2012/11/20
【福島】県立医大・医療科学センター/建物3.9万㎡、4棟2分割発注
福島建設工業新聞社
最先端の放射線医学など本県医療の拠点施設として県立医科大学が整備する「ふくしま国際医療科学センター」の基本構想が固まった。施設は新病棟となる先端診療部門など大きく4つの建物で構成。総延べ面積3万9520㎡程度、施設整備費は概算で約300億円を見込んでいる。センターの建設・稼働に伴って既存病棟の再編・改修や、新しく1700台分の駐車場整備も行う。施設は現在、公募型プロポーザルにより基本設計者選定の手続き中。4つの建物の設計を一括して委託することになる。25年度の実施設計を経て26年度に工事着手。27年度中の完成を目指す。建築工事は4つの建物を2つずつに集約して、2分割で発注する方針。
早期診断・最先端治療、県民健康管理などの機能を持つ、本県医療の中核に位置付ける施設。学内に分散配置する。
センターの機能は、新病棟となる先端診療部門と①放射線医学県民健康管理センター②先端臨床研究センター③医療―産業トランスレーションリサーチセンター④教育・人材育成部門の計5部門で構成する。
先端診療部門は疾病の早期治療のための新病院棟を整備。甲状腺センターなども配置する。施設完成後には、既存病棟にあるこども医療センターや総合周産期母子医療センター、被ばく医療部門なども移設する。
①は県民の健康管理調査、放射線と健康に関する疫学調査、②は最先端の画像診断システムによる早期疾病発見の機能を担う。③は医療界と産業界の橋渡し役として、がんを中心とした疾患の新規治療・診断薬、検査試薬や医療機器などの開発支援を多面的に行う。
この5つの機能を、新しく整備する4つの建物に集約・配置する。
建物の配置計画はA棟が医療―産業トランスレーションリサーチセンターと教育・人材育成部門が入る施設で地上7階地下1階建ての8層構造延べ9304㎡を想定。2、3階に研究棟2、10号館へ連絡する渡り廊下を設ける。
B棟は先端臨床研究センターのうちの環境動態調査施設が入る。臨床研究センターの他部門と独立させた2階建てで910㎡。放射線医学総合研究所と連携して、大気中の放射性物質の移動調査等を行う。
C棟には先端臨床研究センターのうちの画像診断部門、サイクロトロン部門等を配し、治験の拠点とする。地上3階地下1階(一部2階)の4層延べ5306㎡。
附属病院前面の敷地に建設する新病棟のD棟には、先端医療部門のほか放射線医学健康管理部門を配置。地下1階地上7階建て延べ2万4000㎡の規模で、1階が災害医療・救命救急センター、2階が外来部門、5階が新設の病棟になる。現病棟との間に渡り廊下を2カ所設け、屋上階には災害時用のヘリコプター離発着場を置く。
D棟完成、既存病院の機能移転完了後に既存病棟の改修に着手する。既存棟は築後30年が経過、学生定員増への対応も必要になる。既存エネルギーセンターの改修計画も検討する。
建築計画として①災害に強い②利用者・患者を尊重③環境とライフサイクルコストに配慮④将来の医療変化への対応が可能⑤既存建築物との調和⑥既存病棟の機能再構築⑦更新を前提としたシステム―の7つのコンセプトを挙げた。
建物には免震構造(基礎免震)の採用を検討。低層のB・C棟は耐震構造で対応する方向。
建築工事は「B・C棟」と「A・D棟」の2本に集約して発注する方向だ。実施中の公募型プロポーザルで年末までに委託者を選定。年度内に基本設計を終え、25年度に実施設計を行う。25年度末に入札を行い、26年度に工事着手。27年度末からの実施稼働を目指す。
4つの建物の配置・運用に伴って、新規所要分も含め約1700台分の駐車場も必要になると見ている。大学敷地内に自走式立体2層3段、大学周辺の敷地外に平面の駐車場確保を検討する。
最先端の放射線医学など本県医療の拠点施設として県立医科大学が整備する「ふくしま国際医療科学センター」の基本構想が固まった。施設は新病棟となる先端診療部門など大きく4つの建物で構成。総延べ面積3万9520㎡程度、施設整備費は概算で約300億円を見込んでいる。センターの建設・稼働に伴って既存病棟の再編・改修や、新しく1700台分の駐車場整備も行う。施設は現在、公募型プロポーザルにより基本設計者選定の手続き中。4つの建物の設計を一括して委託することになる。25年度の実施設計を経て26年度に工事着手。27年度中の完成を目指す。建築工事は4つの建物を2つずつに集約して、2分割で発注する方針。
早期診断・最先端治療、県民健康管理などの機能を持つ、本県医療の中核に位置付ける施設。学内に分散配置する。
センターの機能は、新病棟となる先端診療部門と①放射線医学県民健康管理センター②先端臨床研究センター③医療―産業トランスレーションリサーチセンター④教育・人材育成部門の計5部門で構成する。
先端診療部門は疾病の早期治療のための新病院棟を整備。甲状腺センターなども配置する。施設完成後には、既存病棟にあるこども医療センターや総合周産期母子医療センター、被ばく医療部門なども移設する。
①は県民の健康管理調査、放射線と健康に関する疫学調査、②は最先端の画像診断システムによる早期疾病発見の機能を担う。③は医療界と産業界の橋渡し役として、がんを中心とした疾患の新規治療・診断薬、検査試薬や医療機器などの開発支援を多面的に行う。
この5つの機能を、新しく整備する4つの建物に集約・配置する。
建物の配置計画はA棟が医療―産業トランスレーションリサーチセンターと教育・人材育成部門が入る施設で地上7階地下1階建ての8層構造延べ9304㎡を想定。2、3階に研究棟2、10号館へ連絡する渡り廊下を設ける。
B棟は先端臨床研究センターのうちの環境動態調査施設が入る。臨床研究センターの他部門と独立させた2階建てで910㎡。放射線医学総合研究所と連携して、大気中の放射性物質の移動調査等を行う。
C棟には先端臨床研究センターのうちの画像診断部門、サイクロトロン部門等を配し、治験の拠点とする。地上3階地下1階(一部2階)の4層延べ5306㎡。
附属病院前面の敷地に建設する新病棟のD棟には、先端医療部門のほか放射線医学健康管理部門を配置。地下1階地上7階建て延べ2万4000㎡の規模で、1階が災害医療・救命救急センター、2階が外来部門、5階が新設の病棟になる。現病棟との間に渡り廊下を2カ所設け、屋上階には災害時用のヘリコプター離発着場を置く。
D棟完成、既存病院の機能移転完了後に既存病棟の改修に着手する。既存棟は築後30年が経過、学生定員増への対応も必要になる。既存エネルギーセンターの改修計画も検討する。
建築計画として①災害に強い②利用者・患者を尊重③環境とライフサイクルコストに配慮④将来の医療変化への対応が可能⑤既存建築物との調和⑥既存病棟の機能再構築⑦更新を前提としたシステム―の7つのコンセプトを挙げた。
建物には免震構造(基礎免震)の採用を検討。低層のB・C棟は耐震構造で対応する方向。
建築工事は「B・C棟」と「A・D棟」の2本に集約して発注する方向だ。実施中の公募型プロポーザルで年末までに委託者を選定。年度内に基本設計を終え、25年度に実施設計を行う。25年度末に入札を行い、26年度に工事着手。27年度末からの実施稼働を目指す。
4つの建物の配置・運用に伴って、新規所要分も含め約1700台分の駐車場も必要になると見ている。大学敷地内に自走式立体2層3段、大学周辺の敷地外に平面の駐車場確保を検討する。
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