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2012年4月5日木曜日

薪及び木炭 放射性セシウム



東日本大震災について~調理加熱用の薪及び木炭の当面の指標値設定に関するご質問と回答について~

林野庁は、調理加熱用の薪及び木炭の当面の指標値に関するQ&Aを作成しました。

概要

林野庁では、お問い合わせの多い事項について、Q&Aを作成しました。
  • 本Q&Aは、今後の状況の変化やお問い合わせの内容を反映するよう、随時更新します。
  • 本Q&Aはホームページからご覧になれます。

調理加熱用の薪及び木炭の当面の指標値に関するQ&A

Q1:なぜ、調理加熱用の薪及び木炭に当面の指標値をつくったのですか。
A1  東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、放射性物質が大気中に放出され、樹木に放射性セシウムが付着しました。これらの樹木を原料とする薪及び木炭は放射性セシウムを含有するので、調理加熱に使用すれば食品に放射性セシウムが移動する可能性があるのではないかと考え、食品の調理を念頭に実証実験を行いました。
この結果、薪及び木炭の放射性セシウムの2%以下が食品に移ったのに対して、残りの多くが燃焼灰に留まりました。
そこで、飲食店及び一般家庭において薪及び木炭により調理加熱が行われた場合に生じる灰に着目し、実証実験により得られたデータや専門家の助言を踏まえて当面の指標値を設定しました。

Q2:なぜ、調理加熱用の薪として利用できる放射性セシウム濃度を40ベクレル/kg以下、木炭として利用できる放射性セシウム濃度を280ベクレル/kg以下としたのですか。
A2  実証実験により、薪1kgを燃焼させると灰5g、木炭1kgを燃焼させると灰30gが残り、薪及び木炭に含まれていた放射性セシウムの約9割がその灰に残るとのデータが得られました。
これは、灰1kg当たりの放射性セシウムの濃度が薪1kgと比べて182倍、木炭1kgと比べて28倍となることを意味します。
このため、薪及び木炭の燃焼により生じる灰が、セメント等で固化する等の対策を講じなくても一般廃棄物最終処分場での埋立処分が可能な放射性物質の濃度である8,000Bq/kg以下となるよう、薪の指標値を40Bq/kg(8,000÷182=44≒40)、 木炭の指標値を280Bq/kg(8,000÷28=286≒280)としました。 

Q3:今回の指標値が適用される範囲はどこまでですか。
A3  今回の指標値については、飲食店及び一般家庭において薪及び木炭を調理加熱に用いることを考えて、実証実験により得られたデータや専門家の助言を踏まえて設定したものです。
飲食店及び一般家庭で薪及び木炭を燃やすのは、大規模な焼却・燃焼施設の場合に比べ、規模が小さいだけでなく、燃焼温度も低いので、今回の指標値は、大規模な工業用のボイラーで薪及び木炭を燃やす場合は対象としていません。
また、木質ペレットなどの他の木質系燃料も対象としていません。
一方、薪ストーブなどの小規模な家庭用暖房器具において薪及び木炭を使用した場合の燃焼灰の放射性セシウム濃度は、調理加熱用に使用した薪及び木炭の灰の場合と同程度に高いと考えられるため、今回の指標値を適用します。
現在、野菜類等の生鮮食品は、「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」(平成23年8月4日原子力災害対策本部)に基づき、17都県(注)を中心に、食品の暫定規制値を基準とした食品モニタリングを実施し、安全が確認されているところです。
そこで、薪及び木炭もこの考え方を準用し、まずは17都県から採取された原料から生産されたもの及び17都県で保管されたものについて検査を実施します。
 (注)17都県:青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県及び静岡県
検査結果によっては、検査対象エリアを見直す可能性があります。

