復興へ 水耕栽培施設の建設計画
12月9日 4時48分東日本大震災で大きな被害を受けた仙台市の沿岸部で、農業の復興と雇用の創出を目指して、地元の農家が中心となって国内最大規模の野菜の水耕栽培施設の建設計画を進めていることが明らかになりました。
仙台市では、震災による津波で農地の3分の1に当たるおよそ1800ヘクタールが海水につかって、農作物の栽培ができなくなるなど大きな被害を受けました。こうしたなか、仙台市若林区の農業生産法人や地元の農家などが中心になって新しい会社を作り、土を使わずに野菜を育てる水耕栽培の施設の建設計画を進めていることが分かりました。計画によりますと、施設の面積は20ヘクタール以上と、水耕栽培の施設としては国内で最大規模になるということです。また、施設で生産した野菜をサラダ用などに加工する工場も作るほか、周辺の農家からも野菜を受け入れることで、地域全体の農業の復興を目指す方針です。水耕栽培施設と加工工場は、いずれも再来年に操業を開始し、将来的には従業員として500人程度を雇うことを目標としています。今回の計画は、被災地の農家が主体となって農業の復興と雇用の創出を目指す試みとして注目されそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