2011年7月25日月曜日

福島第一原発から飛散した 主な放射性同位体(核種)全31種・放出量・具体的な人体への影響など

福島第一原発から飛散した
主な放射性同位体(核種)全31種・放出量・具体的な人体への影響など






AERA2011.6.27号(朝日新聞出版)18-19ページ
拡散したと見られる核種31種類とその放出量、線種、強さ、物理的・生物学的半減期、具体的な人体への影響など。
原子力安全・保安院が6月6日に発表したデータをもとに作られた資料です。以下リンク先のPDFファイルの13ページを参考にしているようです。
【追記】これだけの放射性物質が放出されていることに驚かされますが、放出量が落ち着いた4月5日の時点で、
1日あたりの放出量が154テラ・ベクレル(1テラは1兆)に達していたわけですから、当然かもしれませんね。
今現在は、1日あたりどれくらい放出されているのでしょうか。。。
土壌から複数の核種検出「ランタン140」「テルル129m」 放射性物質の放出続く [5/12 13:50]
土壌から複数の核種検出放射性物質の放出続く
文部科学省は12日、福島第1原発周辺の土壌に含まれる放射性物質を調査した結果、ヨウ素とセシウム以外に「ランタン140」や「テルル129m」など複数の核種を検出したと発表した。ランタン140の半減期は約2日と短く、放射性物質の大気中への放出が続いていることを裏付けた。
文科省は、新たに検出された核種は、これまでに確認された放射性物質に比べ、半減期が短いと説明。「検出量もヨウ素やセシウムより少なく、人体に与える影響は比較的小さい」としている。
ランタン140は、原発から23〜62キロの地点で10日に採取した土壌から、土1キログラム当たり24〜640ベクレル検出。テルル129mは、2〜62キロの地点で3日から10日にかけて採取した土壌から、同540〜18万ベクレル検出された。ヨウ素やセシウムと同様、原発の北西方向を中心に検出量が多い。
産経新聞2011.5.1213:50http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110512/dst11051213520011-n1.htm

20110512 21:30
【原発事故】土壌から「テルル」と「ランタン」検出・・・放射性物質の大気中への放出が続いていることを裏付け

文部科学省は12日、福島第1原発周辺の土壌に含まれる放射性物質を調査した結果、 ヨウ素とセシウム以外に「ランタン140」 や「テルル129m」など複数の核種を検出したと発表した。 ランタン140の半減期は約2日と短く、放射性物質の大気中への 放出が続いていることを裏付けた。  文科省は、新たに検出された核種は、これまでに確認された放射性物質に比べ、半減期が短いと説明。  「検出量もヨウ素やセシウムより少なく、人体に与える影響は比較的小さい」としている。  ランタン140は、原発から23~62キロの地点で10日に採取した土壌から、 土1キログラム当たり 24~640ベクレル検出。 テルル129mは、2~62キロの地点で3日から10日にかけて採取した土壌から、  同540~18万ベクレル検出された。ヨウ素やセシウムと同様、原発の北西方向を中心に検出量が多い。 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110512/dst11051213520011-n1.htm 

【大熊町内の土壌汚染調査結果について】 

大熊町内の土壌汚染調査結果のお知らせ

5
25日に、東北大学大学院理学研究科 小池武志先生東北大学サイクロトロン ラジオアイソトープセンター 島田健司先生のご協力をいただいて、大熊町町内11か所の土壌を採取し、サンプルを東北大学、並びに金沢大学に送り、分析をお願いしました。 

分析結果について624日、大熊町役場 会津若松出張所にて東北大学大学院理学研究科 小池武志先生金沢大学 山本政儀先生より報告を受けましたので、皆さまにお知らせします。 

土壌採取地点は、以下の11か所です。 

(1)
大野幼稚園駐車場(野上字諏訪 地内)

(2)
高田公園前畑(大川原字西平 地内)

(3)
大野児童館園庭(下野上字清水 地内)

(4)
役場前児童公園(下野上字大野 地内)

(5)
総合スポーツセンターグランド(夫沢字中央台 地内)