Q4:事故以前に原料を収集し、放射性物質の影響を受けない倉庫等で保管していた薪や木炭も放射性セシウムの測定が必要ですか。
A4  事故以前に生産され、倉庫等で適切に保管していたものについては、原発事故による放射性物質の影響を受けていないと考えられますので、測定の必要はありません。
また、事故以前に伐採した原料を用いて、事故以後に放射性物質の影響を受けない環境で生産、保管された薪及び木炭であれば、同様に測定の必要はありません。

Q5:指標値が定められる前に販売店から購入した薪及び木炭の取扱いをどうすればいいですか。
A5  指標値が定められる前に購入した薪及び木炭については、購入された販売店や生産者に問い合わせて、検査が必要なものであるか、検査が必要であれば指標値を下回るものであるかどうか確認してください(Q4/A4参照)。
なお、販売店等から指標値を下回ることを確認できる情報が得られない場合は、都道府県にご相談ください。

Q6:指標値を超えた薪及び木炭はどうすればいいですか。
A6  指標値を超える放射性セシウムを含む薪については、薪から樹皮を取り除くなどの処理により放射性セシウム濃度が指標値を下回れば燃料用として、または、安全が確保される範囲内で他の用途に、転用してください。
なお、薪から取り除いた樹皮や他の用途に転用できないために不要となったものは、廃棄物として適切に処分されるようお願いします。

指標値を超えた木炭については、燃料用に使用しないでください。
安全が確保される範囲内で調湿用等に転用していただくか、用途が見いだせないものについては、廃棄物として適切に処分されるようお願いします。

Q7:指標値以下の薪及び木炭を燃焼した際に生じる灰の処理はどうすればいいですか。
A7  放射性セシウム濃度が分からない燃焼灰については、庭に撒くなど土壌改良資材等として利用しないでください。
廃棄物として適切に処分されるようお願いします。
なお、灰を土壌改良資材等として使用する場合は、農林水産省で設定している「放射性セシウムを含む肥料・土壌改良資材・培土及び飼料の暫定許容値(400Bq/kg)」を下回っているか確認してください。 

Q8:今後、指標値の見直しは行わないのですか。
A8  林野庁では、引き続き、薪及び木炭の燃焼に関する知見・データの収集と分析を進め、必要に応じ、今回設定した指標値の見直しを行います。

お問い合わせ先
林政部経営課特用林産対策室
担当者:富岡、降籏
代表:03-3502-8111(内線6086)
ダイヤルイン:03-3502-8059
FAX:03-3502-8085




2012年2月3日金曜日

セシウム、樹木に浸透 東農大調査 数千ベクレル、「基準値必要」

セシウム、樹木に浸透 東農大調査 数千ベクレル、「基準値必要」

産経新聞 2月2日(木)7時55分配信
樹木が吸収した放射性セシウムが徐々に木の内部に移ることが、東京農業大学(東京都)の調査でわかった。福島県南相馬市の木材の内部から1キロあたり数千ベクレルと比較的高い放射線量が計測された。同県では放射能に汚染された石が使用された建築物などが明らかになっており、同大の林隆久教授(遺伝子工学)は「木材についても暫定基準値の設定が必要になるだろう」と話している。

東京農大の調査には、同市などに複数の製材工場を抱える相馬地方森林組合が協力した。林教授の調査チームは昨年9月から12月にかけて、同市内を中心にスギやヒノキなどの樹木30本を伐採。木材を年輪ごとに削って放射線量を測定した。

その結果、同市原町区大原で採取したスギ1本から、外樹皮で4万2260ベクレル、平成23年に成長した部分からも5430ベクレルを検出した。木の中心部に近い平成16年分からは930ベクレルだった。

林教授はこれらの結果から、「高濃度のセシウムがたまることも考えられ、(出荷する際の)基準値を作ることや、放置した木材からセシウムが放出されないかを調べる必要がある」としている。

