2011年7月25日月曜日

福島第一原発から飛散した 主な放射性同位体(核種)全31種・放出量・具体的な人体への影響など

福島第一原発から飛散した
主な放射性同位体(核種)全31種・放出量・具体的な人体への影響など






AERA2011.6.27号(朝日新聞出版)18-19ページ
拡散したと見られる核種31種類とその放出量、線種、強さ、物理的・生物学的半減期、具体的な人体への影響など。
原子力安全・保安院が6月6日に発表したデータをもとに作られた資料です。以下リンク先のPDFファイルの13ページを参考にしているようです。
【追記】これだけの放射性物質が放出されていることに驚かされますが、放出量が落ち着いた4月5日の時点で、
1日あたりの放出量が154テラ・ベクレル(1テラは1兆)に達していたわけですから、当然かもしれませんね。
今現在は、1日あたりどれくらい放出されているのでしょうか。。。
土壌から複数の核種検出「ランタン140」「テルル129m」 放射性物質の放出続く [5/12 13:50]
土壌から複数の核種検出放射性物質の放出続く
文部科学省は12日、福島第1原発周辺の土壌に含まれる放射性物質を調査した結果、ヨウ素とセシウム以外に「ランタン140」や「テルル129m」など複数の核種を検出したと発表した。ランタン140の半減期は約2日と短く、放射性物質の大気中への放出が続いていることを裏付けた。
文科省は、新たに検出された核種は、これまでに確認された放射性物質に比べ、半減期が短いと説明。「検出量もヨウ素やセシウムより少なく、人体に与える影響は比較的小さい」としている。
ランタン140は、原発から23〜62キロの地点で10日に採取した土壌から、土1キログラム当たり24〜640ベクレル検出。テルル129mは、2〜62キロの地点で3日から10日にかけて採取した土壌から、同540〜18万ベクレル検出された。ヨウ素やセシウムと同様、原発の北西方向を中心に検出量が多い。
産経新聞2011.5.1213:50http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110512/dst11051213520011-n1.htm

20110512 21:30
【原発事故】土壌から「テルル」と「ランタン」検出・・・放射性物質の大気中への放出が続いていることを裏付け

文部科学省は12日、福島第1原発周辺の土壌に含まれる放射性物質を調査した結果、 ヨウ素とセシウム以外に「ランタン140」 や「テルル129m」など複数の核種を検出したと発表した。 ランタン140の半減期は約2日と短く、放射性物質の大気中への 放出が続いていることを裏付けた。  文科省は、新たに検出された核種は、これまでに確認された放射性物質に比べ、半減期が短いと説明。  「検出量もヨウ素やセシウムより少なく、人体に与える影響は比較的小さい」としている。  ランタン140は、原発から23~62キロの地点で10日に採取した土壌から、 土1キログラム当たり 24~640ベクレル検出。 テルル129mは、2~62キロの地点で3日から10日にかけて採取した土壌から、  同540~18万ベクレル検出された。ヨウ素やセシウムと同様、原発の北西方向を中心に検出量が多い。 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110512/dst11051213520011-n1.htm 

【大熊町内の土壌汚染調査結果について】 

大熊町内の土壌汚染調査結果のお知らせ

5
25日に、東北大学大学院理学研究科 小池武志先生東北大学サイクロトロン ラジオアイソトープセンター 島田健司先生のご協力をいただいて、大熊町町内11か所の土壌を採取し、サンプルを東北大学、並びに金沢大学に送り、分析をお願いしました。 

分析結果について624日、大熊町役場 会津若松出張所にて東北大学大学院理学研究科 小池武志先生金沢大学 山本政儀先生より報告を受けましたので、皆さまにお知らせします。 

土壌採取地点は、以下の11か所です。 

(1)
大野幼稚園駐車場(野上字諏訪 地内)

(2)
高田公園前畑(大川原字西平 地内)

(3)
大野児童館園庭(下野上字清水 地内)

(4)
役場前児童公園(下野上字大野 地内)

(5)
総合スポーツセンターグランド(夫沢字中央台 地内)

(6)
夫沢字長者原 地内

(7)
夫沢字北台 地内

(8)
夫沢字東台 地内

(9)
小入野字東台 地内

(10)
緑ヶ丘グランド(熊川字緑ヶ丘 地内)

(11)
小良浜集会所前(小良浜字高平 地内)