(6)
夫沢字長者原 地内

(7)
夫沢字北台 地内

(8)
夫沢字東台 地内

(9)
小入野字東台 地内

(10)
緑ヶ丘グランド(熊川字緑ヶ丘 地内)

(11)
小良浜集会所前(小良浜字高平 地内)



土壌測定結果

地点名
空間線量(地表面)(μSv)
空間線量(地上1m)(μSv)
ヨウ素131(kBq/)
セシウム134(kBq/)
セシウム137(kBq/)
セシウム136(kBq/)
プルトニウム239240(Bq/) 

(1)
諏訪 空間線量(地表面) 22.0
空間線量(地上1m) 16.8
ヨウ素131 43
セシウム134 1600
セシウム137 1803
セシウム136 7
プルトニウム239/240 未検査 

(2)
西平 空間線量(地表面) 12.6
空間線量(地上1m) 9.0 
ウ素131 32 
セシウム134 623 
セシウム137711 
セシウム136 3 
プルトニウム239/240 未検査 

(3)
清水
空間線量(地表面) 38.0 
空間線量(地上1m) 22.0 
ヨウ素131 78 
セシウム134 2185 
セシウム137 2520 
セシウム136 11 
プルトニウム239/240 0.19 

(4)
大野 空間線量(地表面) 60.0 
空間線量(地上1m) 42.0 
ヨウ素131 100 
セシウム134 4463 
セシウム137 4807 
セシウム136 24 
プルトニウム239/240 0.26 

(5)
中央台
空間線量(地表面) 90.0 
空間線量(地上1m) 70.0 
ヨウ素131 139 
セシウム134 5494 
セシウム137 5945 
セシウム136 29 
プルトニウム239/240 1.24 

(6)
長者原
空間線量(地表面) 19.0 
空間線量(地上1m) 14.0 
ヨウ素131 100 
セシウム134 2092 
セシウム137 2389 
セシウム136 9 
プルトニウム239/240 5.91 

(7)
北台
空間線量(地表面) 140 
空間線量(地上1m) 100.0 
ヨウ素131 197 
セシウム134 4590 
セシウム137 4940 
セシウム136 22 
プルトニウム239/240 11.10 

(8)
東台
空間線量(地表面) 130.0 
空間線量(地上1m) 100.0 
ヨウ素131 124 
セシウム134 2906 
セシウム137 3268 
セシウム136 13 
プルトニウム239/240 2.77 

(9)
東平
空間線量(地表面) 180.0 
空間線量(地上1m) 140.0 
ヨウ素131 653 
セシウム134 27772 
セシウム137 30014 
セシウム136 151 
プルトニウム239/240 5.02 

(10)
緑ケ丘
空間線量(地表面) 100.0 
空間線量(地上1m) 80.0 
ヨウ素131 171 
セシウム134 5101 
セシウム137 5742 
セシウム136 24 
プルトニウム239/240 11.00 

(11)
高平
空間線量(地表面) 40.0 
空間線量(地上1m) 30.0 
ヨウ素131 31 
セシウム134 915 
セシウム137 1051 
セシウム136 4 
プルトニウム239/240 7.98 

μSv…マイクロシーベルト
Bq
…ベクレル kBq…キロベクレル(1kBq=1000Bq)
プルトニウム…太平洋側水田中の蓄積量 3050Bq/


山本先生のコメント 

(1)
プルトニウムについては、ごく微量であり、大きな問題ではない。

(2)
セシウムについては、西平を除き150万ベクレル/㎡以上で、年間20ミリシーベルトを超えており、
計算上30年たっても半分の線量が残る可能性があり、
セシウム137を取り除かない限り、すぐには戻れないレベルの数値であった。 

(3)
課題は、いかに土壌表面5cm以内にあるセシウムを減らしていくかである。
表土を入れ替えしたり、天地返し(1m)をしたりなどの方法がある。

(
山本先生は、チュルノブイリ、セミパラチンスク、
JCO事故などの調査研究を行っている、プルトニウム分析、環境放射線の第一人者です。)



以上の報告を受けて、町としましては、今後の経過を注視するとともに、
これを復興の基礎データとして使用し、国・県をはじめとしてあらゆる支援を受け、
復興のための手段を講じてまいります。


