変死者数が平成9年に9万人いたのが、平成15年に15万人になっています。
医療崩壊危機打開のための民主党・医療改革プラン山田正彦議員 抜粋 http://www.yamabiko2000.com/modules/smartsection/item.php?itemid=123
自分は警察医を33年やってきたと。警察医というのは、変死の死体検案書を書かなきゃいけない。
ひとり暮らしのお年寄りが亡くなったときに内因死、いわゆる病気による死か、あるいは外因死、
首を絞められたものか、そういったことを医者として調べなければいけない。
警察と一緒に部屋に入ると、それこそ最後だからもう力がないのでしょうね、散らばってしまっている。
そこに栄養ドリンクのビンが2~3本転がっている。
その先生の話だと、おそらく1週間水だけしか飲めなかったのでしょうねと言うのです。
そんな方がこの大村市内に何人いると思うかと言われたのです。
私はびっくりしまして、こんな田舎まちでそんな人がいるのですか、と言いました。
そうしたら、去年1年間でなんと50人いたと言うのです。
ことしは60人になるでしょうと。
思わず、そういう方はなんで病院で終末を送れなかったのでしょうか、と聞いてみたのです。
そうしたら「たぶん、国民健康保険を滞納したのではないかな」と言うんですね。
どうです、皆様方の周りに滞納者、結構いらっしゃるでしょう。
実はそれを聞いて驚いて、私、早速厚生労働省を呼んで、
国民保険料を滞納している人が一体何人いるのか調べさせていただきました。
そうしたら480万世帯。5年前が380万世帯。この5年間で100万世帯ふえているのです。
しかも数にして1,000万人を超えている。
後期高齢者医療制度が始まる前の3月の話です。
では国民健康保険に入っていなければいけない人が何人いたのかというと、4,700万人ですから、
既に2~3割の人が国民健康保険料を払えずに医療を受けられないでいる実態にあるのです。
「じゃあ先生、その方々は生活保護は受けられなかったのでしょうか」と聞きましたら、
その死体検案書を私に見せました。
東京に息子さんがいる。住所と名前が書いてありました。
30幾つでしたが、年齢からしてたぶん今はやりの派遣労働者で、
年に200万円かそこらしかもらっていないとしたら、親ごさんの生活まで見られなかったのでしょうね
というお話がありました。
舛添大臣に、こういう孤独死を迎えている人が今何人いるのか、厚労省は明らかにしてほしいと、
僕は委員会で質問させていただきました。
舛添大臣はわからないのですが、局長が答えていわく「団地等の調査によると350人から500人」、
そういうあいまいな回答をいたしました。
しかし人口9万人の大村市でなんと50人も出ているということだから、そんなばかなことはない。
私、早速、警視庁の変死者数の統計を調べてみました。変死者数が平成9年に9万人いたのが、
平成15年に15万人になっています。
交通事故とか射殺事件で亡くなった人は年間1万4,000~1万5,000人で変わりません。
自殺も3万人前後で変わりません。となると、その残りが孤独死だと言えるのではないか。
そして考えると、なんと6万人が平成19年度1年間で、さらに平成20年度はもっと多かったかもしれない。
それくらいの人が今そうして亡くなっていっているという現実、
これが一番大変なことだなと僕は思っております。
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