セシウムが樹木内部に入り込む詳しい仕組みについて今後、研究を進めるという。

林野庁によると、木材出荷時の放射線に関する基準値はない。除染を必要とする基準値(10万cpm)を超えた際に表面を拭いたり洗い流すことを勧めている。



樹木にセシウム浸透 数千ベクレル「基準値必要」 東農大調査

2012.2.2 14:14
樹木が吸収した放射性セシウムが徐々に木の内部に移ることが、東京農業大学(東京都)の調査で分かった。同大が採取した福島県南相馬市の木材の内部から1キロ当たり数千ベクレルと比較的高い放射線量が計測された。同県では放射能に汚染された石が使用された建築物が明らかになっている。調査を行った同大の林隆久教授(遺伝子工学)は「木材についても暫定基準値の設定が必要になるだろう」と話している。
東京農大の調査には、近隣に複数の製材工場を抱える相馬地方森林組合が協力した。林教授の調査チームは昨年9月から12月にかけ、同市内などでスギやヒノキなど30本を伐採。木材を年輪ごとに削って放射線量を測定した。
その結果、同市原町区大原で採取したスギ1本から、外樹皮で4万2260ベクレル、平成23年に成長した部分からも5430ベクレルを検出した。木の中心部に近い平成16年分からは930ベクレルだった。
林教授はこれらの結果から、「高濃度のセシウムがたまることも考えられ、(出荷する際の)基準値を作ることや、放置した木材からセシウムが放出されないかを調べる必要がある」としている。林教授はセシウムが樹木内部に入り込む詳しい仕組みについて今後、研究を進めるという。
林野庁によると、木材出荷時の放射線に関する基準値はない。除染を必要とする基準値(10万cpm)を超えた際に表面を拭いたり洗い流すことを勧めている。



福島の森林、樹木内部にも放射性物質 東京農大が発表



 新建ハウジングWEB
住宅業界の最新ニュースとオピニオン


東京農業大学の林隆久教授(バイオサイエンス学科)は2月1日、福島県相馬地方の樹木の放射能汚染の状況について記者会見を行い、サンプル採取した樹木の内部から放射性セシウムが検出されたと発表した。サンプル調査のうち最も高い数値を示したのは、9月に南相馬市で採取したスギで、放射性セシウム濃度は1キロあたり2300ベクレルだった。
 同調査は、東農大の復興支援プロジェクトの一環として実施したもので、昨年9月から12月にかけ、南相馬市と相馬市、新地町の7地区で実施。スギやヒノキなど約30本からサンプルを採取した。各サンプルを年輪ごとに削り、それぞれの放射性セシウム濃度を測定した。
 放射性セシウムの濃度は、年輪ごとにばらつきがあり、9月に南相馬市で採取したスギの2011年の年輪からは、1キロあたり5430ベクレルの放射性セシウムが検出された。
 一方、サンプルのなかには、放射性セシウムが検出されなかったものもあったという。
 林教授は引き続き、樹木木部の放射性セシウムの動態解析や汚染された樹木の安全性の実験などを行っていくとしている。

2011年10月22日土曜日

放射性セシウムの体外排泄を促進する、 現時点では唯一の放射性セシウム体外除去剤 ラディオガルダーゼ


六号通り診療所所長さんのブログより


今日は放射性セシウムの体外排泄を促進する、
現時点では唯一の放射性セシウム体外除去剤、
「ラディオガルダーゼ」の話です。
日本での発売は昨年の12月です。

この薬は一種の吸着剤で、
大量の被爆を受けた際に、
身体に吸収され、
腸肝循環に入って体内を循環しているセシウムを、
身体の外に排泄し易くする効果を持つ薬剤です。

その歴史は古く、
1960年代にはその使用が始まり、
ドイツでは35年以上前から販売されています。
要するに米ソの核戦争が身近な危機であった時代に、
ヨーロッパで開発された薬です。

それが1999年の日本の臨界事故を契機に、
議論が積み重ねられ、
その結果としてようやく2010年10月に製造販売承認が取得され、
2010年12月に発売となったのです。

専門家の議論というのは、
必要性の高いものでも、
概ね10年は実現までに掛かるもののようです。

今回の事態にギリギリ間に合った、
とも言えますし、
使わなくて良い状況であれば良かったのに、
という言い方も出来ると思います。
先日被爆された3人の作業員の方は、
当然この薬による治療を、
受けたものと思われます。

さて、この薬はどのような薬で、
実際にどの程度の効果があるのでしょうか?