町民の皆さんと、一刻も早く大熊町に帰れるよう頑張りますので、
町民の皆さまのご支援をよろしくお願いします。





福島に住む人々は、 いったいこれまでどれくらいの量を被曝したのか、 どんな放射性物質を吸い込んでしまったのか

「週刊現代」2011年7月30日号より

7月11日、茨城県にある日本原子力研究開発機構に、
福島県浪江町周辺に住む妊婦や子供ら20人が集まった。
福島第一原発の事故以降、体内にどれぐらいの
放射性物質が取り込まれてしまったのかを調べる、
「内部被曝検査」を受けるためだ。

当初はこの内部被曝調査は8月以降に行われる予定だったが、
住民らの放射線への不安の声が高まったため、
予定を繰り上げて早期に検査を実施することになったという。
福島第一原発事故から4ヵ月。

福島に住む人々は、
いったいこれまでどれくらいの量を被曝したのか、
どんな放射性物質を吸い込んでしまったのかを心配し始めるようになった。

しかし、全県民を対象とした本格的な調査が始まるのは8月以降で、
全員の調査が終わるまでには相当な時間がかかる見込みだ。

さらに、「検査」とは言うもののそこには限界が見える。

この調査によって調べられるのは

ヨウ素とセシウムの放射線量だけで、

骨に蓄積しやすく、長期間にわたって体に影響を与えるストロンチウムや、

肺や骨に吸着されて強い発がん性を帯びるプルトニウムなどの内部被曝については

調査されないからだ。

つまり、この調査を受けても、自分の体にどんな放射性物質が取り込まれたかは、


完全には判明しないということだ。

そもそも福島県全土に、どんな種類の放射性物質が放出されているのか、
政府は綿密な調査を行っているとはいえない

たとえばプルトニウムひとつとっても、検出が困難なことも手伝ってか、
積極的な調査が進められていない。

6月5日、金沢大学の山本政儀教授の独自調査によって、
福島第一原発から約1.7km離れた大熊町内の土壌に
微量のプルトニウムが検出されたが、政府はこうした調査報告を受けても、
プルトニウムの検出に全面的に取り組もうとしない。


