福島の子どもたちの尿検査結果について
1.検査対象者
「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」(略称:子ども福島)のメーリングリストで応募した 6
歳~16 歳、男子 6 名、女子 4 名の合計 10 名(先着順受付)。
全ての対象者が福島原発事故当時、福島市内在住。1 名(3/23 に山形県内へ避難)を除き採尿時まで福島市
内に在住。
2.検査方法
5 月 20 日~22 日の間で採尿(350~500ml)
仏 ACRO で高純度ゲルマニウム半導体によるガンマ・スペクトロ・メトリにてガンマ線解析(2011 年)
3.検査結果
検査結果を受けての保護者からの意見・要望
[A さん]
一番言いたい事は、被爆している実態があるのだから避難させてほしいということです。チェルノブイリでの 高濃度汚染地帯と同じ福島市は移住の権利が与えられると思います。子供を家族と離して疎開させるのは反対で す。何かあった時にそのまま一生会えないかもしれない。大人も一緒に生きて子供の成長を見守りたいです。ど んな言葉で伝えればいいかわかりません。でも、避難させてほしい!それだけです。
[B さん]
結果を息子に説明したところ、あんなに嫌がっていた転校もなぜ必要か納得しました。部活もなぜ危険か理解したようです。数字は残酷でもありますが、現実を受け入れること、先を考えるためには重要な要素です。多く
の部活に熱中している中学高校生に検査を受けてほしいです。学校関係者にもしっかり理解していただき、必要
以上の屋外活動を即刻やめてほしい。このままの学校活動では1㍉シ-ベルトなんてすぐに超えます。科学的な数での説得が多くの方を救うと実感しました。うまくまとめられませんが、よろしくお願いします。多くの子供達に夢ある未来を残してあげたい
[C さん]
たった一人でも、子供を不幸にしない為には疎開しかないと思いました。被曝からの安全を宣言出来ない場所に子供を居させられない。毎日、近所の通学路で子供達を見るのが苦痛です。自主避難に対して、国,県,市がサポートすべきです。今回の検体 10 人の親御さんは、かなり意識の高い方達だと思いますが、10 人とも内部被曝しています。この結果に、我が子が心配になるのが親の心理でしょう。避難、疎開を考えるキッカケになるので良いんですが。もっと気にして、調べて、悩んでいきましょう。大きな声も出してみなきゃ。 息子達を疎開先で、放射能排出の為に良さそうな事は何でもやって見ます。でも、疎開も避難も出来て無い子供はどうなるでしょう?地産地消の給食なんか当然無料、通学路も校舎も放射能は安全の保障無し。そして、確 実に内部被曝しています。今までも、これからも…。親御さん達は、今の時点ではホールボディカウンターより も尿検査したいでしょうね。
[Dさん]
福島第一原発が爆発した日、官房長官は『直ちに影響はありません』と言い張りました。あれからまだ3ヵ月しかたっていません。国の言葉を信じた私がバカでした。おかげで一番愛してやまない子供達に内部被爆という。恐ろしいものをさせてしまいました。今回の尿検査でガンになる確率は低いにしてもバッチリ影響がありました。10 人の子供達が受け 10 人と言う確率!国は福島県の子供達を 100%保証し避難させるべきです。 そして県知事は野菜や風評被害ばかりに目をむけて子供達のことは後回ししていました。これからの福島の未来をしょって立つ子供達をなぜ放っておくのでしょう?今も子供達の身体にはどんどんたまっていってしまいます。未来を守る子供達が少なくなってしまいます。知事は直ちに福島の子供達を保証し避難、疎開させるべきです。 もし、我が子になにかあったら私はあなたを許しません。
菅総理!政府の皆さん直ちに影響が出ないなら福島に住んでみるなりしてみたらどうでしょう?もちろん貴方一人ではありません。家族全員連れてです。会見でそこまで安全宣言だすのなら明日にでも福島に引っ越し
てください。そうしたらきっともっと理解するでしょう。自分の身さえ守られればなんて国を守る長として情けない話です。
[Eさん]
この度は検査の機会に恵まれて本当に感謝いたします。セシウムとかまさか福島市まで来ているとは思いたくないのと、検出されないことを祈っていたのが本心でした。検出された事実がわかり、ショックですが受け止めたいです。事実がわかった以上、ほかにも何か物質がないか、詳細な検査も希望します。もし日本の機関がダメなのであれば、海外(飛行機だと被曝してしまうのがネックですが)もアリかもしれません。チェルノブイリの事例を引き合いに、私たちの置かれている立場をはっきりさせ、福島の無関心な親の目を被曝問題に向ける為にも派手なアクションが必要です。結果的に子供が疎開できるようになれば、福島の子供たちの未来ひいては日本の未来につながり、いまが踏ん張りどきだと思います。一ヶ月でもいいから、学校ごと友達と一緒に合宿のような感覚で各地の廃校や空きクラスなど借りて、放射能から身を守ることが必要と考えています。政府が目を反らしている問題に、このまま風化させてはいけないと思います。福島市は60キロ離れていましたが、距離は関係なく、被曝の量も1であれ10であれ取り込んだことには変わりなく、圏内の浪江だけではなくて北西方向のホットスポットがあることも考慮するならば私たちの子供もホールボティカウンターを受ける権利があるはずです。
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