福島第一及び広島原爆から放出された放射性物質試算値
福島第一及び広島原爆から放出された放射性物質試算値(6/26) http://www.nikaidou.com/archives/16529
以下、うちのSNSより引用。
6月に試算したものを内閣交代のドサクサに紛れてこっそり公表していましたが、プルトニウム238・239・240、ストロンチウム89・90が大気中へ大量放出されていますね。
6月までのブログでは、 チェルノブィリが520万テラベクレル放出で広島原爆400個分、福島第一原発の全放射能量は3/11現在7億2000万テラベクレルで広島原爆55384個分、4/11現在は1億5000万テラベクレルで広島原爆11538個分。 ハロゲン類の全放射能量8100万テラベクレルのうち、大気中へ放出された85万テラベクレルは広島原爆65個分、全体の1%程度。 6/30現在の高濃度汚染水12万1170トンは83万テラベクレルで広島原爆63個分貯まっているが、既に4720テラベクレル広島原爆0.4個分を放出。これを濃縮して2千立方メートル20万テラベクレルの高濃度汚泥として保管。 と説明してきました。
これは、チェルノブィリの520テラベクレル=広島原爆400個分という換算を使用していたものですが、公表されている85万テラベクレル広島原爆65個分はヨウ素換算されたハロゲン類だけで、その他の核種が含まれていません。
各地で行われている空間や土壌の放射性物質の調査は、主としてヨウ素とセシウムに限られていますが、プルトニウムやストロンチウムなどの核種についても計測して公表すべきですね。
【プレスリリース】平成23年8月26日東京電力株式会社福島第一原子力発電所及び広島に投下された原子爆弾から放出された放射性物質に関する試算値について原子力安全・保安院では、このたび、東京電力株式会社福島第一原子力発電所及び広島に投下された原子爆弾から放出された放射性物質について、試算を行いましたので、お知らせいたします。1.原子力安全・保安院では、東京電力株式会社福島第一原子力発電所及び広島に投下された原子爆弾から放出された放射性物質について、川内博史衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会委員長から提出を求められたため、それぞれ核種ごとの放射能量を試算しました。2.なお、これらの人体、環境に影響を与える仕組みや態様の異なるものを放射性物質の放出量で単純に比較することは、合理的ではないと考えています。(本発表資料のお問い合わせ先)原子力安全・保安院原子力防災課長松岡建志担当者: 中島、中崎電話:03-3501-1511(内線4911~7)03-3501-1637(直通)http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110826010/201108260...
(別表1)解析で対象とした期間での大気中への放射性物質の放出量の試算値(Bq)核種1 号機2 号機3 号機放出量合計Xe-133 3.4×1018 3.5×1018 4.4×1018 1.1×1019Cs-134 7.1×1014 1.6×1016 8.2×1014 1.8×1016Cs-137 5.9×1014 1.4×1016 7.1×1014 1.5×1016Sr-89 8.2×1013 6.8×1014 1.2×1015 2.0×1015Sr-90 6.1×1012 4.8×1013 8.5×1013 1.4×1014Ba-140 1.3×1014 1.1×1015 1.9×1015 3.2×1015Te-127m 2.5×1014 7.7×1014 6.9×1013 1.1×1015Te-129m 7.2×1014 2.4×1015 2.1×1014 3.3×1015Te-131m 9.5×1013 5.4×1010 1.8×1012 9.7×1013Te-132 7.4×1014 4.2×1011 1.4×1013 7.6×1014Ru-103 2.5×1009 1.8×1009 3.2×1009 7.5×1009Ru-106 7.4×1008 5.1×1008 8.9×1008 2.1×1009Zr-95 4.6×1011 1.6×1013 2.2×1011 1.7×1013Ce-141 4.6×1011 1.7×1013 2.2×1011 1.8×1013Ce-144 3.1×1011 1.1×1013 1.4×1011 1.1×1013Np-239 3.7×1012 7.1×1013 1.4×1012 7.6×1013Pu-238 5.8×1008 1.8×1010 2.5×1008 1.9×1010Pu-239 8.6×1007 3.1×1009 4.0×1007 3.2×1009Pu-240 8.8×1007 3.0×1009 4.0×1007 3.2×1009Pu-241 3.5×1010 1.2×1012 1.6×1010 1.2×1012Y-91 3.1×1011 2.7×1012 4.4×1011 3.4×1012Pr-143 3.6×1011 3.2×1012 5.2×1011 4.1×1012Nd-147 1.5×1011 1.3×1012 2.2×1011 1.6×1012Cm-242 1.1×1010 7.7×1010 1.4×1010 1.0×1011I-131 1.2×1016 1.4×1017 7.0×1015 1.6×1017I-132 4.5×1014 9.6×1011 1.8×1013 4.7×1014I-133 6.5×1014 1.4×1012 2.6×1013 6.8×1014I-135 6.1×1014 1.3×1012 2.4×1013 6.3×1014Sb-127 1.7×1015 4.2×1015 4.5×1014 6.4×1015Sb-129 1.6×1014 8.9×1010 3.0×1012 1.6×1014Mo-99 8.1×1007 1.0×1004 6.7×1006 8.8×1007※出典:原子力安全に関するIAEA 閣僚会議に対する日本国政府の報告書-東京電力福島原子力発電所の事故について-(平成23年6月)原子力災害対策本部
(別表2)広島原爆での大気中への放射性物質の放出量の試算値(Bq)核種放出量H-3 1.1×1016C-14 1.3×1013Mn-54 2.4×1014Fe-55 9.2×1013Sr-89 1.1×1016Sr-90 5.8×1013Y-91 1.1×1016Zr-95 1.4×1016Ru-103 2.3×1016Ru-106 1.1×1015Sb-125 6.9×1013I-131 6.3×1016Ba-140 7.1×1016Ce-141 2.5×1016Ce-144 2.9×1015Cs-137 8.9×1013※出典:「原子力放射線の影響に関する国連科学委員会2000年報告付属書C」より試算
http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110826010/201108260...