いや、調査に乗り出さないだけなら、まだマシかもしれない。

6月3日には、原発事故直後に、核燃料が損傷したことを示す


テルル132」という放射性物質が検出されていたにもかかわらず、


原子力安全・保安院はこのデータを公表しなかったことが発覚した。

この国の政府は、動こうとしない。

それどころか、ウソまでつく---


このことに改めて気づいた自治体や研究機関は、

福島県民がどれほどの量を被曝したのか、


福島県の各地にはどんな放射性物質が


飛散しているのかを知るために、独自調査を開始している。


福島県は、


今月から毒性の強いプルトニウムやストロンチウムがどこまで飛散しているのか、


県全土で土壌の調査を行うことを決めた。

「こうした調査を県が行うこと自体がばかばかしい。


しかし、国が乗り出さない以上、住民の不安を解消するためにも、


自治体が調査に乗り出すしかない」

とは福島県庁職員の悲痛な声だ。

テルル129を検出

こうした自治体の動きに先がけて、

本誌は6月より、ある独自の調査を開始していた。

イギリスの研究機関の協力を得て、

福島の大気中にどんな放射性物質が飛散しており、

福島の人たちがそれをどれくらい吸い込んでいるのか、

調査・シミュレートしたのである。

調査の結果わかったこと—それは、想像以上に福島県は危険な状況にあるということだ。

その衝撃の結果を以下に記していこう。


いったい福島の大気中には、どんな放射性物質が漂っているのか。


これを調べるために、本誌は乗用車のエンジン部についているエアフィルターを利用した。

エアフィルターはエンジンが汚れて動かなくなることがないように、
大気中のチリ・埃・ゴミを吸い取る役割がある。

もしも大気中に放射性物質が飛び交っていれば、

エアフィルターにはこれが多量に付着しているため、このフィルターを調査すれば、どんな放射性物質が飛散しているのかわかる、というわけだ。


実際、大気中のプルトニウムなどの濃度を調べる際、

各研究機関も類似のフィルターを使用し、大気を取り込み、これを調査している。


本誌は福島の大気中の放射性物質を調べるために、

原発事故以降も福島を走っていた車のエアフィルターを、

福島市内の自動車整備工場の協力を得て入手した。

排気量700ccの小型車から、1300ccの中型車まで計4台。

すべて福島県内のナンバーの車で、福島原発より30~50km離れた地域(主に福島市内)を、

3月11日以降100~200km走行している車だ。

6月15日に採取したこれら4つのフィルターをそれぞれ箱に詰めて、

イラク戦争における劣化ウラン弾の影響などを調査した、

イギリスのAberystwyth(120年超の歴史を誇る、

ウェールズの大学都市)にある放射性物質の分析を行う研究所に送り、


「どんな放射性物質がフィルターに付着しているのか」


「その放射性物質がどれくらい強い値を示しているのか」を調査してもらった。

その調査方法は次の通り。

1 ロシア製ガイガーカウンターで、箱の外から線量を測定する。


2 ドイツ製ガンマ線分光器で、フィルターにどのような放射性物質が付着しているかを調査する。


3 より子細な結果を得るために、


もっとも排気量の小さい車のフィルターをオックスフォードの専門研究施設に送り、


高分解能ガンマ線分光器で調査を行った。



フィルターを送ってから約3週間後の7月9日、その調査結果が届いた。

その結果について以下に記していきたい。

まず、

1 ガイガーカウンターによる放射線量測定は、

0.12~0.17マイクロシーベルトと、ひどく高い数値ではなかった。

しかし、2,3のガンマ線分光器を使った調査によって、

フィルターからはセシウム137、セシウム134、ヨウ素131、テルル129mなどが検出された。

いずれも健康に重大な害を及ぼす物質で、

一定量以上内部被曝すれば、がんや白血病などを引き起こすことになる放射性物質だ。

ここで注目しておきたいのが、フィルターからテルル129mが検出されたという事実だ。

この結果について、欧州放射線リスク委員会の科学委員長である

クリス・バズビー博士が解説する。

「テルルが検出されたというのは、とても興味深いデータですね。

なぜならこれは、核分裂によって生じる物質なのですが、

半減期が33日ととても短いからです。半減期が短いものが、

原発事故より3ヵ月がたった6月に採取したフィルターから検出されたということは、

核分裂が今も続いている可能性---つまりは再臨界を起こしている可能性を示唆しています。

最初に放出された量がわからないので、これが確かなことかどうかは断言できませんが、

再臨界が起きていたのかどうか、政府や東電は調査し、その結果を公表すべきです」

再臨界の証拠のひとつとなるテルルが検出されたのだとしたら、これは大問題。

しかし現在のところ、東電も政府も再臨界の可能性についてはほとんどふれていない。

安全基準を3倍超えている

さて、今回の検査の結果では、

人体に極めて有害であるプルトニウムやウラン(強い発ガン性がある)は検出されていない。

では、今回の検査結果をもって
「プルトニウム、ウランが検出されなかった」と安心できるかと言えば、残念なことにそうではない。

今回のガンマ線分光器を使った検査では、ガンマ線を出さない放射性物質は検出されない。

プルトニウムやウランはアルファ線を出すため、

これを検出するには別の特殊な検査を実施する必要があり、それには少し時間を要する。

今回の記事を作成する時点で、その結果はまだ出ていないため、

プルトニウム、ウランの検出結果については、追って詳細をお伝えしたい。

だが、ここで記しておきたいのは、

今回の検査で、「アメリシウム241」とみられる放射性物質が検出されたことである。

アメリシウムが検出されると、どういうことが言えるのか。

立命館大学の安斎育郎名誉教授が説明する。

原子炉内にあるウラン238が中性子を吸収してプルトニウム239となり、


さらに段階を経るとアメリシウム241になります。


もしもアメリシウムが本当に出ているなら、


プルトニウムが出ている可能性もあると言えるでしょう

先ほど「みられる」といったのは、

アメリシウムもやはりアルファ線を分析するまでは正確な結果がわからないからだ。

しかし、今回アメリシウムとみられる物質がフィルターから検出されたことから、

プルトニウムとウランが放出されている可能性が十分にあることを、ここで指摘しておきたい。



「福島を走る車のエアフィルターから、

有害な放射性物質がいくつも検出されたのは当然のことだと思います」

これらの検出結果に納得するのは、アメリカの原子力エンジニアで、スリーマイル島事故の復旧を手がけた会社の副社長も務めたアーノルド・ガンダーセン氏だ。

「セシウムが検出されたのはもちろんのこと、
ストロンチウム(カルシウムと似た性質があり、
体内に入ると骨に蓄積。骨のガンや白血病を引き起こすおそれがある)はまず出てくるでしょう。