薬の一般名は、
ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸鉄(Ⅲ)水和物です。
つまり、鉄の周りに、
6個のシアンが結合し、
そこに更に水分子と鉄が結合しています。

この物質は一種の吸着剤で、
そのもの自体は殆ど体内に吸収されず、
腸管のセシウムを吸着して、
それを便から排泄します。

体内に入った放射性セシウムは、
その多くが腸管から静脈、肝臓を循環しているので、
それを腸管で捕捉し、
体外に排泄するのが、
この薬のメカニズムです。

1987年ブラジルのゴイアニアにおいて、
放射性セシウムによる被爆事故があり、
その時にこの薬が治療のために使用されました。

その時のデータを見ると、
成人で投与中止後平均80日の、
セシウムの生物学的半減期が、
使用により25日程度に短縮しています。
これは明らかに有効と考えられます。
(生物学的半減期は半分排泄されるまでの時間のことで、
通常の放射性物質の半減期とは異なります)

ここにちょっと興味深いデータがあり、
ゴイアニアにおける治療データでは、
4~9歳の生物学的半減期は平均42日で、
12~14歳では平均62日です。
つまり、代謝の活発な年齢層では、
放射性セシウムの排泄は、
大人よりずっと早いのです。
お子さんをお持ちのお母さんには、
この事実はちょっとほっとさせるものではないかと思います。

主な副作用は低カリウム血症です。
これはこの薬はカリウムよりセシウムを、
より吸着し易い構造になっている訳ですが、
生体はそもそもカリウムとセシウムを、
あまり区別はしていないので、
当然カリウムも体外に排泄され、
低カリウム血症の原因となるのです。
ただ、入院しての治療が通常想定されますから、
これは適宜カリウム値を測定して、
補充をすれば済む話だと思います。

腎不全などで高カリウム血症になると、
カリメートやケイキサレートのような、
カリウムの吸着剤を、
使用することがあります。

原理的にはこうした吸着剤も、
放射性セシウムの排泄に、
一定の効果があると思います。
身体はセシウムとカリウムとを、
あまり区別はしないからです。
ただ、元々がカリウムの吸着剤ですから、
よりカリウムの低下は強く、
その使用はラディオガルダーゼより、
難しいものになることは確かでしょう。

セシウムの内部被曝は、
このようにある程度改善することが可能です。

つまり、ヨード被曝には治療はないけれど予防はあり、
セシウム被曝にはカリウムを少し多めに摂る程度しか、
予防法はないけれど、
その代わり被曝後の治療法はあるのです。

これは人間様に限ったことではなく、
畜産農家においても、
セシウムの内部被曝を受けた家畜に、
この薬を飲ませることにより、
より早く被曝の影響を軽減することが可能なのです。
それで基準値を下回れば、
当然食用に供しても、
問題はなくなる訳です。
(ただ、筋肉中のセシウムが、
どの程度減少するかは微妙です)

しかし、セシウムの物理学的半減期は長く、
その影響は人間からは排泄されても、
環境には長く残ります。
セシウムの被爆の問題点は、
人間様への影響よりも、
むしろそうした環境への影響にありそうです。
そして、「ただちに健康に影響のない」量の汚染であっても、
その環境への影響は、
廻りまわって人間にも影響を与え、
「ただちに健康に影響はない」
と何かのお題目のように唱える皆さんの人生には影響はなくても、
僕達の子供の世代、孫の世代には、
確実に大きな影響を及ぼしていくのだと思います。

今日は放射性セシウム体外除去剤の概説でした。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。 

ラディオガルダーゼカプセル500mg



作成又は改訂年月

2010年11月作成 (第1版)