【ニュース】2011/6/6毎日新聞経済産業省原子力安全・保安院は6日、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質の総量について、これまでの37万テラベクレル(ベクレルは放射線を出す能力の強さ、テラは1兆倍)から85万テラベクレルへと上方修正する解析結果をまとめた。 内閣府原子力安全委員会の推計の63万テラベクレルに対し、過小評価との指摘が出ていた。安全委員会に報告したうえで、国際原子力機関(IAEA)閣僚会議に提出する日本政府の報告書にも盛り込む。 総放出量は4月12日、国際原子力事象評価尺度(INES)でチェルノブイリ原発事故(総放出量520万テラベクレル)と同じ最悪のレベル7に引き上げた際に、保安院と安全委員会がそれぞれ発表した。安全委は原発周辺で計測された放射線量などから、事故直後から4月5日までの間の大気中への放出量の逆算を試みた。一方、保安院は炉内の状態から試算。今回の見直しでは、2号機、3号機の爆発後の放出量を加えるなどした。 INESでは、数万テラベクレル相当の放射性物質の外部放出がある場合をレベル7と定めており、上方修正でもレベルは変わらない。 http://mainichi.jp/select/science/news/20110606k0000e0400...
【NHK科学文化部ブログ】 2011年04月23日 (土) 環境中に出た「放射性物質の量」まとめ (判明分) 東京電力福島第一原子力発電所からは、一体どれだけの量の放射性物質が大気中や海水中に出たのか?これまでに明らかになった放出量に関するデータを、いったんまとめます。
なお、読者の方々からの要望をうけて、内容を一部差し替えます。不十分な点は今後の課題です。あわせて最初に少し説明書きを加えておきます。(4月25日)
Bq(ベクレル)について ベクレルというのは、放射能(の強さ)の単位で、1秒間に何個の原子が放射線を出して別の原子に変わっていくか、その個数を示しています。従って、この値は「放射性物質の量」を知る目安になります。ただし、原子の種類によって、半減期や崩壊するときに出る放射線(種類やエネルギー)が異なります。
ヨウ素換算について そこで、原子力安全・保安院などでは、INES(国際原子力事象評価尺度)の評価をする際には、さまざまな放射性物質について"放射線影響としてヨウ素131と等価になるよう"換算して『総量』を算出しています。たとえばセシウム137の場合、ヨウ素換算をすると40倍の値になります。
※注意 以下のデータには、「ヨウ素換算して算出した数値」と、「ヨウ素換算せずに核種ごとの数値を単純に足し合わせた数値」の両方があり、単純に比較はできませんので注意が必要です。
以下、保安院=原子力安全・保安院 安全委=原子力安全委員会
▼大気への放出量 (3/11~4/05) 3.7×1017Bq(保安院試算)※ヨウ素換算値 (3/11~4/05) 6.3×1017Bq(安全委試算)※ヨウ素換算値 ※放出されたヨウ素131とセシウム137の合計です。 ※チェルノブイリ事故での放出量は5.2×1018Bqと推定されています。※ヨウ素換算値
▼海への放出量 (ピットからの高濃度汚染水)4.7×1015Bq(東京電力推計)※核種データを足算 (比較的低いレベルの汚染水)1.5×1011Bq(東京電力推計)※核種データを足算 ※高濃度汚染水は、2号機のピットと呼ばれる施設から、4月1日~6日にかけて凡そ520トンが流出したと推定されている。濃度は、ヨウ素131(5.4×106Bq/cm3)、セシウム134(1.8×106 Bq/cm3)、セシウム137(1.8×106 Bq/cm3)で計算した(2日16:30採取したスクリーン流入水の分析値)。 ※比較的低いレベルの汚染水は、東京電力が4月4日から数日間をかけて「廃棄物集中処理施設」の9070トンと、5-6号機の地下水を集める「サブドレインピット」にあった1323トンを放出した。
▼原子炉にあった放射能量(1~4号機) 3月11日時点 6.6×1020Bq(東京電力推計)※核種データを足算 4月11日時点 1.1×1020Bq(東京電力推計)※核種データを足算 ※放射性物質の量は、自らの崩壊により1ヶ月間に少なくなっています。
以上の値は、1011Bqだったり1020Bqだったりして、ケタがかなり違うので、兆(1012)の単位にそろえて並べてみます。
▼大気への放出 370,000兆ベクレル~630,000兆ベクレル ※ヨウ素換算値