これは福島沖3kmの海底からも検出されていますからね。

さらにプルトニウムが検出されることも考えられるでしょう。

私の予測では、福島の人は日に40~50種類の放射性微粒子を吸引しています。

その放射性物質がどれほどの強さを持っているかで、

健康への影響は異なりますが、無害であるはずはない」

さて、今回の調査の目的は、放射性物質の検出だけでなく、もうひとつある。

それは、福島県民が6月までの3ヵ月間で、

どれだけの量の放射性物質を吸い込んだかというシミュレーションである。

次のような方法で、これを算出した。

排気量700ccの小型車のフィルターが取り込んだセシウムの量を測定する。

そこから、福島の大気中に、
1立方メートルあたりどれぐらいのセシウムが含まれているかを計算(1)。


それをもとに、人間の肺がどれぐらいの量を取り込んだのかを計る。

成人は一日約24立方メートル分の呼吸をするので、

1に24をかけ、6月15日までの日数(97日)を掛けると、

これまでどれほどのセシウムを吸引したかがわかるというわけだ

(このエンジンと人間の肺を置換して吸引量を計る方法は、

放射線を研究する研究者の間では広く知られている)。

この計算の結果、

少なくとも6月までの3ヵ月間で、

成人は 0.38~0.53ミリシーベルト (=380~530マイクロシーベルト)の


セシウム134、 セシウム137を吸引したことになる、

との結果が算出された。

子供の場合は成人よりも呼吸量が6割落ちるので、0.1~0.16ミリシーベルトとなる。

前出の安斎育郎教授は、算出されたこの数値について、こう感想を漏らす。

人間が自然界から受ける放射線量は年間で1.4ミリシーベルト程度ですから、

0.53ミリシーベルトということは、


この100日間でその3割程度の放射線をセシウムだけで受けてしまったということです。

これは意外に高いという印象を受けますね」

この数値が、

国際的にみればいかに高いものかは、

EURATOMの基準をみれば一目瞭然である。

EURATOM(欧州原子力共同体・ヨーロッパ15ヵ国が加盟する、原子力産業の発展を目標とした機関)が定めた基準では、


年間の内部被曝量の限度を0.15ミリシーベルトと定めており

これを超えると健康に重大な影響を引き起こすとしている。つまり、EURATOMの基準から言えば、福島の内部被曝量は基準値を「大幅に超えた被曝量」なのである。

「しかも、これはわずか100日での内部被曝量ですから、

年間の被曝量はこれをさらに上回ることになります。

加えて、半減期の短いヨウ素などの内部被曝量は含まれていません

原発事故当初は、これとは比較にならないぐらいの放射性物質を吸引しているのは間違いない。

これは相当控えめに見積もった数字だと言えます。

さらにこの上、外部被曝の線量も加算されることになりますから、

福島の人が受けている被曝量は、

とっくに日本の年間許容被曝線量である1ミリシーベルトを超えている可能性が高い」

(バズビー博士)