日本標準商品分類番号

873929


日本標準商品分類番号等

国際誕生年月
1997年9月


薬効分類名

解毒剤


承認等



ラディオガルダーゼカプセル500mg

販売名コード


392900XM1028

承認・許可番号


承認番号
22200AMX00966000
商標名
RADIOGARDASE

薬価基準収載年月


薬価未収載

販売開始年月


2010年12月

貯法・使用期限等


貯法
室温、遮光保存
使用期限
外箱等に表示

規制区分


処方せん医薬品
注意-医師等の処方せんにより使用すること

組成及び性状の表


組成・性状
成分・含量(1カプセル中) ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)水和物500mg注)(鉄として154.7mg相当) 
添加物 カプセル本体中:
ゼラチン
青色2号
ラウリル硫酸ナトリウム 
色・剤形 青色の0号硬カプセル剤 
外形  
識別コード   PB 
注)原薬の鉄含量が30.94%のとき,付着水を含むヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)水和物として500mを含有する。


禁忌


(次の患者には投与しないこと)


本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者


効能又は効果



効能又は効果/用法及び用量



放射性セシウムによる体内汚染の軽減

用法及び用量


通常,1回6カプセル(ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)水和物として3g)を1日3回経口投与する。 なお,患者の状態,年齢,体重に応じて適宜増減する。

用法及び用量に関連する使用上の注意


(1)治療開始後は糞便中及び尿中,又は全身の放射能をシンチレーションカウンタ等で適宜測定し,本剤の投与継続の必要性を検討すること。
(2)ゴイアニア事故における本剤の投与量を参考に,用量及び投与回数を適宜増減すること。[【臨床成績】の項参照]


使用上の注意



慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)
(1)不整脈又は電解質異常がある患者[低カリウム血症により症状が増悪するおそれがある。]
(2)消化管の蠕動運動の障害のある患者[本剤と結合した放射性セシウムが消化管局所に滞留することで放射線障害を発現するおそれがある。]
(3)鉄代謝異常の患者[長期投与により本剤に含まれる鉄が蓄積するおそれがある。]


重要な基本的注意


(1)投与中は定期的に血清カリウム濃度の検査を行い,必要に応じてカリウムを補充するなど適切な処置を行うこと。
(2)本剤の服用により体内で遊離した鉄が吸収され,蓄積される可能性があるため投与期間中は血清フェリチン等の推移を適宜確認することが望ましい。

相互作用



併用注意


(併用に注意すること)

併用注意の表


併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子 
副腎皮質ホルモン製剤,グリチルリチン製剤,利尿剤 低カリウム血症を増悪させるおそれがある。 これらの薬剤はカリウムの排泄作用を有する。 
テトラサイクリン系抗生物質 テトラサイクリン系抗生物質の吸収が減弱するおそれがある。 本剤中の鉄イオンと難溶性のキレートを形成し,テトラサイクリン系抗生物質の吸収を阻害する可能性がある。 



副作用



副作用等発現状況の概要


本剤は副作用発現頻度が明確となる臨床試験を実施していない。

その他の副作用



その他の副作用の表


頻度不明 
消化器 便秘,胃部不快感 
その他 低カリウム血症 



高齢者への投与


一般に,高齢者では生理機能が低下しているので,副作用の発現に注意し,慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与


妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

小児等への投与


低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。[【臨床成績】の項参照]

過量投与


ゴイアニアの事故において,本剤が1日に20g投与された場合に,胃部不快感が認められたとの報告がある1)

適用上の注意


服用時: 本剤の服用により,便が青みを帯びる場合がある。また,便の変色により放射線被曝に起因する消化器傷害による血便等の発現を見逃すおそれがあるので,注意すること。

その他の注意


排泄物等の取扱いについて,医療法その他の放射線防護に関する法令,関連する告示及び通知等を遵守し,適正に処理すること。[放射性セシウムと結合した本剤は主に糞便中に排泄されるため,本剤投与中の患者の糞便中には放射性セシウムが高濃度に含まれる可能性がある。]


