1万5千カ所に摩耗 三菱重工製の米原発機器
2012.7.13 14:41 [原発]
米カリフォルニア州にあるサンオノフレ原発2、3号機の蒸気発生器の細管に「異常な摩耗」が多数見つかった問題で、米原子力規制委員会(NRC)は12日、摩耗の数は約1万5千カ所に達したとの調査結果を公表した。
蒸気発生器は三菱重工業製で、同社の設計に問題があった可能性が高いことがこれまでのNRCの調査で明らかになっている。今回は、トラブルが深刻なことを示す内容で、原発反対派からは「同原発の運転を再開するべきではない」との声が強まっている。
蒸気発生器は原子炉で温められた水の熱を外部に伝えて、タービンを回すための蒸気を発生させる機器で、多数の細管で構成される。傷つきやすく、加圧水型軽水炉の“アキレスけん”ともいわれる。(共同)
納入前に損傷、米原発の三菱重工業製蒸気発生器で
2012.2.28 19:02
米カリフォルニア州南部のサンオノフレ原発3号機で、1月末に放射性物質を含んだ水漏れを起こした三菱重工業製の蒸気発生器は納入前の2009年にも溶接部にひび割れや傷が見つかり修理していた部品のあることが米原子力規制委員会(NRC)の文書で28日、分かった。
同原発では、2号機の三菱重工製の蒸気発生器でも2月上旬、細管に異常な摩耗が多数見つかるなどトラブルが相次いでいる。
科学者でつくる「憂慮する科学者同盟」のエドウィン・ライマン博士は「運転方法に問題があるか、製造段階から欠陥があったのではないか」と指摘。三菱重工と、原発を運営するサザン・カリフォルニア・エジソン社はともに「調査中でコメントできない」とした。
蒸気発生器は多数の細管で構成され、加圧水型原発の“アキレスけん”ともいわれる。(共同)
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