新型コロナウイルスに感染しているかどうか、確定させるためには「PCR検査」を行う必要がある。
その検査がどのように行われるのか、現場を取材した。

関西テレビ 坂元龍斗キャスター;
こちらは尼崎市立衛生研究所。ここでも陽性・陰性を判別する検査ができるようになったそうです
感染が疑われる人から取られた検体は、どのように運ばれてくれるのだろうか。

尼崎市立衛生研究所 村山隆太郎さん;
保健所から、こういうジュラルミンケースに入った状態で運ばれます
運ばれてきた検体は、4重包装で厳重に管理されている。
尼崎市立衛生研究所 村山隆太郎さん;
これが検体なんですが、中に綿棒が入ってます。この綿棒は病院の医者が喉を拭って、液を採ったもの。それをウイルス輸送培地に入れて検体として保管されます

関西テレビ 坂元龍斗キャスター;
クルーズ船と同じ手続きでしょうか?

尼崎市立衛生研究所 村山隆太郎さん;
同じ様なものだと思います

次に、喉の粘膜や痰などの検体は処理室に運ばれる。

尼崎市立衛生研究所 村山隆太郎さん;
これは安全キャビネット、ここから風が出て吸ったり出たりしているんです。検体が外に出てこないようになってます
尼崎市立衛生研究所 村山隆太郎さん;
吸った空気もフィルターを通して、きれいになってから外に出てきます。ここで作業されている人が感染しないようにウイルスが来ないようになっています

まず、手作業で検査をするために必要な遺伝子情報の一部を抽出する。その際、検体の感染力は失われる。

尼崎市立衛生研究所 村山隆太郎さん;
先ほど入れた試薬と混ぜ合わせます

混ぜ合わせた検体と試薬を特殊な装置に入れ、ウィルスの反応を見る
――Q:検体が持ち込まれて、結果が出るまでどれくらい時間が?

尼崎市立衛生研究所 村山隆太郎さん;
6時間かかります。ウイルスの遺伝子情報が増えたら陽性です。増えなかったらまったく何も出ないので陰性です
――Q:この施設の中で検査できる人数は、1日どれくらいですか
尼崎市立衛生研究所 宮永恵三所長;
他の検査がなくて、新型コロナウイルス専用に今の機械を使った場合で、24検体。
例えば、1人から様々な種類の検体が3つとれたとしたら、1人で3検体を埋めてしまいます。
機械が限られてますのでそんな数になってます
(関西テレビ)