薬物動態




本剤をブタに単回胃内投与又はラットに5日間反復経口投与したとき,本剤はほとんど吸収されず,糞便中に排泄された2),3))。



臨床成績




<健康成人における放射性セシウムの排泄促進作用4)>






放射性セシウム(137Cs:37kBq)を経口摂取した健康成人7例に,本剤1.0gを1日3回投与したとき,放射性セシウムの生物学的半減期の平均値が94日から31日に短縮した。



<ゴイアニアにおける放射性セシウムの被曝事故1)>






ブラジルのゴイアニアの事故において,放射性セシウム(137Cs)の体内汚染を受けた46例に本剤が投与された。成人及び若年成人には本剤1日3~10g,小児には本剤1日1~3gが,2,3又は6回に分けて経口投与された(投与間隔は投与量に応じて調整され,最短2時間間隔で投与された)。46例中25例について,本剤の投与中及び投与中止後の放射性セシウムの生物学的半減期に関するデータが得られ(表1),本剤投与による放射性セシウムの生物学的半減期の短縮が認められた。また,本剤の投与により糞便中/尿中の放射能排泄比が増加した。



臨床成績の表


1.
表1:本剤の投与中及び投与中止後の放射性セシウムの生物学的半減期
年齢 投与量 患者数a) 137Csの生物学的半減期b)
投与中 
137Csの生物学的半減期b)
投与中止後 
平均短縮率 
19歳以上 10g/日
6g/日
3g/日 
5例
10例
6例 
26±6日
25±15日
25±9日 

80±15日 

69% 
12~14歳 10g/日 5例 30±12日 62±14日 46% 
4~9歳 3g/日 7例 24±3日 42±4日 43% 

a) 19歳以上は13例であるが,複数の投与量で治療されていた8例は,投与量別にそれぞれ1例として集計
b) 平均値±標準偏差



薬効薬理




放射性セシウムの排泄促進作用






放射性セシウム(137Cs)を投与したラットに,放射性セシウム投与直後から本剤を11日間経口投与したとき,血液,肝臓,腎臓,脾臓,大腿骨及び全身の放射能が減少した5)



有効成分に関する理化学的知見




<一般的名称>






一般名:ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)水和物
化学名:Iron(III)hexacyanoferrate(II)
構造式:

注)x=14~16
分子式:Fe4[Fe(CN)6]3・xH2O(x=14~16)
分子量:859.23(脱水和物として)
性 状:青紫色の粒状の結晶性粉末である。



取扱い上の注意




容器の開け方:






本剤容器の蓋はチャイルドロックを施しているため,次の手順で開封すること。

ステップ1:蓋を強く押す。
ステップ2:押しながら蓋をねじる。



承認条件

本剤の臨床使用経験は限られていることから,製造販売後に本剤が投与された全症例を対象に使用成績調査を実施し,可能な限り情報を把握するとともに,本剤の安全性及び有効性に関するデータを収集し,本剤の適正使用に必要な措置を講じること。


包装

36カプセル/容器


主要文献及び文献請求先



主要文献


1) IAEA TECDOC Series No. 1009. Dosimetric and Medical Aspects of the Radiological Accident in Goiania in 1987. 1998; pp.37-45.
2) Nielsen P, Dresow B, Fischer R, Gabbe EE, Heinrich HC, Pfau AA. Intestinal absorption of iron from 59Fe-labelled hexacyanoferrates(II) in piglets. Arzneimittelforschung 1988; 38: 1469-71.
3) Nielsen P, Dresow B, Fischer R, Heinrich HC. Bioavailability of iron and cyanide from 59Fe- and 14C-labelled hexacyanoferrates(II) in rats. Z Naturforsch 1990; 45c: 681-690.
4) Stro(¨)mme A. Increased Excretion of 137Cs in Humans by Prussian Blue. Symposium on Diagnosis and Treatment of Deposited Radionuclides; proceedings. 1968; 329-32.
5) Le Gall B, Taran F, Renault D, Wilk JC, Ansoborlo E. Comparison of prussian blue and apple-pectin efficacy on 137Cs decorporation in rats. Biochimie 2006; 88: 1837-41.