首都圏は大丈夫か

さらにバズビー博士はこう続ける。

「それでも日本政府は

『年間1ミリシーベルトを超えていても、健康上の問題はない』というかもしれません。

しかし、何度も繰り返すように、これは内部被曝の線量です。


衣服や皮膚に付着した放射性物質は洗い流せるが、

内部被曝の場合は、放射性物質が体内にとどまるため、
内側から遺伝子を傷つけ、将来がんや白血病を引き起こす確率が高まる。

同じ1ミリシーベルトでも、内部被曝と外部被曝では意味が異なることに注意すべきです

はたして福島県民が累積でどれほどの放射性物質を体内に取り込んでいるのか、

各研究機関による「公式な」結果が出るまで、もうしばらく待たなければならない。

しかし、今回のシミュレーション結果から、

安心できる数値が検出されるかは、かなり疑わしいだろうことを指摘せざるをえない。

さらに恐ろしいことに、もしもプルトニウムが検出されれば、

内部被曝の量は飛躍的に増えることになる。

たとえその量がセシウムの100分の1だったとしても、


プルトニウムの線量はとても高く、この100日間だけで24ミリシーベルトとなります

もしも検査によって一定量のプルトニウムが検出されれば、


もはや安全かどうかを議論しても、意味がないレベルとなります

(バズビー博士)

プルトニウムやウランといったもっとも危険な核種が検出されるかどうかは、

現段階ではまだわからない。

今月下旬に送られてくる予定の調査の結果を待つほかない。

冒頭で述べたように、福島県が独自調査に乗り出したことからも、

多くの国民がプルトニウムやストロンチウムの有無を知りたいと思っている。

これらがもし検出されなければ、それにこしたことはない。

しかし、万が一にも検出される可能性があるのだとすれば、

いまこの瞬間にも、福島県民は内部被曝の危険に晒されているといえる。

はたしてなんの対策も施されないままで良いのだろうか。

今の段階から新たな避難措置を講じておくべきなのではないか。

しかし現在のところ、政府内でそんな声が上がる気配は微塵もない。

さらに、福島だけでなく、3000万人が暮らす首都圏はどうなのか。

原発事故以降、福島由来の放射性物質が各地に飛散しているのは周知の通り。

では、首都圏に住む人々はどのくらいの量の放射性物質を吸引したのだろうか。

また、プルトニウムをはじめとする危険な放射性物質は

首都圏には本当に飛来していないのだろうか。

本誌は引き続き、これらについての独自調査を行い、その結果を誌面で公表していく。

(取材協力/飯塚真紀子・在米ジャーナリスト、調査協力/クリス・バズビー博士)




  本誌は福島市内を走る車のエアフィルターの分析を英国の研究機関に依頼。


その結果、高濃度の放射性物質が多種類、検出された。


セシウムだけで、事故から100日で積算内部被曝量は530マイクロシーベルト。


年間限度被曝量を軽々超える。国はなぜ放っておくのか


しかし、全県民を対象とした本格的な調査が始まるのは8月以降で、




全員の調査が終わるまでには相当な時間がかかる見込みだ。


さらに、「検査」とは言うもののそこには限界が見える。


この調査によって調べられるのはヨウ素とセシウムの放射線量だけで、


骨に蓄積しやすく、長期間にわたって体に影響を与えるストロンチウムや、


肺や骨に吸着されて強い発がん性を帯びるプルトニウムなどの内部被曝については


調査されないからだ。


つまり、この調査を受けても、自分の体にどんな放射性物質が取り込まれたかは、


完全には判明しないということだ。

ベラルーシの研究では 「セシウム は心臓が最高のセシウム濃度で、 最小のセシウム濃度は骨と筋肉組織に見られたそうです。 内臓に多く蓄積する。特に心臓、腎臓、肝臓に多く蓄積する


ベラルーシの部屋ブログから



内臓に蓄積するセシウム

2011-07-16 | 放射能関連情報







 セシウムについてですが、


ICRP(国際放射線防護委員会)等は筋肉など全身に分布する、としており、


日本の学者にも同意見の人がいます。

 しかし、ベラルーシの研究では


「セシウムは全身の筋肉に平均して分布(蓄積)するのではなく、内臓に多く蓄積する。
特に心臓、腎臓、肝臓に多く蓄積する。」

とされています。

 このことについてもう少し詳しくご紹介したいと思います。(気が滅入るのですが・・・。)