▼海水への流出 (高濃度汚染水)4,700兆ベクレル ※核種データを足算 (比較的低いレベル)0.17兆ベクレル ※核種データを足算
▼チェルノブイリでの放出量 5,200,000兆ベクレル ※ヨウ素換算値
▼原子炉にあった放射能量 660,000,000兆ベクレル(3月11日)※核種データを足算 110,000,000兆ベクレル(4月11日)※核種データを足算
参考:http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/400/78612.html
2011年04月14日 (木)
福島第一原発) これまでの「大気への放出量」と、全「放射能量」
記載がやや遅れてしまいましたが、「重要データ」なので記録します。
====================================
①"大気中に"放出された放射性物質について
環境中に出た総量は分かりませんが、4月12日に原子力安全・保安院が公表したデータによると、大気中に放出されたヨウ素131とセシウム137の量は、ヨウ素換算値で次のとおり。
▼原子力安全・保安院の試算・・・37京ベクレル(3.7×1017Bq)。JNES=原子力安全基盤機構による「原子炉状態の解析結果」に基づいて試算した数値。
▼原子力安全委員会の試算・・・63京ベクレル(6.3×1017Bq)。ヨウ素131とセシウム137のモニタリング測定結果から逆算した数値。
この値は、チェルノブイリ事故で放出されたヨウ素131とセシウム137のヨウ素換算値→ 520京ベクレルと比べると、1割程度になります。
============ 1京は、1兆の1万倍 ============
では、福島第一原子力発電所の1~6号機には、そもそも、どれだけの放射性物質があるのか、以下に記載します。
②"福島第一原発の全「放射能量」"(東京電力12日公表)
ここに示したのは、ヨウ素・セシウムだけでなく、希ガスやさまざまな核分裂生成物を含んだ数値です。しかも核種ごとのベクレル値を単純に足し合わせた数値とのことですので、ヨウ素131とセシウム137をヨウ素換算した前述の"大気中への放出量"と単純に比べることはできません。ちょっと難しいですね・・。 なお放射性物質の量は、自らの崩壊により1ヶ月間に少なくなっています。
******** 3/11(事故発生時) 4/11(1ヵ月後) 1号機 炉心 1.4×1020 Bq 炉心 1.6×1019 Bq プール 2.9×1018 Bq プール 2.9×1018 Bq 合計 1.4×1020 Bq 合計 1.9×1019 Bq (1垓4,000京ベクレル) (1,900京ベクレル) 2号機 炉心 2.5×1020 Bq 炉心 2.8×1019 Bq プール 5.7×1018 Bq プール 5.7×1018 Bq 合計 2.5×1020 Bq 合計 3.3×1019 Bq (2垓5,000京ベクレル) (3,300京ベクレル) 3号機 炉心 2.5×1020 Bq 炉心 2.8×1019 Bq プール 5.2×1018 Bq プール 5.2×1018 Bq 合計 2.5×1020 Bq 合計 3.3×1019 Bq (2垓5,000京ベクレル) (3,300京ベクレル) 4号機 炉心 0 Bq 炉心 0 Bq プール 2.1×1019 Bq プール 2.1×1019 Bq 合計 2.1×1019 Bq 合計 2.1×1019 Bq (2,100京ベクレル) (2,100京ベクレル) 5号機 炉心 1.4×1019 Bq 炉心 1.1×1019 Bq プール 1.1×1019 Bq プール 1.0×1019 Bq 合計 2.5×1019 Bq 合計 2.1×1019 Bq (2,500京ベクレル) (2,100京ベクレル) 6号機 炉心 9.6×1018 Bq 炉心 9.6×1018 Bq プール 9.3×1018 Bq プール 9.3×1018 Bq 合計 1.9×1019 Bq 合計 1.9×1019 Bq (1,900京ベクレル) (1,900京ベクレル) ******** 3/11(事故発生時) 4/11(1ヵ月後) 合計 炉心 6.6×1020 Bq 炉心 9.2×1019 Bq プール 5.5×1019 Bq プール 5.4×1019 Bq 合計 7.2×1020 Bq 合計 1.5×1020 Bq
(7垓2,000京ベクレル)
(1垓5,000京ベクレル)
垓(がい) 1020 京(けい) 1016
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