土壌測定結果

地点名
空間線量(地表面)(μSv)
空間線量(地上1m)(μSv)
ヨウ素131(kBq/)
セシウム134(kBq/)
セシウム137(kBq/)
セシウム136(kBq/)
プルトニウム239240(Bq/) 

(1)
諏訪 空間線量(地表面) 22.0
空間線量(地上1m) 16.8
ヨウ素131 43
セシウム134 1600
セシウム137 1803
セシウム136 7
プルトニウム239/240 未検査 

(2)
西平 空間線量(地表面) 12.6
空間線量(地上1m) 9.0 
ウ素131 32 
セシウム134 623 
セシウム137711 
セシウム136 3 
プルトニウム239/240 未検査 

(3)
清水
空間線量(地表面) 38.0 
空間線量(地上1m) 22.0 
ヨウ素131 78 
セシウム134 2185 
セシウム137 2520 
セシウム136 11 
プルトニウム239/240 0.19 

(4)
大野 空間線量(地表面) 60.0 
空間線量(地上1m) 42.0 
ヨウ素131 100 
セシウム134 4463 
セシウム137 4807 
セシウム136 24 
プルトニウム239/240 0.26 

(5)
中央台
空間線量(地表面) 90.0 
空間線量(地上1m) 70.0 
ヨウ素131 139 
セシウム134 5494 
セシウム137 5945 
セシウム136 29 
プルトニウム239/240 1.24 

(6)
長者原
空間線量(地表面) 19.0 
空間線量(地上1m) 14.0 
ヨウ素131 100 
セシウム134 2092 
セシウム137 2389 
セシウム136 9 
プルトニウム239/240 5.91 

(7)
北台
空間線量(地表面) 140 
空間線量(地上1m) 100.0 
ヨウ素131 197 
セシウム134 4590 
セシウム137 4940 
セシウム136 22 
プルトニウム239/240 11.10 

(8)
東台
空間線量(地表面) 130.0 
空間線量(地上1m) 100.0 
ヨウ素131 124 
セシウム134 2906 
セシウム137 3268 
セシウム136 13 
プルトニウム239/240 2.77 

(9)
東平
空間線量(地表面) 180.0 
空間線量(地上1m) 140.0 
ヨウ素131 653 
セシウム134 27772 
セシウム137 30014 
セシウム136 151 
プルトニウム239/240 5.02 

(10)
緑ケ丘
空間線量(地表面) 100.0 
空間線量(地上1m) 80.0 
ヨウ素131 171 
セシウム134 5101 
セシウム137 5742 
セシウム136 24 
プルトニウム239/240 11.00 

(11)
高平
空間線量(地表面) 40.0 
空間線量(地上1m) 30.0 
ヨウ素131 31 
セシウム134 915 
セシウム137 1051 
セシウム136 4 
プルトニウム239/240 7.98 

μSv…マイクロシーベルト
Bq
…ベクレル kBq…キロベクレル(1kBq=1000Bq)
プルトニウム…太平洋側水田中の蓄積量 3050Bq/


山本先生のコメント 

(1)
プルトニウムについては、ごく微量であり、大きな問題ではない。

(2)
セシウムについては、西平を除き150万ベクレル/㎡以上で、年間20ミリシーベルトを超えており、
計算上30年たっても半分の線量が残る可能性があり、
セシウム137を取り除かない限り、すぐには戻れないレベルの数値であった。 

(3)
課題は、いかに土壌表面5cm以内にあるセシウムを減らしていくかである。
表土を入れ替えしたり、天地返し(1m)をしたりなどの方法がある。

(
山本先生は、チュルノブイリ、セミパラチンスク、
JCO事故などの調査研究を行っている、プルトニウム分析、環境放射線の第一人者です。)



以上の報告を受けて、町としましては、今後の経過を注視するとともに、
これを復興の基礎データとして使用し、国・県をはじめとしてあらゆる支援を受け、
復興のための手段を講じてまいります。


町民の皆さんと、一刻も早く大熊町に帰れるよう頑張りますので、
町民の皆さまのご支援をよろしくお願いします。





0 件のコメント:

読書会に爆破予告? 多様性をめぐり分断深まるアメリカの今 2023年6月27日 LGBTQ アメリカ

  読書会に爆破予告? 多様性をめぐり分断深まるアメリカの今 アメリカ各地で広がっている、ある読書会。 子どもたちに多様性への理解を深めてもらいたい。そんな思いから始まりました。 しかし今、こうした読書会が爆破予告や反対デモで、中止に追い込まれる事態が相次いでいるといいます。 い...