 もともとどの内臓にセシウムが蓄積するのかを測定するのはとても難しいものです。




それを測る特別なホールボディカウンタがありますが、ベラルーシには1台もありません。


ウクライナにはあるそうです。


 しかしこれは精巧な測定ができるものではありません。


だいたい

「胸部には○○ベクレル」「腹部には○○ベクレル」という結果しか出せません。

 つまりそれを使って測定したとしても、


特に腹部には内臓がいくつもあるので、


腹部にあるどの内蔵に具体的にどれぐらいのセシウムが蓄積しているのかまで分からないのです。


 動物(ラット)に放射線をあてたエサを与え続け、
それから解剖して内臓の中のセシウムを測定する実験も行われましたが、
同じことを人間でするのは人道上問題があります。



(この実験の結果でもラットでは心臓が最高のセシウム濃度で、


最小のセシウム濃度は骨と筋肉組織に見られたそうです。


これは以下に述べる「人体に入った放射性セシウムの医学的影響」という著書からの引用です。)

 
 しかしベラルーシのゴメリ医大では内臓に蓄積されたセシウム137をかなり正確に測定することができました。

 それは、ゴメリ市で病死した人(大人も子どもも含む)を解剖して、


内臓をそれぞれ取り出してから、個々に測定し1キロ当たりのベクレルを計算して、


また内蔵を元の場所に戻し、縫い合わせて遺族に返す、ということを行ったからです。




 1997年に死亡した大人と子どもの内臓のセシウム137の分布については


元ゴメリ医大の学長だったバンダジェフスキー氏が発表した「人体に入った放射性セシウムの医学的影響」という著書(日本語に訳されています。)で、発表されています。




 それによると、大人は比較的平均してセシウムが内臓に分布するのですが、


子どもはとびぬけて甲状腺に高い値のセシウムが蓄積しています。


1キロあたり1200ベクレルです。大人では約400ベクレルです。
 
 このほか大人は蓄積が少ないのに、子どもは多い、という内臓は


心筋(大人約150ベクレル、子ども約600ベクレル)


小腸(大人300ベクレル弱、子どもは700ベクレル弱)です。

 このほか、心臓や血管の病気で死亡した人の心筋と、
消化器官の病気で死亡した人の心筋を比べると、
前者のほうが多くのセシウム137の蓄積が見られました。

 伝染病で死亡した人と


血管と消化器官の病気(主に胃と十二指腸の潰瘍)で死亡した人の


肝臓、胃、小腸、すい臓と比べると、


前者のほうが多くのセシウム137の蓄積が見られました








 このような病死者の死体解剖による個別の内臓のセシウム測定は、世界的にも珍しいです





 検体になりうる人がたくさんいたベラルーシだからできたことではないでしょうか。

 しかし、私はこの記事を書いていると気が滅入ってくるのです。

 将来、医学や科学のために、あるいは後世の人のための情報として、


有益な情報だと思ってこのような測定が行われたのは理解できますし、貴重なデータを大切にしたいと思います。

 しかし、今後日本で同様の研究を医学や科学や後世の人のために行うとすると・・・どうでしょうか?

 被曝した日本人が亡くなられた後に検体になってしまうのでしょうか。

 大規模な原発事故が起きてしまったのですから、日本でも検体になりうる方が増えてくる、ということです。

 科学のため、後世の人のため、と割り切ることができれば、
自分の体を死後、研究のために差し出す人も出てくるでしょう。
そのデータが、やがて生かされ、世界にも発信され、
今皆さんが「ベラルーシの場合はこうだったのだな。」と思いながらこの記事を読まれているように、
やがて世界の人が「日本の場合はこうだったのだな。」と読まれるようになるのか・・・と思います。
 医学の進歩は必要、しかし・・・と私は思ってしまいます。 
  
 日本では今後どうなるのか分かりません。
 とにかく以前ベラルーシで内臓のセシウム測定のため解剖された人たちがいた、その中には子どもも含まれていた、ということを忘れてほしくないです・・・。
 鎮魂と言う言葉が胸の中に浮かびます。
 この測定実験の検体となった方々の魂にお祈りしたいです。

白菜 おばあちゃん と・・・・・

Nagi Wind 2012年12月22日 わたしは、放射線の食品測定所の臨時職員です。 今日も、ある、ばあちゃんが来た。 ひと伝えに・・・ とても、丁寧な、昔の方だよ 白菜を大きく切って持ってきたんだ。 本当だったら、小さく切らなければいけ...