文献請求先


日本メジフィジックス株式会社 販売促進部
〒661-0976 兵庫県尼崎市潮江1丁目2番6号
0120-076941(フリーダイアル)


製造販売業者の氏名又は名称及び住所

製造販売元
日本メジフィジックス株式会社
東京都江東区新砂3丁目4番10号
輸入先
ハウプト・ファーマ・ベルリン GmbH
ドイツ
提携
ハイル社
ドイツ
半減期の長いセシウムでの放射性障害のため
福島第一原発の放射性物質漏れ事故の数日後に、防衛省が、特殊な薬を緊急輸入したそうだ。

Image: Fillmore Photography

これは、「ラディオガルダーゼ」という名前の、放射性セシウム除去薬で、自衛隊員や現場の作業員のためのものだという。

半減期が8日と短く、もともとヨウ素を含んだ海藻類を食べている日本人にとって、放射性ヨウ素は影響が少ないが、セシウムは違う。半減期も30年と長く、体に取り込まれやすいため、基準値以上の量を吸込むと、重い放射線障害を起こすためだ。

前出の薬は、日本では、昨年暮れに承認・販売が始まったものだが、今回は手持ちが足りず、日本のメーカーがドイツから輸入したとのこと。

以下は、この薬の輸入・販売を手がける日本メジフィックス社の担当者の話だ。
「セシウムは、体に入ると、腸と胆嚢(たんのう)を行ったり来たりする性質があります。’ラディオガルダーゼ’は、腸にでてきたセシウムを捕まえて、便と一緒に排出するのです。こうした事故がなければ、まず知られることのない薬ですが、話を聞きつけた一般のお客さんから、手に入らないかといった問い合わせがかなりありました」

同社では、入手方法や値段など、一切答えていないそう。

個人購入は必要か
東京女子医大の三橋紀夫教授によると
「’ラディオガルダーゼ’は、あくまでも大量のセシウムを取りこんでしまった人が服用するもの。その量は300ミリシーベルト以下では効果がないとされています。この薬を扱う病院も特殊だし、医師も慣れていないといけない。心配だといって一般の人が処方してもらえるものではありません。だから値段も公表しないのでしょう。」

ということだ。

ただ、それでも手に入れたい場合は、インターネットで個人で買うことは可能なようだ。1日3回・1回6錠服用が必要で、1箱30錠入りで1万5000円前後だそうだが、本当に必要かどうか、冷静に考えなくても安くないことは明白だ。

(参考:週刊新潮5月5・12日ゴールデンウィーク特大号)

2011年7月25日月曜日

ベラルーシの研究では 「セシウム は心臓が最高のセシウム濃度で、 最小のセシウム濃度は骨と筋肉組織に見られたそうです。 内臓に多く蓄積する。特に心臓、腎臓、肝臓に多く蓄積する


ベラルーシの部屋ブログから



内臓に蓄積するセシウム

2011-07-16 | 放射能関連情報







 セシウムについてですが、


ICRP(国際放射線防護委員会)等は筋肉など全身に分布する、としており、


日本の学者にも同意見の人がいます。

 しかし、ベラルーシの研究では


「セシウムは全身の筋肉に平均して分布(蓄積)するのではなく、内臓に多く蓄積する。
特に心臓、腎臓、肝臓に多く蓄積する。」

とされています。

 このことについてもう少し詳しくご紹介したいと思います。(気が滅入るのですが・・・。)


