しくなってきそうです。アメリカはパキスタンにイラク派遣に強い圧力を掛けているようですが、実際に派遣するのはかなり難しいでしょうね。大統領自身が暗殺の危機に怯えています。隣国のトルコも渦中の栗を拾う気はなさそうです。シリアは反米で建国してきた国です。たまたまアメリカを支持しても、いっしょに軍事行動をとれる国ではありません。そのように考えると、たとえ国連軍が編成されても、米軍との関係が明解でない以上はイスラム国の派兵はできないと予測しています。
これもブッシュ政権の大きな誤算のひとつです。イラクはイスラム教徒と異教徒の戦いにはならないと予測していました。しかしイラクでは駐留米軍を侵略軍とする考えが定着してきました。
私の最近の最大の関心事は、イラク人に政権委譲後に派遣される国連軍の位置づけです。暫定政権との関係は?。駐留米軍との関係は? そしてどこの国が参加するかです。ここにイラクの将来がかかっているように考えています。
もうブッシュ政権の再選はないと思いますが、それにしてもケリー候補(民主党)が攻め悩んでいるのが気になります。
 今日のWhat New !はしびれました。(5月28日)届いたメール
神浦さん、こんにちわ。北海道の00です。
今日(神浦・・・昨日)のWhat's New ! かっこよかったです! しびれます!

>日本の公安もヒム容疑者とアルカイダと関係が薄いとわかって公表したと思う。
>だからこの事件でマスコミが怯えすぎると、政府の別の世論操作に利用されるだけである。

この冷静さが情報を知る者のもつ資質なのでしょうね。そういえば、週刊Spa!のコメントもカッコよかったですよ。

ちなみにイラク情勢に関して、懺悔の意味も込めてログに書きました。勝手ながら神浦さんの該当文章にもリンク張らせていただきました。事後承諾で申し訳ありません。

これからも切れ味のいい分析とコメント期待しています!
所長コメント
こんなメールは久しぶりなので、つい昨日のWhat Newを読み返しました。すると誤字・脱字がありました。すぐに直しましたが、ちょっと恥ずかしかった。でも同じ内容のコメントを、昨日のテレビ朝日のワイドスクランブル(11時32分頃)で話しました。すでにデユモン容疑者の関係者として逮捕されたヒム容疑者(バングラデシュ人)は、横須賀の米軍基地の前に店を構えるなど不審な行動を見せたが、監視した結果、テロなどを起こす兆候がなかったので、日本の公安筋はこの事件を公表したという分析です。
これからアルカイダの日本テロネットワークが摘発されると考えていた人は、ちょっとがっかりしたのではありませんか。私は日本の公安警察の凄いのは監視能力と思っています。これと標的を決めたら、尾行や盗聴(電話だけではない)など徹底的に標的を監視し続けます。やはりソ連や北朝鮮の工作員と対峙してきた経験があるからでしょう。
 小泉訪朝は民主国家の弱点につけ込まれた。(5月27日)届いたメール 私は今回の訪朝は世間で評価されているほどには評価しておりません。 その理由はこのサイトで他の方々が既に指摘されていますので改めてここに繰り返すようなことはしませんが、何か、民主国家の限界、弱みに付け込まれたよう なそんな印象を受けたからです。
民主国家はその代表を国民が自ら選ぶ制度ですから、民主国家において優秀な政治家というのは、たとえ国民の反対に遭おうとも大局を見渡して政策を決定断行する人物ではなく、国民の意思を実行する代弁者であることが望まれます。
従って民主国家における政治の程度はその国民の水準以下に下がるものでもなけ れば、それ以上のものにもなりえません。というよりもそれこそが民主国家の本 質であり存在意義なのですから。選挙対策として今回の訪朝がなされ、その結果 支持率が上昇したのであれば、それは民主国家においては評価されることなのでしょう。
権力を維持しつづけることの困難さが民主国家の安全弁であると同時に、限界でもあるということがこのように露骨に表れると、現代政治の在り方について自信を失いそうになります。政治の世界は奇麗事だけではやっていけないと言われますが、たとえ汚い事をやってもその志操は高く持ち続けて欲しいものです。私は、その意味で、もし今年の参議院選挙で小泉首相が再任を果たしたなら、その後の政策に注目したいと考えております。
次に、拉致被害者の方々(当事者)が今回の訪朝の結果を評価していなという、 そのことを他の人々が非難するのは間違っているように思われます。一番辛い立場にある方が、また、家族との再会を果たした方が評価していないのですからそこには余程の事情があるのでしょう。それを推し量ることなしに、良かっただろ う、感謝しろというのは、どうも私には良く思われません。イラクにおける邦人人質事件に関する非難(自衛隊撤退を被害者家族が要求し、拒絶した政府を非難 したことに対する世論の沸騰)は多少理解できるところもありました。(感情的 になりすぎているという感はありましたが)然し、今回は少し程度が低すぎるよ うな気がします。
先に述べましたように、民主国家の本質は国民水準に見合った 政策を実行する点にありますから、外交は単に相手国の外交担当者の人物力量だけではなく、その国の国民水準をも考慮して展開されます。ですから、如何に優秀な外務大臣であろうと民主国家である場合、そのバックを支える権力基盤としての国民の支持が無ければ、相手国に嘗められ、思うように外交を切り回せません。
従って自身の政治基盤を固めるために外交を行うようなことがあると、どこ までも自国に不利な結果しか期待できません。その不利益を承知で今回の訪朝を行うというのはまともな政治感覚では理解に苦しむところですが、おそらく国民には評価されると踏んだのでしょう。
その点、日本国民は自分たちの代弁者からも嘗められているということになりますし、事実今のところ嘗められるだけの水準にあるようです。
最後に、そこまでして権力を維持する必要性を認めたのなら、それだけの結果を次期に示して欲しいものです。私は今回の件は評価しませんし、その先に首相が みているものも知りません。然し、ころころ国の頭がすげ変わるようですと、北朝鮮のような独裁国家にとってこれほど都合の良い交渉相手は居ませんし(常に 相手の支持率を交渉カードとして握っているようなものですから)、また、中国なども日本をまともな話し相手として認めなくなるでしょう。(政治家はすぐに入れ替わるし、官僚は読み易く御し易い。)
ですから、私は次期の参議院選挙では自民党ならびに小泉氏を支持しますが、もし再任を果たして後も今回のようなケー スが続くようであれば、彼らの政治家としての志しを疑います。 長々と纏まりの無い文章で失礼しました。自分の鬱懐をぶつけたようで申し訳あ りませんが、ただ、誰かに言わずには居られなかった、その気持ちをお察し下さ い。それではお体に気をつけて頑張って下さい。これにて失礼します。
所長コメント
ジャーナリストにも同じようなことが言えます。ウソでもただ人を喜ばしたり、面白くさせるために取材や報道を行う人もいます。ノンフィクションなのに話を作りあげる方法です。そのようなジャーナリストは世の中の流行をよく読みます。そして真実ではなく都合のいい話を作り上げていきます。そのようなジャーナリストに引っかからないためには、そのジャーナリストが社会から大きなバッシングを受けても、自分が見つけた事実を最後まで主張できるかにかかっています。そのような意気込みがあるかないかの違いです。
いつもコロコロと主張を変えたり、相手によって言うことが違うようでは本物のジャーナリストと言えません。そのようなジャーナリストは一時期は注目されますが、すぐに飽きられたり、正体を見破られると思います。今の拉致事件やイラク情勢で政治家の言うことがコロコロと変わると、そのようないい加減なジャーナリストのことを思い出します。

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