 もともとどの内臓にセシウムが蓄積するのかを測定するのはとても難しいものです。




それを測る特別なホールボディカウンタがありますが、ベラルーシには1台もありません。


ウクライナにはあるそうです。


 しかしこれは精巧な測定ができるものではありません。


だいたい

「胸部には○○ベクレル」「腹部には○○ベクレル」という結果しか出せません。

 つまりそれを使って測定したとしても、


特に腹部には内臓がいくつもあるので、


腹部にあるどの内蔵に具体的にどれぐらいのセシウムが蓄積しているのかまで分からないのです。


 動物(ラット)に放射線をあてたエサを与え続け、
それから解剖して内臓の中のセシウムを測定する実験も行われましたが、
同じことを人間でするのは人道上問題があります。



(この実験の結果でもラットでは心臓が最高のセシウム濃度で、


最小のセシウム濃度は骨と筋肉組織に見られたそうです。


これは以下に述べる「人体に入った放射性セシウムの医学的影響」という著書からの引用です。)

 
 しかしベラルーシのゴメリ医大では内臓に蓄積されたセシウム137をかなり正確に測定することができました。

 それは、ゴメリ市で病死した人(大人も子どもも含む)を解剖して、


内臓をそれぞれ取り出してから、個々に測定し1キロ当たりのベクレルを計算して、


また内蔵を元の場所に戻し、縫い合わせて遺族に返す、ということを行ったからです。




 1997年に死亡した大人と子どもの内臓のセシウム137の分布については


元ゴメリ医大の学長だったバンダジェフスキー氏が発表した「人体に入った放射性セシウムの医学的影響」という著書(日本語に訳されています。)で、発表されています。




 それによると、大人は比較的平均してセシウムが内臓に分布するのですが、


子どもはとびぬけて甲状腺に高い値のセシウムが蓄積しています。


1キロあたり1200ベクレルです。大人では約400ベクレルです。
 
 このほか大人は蓄積が少ないのに、子どもは多い、という内臓は


心筋(大人約150ベクレル、子ども約600ベクレル)


小腸(大人300ベクレル弱、子どもは700ベクレル弱)です。

 このほか、心臓や血管の病気で死亡した人の心筋と、
消化器官の病気で死亡した人の心筋を比べると、
前者のほうが多くのセシウム137の蓄積が見られました。

 伝染病で死亡した人と


血管と消化器官の病気(主に胃と十二指腸の潰瘍)で死亡した人の


肝臓、胃、小腸、すい臓と比べると、


前者のほうが多くのセシウム137の蓄積が見られました








 このような病死者の死体解剖による個別の内臓のセシウム測定は、世界的にも珍しいです





 検体になりうる人がたくさんいたベラルーシだからできたことではないでしょうか。

 しかし、私はこの記事を書いていると気が滅入ってくるのです。

 将来、医学や科学のために、あるいは後世の人のための情報として、


有益な情報だと思ってこのような測定が行われたのは理解できますし、貴重なデータを大切にしたいと思います。

 しかし、今後日本で同様の研究を医学や科学や後世の人のために行うとすると・・・どうでしょうか?

 被曝した日本人が亡くなられた後に検体になってしまうのでしょうか。

 大規模な原発事故が起きてしまったのですから、日本でも検体になりうる方が増えてくる、ということです。

 科学のため、後世の人のため、と割り切ることができれば、
自分の体を死後、研究のために差し出す人も出てくるでしょう。
そのデータが、やがて生かされ、世界にも発信され、
今皆さんが「ベラルーシの場合はこうだったのだな。」と思いながらこの記事を読まれているように、
やがて世界の人が「日本の場合はこうだったのだな。」と読まれるようになるのか・・・と思います。
 医学の進歩は必要、しかし・・・と私は思ってしまいます。 
  
 日本では今後どうなるのか分かりません。
 とにかく以前ベラルーシで内臓のセシウム測定のため解剖された人たちがいた、その中には子どもも含まれていた、ということを忘れてほしくないです・・・。
 鎮魂と言う言葉が胸の中に浮かびます。
 この測定実験の検体となった方々の魂にお祈りしたいです。

白菜 おばあちゃん と・・・・・

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